日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

韓国でよく使われる問題解決法


さて、今回は韓国ではどうやって問題の解決が行われるのか、その典型例についてとなります。


問題の解決法というと、皆さんどんな事を連想するでしょうか。
多くの人が、まず問題の原因をみつけ、その原因の発生する経緯を調べ、そして発生する経緯や原因をなくしていくことで問題を直接的・或いは間接的に解決していく、そういった方法を連想するのではないでしょうか。


しかし、実はもう一つ問題の解決法があります。
それは「誰も問題を問題と考えなくなればいい」という方法です、多くの人が問題を問題であると考えなくなれば、たしかに問題は無いものと同じになりますよね。
まあ要するに「見なかった事にしよう」と同じ事なのですが、韓国ではこの解決法が非常に頻繁に行われています。


そして、この「誰も問題を問題と考えなくなればいい」となる経緯でよく見られるのが、以前も紹介した韓国人の「おかげ」と「せい」の「○○のせい」です。
要するに、誰か他者の“せい”にすることで自分達の問題では無くしてしまい、責任の所在を外にもって行く、そうする事で問題そのものを事実上なかった事にしてしまうわけです。


日本での場合、稀に「見なかった事にしよう」という問題解決法が行なわれることがありますが、そこから更に誰か外部のせいにしてしまうという事は更に稀です、そんな事をしてしまえば当然内外から批判が来るわけですし、何より問題そのものがなくなるわけではありません。


しかし韓国の場合には、以前も紹介したこちらの記事(韓国人、ともすれば「まず、あなたがちゃんとしろ」東亜日報 NOVEMBER 26, 2005)にあるように、自らの行いすらも他者のせいにする価値観が存在するため、他者のせいにしてしまえばそれで問題の解決となるわけです。
結果この問題解決法が頻繁に見られます。


具体例を見ていきましょう


石窟庵(ソックラム)本尊仏亀裂「日帝時代不良保守のためとは…」
東亜日報(韓国語) 2013-11-08
http://news.donga.com/Main/3/all/20131108/58769538/3
▲石窟庵(ソックラム)本尊仏に25個の微細亀裂.

石窟庵(ソックラム)本尊仏に25個の微細亀裂があることが確認された。

8日、文化財庁によれば7世紀~8世紀統一新羅時代の代表的な建築様式を見せる石窟庵本尊仏座像と床の表面に剥離や変色を含む微細亀裂が約25個程度確認されたと明らかにした。文化財庁は去る1996年から定期的に石窟庵点検を実施しており、現在まで発見された微細亀裂のうち半分が本尊仏、本尊仏座台に集中している。

チェ・ビョンソン文化財庁建築文化財研究室長は「まだ全体構造物に緊急問題が起きたと見るのは難しい」として「用心深く観察中」と説明した。文化財庁は今後、石窟庵の亀裂がさらに深刻化したら直ちに対策準備に入る方針だ。石窟庵は文化財庁の前身である文化財管理局の時も微細亀裂で構造安全診断を受けたことがある。

石窟庵本尊仏亀裂は日帝強制占領期間に不十分な保守工事でできたことが分かった。石窟庵本尊仏亀裂の報せに接したネチズンらは「修学旅行で行ってきたが、本尊仏の狭い空間に人が多かった..」「石窟庵本尊仏亀裂、日本のせいとは本当に腹が立つ」「この亀裂、はやく保守しないと突然崩れるんじゃないか」などの反応を見せた。


この石窟庵とは、ユネスコ世界遺産にも登録されている韓国の有名な遺跡なのですが、この文章を読んで何か違和感を感じませんか?
朝鮮半島の日本による統治は1945年に終っている上に、記事によれば1960年代に大規模な補修工事が行われているはずです。


本当に問題が日本統治時代にあるのなら、この約70年近くもの期間韓国は問題を知りながら一体何をしてきたのでしょうか?
当時と現在とでは技術の進歩もかなりあります、当時解決できなかった問題でも現在の技術ならば解決できる事も多数あるはずです、何かおかしいですよね。


