(画像は「最近になって」韓国がクレームを入れ始めた在日米軍のエンブレム)
さて、今回は大半の韓国人は客観的視点という発想そのものを元々持っておらず、それが日本人から見て言動の一貫性のなさや理不尽で矛盾した物言い見えるという事を解説していきます。
まずはこちらの記事から
<アジア大会>空調の風のせいにした日本バドミントン
2014年09月23日07時38分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/394/190394.html
「競技中に突然風が吹いた。コートチェンジするたびに向かい風になる感じだった」。日本バドミントン代表の田児賢一(25)は21日、仁川桂陽体育館で行われたアジア競技大会男子団体の準々決勝で韓国に2-3で敗れた後、このように述べた。体育館の冷房から吹く風のために負けたという主張だった。
読売新聞は22日、「バドミントン日韓戦で疑惑の向かい風…4強逃す」と題した記事で、日本の敗戦を風のせいにした。同紙は「主催側が冷房の風を調節して意図的に競技を妨害した」と主張した。
しかしこうした日本側の主張は事実無根であることが分かった。チェ・ソングク大会種目調整官は「競技場に設置された冷房は内壁の上段に固定されている。風速・風向きを調節するシステムはない」とし「もし問題になっていたとすれば日本チームが正式に抗議したはず。しかし抗議はなかった」と述べた。
桂陽体育館では20日午前、電力量急増による過負荷で5分間ほど停電事故が発生した。チェ調整官は「円滑な電力供給のために20、21日には冷房を1時間つけ、30分中断する方式で運営した」とし「22日未明、変圧器の電圧を高める作業をした。現在は競技中ずっと冷房をつけている。審判委員長も冷房システムを点検した後、問題がないことを確認した」と述べた。チェ調整官は「冷房を消してしまうことを考えたが、競技場内の温度を24度に維持すべきだという技術代表の勧告のために冷房をつけている」と話した。
韓国の男子バドミントン代表は23日、中国と金メダルをかけて対戦する。一方、韓国女子バドミントンは22日、団体戦決勝で中国に0-3で敗れ、銀メダルとなった。
現在行われている仁川アジア大会に関連した記事なのですが、最近のことなので知っている人も多いでしょうが、バトミントンの試合会場において「不自然な風」が吹き、それが結果的に韓国に有利に働いたと日本を含む4カ国がクレームをしたとの事件です。
そして今回は事の真偽そのものではなく、これに対する韓国人の反応が主題となります。
引用した中央日報の記事などを見ても解るように、現在韓国では「日本は負けたから見苦しくクレームを入れているのだ」との意見がメディアを含め多くの場所で溢れています。
要するに負けたら潔く認めろと、そう言っているわけです。
たしかに、事の真偽は置いておくとして試合に負けて後からクレームを入れるのは一般的に見苦しく見えるのは良くある事でしょう。
しかし、そもそも韓国人は人に指摘できるほど「潔い」のでしょうか。
それを考えるうえで今年2月に開催されたソチオリンピックでの韓国人の行いが問題になります。
以下のニュースを見てください。
<オリンピック>キム・ヨナ フィギュア再審査を促し、インターネット請願20万人突破
NATE(韓国語) 2014-02-21 11:50
http://news.nate.com/view/20140221n17389?mid=n1007
(ソウル=聯合ニュース) キム・スヒョン記者
釈然としない判定の中で「フィギュア女王」キム・ヨナ(24)がオリンピック2連覇に失敗するとインターネット世論も熱く盛り上がった。
インターネット請願サイトであるチェンジドットオルグ(Change.org)には 21日(韓国時間)現在、「ソチ冬季オリンピック女子フィギュアスケーティング審判判定に対する調査と再審査を促す」と言う題目でインターネット署名運動が進行されている。
キム・ヨナはこの日夜明け終わった2014ソチ冬期オリンピックフィギュアスケーティング女子シングルで219.11点を受けて224.59点を獲得したアデリナ・ソトニコワ(ロシア)に後れを取って銀メダルを獲得した。
