日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

在特会の問題について色々


さて、今回はタイトル通りの内容です。
そして、これを書けば恐らく色んな意味で叩かれるだろう事も十分解っているうえであえて書きます。
まずはこちらの記事から。


ヘイト規制―議論の土壌は大丈夫か
朝日新聞 2014年9月6日(土)付
http://www.asahi.com/paper/editorial2.html
特定の人種や民族への憎悪をあおるヘイトスピーチ(憎悪表現)について、国連人種差別撤廃委員会は日本政府に対し、法律で規制するよう勧告する「最終見解」を公表した。

 「朝鮮人は出て行け」「殺すぞ」。在日韓国・朝鮮人を中傷するデモが活発になっていることを受け、見解は「デモの際に公然と行われる人種差別などに対して、毅然(きぜん)と対処すること」を要求。ヘイトスピーチをあおる官僚や政治家に適切な制裁を講じるよう促した。

 市民グループの調査によると、ヘイトスピーチをともなうデモや街宣は昨年1年間で360件以上行われているという。なぜこれほどの拡大を許してしまったのか。勧告を機に、よくよく省みなければならない。

 同時に、在日韓国・朝鮮人のひとたちが味わわされた屈辱と恐怖に改めて思いを致し、ヘイトスピーチを絶やすために何ができるか、この社会に共に生きる者として考えたい。

 たとえば大阪市は、ヘイトスピーチの被害者の訴訟費用を肩代わりできないか検討している。まずは国会が、人種差別は許さないという決議をしてはどうかというアイデアもある。

 焦点の法規制については、自民党がプロジェクトチーム(PT)を設置し、検討を始めた。民主党公明党など超党派議員連盟も、議員立法に向けて準備を進めている。政府が差別的表現か否かを判断することの危うさなどを理由に、法規制には慎重な意見も根強くある。冷静な議論を望みたい。

 気がかりなのは、自民党の議論のあり方だ。PTの初会合では、国会前の脱原発デモなどの規制も併せて検討すべきだとの意見が出た。前政調会長が後日、規制は考えていないというコメントを出したが、人種差別とデモを同列に扱い、デモ規制を政治家が公然と口にすること自体、極めて問題がある。

 「誇りある日本国民として恥ずかしい」「日本人としてやめなければならない」という物言いにも違和感を覚える。差別を受け、恐怖を感じている被害者への視点が抜け落ちてはいないか。安倍首相は国会でヘイトスピーチについて「他国の人々を誹謗(ひぼう)中傷し、まるでわれわれが優れているという認識を持つのは全く間違い」と述べた。「日本人の誇り」の強調は、そのような間違った認識を助長することにつながりかねない。

 それこそ人種も民族も関係ない。ヘイトスピーチは人間として恥ずべき行為だとの原点に立ち、議論を進めるべきである。


この記事、相当に偏っている事はネットをやっている多くの人ならまず解るでしょう。
そもそもこの記事には「なぜこの問題が起きたのか」に全く言及されておらず、更に在特会側も最近はあまり過激な言葉を使っていないうえに、カウンターと称して在特会のデモに「反撃」をしている人々の側も傷害事件等で何人も逮捕者を出しており、更に傷害事件を起こしたことに対してこれ等団体はtwitter上で煽るようなコメントを繰り返しています。そういった、問題を更に深刻化させる原因については全く言及していません。
実体を知っている人なら相当に不当であると感じるでしょう。


しかし、これは当たり前の事なんです。
なぜかといえば答えは単純で、敵対する相手に利する事などするわけが無いからです。


そのことで「不公平だ」とネットで管を巻いたところで何の意味もありませんし、更にこういった報道がされれば多くの人は朝日の記事に書いている通りの印象を在日批判に持つでしょう。
また朝日新聞はニューヨークタイムスと提携関係にありますし、テレビ朝日はCNNと提携関係にありますから、「この通り」の内容が日本国外に向けて報じられることになります。
なぜなら朝日にはそれだけの発言力があるからです。


またこういった団体は「差別」を錦の御旗にしているので、それだけでも印象に相当なフィルターかかることになります。
つまり、いくら相手が間違っているからと、正論だけ言っていればそれで良いわけでもないし、そこに過激な発言が加わればそれだけ相手に利する形になるのです。


最近はあまり過激な事はしていないとか、相手のほうが問題があるとか、そんなものは結局のところ実際に起きている現実に比べればただの言い訳に過ぎません。
だからこそ在特会のような活動をするのならば、本来はより多くの人に自分達が何を問題としているのかを丁寧に隙なく周知する必要があったにも関わらず、あの団体はそれをしなかったからこうなっているわけです。


そして現状、問題は在特会のみの問題では無く、韓国批判や在日批判全体が彼らと同等と見られるような印象操作が常に行われる状況まで来ています。
これは大問題です。


以前コメント欄で少し書きましたが、本来韓国批判や在日批判をするのならば、常に「自分が常識としてもっている知識が相手にとっても常識とは限らない」という前提を頭の片隅に置いておかないといけないのです、その前提に立って行動しなければ問題の周知など不可能ですし、問題の周知が出来なければ今回取り上げた朝日の記事のように、相手に都合のいいように利用されるだけというわけです。
「理解してくれる人もいる」というのは、甘い認識の希望的観測に過ぎませんし、在特会の活動で問題を理解した人がいたとしても、それは例外であり誤差の範囲に過ぎません。


国連人種差別撤廃委員会からのヘイトスピーチ是正勧告というのも、結局はそういう事です。
この組織が中国などの人権侵害国を理事国に迎えている偏った組織だとか、政治的に利用されているだとか、そんな事も結局は今起きている現実の前では言い訳に過ぎません、実際こんな勧告が行われているのですから、事情を知らない人から見たらそれが全てです。
自身の置かれた現状を理解せず、上手く立ち回るという事ができないからこうなるわけです。


