日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

韓国の偽剣道団体「海東剣道(Haidong Gumdo)」が詐欺すぎて突っ込みを入れてみた



(海東剣道のフィンランド支部HPにあったサマーキャンプの画像…突っ込みどころしかありません)


さて、今回は韓国起源説のうち特に悪質なものの一つである偽剣道の海東剣道についてとなります。


まず韓国の偽剣道について軽く説明を。
以前も書きましたが、韓国には偽剣道団体が大きく分けて3つあり、一つは今回突っ込みを入れる海東剣道、他に韓国最大の剣道団体であり、同じく剣術や侍の起源を主張している大韓剣道会とテコンドー系の偽剣道団体があります。


この中で韓国国外で活発に起源主張活動をしているのは海東剣道と大韓剣道会なのですが、この海東剣道を説明するためにはまず大韓剣道会について説明しないといけません。
なぜなら海東剣道はこの大韓剣道会の内紛の結果分派して出来上がった団体だからです。


大韓剣道会は、韓国最大の剣道団体であり、韓国のオリンピック委員会なども傘下にある大韓体育会所属の組織なのですが、それで一つの団体では無く日本の全剣連のように複数の団体が集まった組織であり、大韓体育会として剣術や刀、侍の起源も主張していますが、団体ごとにその主張は様々です。


この大韓剣道会、元々の起源は日本統治時代の朝鮮にあった民間の剣道道場や軍隊・警察の道場をベースとしているのですが、そのため彼らが百済新羅から伝わったとして宣伝している抜刀術は、はっきり書けば実態は明治時代から昭和初期にかけて日本の剣術諸派を研究し、近代抜刀術として成立した高山流、戸山流、警視流の流れをくむ剣術が殆どです。


現状youtubeなどにアップされている大韓剣道会系の動画をみると、見栄えや派手さを重視しかなり劣化していますが、本質的には明治から昭和初期に作り上げられた近代抜刀術であることに変わりはありません。
つまり、起源主張などしなければ、大半の大韓剣道会系の団体は日本の陸軍や海軍、警察庁系の系譜の剣術として「一応」成り立つという事です。
(勿論大韓剣道会系の団体の中にも、ただ派手なだけでどうしようもない例はあります)


では海東剣道会はどうかといえば、1970年代に大韓剣道会の内紛の結果出来上がった組織ではありますが、上記のような日本の近代抜刀術の系譜ではありません。
ではなにか、劣化コピーですらない単なるでたらめです。


しかもこの団体、アップされた動画などを見ていると年々型が変わったり追加されたりしており、恐らくネット上にアップされた日本の剣術諸派の動きを上辺だけ真似しているようで、見ていると非常にチグハグで無意味な動きや見栄えだけの動きが多いです。
剣術の動作は、無意味に見えても流派ごとに一つ一つ意味があるにも関わらず、それをあちこちからもってきて、意味も知らずに上辺だけ真似るからそんなおかしな事になっているというわけです。


ちなみにこの大韓剣道会と海東剣道は、1980年代に偽者同士で「どちらが本物か」を韓国の裁判所で争った事があるのですが、その結果海東剣道は敗訴し、1970年代に大韓剣道会を抜けた人々が適当に歴史をでっちあげたということを認めています。



さて、だいぶ前置きが長くなってしまいましたがここからが本題となります。
そんな胡散臭い海東剣道なのですが、現在大韓剣道会以上に世界的な活動が活発であり、世界中の様々な国に支部が乱立してきている状態です。


そもそも海東剣道は、上で書いた設立経緯からも解るように、韓国内でそこまで大きな力をもっているわけでもなく、人材面でも資金面でも大韓剣道会より規模が小さいですから、そんな大規模な世界展開など本来ならできるわけがありません。


ではなぜそんなに急速に世界規模で活発な活動を続けられているのか、それには3つの要素があります。


一つ目は政府の支援、韓国は李明博政権で国家ブランド委員会という組織を設立し、韓国の文化を世界的にアピールしていく活動を政府レベルで行っていたのですが、その支援対象にこういった韓国起源説を主張する団体も含まれていました。


2011年、フランスのJapan Expoに韓国の偽剣道が寄生していると話題になり、ニコニコニュースでも取り上げられたのですが、この時の団体が海東剣道です。
韓国の大統領直属機関である国家ブランド委員会傘下のコンテンツ新興院というところが、海東剣道を支援しあのような事をしていたわけです。


