日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

韓国がローマ法王をプロパガンダに利用する気満々な件


さて、今回は明日14日から18日までローマ法王訪韓するわけですが、それを韓国人が自国のプロパガンダに官民挙げて利用する気満々だと、そんなお話です。


まずはローマ法王訪韓の経緯から。


潘基文国連事務総長、「韓半島に癒しや和解のメッセージを」と法王に要請
東亜日報 MAY 12, 2014 07:43
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2014051222488
国連の潘基文(バン・ギムン)事務総長が、フランシスコ法王に、「癒しと和解のメッセージ」を、韓半島に持って来てほしいと要請した。

潘総長は9日、バチカンで法王と会って、旅客船セウォル号沈没惨事で失意に陥っている韓国国民や南北間のため、8月に予定されている韓国訪問の際、「癒しと和解のメッセージ」を伝えてほしいと頼んだと、バチカンラジオや外国メディアが報じた。潘総長と法王との面談は、約50分間行われ、国連傘下機関のトップ40人あまりも出席した。

この席で、フランシスコ法王は、潘総長に、国連は貧しい人たちを支援し、富の正当な配分のために努力してほしいと要請した。氏は、「国連は、世界平和を確保し、人間の尊厳性を尊重し、特に貧しくて傷つきやすい人たちを保護しなければならない」と語った。

法王は、「貧困や飢餓の構造的原因を解決するために、勇気や寛容を持ってこれを進めなければならない。そのため、全ての人たちを尊厳性や生産性のある雇用につかせることも必要だ」と述べた。また、「政治や宗教的信念の違いを離れ、貧しくて疎外された人たちが、兄弟愛や絆を共有できるよう、努力してほしい」と付け加えた。
(後略)



国連事務総長が自らの国籍国に利益誘導するようなものですから、この時点で職権濫用も甚だしいのですが、そこは今回の本題ではないのでまあいいです。


まず法王の「政治や宗教的信念の違いを離れ」という言葉をよーく覚えておいてください。
今回の訪韓は、当初今年4月16日に韓国で発生したセウォル号事故に関連し、国民が意気消沈しているから訪韓して励ましの言葉を伝えてほしいと、また南北分断に関連して和解のメッセージを伝えてほしいと、そんな目的の“はず”でした。
問題はこの要請が通った後の6月頃からの韓国の動きです。
ここを読んでくれている大体の皆さんはおおよそ察しが付くと思いますが…


ローマ法王のミサに慰安婦被害者ら招待へ=韓国
朝鮮日報 2014/06/30 17:13
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/06/30/2014063003038.html
【ソウル聯合ニュース】韓国天主教(カトリック)法王訪韓準備委員会は30日に記者会見を開き、ローマ法王フランシスコが8月18日にソウルの明洞聖堂で行うミサに旧日本軍の慰安婦被害者らを招待したと発表した。法王は8月14~18日、国賓として来韓する。

委員会は「法王の訪韓が決まった直後に招待した。法王には事前に知らせる」と伝えた。被害者の中にはカトリック信者が多くいるという。

法王はミサで慰安婦被害者らに対するメッセージを発信すると予想される。ただ、法王と慰安婦被害者らの面会は決まっていない。


本来セウォル号事故の「励まし」と南北の「和解」のために招待したはずが、どさくさに紛れて自国の政治的プロパガンダの場にローマ法王を引き込み、そこで何かしらの言質をとって政治的なカードに利用しようと、そういう意図に摩り替わってしまったのです。
法王の「政治や宗教的信念の違いを離れ」という言葉をまるで理解していません。


そのうえこの時点では慰安婦と法王の面会が決まっておらず、韓国が法王の意向を無視して独断でこんな話を進めていたことも解ります。
そして、8月に入ってとうとうこんな話になります。


韓国外交部「法王との面会は元慰安婦に癒やし」
朝鮮日報 2014/08/06 09:52
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/08/06/2014080600907.html
14日から18日にかけ来韓するフランシスコ・ローマ法王が元従軍慰安婦の女性との面会を予定していることについて、韓国政府は5日「元従軍慰安婦の女性たちにとって、大きな癒やしの力になるだろう」との見方を示した。