少々昔の話を書きます。
私がネットを始めたのは2001年頃、その頃のネットでは今とは違い韓国批判や在日批判はタブー中のタブーであり、少しでも批判的なことを書けば文字通り袋叩きにあうという状況でした。


そんな中で、少数の人々が理不尽な批判や罵倒にもめげずに問題の周知を行い、私もそんな人達から様々な事を教えられ、2002年の日韓共催ワールドカップでの韓国の酷い行いが契機となって徐々にネット上の空気が変わり今のような状態になりました。


そして問題の周知が出来たのは、結局のところ「相手はこちらが知っている知識を何も知らないのだ」という前提に立ち、差別と取られないよう言葉を選び、誰でも客観的に問題を確認できるソースを集め、根気良く問題提起をし続けたからです。
それは「自分達は取るに足らない少数派である」という自覚が十分にあり、「慎重さ」を持っていたからこそそう出来たわけです。


現状はどうでしょうか。
たしかにネット上ではこれら意見は主流となりました、しかし日本社会全体としてはどうでしょうか。
現状でもまだまだ少数派です、しかし在特会に限ったことではないですが、ネット上で過激な発言や差別と取られても何ら不思議ではない発言を繰り返す慎重さに欠けた人達がかなりの数います。


また憶測と根拠を取り違えていたり、仮定の話をあたかも事実のように書き込んだり、韓国人と日本人の「違い」を優劣や善悪で語る人もいます。
結局のところこれは、ネット上で主流となったからと自身が少数派であるとの自覚を忘れ、「自分達は正しい事をしているのだ」という意識が肥大化しているからです。
これでは自己を絶対正義と設定し、あらゆる事を正当化してしまう韓国人や上記で挙げたような政治活動を行う在日やその支持者達と本質的に何ら変わりません。


その違いは社会的な発言力があるかないかだけです。


重要なのは、彼ら韓国人と我々は価値観や「あり方」が根本から異なるのだと、それは善悪や優劣ではなく「違い」なのだと、そしてその違いがあまりにも大きすぎるために全く相容れないのだという事を理解し、そのうえで自身は少数派なのだと自覚し慎重さを忘れない事です。
ネット上で今のような流れが主流となれたのも、結局は初期に問題提起した人々がこの慎重さを十分に持っていたからなのですから。


最後に、本題とはあまり関係ないちょっとした小話を一つ。
私が在特会の代表である桜井という人物を知ったのは、まだ在特会ができるずっと前、たしか2004年頃だったと思います。
その頃、この人物はEnjoy korea日韓翻訳掲示板でdoronpaというHNでスレ立てなどを行う所謂エンコリ住人」だったのですが、その当時のエンコリ運営は韓国に都合の悪い情報に対し検閲と削除を続けるという事を繰り返しており、彼はそんな中で様々な試行錯誤で「抜け道」を見つけてスレ立てをする面白い人だなとの認識でした。


その後、doronpaはエンコリを運営するNAVERでブログを始めるようになり、どういった経緯かは知りませんが2005年に日本テレビのジャネジャンという番組との接触を持ち、当時大きくなり始めていた嫌韓問題について嫌韓の代表としてテレビ出演するとの話が持ち上がりました。


そして、当時2ちゃんねるのハングル板住人を中心として彼のテレビ出演に協力しようと、問題提起のための資料集め等を皆で行おうという事になり、私も地方在住者であまり協力は出来ませんでしたが、少しばかりの資料提供などの協力しました。


テレビ出演の結果は酷い物で、日テレ側は韓国や在日の側に都合の良い映像資料などを次々と垂れ流し、Doronpaには資料の持込に制限を加え、更に呼ばれたゲストは彼以外ほぼ韓国や在日の側に立つ人々のみというもので、そんな中で彼は善戦した方といっていいでしょう。
ここまでは問題が無かったのですが…


その後、私は彼に不信感を持つようになります。
切っ掛けはたしかジェネジャン出演後に、チャンネル桜にDronpaが出演した時の発言内容だったと記憶しています。
この映像がネット上にアップされ、彼は同行した人物と2人で番組出演の裏話などをしていたのですが、
その時彼は番組出演していたオーマイニュースという韓国の一般人参加型の市民記者と名乗る韓国人に対し、「クシャミのふりをして『ペクチョン(韓国の差別用語の一つで被差別民を表す白丁の意味)』と何度かやってやったら、物凄い勢いで睨んできて面白かった」とゲラゲラ笑っていたのです。


これを見て、私は「ああ、こいつはだめだ」と確信しました。
このオーマイニュースの市民記者と名乗っていた韓国人、彼は彼で相当に問題のある人物だったのですが、だからと言ってやっていい事と悪い事があります。
これに対して、私やあと何人かの人々が「それはだめだろうと」いくつかの場所で彼に指摘したのですが、彼はその意見を全く意に介さず何が問題なのかすら解っていないようでした。


結局、彼は「そういうスタンス」の人間だったのです。
その後在特会を立ち上げた際にも多くの人が彼の態度に何度か批判をしたのですが、彼はその意見を全く考慮せず、結果がこの有様です。


こういった経緯があり私は桜井誠=Doronpaという人物の事をかなり前から嫌っていました。
なので私の在特会批判にはある意味で「そういうベクトル」が最初からかかっています、そのうえで今後も行うであろう在特会批判を見ていただけると幸いです。


長々と私的な事を書いてしまいましたが、今回は以上となります。