二つ目は企業の支援です。
実は海東剣道は韓国の大手財閥である現代グループパトロンであり、外国で活動する場合様々な形で支援を受けています。
2011年と2012年、フランスでコリアンコネクションという韓国文化イベントが開かれ、この海東剣道も参加していたのですが、ヒュンダイは資金面の援助だけではなく、ヒュンダイフランスの社員やその家族をイベントに動員し動員数を増やしていた事が発覚しています。


三つ目は移民です。
韓国は世界的に見ても経済規模に見合わないほど移民希望者の多い国なのですが、以前から書いているように子供の頃から自民族中心主義教育を受けて育つ彼らは、「劣った日本が文化など作れるわけがない、自分達が教えたのだ」ということを自然と受け入れ育ちます。
結果、移民してもその考えは無くならず、こういった詐欺団体の活動に積極的に協力するわけです。


民間が積極的に協力した実例

シドニー「韓国の日」行事開催
在外同胞新聞(韓国語)(2013.09.26 13:01)
http://www.dongponews.net/news/articleView.html?idxno=24657
シドニー韓人会は秋夕を迎えて、10月5日にストラスフィールド公園で「韓国の日」行事を午前10時から午後5時まで開催する。シドニー韓人会とストラスフィールド・カウンシルが共同主催し、シドニー韓人祝祭特別委員会が主管する。今年の「韓国の日」のテーマは「熱情」で、韓人全員で作る「参加型祝祭」として行事が行われる。

行事当日は午前10時にストラスフィールド広場から公園まで、高句麗武士(ムサ)と海兵隊戦友会、救世軍ブラスバンド合気道(ハプキド)、テコンドー、剣道(コムド)チームのパレードを皮切りに、多民族コミュニティが参加できる多様なプログラムが準備されている。



このように、韓国を擁護する人達が「一部のおかしな人が言っているだけ」とか「そんな話は韓国で誰も信じていない」とか「一部の例を全体に当てはめるな」という言分とは裏腹に、政府、企業、民間が協力し、組織的に文化窃盗を繰り返しているというわけです。


では次に彼らの具体的な活動に突っ込みを入れていきましょう。


まずは英語版のウィキペディアより


Haidong Gumdo
http://en.wikipedia.org/wiki/Haidong_Gumdo

The Japanese technique primarily focuses on one-versus-one, or individual combat.
日本の技術は、主に1対1、または個々の戦闘に焦点を当てています。

The Korean technique primarily focuses on one-versus-many, or battlefield combat.
韓国の技術は、主に1対多、または戦場の戦闘に焦点を当てています。


These founders of the World Haidong Gumdo Federation had made some claims regarding the lineage of their discipline, suggesting it was rooted in the martial traditions of the Samurang (士武郞). This group of elite warriors purportedly had been trained by a master named Seolbong during the Goguryeo kingdom who allegedly also played a role in the creation of the samurai class in Japan. Though revealed as a marketing contrivance, the term "Samurang" has been registered as a trademark by the World Haidong Gumdo Federation in some countries.


世界海東剣道連盟のこれらの創設者は、それが(士武郞)Samurangの武道の伝統に根ざしたと示唆し、その規律の系譜に関するいくつかの主張をしていた。エリート戦士のこのグループは、うわさによればというマスターによって訓練されていた。
伝えられるところでは日本でも武士階級の作成に役割を果たした高句麗王国の間にSeolbongという。マーケティングの工夫として明らかにしたものの、用語「(士武郞)Samurangは「いくつかの国では世界ハイトンGumdo連盟によって商標として登録されている。


この項目自体に突っ込みどころが多いのですが、多すぎるので一番目に付いた物を。
そもそもまず日本の剣術は一対一を基本としているというのが根本的に間違っています。
剣術諸派には明らかに集団戦を目的とした型が多数ありますし、剣道には「残心」という概念があり、これは一本とった(相手を倒した)からとそれで終わりでは無く、戦場では常に周囲に気を配らねばならないので、審判による判定が出た後も油断せず構えを続けなければならないという意味があります。


また次の士武郞(Samurang)という単語なのですが、そもそもこの単語以前も書きましたが1990年代までどの文献にも出てきません。
要するに海東剣道が近年になって侍の語源としてでっち上げた単語です。


