日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

「韓国にも良い人はいる」という意見への疑問


さて、今回は韓国の問題を語る上で必ず出てくる「良い韓国人もいる」というフレーズの問題についてとなります。


実は私はそもそも「良い韓国人」という定義そのものに疑問を持っています。
その疑問を理解してもらううえで、少々長くなりますがまず日本人と韓国人とで異なる4つの価値観や認識の違いについて書きます。


一つ目
韓国では以前こちらこちらで書いたように、蔑視ありきの自民族中心主義教育が行われており、現在の韓国人の反日韓国起源説も、この蔑視ありきの自民族中心主義を土台として発生している問題です。
韓国でこういった教育が行われるようになったのは1980年頃からと言われています。つまり、現在こういった教育を受けた人々は既に成人して社会の中核となり、今はその子供達が同じ教育を受けている段階になっています。
現在の韓国では蔑視ありきの自民族中心主義は社会の常識となっていると言っていいでしょう。


勿論これは日本人の価値観(他の多くの国でもそうでしょうが)では非常識で「悪」ではあるのですが、韓国人の価値観ではこれは悪い事でもなければ非常識でもないのです。韓国起源説も結局のところこの教育の結果当然の帰結という事です。
なので、殆どの韓国人は程度の差こそあれ、子供の頃からの教育によって何らかの形で様々な韓国起源説を信じています。
多くの韓国人にとって、これは「常識」なのです。


結果こんな事になっています。


韓国青少年の「共に生きる力」が世界最下位…調査結果に懸念の声
サーチナ 2011/03/28(月) 13:29
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0328&f=national_0328_081.shtml
韓国の青少年がグローバル社会における「共生・調和」の能力において、調査対象の36カ国のうち最下位レベルという研究結果が出た。韓国メディアが相次いで「青少年の『ともに生きる力』が世界最下位」と報道、懸念の声があがっている。

  韓国青少年政策研究院は27日、青少年たちの「共生・調和」の能力を示す「社会的相互作用力指標」に関する研究結果を発表した。同研究は、 2009年に国際教育協議会(IEA)が世界の中学2年生の学生14万600人を対象に実施した「ICCS(国際的な市民意識の教育研究)」のデータを基に分析したものだ。

  「社会的相互作用力」は、文化的、社会経済的に異質な相手と調和して生きる能力を示す指標で、「関係方向性」、「社会的協力」、「紛争管理」の 3つの領域で評価し、その結果を平均して算出する。韓国の青少年は「関係志向性」と「社会的協力」部門で最下位の0点を記録、「社会的相互作用力」 0.31で、36カ国のうち最下位レベルの35位だった。
(後略)


韓国には自分と違うものを受け入れる文化がほとんどない
朝鮮日報 2006/05/16 07:39
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/05/16/20060516000003.html(リンク切れ)
http://web.archive.org/web/20060625004201/http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2006/05/16/20060516000003.html(ウェブアーカイブ
統一部のイ・ジョンソク長官は15日の「先生の日」に母校のソウル龍山高等学校を訪問した。

イ長官のこの日の講義は最初から最後まで柔らかいムードで行われた。李長官は「私も高校に通っていた頃、羽目を外して遊んだこともあれば、女子生徒の問題でグループで喧嘩をしたこともある」など、高校時代のエピソードを紹介しながら講義を始めた。

イ長官は韓国社会の南北問題と黄禹錫(ファン・ウソク)教授事件、韓米同盟などについて説明し、「韓国社会は共に歩む方法よりも、排除し合う方法に慣れており、二分法的な論理が力を持っている。自分と違うものを受け入れる文化が韓国にはほとんどない。自分と意見の違う人と一緒にいることができないという理由も、一緒に勉強ができないという理由もないという寛容さを常に持って欲しい」と話した。

 イ長官は最後に詩と歴史の本をたくさん読み、数学の勉強を一生懸命するよう呼びかけ講義を終えた。




二つ目
これも以前こちらで書いたことですが、日本人の想定する反日と韓国人の想定する反日は根本から違います。
日本人が反日として思い浮かぶ物としては、韓国起源説もそうですし、他にも従軍慰安婦問題、竹島問題、旭日旗問題、日本海呼称問題、教科書問題、朴政権の外交方針などなど、色々あるとは思いますが、これは韓国人にとって反日ではありません。