しかし国内外の言論はもちろん専門家たちまでソトニコワが甘い点数を受けてキム・ヨナが相対的に薄情な判定を受けたという疑惑を申し立てて判定論難暴風が荒々しく巻き起こっている。
国際氷上連盟(ISU)を相手にする今回の請願は午前11時40分現在21万745人を突破した。
これも今年の事なので覚えている方も多いと思いますが、当時韓国はソトニコワ選手が金を取ったのは不正の結果だとして猛抗議、韓国のオリンピック委員会が公式にIOCに再審査を要求する事態にまでなり、更に韓国人によるソトニコワ選手への嫌がらせや脅迫も相次ぎました。
そもそも韓国という国は、あらゆるスポーツの国際大会で自国の選手が負けるとクレームをいれるという事を繰り返しており、選手個人への嫌がらせや脅迫もソトニコワ選手に対するものが初ではありません。
特に酷い例では、2002年のソルトレークオリンピックで韓国人に不正だとクレームを入れられたアメリカのアポロ・オーノ選手などは、試合後から引退まで何年も多数の韓国人から嫌がらせや脅迫を受け続けたのだそうで、韓国人の「クレーム」がいかに執拗なのかが良く解ります。
このように、韓国人は試合に自国の選手が負けると時に常軌を逸したレベルの抗議をおこなうわけなのですが、それを踏まえて今回の仁川大会の事例を見ると、客観的に見て韓国人の行いはただのダブルスタンダードでしかありません。
しかしそもそも韓国人はこの態度の違いをダブルスタンダードとは考えていません。
勿論ソチオリンピックでの大騒ぎをすっかり忘れたわけでも無く、彼らの中では主観的に「ロシアは不正でキム・ヨナから金メダルを奪った」という“結論”になっているので、勿論IOCから再審査を却下されたという「客観的事実」もまるで関係がありません。
また、今回のバトミントンの試合に関しては、同じく主観的に「何も問題が無いのに日本が負けたことを根に持ってクレームを入れているのだ」という“結論”に最初からなっているのです。
つまり自分の都合が全てなのです、そこに客観性の入り込む余地は一切ありません、だから彼らの中ではソチの件と今回の件は何ら矛盾しない主張なのです。
客観的に今までの経緯を見れば、当然「今までの韓国のスポーツにおけるクレームの数々を棚に上げて何を言っているんだ」という事になるのですが、元々客観的視点という概念を多くの韓国人はもっていないので、むしろそう指摘されると「(韓国人の主観から見て)お前達が間違っているのに何を言っているんだ」となってしまうわけです。
前々回の「韓国人は世界一嫌韓」でも少し触れましたが、韓国が究極の自己中心社会というのも、結局はこれが原因です、視点がそもそも主観しかないからそうなるのです。
そしてこれは何もスポーツの世界だけで終わる問題ではありません。
駐日米軍部隊エンブレムで日本'旭日奇聞両使用'論議
アジア経済(韓国語) 2014.09.23 10:06
http://www.asiae.co.kr/news/view.htm?idxno=2014092309534537184
日本帝国主義侵奪の象徴、旭日旗を連想させるデザインを使った駐日米軍部隊エンブレム
(写真提供=チェ・ジェチョン議員室)
[アジア経済]駐日米軍が日本帝国主義侵略の象徴である'旭日旗'を連想させるデザインの部隊エンブレムを使い、最近、米国オンラインショッピングモールにも米軍が使う'旭日旗'デザインパッチが販売されていることが確認された。
新しい政治民主聨合のチェ・ジェチョン議員が23日、駐日米軍は韓半島有事に迅速対応戦力を送って軍需物資を支援するなど後方基地の役割をする核心戦力とし、このように主張した。
国会外交統一委員会所属のチェ議員が駐日米軍ホームページ、フェイスブックなどを調査した結果、駐日米軍陸軍航空隊、佐世保艦隊基地、三沢海軍航空施設、岩国米海兵隊航空基地所属戦闘軍需第36中隊、本部および本部大隊、横田空軍基地所属、第374整備大隊などが旭日旗を連想させるデザインを部隊エンブレムとして使っていることが明らかになった。