そして次に同じく英語版ウィキペディアのところにあるリンクなのですが、調べたところ現状生きているものだけでもこれだけあります。

World Haidong Gumdo Federation
http://www.hdgd.org/index.php
U.S.A. Haidong Gumdo Association (アメリカ)
http://www.ushaidong.net/
Canadian Haidong Gumdo Association (カナダ)
http://www.haidong.ca/
Brazilian Haidong Gumdo Association (ブラジル1)
http://www.haidong-gumdo.com.br/
Australian Haidong Gumdo Association (オーストラリア)
http://www.hdgd.com.au/
German Haidong Gumdo Association (ドイツ)
http://www.haidong-gumdo.de/
Swiss Haidong Gumdo Association (スイス)
http://www.haidong-gumdo.ch/
Italian Haidong Gumdo Association (イタリア)
http://www.haidong-gumdo.it/
Finnish Haidong Gumdo Association (フィンランド1)
http://www.hdgd.fi/
Finnish Haedong Kumdo Association (フィンランド2)
http://www.haedong-kumdo.fi/
Mexican Haidong Kumdo Association (メキシコ)
http://www.hdgd.com.mx/
French Haidong Gumdo Association (フランス)
http://haidong-gumdo.fr/
Portuguese Haidong Gumdo Association (ポルトガル
http://www.haidong-gumdo.pt/
Haidong Gumdo in Brazil      (ブラジル2)
http://www.cbhk.com.br/


世界中でどういう事になっているのか、これで良く解ってもらえるでしょう。
国と企業と民間が協力して大規模活動をおこなうというのは、こういう事です。
そして、どのリンクでも反論を警戒してかはっきりとは書いていませんが、「昔からアジアでは一般的な剣術」とか「百済新羅高句麗から始まった」とか、「日本の剣術や侍に影響を与えた」とか、遠まわしに起源主張を示唆するような記述が多く見られます。


また、ブラジル版では

Haidong Gumdo in Brazil
http://www.cbhk.com.br/
http://www.cbhk.com.br/frm/menu/haedongkumdo/haedongkumdo.asp#.U2DklqLS6So
高句麗新羅とBakdje:話によると、韓国の領土は、名前を受信する前に韓国は三国から成っていた。 これらの王国の中で最も強力で高句麗にした。 ヘドンKumdoの起源は、過去のデータによると、バック韓国で1500年にさかのぼり高句麗の軍事システムです。

一つには、歴史の中で、韓国が敵対勢力からの絶え間ない脅威の下にあったことを理解する必要があります。 特に、いくつかの侵略国は、古代韓国の武術の現在の技術の記録の多くを破壊した。 唯一の2他の文書があります。武葉ジヨンボーeonbspは、彼らは私たちに韓国の武道の歴史の姿を与えムーイェドゥ福トング王、。 これらは韓国の剣の芸術の歴史をトレースするための唯一の2源である。

現代では、武道の軍事システムは、一度、すべての市民がアクセスになりました練習した。


彼らの起源主張が比較的具体的に書かれています。
まず目に付くのが1500年の歴史という部分なのですが、これは2011年当時にJapan Expoへ海東剣道が寄生しようとしたときの主張をベースとしたものです。


フランスで見た韓国の武術「ハイドン・グムド」
http://news.nicovideo.jp/watch/nw88605
NCN 2011年7月18日(月)20時32分配信
10年の山ごもりの末に完成 競技人口は300万

会場で配られた資料によれば、ハイドン・グムドはかつて朝鮮半島北部にあった高句麗の兵士のあいだで使われた武術が基になっているという。それを西暦595年から673年頃、
キム・ヨウシン将軍が体系的にまとめたとされる。その後、永らく途絶えていたが1960年代、キム・ジョンホ氏が10年間の山ごもりの末にマーシャル・アーツとして完成させ、創始者となった。現在、全世界で300万人がハイドン・グムドを楽しんでいるという。


キム・ヨウシン将軍という人物が彼らの起源主張の大本となっているのですが、キム・ヨウシンとは金ユ信(きん ゆしん595年~673年)という実在の新羅の将軍ですが、そもそもこの人物が剣術を創始したとか、剣術体系を作り上げたという記録は、金ユ信について書かれた三国史記には全く出てきません。
ですから、当然1960年代に10年間山篭りという話も、「存在しないものは学べない」ので、全くの嘘です。


ではなぜ金ユ信なのかといえば、韓国には昔から花郎武人説というトンデモ説(現実の花朗は高級男娼か女装貴族の互助会とされている)が存在しており、金ユ信は若い頃に花郎に所属していたから武人のはずだという希望的観測と、三国史記に恐らく呪術か祭祀用と思われる剣舞を金ユ信が舞ったとする記述があり、そこから拡大解釈に拡大解釈を重ねた結果このような形になったと思われます。