 韓国外交部(省に相当)の魯光鎰(ノ・グァンイル)報道官は5日、定例のブリーフィングで「法王と元従軍慰安婦の面会は、慰安婦問題の解決にどのような意味があるか」という質問を受けた。この質問に対し、魯報道官は「解決の意味というよりは、癒やしの意味があるのではないかと思う」という趣旨の回答を行った。

 魯報道官は「法王が(元慰安婦の女性と)会うか、会わないか、断定的に申し上げることはできない」と述べつつも「もしお会いになることになれば、被害、苦痛を受けられた元慰安婦の方々にとって、癒やしの力になるのではないかと思う」と説明した。

 フランシスコ法王は、18日にカトリック・ソウル大教区カテドラルの明洞大聖堂で執り行われる「平和と和解のためのミサ」に出席し、元慰安婦の共同生活施設「ナヌムの家」(京畿道広州市)で暮らす女性たちと面会する時間も取る予定だ。



韓国外交部が動いて、こんな事になってしまったのです。
そのうえ、


>「法王が(元慰安婦の女性と)会うか、会わないか、断定的に申し上げることはできない」と述べつつも「もしお会いになることになれば、被害、苦痛を受けられた元慰安婦の方々にとって、癒やしの力になるのではないかと思う」


と発言している事から、恐らく法王側の意向を無視して既成事実化を計ろうとしているのが見え見えです。
ローマ法王はまさにポルナレフ状態でしょう、本来セウォル号事故で意気消沈している韓国のキリスト教徒を励まそうと、南北に分断した人々に和解のメッセージを伝えようと、そういった意図で訪韓する予定だったのに、なぜか主題が従軍慰安婦問題に摩り替わり、政治的なプロパガンダのダシにされようとしているわけですから。


更に、韓国外交部が恐らく勝手に決めたであろう「招待された慰安婦」も相当なものです。


いえない慰安婦ハルモニらの傷
http://www.konas.net/article/article.asp?idx=37646
コナスネット(韓国語) 2014/08/12
「私たちが死んでも無駄じゃない。天国に行く前に慰安婦問題を必ず解決して欲しいと法王様にお願いしたくて…。」、日本軍慰安婦被害ハルモニのくつろぎの場、京畿広州の‘ナヌムの家’のハンハルモニがフランシスコ法王が執典する‘平和と和解のためのミサ’に招待を受けて目がしらを熱くして語った言葉だ。

69周年光復節を迎え、まだ解決できない慰安婦問題についてもう一度考えてみる。おそらく、我が国の大部分の国民は8月15日が光復節であることを知っているだろう。しかし、8月14日が世界日本軍慰安婦キリム日ということを知っている国民は果たしてどれほどいるだろうか?世界日本軍‘慰安婦’キリム日は韓国被害者、故キム・ハクスン、ハルモニが日本軍慰安婦被害を最初に公開証言した日である1991年8月14日を世界日本軍‘慰安婦’キリム日と宣言して各地で世界連帯行動を開催すると決議したことに由来する。

日本は花のように美しい年齢の韓国人の娘、数十万人を強制的に引っ張っていって軍事物資を作る工場でこき使い数多くの韓国娘を慰安婦に利用した。韓国人娘自ら志願したという意味の挺身隊という名称で永く呼んできた慰安婦は、日本軍人のための志願ではなく強制的に性的奴隷生活をしなければならなかった女性たちを称する言葉だ。

戦争中ずっと残酷な蛮行を犯した日本が戦争で負け、日本軍は慰安婦を隠すために慰安婦を一カ所に集めて殺すことさえしたし、生き残った女性たちは家族の前に堂々と出られず家族と隣人を避け一生隠れて暮らす苦痛を味わった。このような世界で類例がない残酷なことが、まさに私たちの祖国の女性たちに行われたことだ。
(後略)


そもそも、


>花のように美しい年齢の韓国人の娘、数十万人を強制的に引っ張っていって軍事物資を作る工場でこき使い数多くの韓国娘を慰安婦に利用した。


とか


>韓国人娘自ら志願したという意味の挺身隊という名称で永く呼んできた慰安婦は、日本軍人のための志願ではなく強制的に性的奴隷生活をしなければならなかった女性たちを称 する言葉だ。


とか


>日本軍は慰安婦を隠すために慰安婦を一カ所に集めて殺すことさえした


などなど、こんな事実は存在しません。
これを見るだけでも、この人達には政治的なプロパガンダの意図しかないのが丸解りです。
そもそもつい最近、朝日も女子挺身隊は慰安婦ではないと認めているし、さも最近は韓国でも混同していないかのように印象操作の記事を書いていましたよね。
でも実体はこの有様。