また、チェ議員が米国最大のオンラインショッピングモールであるイーベイを確認した結果、9月現在SR-71ブラックバード沖縄第1派遣隊パッチ、米海軍VFA-97戦闘飛行大隊航空パッチ、米空軍第27遠征戦闘飛行大隊F-22ラプター嘉手納基地パッチなど旭日旗が連想されるデザインを持つ駐日米軍パッチを購入できることが明らかになったと強調した。
在日米軍のエンブレムと言うのは、少なくとも半世紀はこのデザインです。
米軍側からすれば、半世紀も何も言ってこなかったのに何を今更という事になるわけなのですが、主観的視点しかない韓国人にとっては、そういったアメリカ側の都合などまるで関係が無く、「日本帝国主義侵奪の象徴をエンブレムにするとはけしからん!アジア軽視だ!」という自分達の“現在の都合”のみが全てとなるわけです。
またこんな事例もあります。
「ソウル平和賞」に独メルケル首相 負の歴史を謝罪
聯合ニュース 2014/09/17 11:00
http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2014/09/17/0800000000AJP20140917001000882.HTML
ソウル聯合ニュース】国際平和に貢献した個人や団体に贈られる「ソウル平和賞」の12回目の受賞者に、負の歴史について反省し、謝罪し続けてきたドイツのメルケル首相が選ばれた。同賞審査委員会が17日発表した。
1988年のソウル五輪を記念して制定されたソウル平和賞が現職の政府首脳に贈られるのは初めて。李哲承(イ・チョルスン)審査委員長は同日の記者会見で、「世界から推薦を受けた個人や団体候補について客観的で厳正な審査を行った」として、「歴史の謝罪を通じ、人間の尊厳や人権問題を国際社会に認識させ、国際平和の重要性を発信した」と述べた。
審査委員会はメルケル氏がナチスによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)など、世界の平和を脅かした蛮行についてイスラエルと国際社会に謝罪し、加害国と被害国の対立の解消に取り組んだことを評価した。「人類の普遍的な価値である人権や人間の尊厳を強調し続け、世界的に過去の蛮行を否定している国と人権を侵害している独裁国に警鐘を鳴らした」としている。
ドイツ初の女性首相として05年に就任したメルケル氏は07年9月、国連総会でドイツの負の歴史に関して謝罪した。翌年3月にはイスラエル議会で演説、ホロコーストについて「ドイツ人にとって最も大きな恥」と発言し、イスラエルの国民や国際社会に謝罪した。
ドイツの現職首相としては初めて、昨年8月に第2次世界大戦当時のナチスのダッハウ強制収容所跡を訪れ、「深い悲しみと恥ずかしさを感じる」と演説した。今年7月には中国・清華大で講演し、「ドイツの侵略の歴史を反省するのは苦痛だったが、正しかった」と強調した。
東西の和解や平和ムードを高めたソウル五輪の精神を引き継ぐために制定されたソウル平和賞は隔年で授賞式を行う。90年に当時のサマランチ国際オリンピック委員会(IOC)会長が初の受賞者に選出され、元国連難民高等弁護官の緒方貞子氏や潘基文(パン・ギムン)国連事務総長らが授賞した。
今回の授賞式はメルケル氏が来韓する際に開く予定で、20万ドル(2145万円)の賞金が授与される。
要するにこれ、「反省をしない日本」への露骨なあてつけなわけなのですが、客観的に見てこの世のどこに「政治的なあてつけ」に利用されて喜ぶ人がいるのでしょうか。
むしろドイツ側から見てみれば、日本と韓国の問題にあからさまに政治利用されているわけですから、内心いい迷惑でしょう。
しかしこれも、主観的視点しかない韓国人からしてみれば、「道徳的に劣った日本人をドイツに賞を与える事で懲らしめてやった」という事にしかならないので、ドイツが実際この賞を貰ってどう考えるのかという事はまったく頭にないわけです。
むしろ、この事で仮に外から批判されても韓国人はこう反論するでしょう「反省しない日本が悪い」と。