ではなんなのか、韓国人にとってこれは「正しい事をしているだけ」なのです。
韓国人の価値観では、この世の中に絶対普遍の価値観があり、それに反する行いをする人は「道徳的に間違っている」と認識されます。
だからこそ、韓国人はこの価値観に沿って「道徳的正しさ」を世界に向けて訴えているというわけです。
今回のサッカーワールドカップにおいて、多数の韓国人達が日本代表のユニフォームを「旭日旗だ」と糾弾し、世界中に訴えて周っていたのも「そういう事」です。


ちなみに韓国人にとっての反日とは、これはかなり韓国人の中でも認識に個人差がありますが、「明確な悪意や敵意をもって日本人に害を与える行為」と定義しているようです。
実際そういった前提に立って「(日本人の想定する)反日」をする人もいます、例えば以前も紹介したVANKや、竹島問題や従軍慰安婦問題でかなり過激な活動をしている活貧団などが韓国人の想定する「反日」に該当するでしょう。
(勿論、こういった団体に所属している人達は「自分達は道徳的に正しい事をしているだけで反日ではない」と言うでしょうが。)


三つ目
これも以前こちらこちらで書きましたが、韓国人の中には国民や民族全体で自他の境界や時系列を越えて共有しなければいけない、「国民情緒」や「民族情緒」と呼ばれる「感情」が存在します。
これは韓国の国民、或いは北朝鮮人も含めた朝鮮人全体で必ず共有しなければいけない事になっている感情なのですが、実はこれが日本との関係でもかなり問題となります。


よく「個人ではいい人もいるけど集団になるとそのいい人も反日になる」という意見を目にするのですが、これがまさにこの国民情緒や民族情緒と呼ばれるものの影響です。
(日本人が想定する)反日とは、大抵の場合韓国人全体としてこの「情緒」によって感情を共有「するべき」事であり、情緒の共有をしないと「情がない」と言われて非国民、或いは民族の敵と認識されます。


こう書くと、「では本心ではそう思っていないのに、社会のせいでそう強要されているだけではないのか」と考える人が多いでしょうが、多くの場合実体は逆です。
韓国人は自民族中心主義と同じように、この国民情緒や民族情緒と呼ばれるものも、一切疑う事を許されず徹底的に教え込まれます。その結果、殆どの韓国人は大人になるまでに国民情緒=個人の感情となっているのです。


例えばこんな風に「情緒」を子供の頃から共有していきます。


小学生が日本統治時代の独立運動体験へ /済州
朝鮮日報 2007/11/26 15:14:11
http://www.chosunonline.com/article/20071126000059(リンク切れ)
http://web.archive.org/web/20071205231634/http://www.chosunonline.com/article/20071126000059(ウェブアーカイブ
日本統治時代に済州島で起こった独立運動の歴史を一目で見ることができる、「独立記念館に行ってみよう」というイベント(済州独立記念館主催)が、今月30日から2日間、3・1運動(1919年)の拠点となった済州市朝天邑の咸徳小学校で行われる。

 今回のイベントでは、「乾坤離坎(韓国国旗の四隅に描かれている、天・地・月・太陽を表す模様。乾坤坎離とも)とわが郷土の独立運動の歩み」と題した資料展示や、「ぼくもちびっこ独立運動家」と題した体験活動などが実施される。また、「済州独立運動史」というコーナーでは、3・1運動よりも前に済州島で起こった「西帰浦法井寺抗日運動」(1918年)や、1931年から翌年にかけ海女たちが日本の収奪に立ち向かった「海女抗日闘争」などが紹介されている。一方、小学生が4人1組で参加する「独立運動家体験」は、3・1運動を含む済州島の3大抗日運動をテーマとし、「収監された独立運動家の救命運動を展開せよ」「暗号を解読して抗日独立運動に加われ」といった三つの任務に参加するものとなっている。



そして、日本人と関わる場合には、彼らはこの共有すべき「情緒」を隠して関わります。
結果、たとえば「政治のことは良く解らないけど」と答えるわけです。
そもそも、韓国人は子供の頃から徹底的に政治問題に関する教育を受けるので、「良く解らない」事などあるわけがないです、「良く解らない」と答える場合は要するに大抵の場合は知っているがはぐらかしているという意味です。


