日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

韓国人が認定する「良心的日本人」とはこんな人達


さて、今回は前回紹介した「良心的日本人」とはどんな人たちなのか、その辺りを掘り下げてみる事にします。


※今回、あえて非常に政治色の強いものに触れています、その点だけご了承ください。
また、疑問に思った方はここで書いたことだけで判断せず、自身で調べてみてください。


まずはこちらの記事を

朝鮮日報
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/02/24/2014022400906.html (リンク切れ)
韓国政府は、最近の日本による独島(日本名:竹島)の領有権や歴史認識をめぐる動きに対抗し、来月行われる国連人権理事会で旧日本軍の従軍慰安婦問題についてハイレベルな問題提起を行う意向を固めたことが、23日までに分かった。
(中略)
外交部のイ・サンドク北東アジア局長は「日本が独島に対する強引な主張を繰り広げ、『竹島の日』記念行事を中央政府の行事に格上げしようとしていることは、帝国主義の歴史を正当化しようとする意図により、韓日関係に深刻な影響を与えかねない」と述べた。

また、同部の趙泰永(チョ・テヨン)報道官は声明文を発表し「世界のメディアが『集団的記憶喪失』『破壊的な歴史否定行為』として懸念を表明していることを、日本政府は謙虚に受け止めるべきだ」と述べた。日本は韓国政府の数回にわたる警告にもかかわらず、
今月22日の「竹島の日」記念行事に2年連続で内閣府政務官を派遣した。

趙報道官はまた、日本政府が旧日本軍による慰安婦動員の強制性を認めた「河野談話」の検証を検討すると表明したことについても「日本がこれからも歴史を歪曲、否定しようとし続けるならば、われわれは国際社会や日本の良心的な勢力と共に、日本の『歴史修正主義』的な動きを世界に知らしめるための多角的な取り組みを進めていく」と語った。これに対し道上行使は「河野談話に関する部分には誤解がある」と釈明した。

一方、外交部はこの日、独島問題をアピールする4分18秒間の英語の動画を、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開した。

※リンク切れでウェブアーカイブウェブ魚拓にも存在しなかったため、本文の確認は下記2ちゃんねるのスレッドのリンクでお願いします。

慰安婦問題】「日本の良心的勢力と共に国際社会へアピール」韓国政府、国連人権理事会で提起へ[02/24]
http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1393209315/


この記事で注目すべきはこの部分


>日本政府が旧日本軍による慰安婦動員の強制性を認めた「河野談話」の検証を検討すると表明したことについても「日本がこれからも歴史を歪曲、否定しようと し続けるならば、われわれは国際社会や日本の良心的な勢力と共に、日本の『歴史修正主義』的な動きを世界に知らしめるための多角的な取り組みを進めてい く」と語った。


まず、韓国では政府の公式で「日本軍は軍命令として慰安婦の強制連行を行った」としています。
これに対し、「良心的日本人」は韓国に同調はしているのですが、日本側が「軍による強制など存在しない」と反論すると、「軍による強制の有無は問題ではない」とか「慰安婦がいたという事が問題なのだ、論点をそらすな」と叩きます。


全く話がかみ合っていないのですが、どういうことなのでしょうか。
これは要するに、彼らは韓国政府の主張である「軍命令としての強制」が嘘である事を知っているからです。
知っている上で韓国に対してはその意見に全面同意し、日本側が「軍命令の強制など無かった」というと、上で挙げたように「強制云々は問題ではない」と論点を慰安婦の存在という議論にそらすわけです。


韓国政府の公式見解を知らなければ、あたかも日本側が慰安婦の問題を強制の問題に摩り替えて論点を逸らしているかのように見えますから。
これがどれだけ非常識な行いなのかは説明するまでもないでしょう。



続いてこちら


歴史問題、竹島(独島)問題について 赤旗
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-09-06/2006090602_04_0.html
歴史問題、竹島(独島)問題について
 ――独島問題、教科書問題など、歴史問題について、ご意見をお聞かせください。