要するに、韓国は現在起きている問題を「日本のせい」にする事で責任の所在を外にもって行き、それで「解決した事」にしてしまっているのです。
また真相は、日本統治時代当時まだ結露の問題などがあまり知られていなかったことが関係しています。


李朝の仏教弾圧により撃ち捨てられ何百年も放置され続け、当時倒壊の危険のあった石窟庵を、日本が補修工事した際にセメントで補強した結果、換気が難しくなり結露が発生しやすくなったのは確かなようです。
その後何度か日本はこの新たに発見された問題を解決するため、何度か補修工事を行っているようです。




画像は発見当時(1909年)の石窟庵


問題はその後です。
1960年代に韓国は結露の問題を解決するため石室を更にセメントで固め、前面をガラス張りにしたそうなのですが、更にその後入り口に木造の前室を作った結果、逆に余計に換気が難しくなった、それが現在のひび割れの直接的な原因のようなのです。


しかし現在の韓国では、「これは日本のせいなのだ」ということで、責任の所在もあやふやなまま問題が解決した事になってしまっています。
以前紹介した、南大門の再建工事で起きたひび割れ問題を、「日本の接着剤のせいだ」とした時と全く同じパターンです。
問題は根本的に解決していませんが、韓国人の中では問題そのものが他者のせいにすることで消えてしまったのです。


またこの解決法は政治の世界でも同じです。
現在日本と韓国は非常に険悪な関係にあるのですが、そうなった直接的経緯は2012年の李明博大統領による竹島訪問と天皇への謝罪要求事件です。これは要するに李大統領とその親族による収賄事件などにより大統領の支持率が低下、これを挽回するために李大統領の行った国内向けの政治パフォーマンスです。


またその後にしても、次の朴大統領がこの問題の解決策を見出せず、更に経済の悪化や韓国内の親北派による「親日派の娘」という突き上げを回避するために、更なる反日パフォーマンスを行い続けた結果、より問題が悪化していったわけですが、現在の韓国では「関係悪化は日本のせい」という事になっています。


ここで重要となるのが、朴政権が更なる反日に進んだ動機です。
勿論先ほど挙げたように国内向けのパフォーマンスと言う動機もあるのですが。もう一つ、韓国人の独特な価値観に根ざした反応が関係してきます。


以前も紹介したように、韓国人は他者を蔑視することで自らの優越性を証明しているのですが、このロジックはこの韓国人による責任転嫁にもよく使われるものなのです。
どういう事かと言うと、韓国人は自己の絶対正義を信じて疑いませんから、問題が起きれば当然その原因は自分にはなく、落ち度は相手にあると考えるのですが、その証明として自己の正当性の証明よりも「いかに相手が劣等であるか」が重要となるのです。


つまり現在朴政権が歴史問題でより過激になってきている背景には、日韓の関係悪化は日本のせいとし自らの責任ではないとするために、いかに日本が劣等で不誠実であるかを国際的にアピールする、それを担保として自らの正当性を証明しようとしているわけです。


つまり韓国人の価値観では、日韓の関係が悪化すればするほど、「自分の責任ではない」とするために反日がより過激化していくわけです。
日本人の価値観からすると、それでは余計に関係悪化にしかならないと考えるのですが、韓国人の価値観では自らの正当性を証明するのには必ず相手の劣等さが必要なので、「日本はこんなに劣等なののだ」とすることこそ『正しい問題解決法』なのです。


価値観が違えば問題の捉え方も違う、これはまさにその典型例でしょう。


そしてもう一つ、韓国人の「○○のせい」を知る上で重要なことがあります。
それを知ってもらうために具体例を


歴史教育、幼稚園から実施
Yahoo!Koreaニュース(韓国語)  2006.01.16
http://kr.news.yahoo.com/service/news/shellview.htm?linkid=4&newssetid=746&articleid=2006011620210117447(リンク切れ)
http://web.archive.org/web/20060222153319/http://kr.news.yahoo.com/service/news/shellview.htm?linkid=4&newssetid=746&articleid=2006011620210117447(ウェブアーカイブ
教育人的資源部(訳注:日本の文部科学省に相当)は、幼児の時から正しい歴史意識を身に付けさせるために、多様でおもしろい活動を素材とした『幼児のための歴史教育活動資料』を発刊し、全国8300余りの国・公・私立幼稚園に無料配布するほか、保育施設などで出力して活用するようにホームページ( www.moe.go.kr )にも掲載することにしたと、16日発表した。