「そこまでしてなぜ関わろうとするのか」と疑問に感じる人もいるでしょうが、それは韓国人の「恨(ハン)」と呼ばれる固有の感情が関わってきます。
この「恨(ハン)」というのは、日本人の考える「恨み」とは違います、これは嫉妬、羨望、恨み、悲しみなどが織り交ざった独特の感情なのですが、詳しく書くと非常に長くなってしまうのでここでは詳しく書きませんが、要するに韓国人の多くは(例外もありますが)日本人と関わることで「恨(ハン)」を晴らしたいのです。


もう一度書いて念を押しておきますが、これは「恨みを晴らす」という類の物とは根本的に違います、なので韓国人は例外もありますが基本害意があって関わろうとしているわけではないです。
ある種のコンプレックス解消のためとでも言えばいいのでしょうか、それに近い概念と考えてもらえばいいです。
(このハンを晴らすという行為が結果的に害になる場合はありますが)


四つ目
これは非常に単純明快です。
以下を見てください。


【コラム】うそで塗り固められた詐欺王国・韓国(上)
朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/article/20070919000043(リンク切れ)
http://web.archive.org/web/20071002181535/http://www.chosunonline.com/article/20070919000043(ウェブアーカイブ
学歴詐称問題を引き起こした元東国大助教授のシン・ジョンア氏は、韓国社会を映す鏡のような存在だ。今回の事件は個人の問題であると同時に、韓国人全体の問題であると見て間違いない。韓国は今や経済規模で世界第13位に達したとはいうが、その実情は砂上の楼閣そのものだ。うそや虚勢ばかりが横行する社会の雰囲気を考えたとき、韓国はこれ以上前進できないだけでなく、いつ崩れ去ってしまうかも分からない。

韓国の大統領はいつも平然とうそをつく。そうしたうその洪水にさらされて生きてきた国民にとって、シン・ジョンア氏や卞良均(ピョン・ヤンギュン)前大統領府政策室長のうそなど、さほど驚くべきものではなかったはずだ。

うそをつくのは、何も政治家やエセ博士ばかりではない。13年前の検察の統計によると、人口10万人あたりの詐欺事件の発生件数は、韓国が日本を35倍も上回っている。
次に同じくうそによる代表的な犯罪のひき逃げを見てみると、当時韓国では年間6855件ものひき逃げ事件が発生している。一方乗用車の台数が韓国の14倍にもなる日本では、ひき逃げ事件はほとんど発生しないという。
(後略)


[オピニオン]ウソ天国
東亜日報 DECEMBER 28, 2003 23:21
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?bicode=100000&biid=2003122902698
国全体がウソの学習場だ。一挙手一投足がマスコミに報道される大統領などの指導層は、影響力が大きいウソの教師だ。大統領候補は当選するために実現可能性のない公約を掲げ、国会議員もライバル候補を落選させるためにウソを捏造する。権力者たちは、天文学的な賄賂を受け取っても、「1ウォンたりとも受け取っていない」と宣誓までする。ウソの上手な国民を作るのが、国家の競争力を高める道だと勘違いしているようだ。
(中略)
◆真実を発見する道具としてウソ発見器が使われる。しかしこれは、ウソに対する恐れ、焦り、良心の呵責によって表われる生理的現象を測定して判断するので、良心がマヒした人格障害者には通用しない。国全体がウソ発見器も通じない良心マヒ者を育てている土壌になっている。暮らしの中でウソが積もれば、すべてに悪影響を与えるように、韓国社会全般でウソが横行するようになれば、社会全体の健全な精神が崩れ落ちる。一流国家に跳躍するには、国民の精神が崩れる前に、特段の措置が必要だ。

裵今子(べ・グムジャ)客員論説委員(弁護士)



要するに韓国社会では、嘘をつくと言う行為は「悪」ではありません。
度々この記事のように「嘘をつくのは問題だ」と記事になる事はありますが、具体的に状況の改善運動が行われる事はありませんし、何より「嘘をつくことは問題だ」としてる人が嘘を平然とついたり、嘘を容認してしまう場合すらあります。


なぜそうなるのかは以下を参照してください。


「あなたのせい」という意識まん延
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2005112677788
身の不自由な人についての意識調査で、調査対象の89.1%は「私は身の不自由な人を差別していない」と回答した。
その半面、「(自分を除いた)他の社会構成員たちは身の不自由な人を差別している」と回答した人々が74.6%にのぼった。
調査に参加した身の不自由な人の71%は「社会が差別している」と回答した。