韓国がどういった意図でこの時期にローマ法王を呼び、どういった意図で何をしようとしているのか、これで良く解ったでしょう。


そもそも、以前から書いていますが韓国人は自分達の価値観こそ世界で絶対唯一の正義であり、自分達は正義の行いをしているだけだと考えています。
だから、このローマ法王に対する殆どだまし討ちに近いような行為も、「正しい事をしているだけ」「日本が悪いからこんな事になっているのだ」という意識しかありません。


だからローマ法王も、女子挺身隊の名で日本軍が韓国女性を連れ去り性奴隷にしたとか、敗戦すると数十万の女性を殺害したとか、そう教えれば自分達と同じように怒り悲しみ日本へ制裁をしてくれるだろうと、韓国政府や慰安婦関連の政治団体の思い通りに動いてくれるだろうと、そう信じて疑わないわけです。


ローマ法王がこの韓国側の意図をどれだけ理解し、どう対応するかは明日以降にならないと解りませんが、少なくとも日本人は、日本の隣にあるのはこんな国なのだと、その事を十分理解しておかないといけません。


韓国人は、韓国人の考える道徳的正しさや正義を、日本人が無条件に受け入れることこそ友好と考えており、我々が考えているような友好など望んでいないし、従軍慰安婦問題も日本のマスコミの言うようなものだとも考えておらず、当然マスコミの言う「解決方法」も彼らの中では解決ではないのですから。


2014年8月13日22時45分追記
どうやら上記を書いているうちに続報が来ていた様なので追記しておきます

毎日新聞 2014年08月13日 20時15分
http://mainichi.jp/select/news/20140814k0000m030069000c.html
 【ローマ福島良典、ソウル澤田克己】フランシスコ・ローマ法王は13日夕(日本時間同日深夜)、初のアジア訪問国・韓国に向けて出発する。滞在最終日の18日には、元慰安婦の女性らが法王のミサに出席する。韓国政府で慰安婦問題を担当する女性家族省を通じて、韓国の教会から招待を受けたという。韓国の政府と慰安婦支援団体は最近、国際社会への宣伝強化で日本への圧力を強めており、元慰安婦のミサ出席もそうした宣伝攻勢に使う狙いがあるとみられる。

慰安婦10人が暮らすソウル郊外の施設「ナヌムの家」によると、ここで暮らすカトリック信者の女性を含む6人程度が法王のミサに出席する見込み。法王は社会的弱者に寄り添う「貧者の教会」を掲げている。法王庁のロンバルディ報道官は、韓国カトリック教会による元慰安婦の招待についても「貧者の教会」路線の反映との見方を示した。

 ナヌムの家の安信権(アン・シングォン)所長は「ミサに招待されたが、法王と元慰安婦が対話するというようなことは聞いていない」と話す。

 ただ、慰安婦問題を巡っては、バチカンと韓国の間に微妙な温度差も見え隠れしている。

 ナヌムの家は韓国の教会に対し、法王の地方視察にナヌムの家を入れてほしいと要望したが、断られたという。法王の日程には、地方の障害者施設へのヘリコプターによる訪問も入っており、ナヌムの家の訪問は不可能ではなかったはずだ。カトリック関係者は「バチカンは(慰安婦問題に関する複雑な事情を)よく分かっている」と話す。法王庁慰安婦問題への過度な肩入れを避けた可能性もありそうだ。

 バチカンの通信社アジアニュースのベルナルド・チェルベレッラ編集長は「法王は女性や子供の搾取について話し、元慰安婦にあいさつすると思うが、慰安婦問題はアジアの歴史における傷の一つにすぎない。根本的な問題は南北朝鮮の和解だ」と指摘した。

 ミサには、北朝鮮カトリック信者も招待されたが、北朝鮮側からは否定的な回答が来ているという。



予想通り、慰安婦との面会やナヌムの家への訪問は韓国外交部が勝手に既成事実化しようとしていただけでした。
まあ、元々の趣旨と違うこんなあからさまなプロパガンダに利用しようとしたのですから、当たり前の対応ですよね。
韓国政府は意図をローマ方法側に見抜かれていたわけです。