志位 いわゆる歴史問題として、韓国で問題となっているのは、靖国問題、教科書問題、「従軍慰安婦」問題、そして独島とみなさんが呼んで、私たちは竹島と呼んでいる島をめぐる問題、四つの問題が焦点となっています。
(中略)
 そして、最後の問題だけは、違った事情があります。私たちは、この問題について、一九七七年に見解を発表しておりまして、この竹島(独島)の領有権を日本が主張することには、歴史的な根拠があると、そのなかでのべました。同時に私たちは、この島の(日本への)編入がおこなわれたのが一九〇五年(二月)であった、この一九〇五年というのは、日本が韓国を武力でもって植民地化していく過程です。すでに韓国の外交権は奪われていました(一九〇四年八月、第一次「日韓協約」)。ですから、私たちは、そのことも考慮して、韓国の主張もしっかり検討する必要があると考えています。
(後略)


これ、はっきり書くとまるで嘘です。
まず、第一次日韓協約で外交権剥奪は行われておりません、外交権剥奪は日本の竹島領有(1905年2月22日)以後の第二次日韓協約(1905年11月)です。
そのうえ、1905年8月には大韓帝国日英同盟に対して「大韓帝国の扱いが不当である」と抗議している上に、第二次日韓協約後もいくつかの公式抗議が行われていた事がしっかりと記録に残っており、外交権の剥奪と外交上の抗議には関係が無い事がわかります。


ではなぜこんな嘘をついているのか。
実は国際法上、無人島の領有権原には「他国からの抗議の有無」が重要となっています。
しかし、大韓帝国は日本による竹島領有に何ら抗議をしていないので、領有権原の根拠がないわけなのですが、それでは都合が悪いので「協定で外交権を奪われて抗議できなかったのだ」と嘘をついているわけです。この事例では少し調べればすぐに解るこの嘘に同調し、結果的に韓国による嘘に説得力をもたせてしまっているわけです。


次にこちら

朝鮮王朝文化財の引き渡しで正式合意…日韓首脳
http://www.yomiuri.co.jp/error.html?rUri=%2Fyol%2Fpolitics%2Fnews%2F20101114-OYT1T00295.htm(リンク切れ)
http://web.archive.org/web/20101115202413/www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101114-OYT1T00295.htm(ウェブアーカイブ
菅首相は14日、韓国の李明博大統領と横浜市アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議会場で約40分間会談し、日本政府が保管する朝鮮王朝ゆかりの「朝鮮王朝儀軌(ぎき)」などの図書1205冊を韓国側に引き渡すことで正式に合意した。

 今年が日韓併合100年にあたることから、日本側が8月に韓国への引き渡し方針を発表していたもので、両国の「未来志向」の関係強化を象徴する意味合いがある。
(中略)
 両首脳の会談は、10月以来、3回目。首相は大統領に早期の来日を招請した。
(2010年11月14日12時59分 読売新聞)


この件、結局引き渡しても関係改善は行われず、むしろ韓国側からの要求が増えただけでした。
そもそもこの朝鮮王朝儀軌、日本にあるものは写本と朝鮮総督府が作成した物が大部分で、「日本が奪った」という性質のものではありませんでした。


にも拘らず、韓国側の「日本が奪ったものだ」という主張を全面的に受け入れ「返還」した結果、むしろ韓国人の「日本にある韓国の文化財は全て奪われた物だ」という論調を加速させ「日本が反省して略奪文化財を返還した」という前例と大義名分を与えてしまったわけです。


結果、以前も紹介したこちらのような事例や

岩国市名所「六角亭」、韓国が返還求める

山口県岩国市の観光名所にある建築物「六角亭」をめぐり、当初の所在地とされる韓国・高陽市が岩国市に返還を求めていることが7日、分かった。同日開かれた市議会の一般質問で市側が明らかにし、「市の財産として適切に管理していきたい」と答弁した。

岩国市によると、高陽市は2012年ごろから、六角亭をきっかけに観光交流を進めたいといった意向を示していたが、今年に入って六角亭の返還を強く求めるようになった。
竹島従軍慰安婦の問題を背景に挙げることもあるという。

六角亭は岩国市出身の軍人で当時朝鮮総督だった長谷川好道が1918年に朝鮮から贈られ、移築したとされる。現在は、改修や補修を経て公園内の施設になっている。

市によると、高陽市の観光ガイドらの集団が2月、六角亭前で「返還を求める市民運動」と書いた横断幕を手に写真撮影し、韓国の報道機関に早期返還を促す動きとして取り上げられた。
市は「2年前から視察団を受け入れ、努めて友好的に対応してきただけに、水を差されたようで残念」としている。(共同)

[2014年3月7日19時11分]
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20140307-1267079.html