どこまで行っても主観しかないからこうなるわけです。
更に最近の事例だけでもまだあります。
以下の記事を
[単独]朴大統領、国連総会で慰安婦問題の最初の言及
国民日報(韓国語) 2014-09-18 05:41
http://news.kmib.co.kr/article/view.asp?arcid=0922789655&code=11121600&cp=nv
朴槿恵大統領は24日(現地時間)、米ニューヨークの国連総会の基調演説で、日本軍慰安婦被害者問題に言及し早急な解決を促す方策を積極的に検討いていることが分かった。朴大統領が国連の舞台で慰安婦問題を取り上げた場合、多国間首脳会議でこれを言及する初の首脳となる。
朴大統領は国連総会の演説で、慰安婦問題がまだ解決されていない現実を紹介しながら、女性の人権の次元でこの問題の積極的解決が必要であることを国際社会に明らかにするという。政府消息筋は17日「スピーチでは、人類の普遍的価値である人権保護のため、慰安婦問題も解決しなければならないという正当性が提起されると聞いている」と述べた。
朴大統領は多国間首脳会議で、両者の懸案を議論していない外交慣例上、日本を直接指摘したものではないと思われる。慰安婦の表現も「展示女性に対する人権侵害」式に迂回的に言及されることが分かった。しかし、直接的な表現である「慰安婦(comfort women)」または「展示性奴隷(wartime sex slavery)」が使用される可能性も排除できない。
政府は梗塞局面が長期化される韓日関係の重要な懸案である慰安婦問題の解決を日本側に強く促すレベルでこのような方案を推進中だ。特に人権増進の問題が国連の3つの任務分野に含まれていること、最近の慰安婦問題に対する国際社会の友好の雰囲気も考慮された。
朴大統領はこの日、ロイター通信とのインタビューでも慰安婦問題解決の必要性を強調した。朴大統領は、慰安婦被害者問題を取り上げ、「この方に謝罪し、また名誉を完全に回復することができるように、日本の政治指導者たちが勇気ある決断を下すほしい」と強調した。また「そうしなければ梗塞された両国関係を解く近道になるだろう」と注文した。
(後略)
説明するまでも無いと思いますが、今回の国連総会の議題はイスラム国の問題とエボラ問題です。
にも拘らず、朴大統領は慰安婦問題のスピーチをすることしか頭にないようなのです。
過去、朴大統領が外遊先で北朝鮮問題や中国の問題を振られても、「日本の過去」の事ばかり話題に挙げて、訪問先の首脳と全く話がかみ合わないという事例がいくつもあったのですが、そこから何も学んでいない事がよく解ります。
結局彼らには主観的視点しかないので、多くの韓国人にとって自分が問題としている事、自分が重要だと思っている事というのが、この世の全てなのです。
だから朴大統領も外遊先で各国の首脳と全く話がかみ合わなくとも、それは「相手が問題を理解していないからだ、もっと説明しなければ」としかならず、なぜかみ合わないのかとの根本的部分にたどり着けないわけです。
こういった状態なので、日本人が韓国人の問題点を指摘しても、根本的に「客観的視点」が抜け落ちているので全く話がかみ合わないことが多いです。
当然のことですが、この有様で「相手の立場になって考える」という事を日本人が韓国人に対して行ったとしても、それは事態の改善には一切つながりません。
「自分の都合」が全ての韓国人にとって、相手が要求を呑めば更に要求を増やすだけだからです。
朝鮮王室儀軌返還問題がその良い事例でしょう。
安易に儀軌を返還した結果、韓国は「日本にある朝鮮由来の物は全て奪ったものだ」として、返還運動が過熱し現在も増え続けているという有様です。
これを踏まえたうえで、現在日韓の関係改善をしていこうと主張している人達の意見を思い出してみてください。
彼らは安易に「相手の立場になって考えよう」を、日本人同士と同じ感覚で行おうとしている人達ばかりです。
これは本来客観的視点という物がなければそもそも成り立たない代物です。
結局彼らの態度は、第二第三の「朝鮮王室儀軌問題」を引き起こすだけに過ぎないのです。