この資料は、幼児期発達に相応しくておもしろい10編の時代的歴史エピソードと、33種類の多様な活動で構成されており、歴史に対する幼児たちの関心と好奇心を引くことが期待される。

「苦難の中の希望、日帝強占期」編では、日帝時代に民族に希望を与えた孫基禎翁の話が紹介されており、「韓国の文化の誇り、百済」編には、日本が羨んだ百済文化が紹介されている。

また、「我が国の領土、独島」編は、幼児たちが独島に対する親近感と我が国の領土を大切にする心を持つように構成されており、朝鮮戦争と平和、申師任堂(訳注:李氏朝鮮時代の女性文人)、権慄将軍(訳注:文禄・慶長の役の時の将軍)、慶州、古朝鮮(訳注:檀君の建国した国のこと)などのテーマも入っている。

教育人的資源部では、この資料が幼児教育現場で有効に活用されるようにするため、2月に全国16道・直轄市教育庁幼児教育担当講師要員400人余りを対象に研修を実施する予定だ。



以前から紹介しているように、韓国人は子供に異文化や異民族、異人種を蔑視する蔑視ありきの自民族中心主義教育をしているわけですが、その政府の方針が2006年より幼稚園から実施されるようになったとする記事です。


ここからも解るように、この問題は政府の方針として全ての園児達に実施されている以上、「日本人の価値観からすると」これは韓国社会全体の問題です。
例外的にこの教育を受けてもその影響を受けない子供がいたとしても、それはあくまで例外であってこの価値観が韓国社会全体に普及している事に何ら変わりはありません。


しかし、韓国人や韓国を擁護する人達のロジックではそうはなりません。
彼らの思考プロセスはこうです。


韓国人は自らを絶対的に正しい存在としてるので、自分達に問題の原因があるとは一切考えません。
その結果まず問題を指摘した側の落ち度を考え、「○○もやっている」と相対化しようとします。
こうして「相手がやっている=相手に落ち度があるから、自分達に問題があってもそれは些細な事だ」とすることで自らの正当性を保とうとするわけですが、この事例の場合稀に強引に日本の教育制度とこじつける人もいますが、概ねこの問題と日本の問題をこじつける事ができません。


ですので今回の場合には彼らは次にこう考えます。
「問題は存在するが、それは一部の例で多くの韓国人には関係の無い事だ」と。
しかし実際には一部なのか全体なのか、彼らの中でその辺りは関係ありません、自分達は常に正しく道徳的に優れた存在であるはずなので、自分達が問題を指摘されることなどあってはならない事だからです。
そうしなければ、彼らの価値観では自分達に問題がある=自分達が劣等な存在であるとなってしまうからです。


結果、最初の方で指摘したように「自らの行いも他者のせいにする」という価値観から、「この問題は自分達とはまるで関係ない、一部の誰かのせいなのだ」と漠然とした誰かのせいにする事で、問題を解決し。なおかつ先ほど挙げたように自らの正当性を証明するために、「一部の例を全体に当てはめて差別している」と、相手の落ち度=劣等性を指摘することで自らの正当性を証明しようとするわけです。


要するに、彼らが問題を指摘されたときによく使われる「○○もやっている」や「一部の例だ」という反論は、結局のところ「○○のせい」という韓国人独特の価値観を背景とした反論なのです。
韓国人は問題が発生したら誰かのせいにして解決した事にする、そういった習慣があるからこその典型的な反応と言えるでしょう。


この彼らの価値観とそれに基く思考プロセスを知っておく事が、韓国人を知る上で非常に重要です。
優劣や善悪といったものではなく、もっと根本的に我々とはものの見方の視点そのものが違うのです。