この結果は、多くの身の不自由な人たちが差別を体験しているという意味だ。
この統計から考えると、個人的に身の不自由な人を差別していない、と回答した人々の中にも、自分の知らない間に差別していたというがい然性はあるだろう。
順法レベルについての質問でも、似たような結果が出ている。
調査対象の64.3%が「自身は法律を守っている」と回答したのに比べて、
他の人も法律をよく守っている、という回答は28%にすぎなかった。

自身が法律を守らない理由の中には「他の人が守らないから」という回答が25.1%で最も多かった。
法律に違反する理由を、他人のせいにするわけだ。
梨花(イファ)女子大学の金聖二(キム・ソンイ、社会学)教授は「倫理意識はあるが、実際の行動に移すことができない人が多くいる社会では、社会の構成員たちが自分の誤りを他人の誤りにすり替えて表現する傾向がある」と話した。


これは儒教に起因する価値観なのですが、この影響で韓国人は自己や共同体の利益になるのならば積極的に嘘をつきますし、嘘に対して抵抗もありません。
例えば日本人の価値観ならば友人に対して嘘をつくのは裏切りと取られますが、韓国人はそうは考えません、むしろ嘘をつくことで自己の利益になるのならば積極的に嘘をつきます。
そして同じく儒教の思想によって常に自己を絶対正義としているので、過ちを指摘されても全て「自分は正しいはずだ、間違っているのは○○のせいだ」と責任転嫁してしまいます。


そして、これを「韓国人を悪く言っている」とか「偏見で物を言っている」とか、或いは逆に「やはり韓国人は劣等だ」と解釈してはダメです。
先ほども書いたように、韓国では嘘をつくという行為や責任転嫁は倫理に反する行為ではないのです、そういう価値観の社会であり、上記で挙げたような評価は日本人の価値観だからです。
この世に絶対普遍の価値観などない以上、そう解釈するしかないと私は考えます。


(余談になりますが、あくまで韓国内で韓国人がもっている価値観なので、外に向けて嘘をつくなら叩かないといけません)


さて、ここまで挙げた4つの価値観と認識の違い


・蔑視ありきの自民族中心主義教育
・日本人の定義する反日を韓国人は反日と定義していない
・「国民情緒」「民族情緒」によって、韓国人は(日本人の定義する)反日を子供の頃から共有している
・韓国人は嘘や責任転嫁を悪い事とする価値観をもっていない


となるわけですが、これを踏まえたうえで「良い韓国人とは」を考えてみてください。
これに全て或いは大部分が当てはまらない韓国人が「良い韓国人」なのでしょうか?しかし、それは要するに「韓国人が常識としている価値観をもっていない韓国人」という事になります。
中にはそんな人もいるにはいますが、現実問題としてそんな人は殆どいません、韓国人全体を評価するうえでは無視して良いレベルの数でしょう。


では「良い韓国人もいる」としているものの実体はなんでしょうか。
殆どの場合は、ただ漠然と「いろんな人がいるのだから良い人もいるはずだ」という推定か、或いは付き合いのある韓国人から「自分は反日ではない」「自分はそれを信じていない」「政治の問題は良くわからない」と言われたからではないでしょうか。


つまり多くの場合、良くいえば日本人と韓国人の間にある価値観や認識の違いや隔たりにお互い気付かないまま、微妙なバランスの上で成り立っている関係、悪く言えば「それは(日本人の考える)良い韓国人ではないのではないか?」と、そういう印象を受けるわけです。
そもそも「良い韓国人もいる」と言っている人の中で、この日韓の大きな価値観の隔たりをはっきりと認識している人はどれだけいるのでしょうか。


そして、この上で挙げた4つの価値観の違いや認識の違いは、日韓の間で問題になっている事柄ほぼ全てを引き起こしている原因であり、尚且つ殆どの日本人にとって受け入れ難い価値観です。
更に、これは善悪の問題や優劣の問題ではなく価値観やあり方の違いの問題であるので、いくら「相手が間違っている」と指摘しても本質的に話がかみ合わないという問題でもあります。


だから私は「よい韓国人もいる」の「良い」という定義そのものに疑問を感じているわけです。