次にフィンランドでの海東剣道の活動について少し説明します。


こちらを見てもらうと

Finnish Haidong Gumdo Association (フィンランド
http://www.hdgd.fi/


海東剣道がPR用につくった動画へのリンクがあるのですが。


Finnish Haidong Gumdo, introduction
http://www.youtube.com/watch?v=gnK0d3hQjZY

これも色々と突っ込みどころが多いのですが、特に納刀の動作に注目してくください。
本来の居合などでは、このときに「血振り」と呼ばれる動作があるのですが、それがこの動画では単なるかっこいいポーズ()になっています。
元々この血振りと呼ばれる動作は、刃が血で劣化しないためや、血糊が付着したまま鞘に収めると血液が一種の真空状態を作り出し、次に刀を抜こうとしても抜けないという事態になる事がある事から、本来の抜刀術では必ずどの流派でも存在する動作です。


しかし、海東剣道の人々はその意味を理解していないことから、納刀時に単なるかっこいいポーズ()をやってしまっているというわけです。
ちなみに、時代劇やアニメでも、刀を納める前に片手で一振りする動作がある事がありますが、あれも血振りの一種です。


またこのページを見ていくと、フィンランドヘルシンキ大学内に海東剣道の支部がある事が解ります。
ヘルシンキ大学とはどんな大学か、ウィキペディアを見てみましょう。

ヘルシンキ大学
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%82%AD%E5%A4%A7%E5%AD%A6
ヘルシンキ大学(英語: University of Helsinki、フィンランド語: Helsingin yliopisto、スウェーデン語: Helsingfors universitet)はフィンランドヘルシンキにある大学。フィンランド最古にして最大の規模を誇り、広い範囲にわたる多くの提供プログラムを有する。現在、約38,000人の学生(5,500人の大学院生を含む)が学位取得を目指して在籍する。


要するに、フィンランドの首都にあるフィンランド最古の歴史を持つ大学に、海東剣道という詐欺団体が入り込み活動をしているわけです。
最早一部の例とかそんな話を信じる人はいないとか、そういうレベルではありません。
韓国人の執拗な文化窃盗行為が、とうとう外国である意味実を結んでしまったのです、当然のことですが、「一部のおかしな人」だけでこんなことはできません。


これが韓国という国の実体である事を、多くの日本人は知っておかないといけません。



最後に、韓国の偽剣道への突っ込みはいくつもあるのですが、ちょっと変わった視点から彼らの主張に突っ込みを入れて終わりとします。




(画像は欧陽脩)


中国の宋の時代、欧陽脩(1007~1072年)という、歴史学者であり詩人であり政治家でもあった人物がいました。
この人物が晩年「日本刀歌」という本を書いたのですが、その中で「越(華南)の商人が当時既に宝刀と呼ばれていた日本刀を日本まで買い付けに行く」とか「外装や容貌が美しく魔よけの効果もある」とういう事を書き記しています。


なぜこの人物の日本刀歌の記述が突っ込みになるかといえば、当時の朝鮮半島には高麗(918~1392年)という国があり、一時期宋とは断交状態にありましたが、1016年よりあらためて宋の藩属国となり、宋の最大の貿易国となっていたからです。


さて、ここで重要となるのが、欧陽脩が歴史学者でもあったことと、高麗が宋の最大の貿易相手国だったことです。
もし、韓国の偽剣道団体が言うように、新羅(356~935年)や百済(346~660年)に侍や日本刀の起源があるのならば、歴史に詳しい欧陽脩が「日本にしかない」などと記述するのはおかしいですし、何より新羅滅亡から半世紀も経っていない状態の高麗に、その技術や痕跡が全く残っていないというのも不自然な話です。


そしてこの日本刀歌というのは、欧陽脩が晩年国に批判的となり、「我国の歴史的遺物が次々と失われていく中で、日本には我国の遺物が多数残っている、その中で日本刀は我国には元からないものだ」という趣旨で書かれたものです、古代の朝鮮に日本刀が存在していたのなら、陸続きである中国に全く伝わっていないというのもおかしな話となります。


そもそもも大韓剣道会にしても海東剣道にしても、「刀の技術は東アジアで一般的」と言っているのですから、越の商人達がわざわざ日本まで危険を犯してまで買い付けに行く意味が、彼らの言分通りなら全くありません。



このように、中国の記録からも彼らの主張の嘘や矛盾を切り崩せるわけです。
嘘をつけば必ずどこかしらに綻びが出るものです。