こんな事例が頻発するようになり

韓国国会、王朝武具の返還要求を決議 東京国立博物館
朝日新聞
http://www.asahi.com/articles/TKY201312110056.html

 【ソウル=中野晃】韓国国会は10日の本会議で、東京国立博物館が所蔵する朝鮮王朝(14~20世紀)の王が代々身につけたとされる武具の返還を求める決議案を全会一致で採択した。決議案を出した国会議員らは近く訪日して関係機関に決議内容をじかに伝える方針。
武具が、日韓の新たな懸案となる可能性がある。

 返還を求めるのは朝鮮王朝の大元帥にあたる王が身につけたとされる冠やよろい、かぶとなど。決議は「日本の植民地支配期に不法に運び出されたと推定される」と主張。「韓国政府は日本政府に誠実な調査を求め、不法搬出が確認されれば、直ちに韓国の国立古宮博物館に返還するよう求めよ」と訴え、韓国政府に日本との交渉を促した。

 決議案を出した民主党の安敏錫(アンミンソク)議員は10月、関係者と訪日し、武具を同博物館で見た。安議員は「日本側が誠実な対応を示し、ぎくしゃくした関係がよくなる契機となることを願いつつ返還運動を推進する」と話している。


まるで根拠もない「日本に略奪された」という論調がまかり通り、現在も韓国側による「返還要求」はどんどんエスカレートし、各地で問題を引き起こすようになりました。
そして、これは当然ですが対馬の仏像盗難事件とも無関係ではありません、韓国人の「日本にある朝鮮の文化財は全て略奪されたものだ」とする主張をちゃんと否定し拒否しなかったために、韓国側の「不当に略奪された可能性があるから、返還してほしくば正当に入手した根拠を提示しろ」と、まず略奪された事を証明しなければいけないにも関わらず、こんな事がまかり通るようになってしまったわけです。


次はこちら

対馬朝鮮通信使行列再開へ、仏像問題で昨年中止
http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/local/nagasaki/20140516-OYS1T50040.html
対馬市で毎年8月に開かれる日韓交流イベント「対馬厳原港まつり」のメーン行事「朝鮮通信使行列」が2年ぶりに行われる見通しになった。昨年は、市内の寺社から盗まれた仏像が韓国から返還されない問題を受けて中止となったが、行列を主催する「朝鮮通信使行列振興会」が15日夜の総会で今年は実施する方針を決めた。後日、同まつりの主催団体の総会で報告し、承認される見通し。

 通信使は江戸時代、李王朝から派遣された外交使節団で、対馬藩の警護で江戸城までを往復した。当時を再現する行列は1980年から行われ、日韓の参加者が色鮮やかな衣装でにぎやかに練り歩く。

 昨年は、仏像の問題を受け、初めて中止になったが、今年は▽韓国の友好団体「釜山文化財団」などが仏像返還に向けて動いた▽今年50周年を迎えるまつりを盛り上げたい――などとして、実施を決めた。総会終了後、振興会の稲田充会長は「市民から開催を要望する声も寄せられ、会員の反対もなかった。今年は胸を張ってできる」と話した。
2014年05月16日 Copyright © The Yomiuri Shimbun


一見するとただの文化交流事業に見えますが、実態は大きく異なります。
それを知ってもらうために、韓国人が子供の頃から朝鮮通信使についてどう教えられているかを見てください。

朝鮮通信使について、韓国国定教科書より
壬辰倭乱をきっかけに朝鮮と日本の外交関係は断絶していた。したがって、日本は経済的に困難に陥ったために戦乱後成立した日本の徳川幕府は先進文物を受け入れるために、対馬島主を通して交渉を許可するように朝鮮に懇請した。朝鮮では日本が犯した誤りを恨みながらも建国以来の交隣政策の原則に照ら し、制限された範囲内での交渉を許した。そうして富山浦に再び倭館が設置され、そこで日本人は米、木綿、人参などを求めていった。
また日本は朝鮮を文化の先進国と考え、使節を派遣するよう要請してきた。これに対し朝鮮では通信使を派遣したが、その一行はおよそ400余人になり、国賓として待遇を受けた。日本は通信使の一行をとおして先進学問と技術を学ぼうと懸命であった。したがって通信使は外交使節としてだけでなく、朝鮮の先進文化を倭奴(日本)に伝播する役割も果たした。


以前も書きましたが、韓国では異文化や異民族・異人種を蔑視ありきの自民族中心主義教育が政府の方針として行われており、朝鮮通信士も「劣った倭人に先進文明を与えてやるためにやってきた文化伝道師」という前提で教育されています。
要するに、このイベントは一見すると単なる交流事業ですが、実体は韓国人の民族主義や自民族中心主義の前提に立ち、彼らの歴史修正主義的な歴史観を満足させるために行われている行事なわけです。


ちなみに、朝鮮通信使の実態は以下の通信使の記録や日本側の記録から良く解ります。

第11次朝鮮通信使節(1763~1764)の一員だった金仁謙の日本紀行文「日東壮遊歌」
高島淑郎訳注 平凡社東洋文庫

大阪について
「三神山の金闕銀台とは まことこの地のことであろう」
「人家が塀や軒をつらね その賑わいの程は我が国の錘絽(ソウルの繁華街)の万倍も上である」
「北京を見たという訳官が一行に加わっているが かの中原の壮麗さもこの地には及ばないという」

名古屋について
「山川広闊にして 人口の多さ 田地の肥沃 家々の贅沢なつくり 遠路随一といえる中原にも見あたらないであろう 朝鮮の三京も大層立派であるが この地に比べれば寂しい限りである」

江戸について
「楼閣屋敷の贅沢な造り 人々の賑わい 男女の華やかさ 城郭の整然たる様 橋や船にいたるまで 大阪、西京(京都)より三倍は勝って見える」

京都について
「惜しんで余りあることは この豊かな金城湯池が 倭人の所有するところとなり 帝だ皇だと称し 子々孫々に伝えられていることである この犬にも等しい輩を 皆ことごとく掃討し
百里六十州を 朝鮮の国土とし 朝鮮王の徳をもって 礼節の国にしたいものだ」



「江戸時代を[探検]する」山本博文新潮文庫
「このような(担当大名側の豪華なもてなしによる)苦労を知ってか知らずか通信師の随員の中には、そのような(厚いもてなしの)扱いに慣れ、だんだんと尊大な行動をする者も現れた。
出船の時に、前夜出された夜具を盗んで船に積み込んだり、食事に難癖をつけて、魚ならば大きなものを、野菜ならば季節外れのものを要求したりというような些細なことから、予定外の行動を希望し、拒絶した随行対馬藩の者に唾を吐きかけたりするようなこともあったという」


このように、むしろ朝鮮側は日本の発展に驚き嫉妬し、日本側は通信使の狼藉に呆れ軽蔑していた事が伺える資料が多数ありますし、当初は「本場の儒教を学べる」と期待していた日本の儒学者達も、交流するにつれ「彼らからは何も学ぶ事がない」と見放しています。
また、江戸幕府朝鮮通信使に関する記述の中で、「貢物を献上する」という意味の「来聘」という単語を通信使の表現に頻繁に使っています、まあ国力差を考えれば当時としては当たり前なのですが。


別に通信使の非常識さを強調しろとは言いませんが、こういった交流事業を行う「良心的日本人」は韓国人の民族主義や異文化や異民族・異人種への蔑視感情を見なかった事にして、彼らの言うがままに彼らの願望のままの通信使像をそのまま文化交流という名目で実行しているわけです。



最後に。
要するに韓国人の考えるところの「良心的日本人」とか「良心勢力」というのは、韓国人の望む願望や要求をそのまま無批判に受け入れ、一切否定しない人達のことなわけです。


今回は紹介しませんでしたが、韓国人の行う韓国起源説にも良心的日本人が事実上の関与をしている事例が多数あります、有名な事例としては、茶道・和紙・剣術及び剣道などが挙げられるでしょう。
そしてこういった韓国起源説に結果的に加担している人々は、「そんな事を言っているのは一部の人達だけだ」とか「殆どの人達は真面目に学んでいる」と言い訳しますが、実体は技術や道具を教えた事が韓国内や第三国で起源主張に利用されているという場合が殆どです。


ある意味で、韓国人が日本にもたらす被害というのは、こういった良心的日本人の無責任な行動が呼び込んでいるともいえます。
安易に韓国人の行いに同意、同調するこういった人々がいなくならない限り、日韓の問題というのは今にも増してどんどん大きくなっていくでしょう。


今回取り上げたような問題での議論では、特に以前こちらで紹介した3種の詭弁が反論として良く使われます。