日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

「若者の右傾化」という誤った分析が韓国を更に暴走させている

今回は「問題の原因を正確に分析できなければ問題解決などできず、状況を更に悪化させる」というお話になります。
まあ、当たり前の事なのですが。



さて、今までこのブログで書いてきたように、現在の日本の嫌韓は韓国の常軌を逸した無分別な反日と、自民族中心主義によって暴走した民族主義に原因があり、メディアなどの言うような「右傾化」は関係が無いと書いてきた。


韓国の自民族中心主義を直接知らなくとも、いわゆる「韓流」を通じて入ってくる情報は「いかに韓国人は優れているのか」とか「いかに韓国の文化は優れているか」という、「民族や国籍」を強調した非常に民族主義的内容ばかりだ。
また、文化交流でも韓国人は「日本に文化を与えてやったのは我々なのだ」という態度を隠しもせずに行っている。
日本人は子供の頃から「民族や人種そのものに優劣は存在しない」と教わってきているので、当然こういった行為には不快な印象しか受けない。
この積み重ねが反日とともに日本人による韓国人観のマイナスイメージとして働き続けた結果が嫌韓という現象の本質なわけだ。


しかし、現実にメディアなどが「若者の右傾化」とか「安倍政権の右傾化」と『分析』を行い、「不景気が続いて若者が自信を失ったから」とか「自分で物を考える人が減って右傾化に流されやすくなった」とかすき放題に書いている。


この日本のメディアによる報道が、実は韓国の判断に影響を与え、その結果が今起きている朴政権による反日外交にも少なからず影響している。
要するに韓国人は、この「分析」を元に「日本人の右傾化を正している」つもりなのだ。


最初に書いたように、問題の解決には問題の原因となっている事柄の分析が何より大事だ。これが出来なければ問題解決など出来るわけがない。
しかし韓国は、上記のような日本のメディアの情報を真に受けてしまっているので、それに対する「対策」をしてしまっている。これでは余計に嫌韓が増えていくだけなのだが、韓国人はそのことにまず気付けないだろう。



実は20世紀までならこうなる前に状況の正常化が行われていた。
当時までの韓国は、朴正煕大統領の頃から続けてきた「内政は反日、外交は親日」という路線を続けることで日本との折り合いを付け、韓国の政治家も官僚も「反日は国内向けの方便ですよ、実際はそんな事ないですから」とやって日本から様々な支援を受けてきていた。
だからこそ、韓国は当時から国内的には反日であったが、それでも何だかんだと日本側にも親韓の政治家が多数存在し活発な意見交換を行ってきた歴史がある。


これが大きく変わり始めたのは金大中政権(一部金泳三政権の頃からも)の頃からだ。
この頃から急速に韓国は親北路線を強め、それと比例するように外交でも反日を大々的に行うようになり、挙句公然と日本との協定や条約も破るようになってきた。
そして、次の盧武鉉政権になるとそれが更に露骨となり、それまで存在した日本との外交パイプが次々と消滅、結果日本のEEZ排他的経済水域)内で違法操業していた韓国の漁船を韓国の海洋警察が庇い、違法操業の漁船を追跡していた海上保安庁と一触即発の事態という、今までなら絶対にあり得なかった事態まで起きるようになった。


その後、当時次期大統領として選挙で勝利した李明博氏が日本に対し謝罪と賠償を求めないとメディアの前で約束したのだが、
李明博次期大統領「謝罪と反省は求めない」 対日関係について、当選後初めての外国記者団と会見で

South Koreans seek new relationship with Japan
http://www.iht.com/articles/ap/2009/01/10/asia/AS-SKorea-Japan-Relations.php(リンク切れ)
http://web.archive.org/web/20090303224238/http://www.iht.com/articles/ap/2009/01/10/asia/AS-SKorea-Japan-Relations.php(ウェブアーカイブ
Seoul and Japan come together on economic crisis
http://www.iht.com/articles/2009/01/12/asia/seoul.php(リンク切れ)
http://web.archive.org/web/20090202094921/http://iht.com/articles/2009/01/12/asia/seoul.php(ウェブアーカイブ

これが守られる事はなく、この事で完全に日韓のパイプは消えてしまう事となった。
そして日本が民主党政権になると、「本来の正常化」などはなから頭になかった彼らは韓国の言分を無責任に受け入れるようになり、そのことが更に状況を悪化させ現在に至る事となる。
こういった経緯から日韓の外交パイプは復活の可能性すら消滅、更にそれまでパイプ役となっていた日韓の政界や財界の顔役達が次々と引退や死亡で現場からいなくなるという状況も追い討ちとなっていった。


外交パイプがあった当時ならば、日本で嫌韓が広がったとしても、「何が原因になったのか」を日韓双方のパイプ役の政治家や官僚・財界人が情報の共有をし、しっかりとした現状認識の下で相応の対策が出来ただろう。
しかし今の日韓にそういった役割を担う人物は殆どいない。


今現在韓国に「意見」を言うのは、「韓国人に耳障りのいい事」を無責任に言い続ける人々だけだ。
「若者の右傾化」というのもその一つだ。


また、韓国はこの状況でありながら「日本企業による韓国への投資」を呼びかけているが、これも日本のメディアなどによる「右傾化」の分析を真に受けているからこそ、「政府が右傾化しているだけで民間は関係ないはずだ」という認識があるからこそなのだ。


実体は韓国が反日を暴走させ、日韓基本条約無視の三菱訴訟など数々の不法行為を行ったがために、それをカントリーリスクと捉えた企業がアセアンなどへ投資を移項して行ったからという要素が強いのだが、韓国人は「耳障りのいい情報」を次々と教えてもらっているので、そういった実態には一切気付けないし、実体を教えてくれる人間もいない。
勿論これがどれだけ日本人の対韓意識に深刻な影響を与えているのか、韓国人に理解できるわけもない。


これは完全に韓国の自己責任であり、その結果どうなろうと韓国人の選択した事ではあるのだが、最も罪深いのは日本で「右傾化」といういい加減な分析を垂れ流している人々だろう。
彼らは実際のところ、自らのイデオロギーに沿った主張ができればそれでいいのであって、韓国が「正しい判断」をするかどうかなど気にもしていない。


韓国が彼らの分析によってどんな結末を迎えようと、彼らにとっては対岸の火事でしかないので、特に興味が無いのだ。
彼らが望んでいるのは、自らが対立する相手に対して「武器」となる反日韓国人なのだから。




今回は以上となります。
まあ、今更韓国人に「現実」を教えたところで、10年近くも「右傾化が原因」と日本のメディアなどが教え続けたのですから、それが受け入れられるとは思えませんし、何よりそんな事を伝えても裏切り者扱いされるだけでしょうけれどね。
韓国人は「自分の意見と相手の意見が違う」という事態をとくに嫌いますから。


---以下は本題と関係ない話を少々。---

実はこのブログ、3ヶ月で終らせるつもりでした。
実際のところ、3ヶ月もあればネタも尽きるだろうと考えていたからなのですが、去年の12月15日にブログを開設し3ヶ月が過ぎた現在、意外とまだ書きたいネタが残っているという予想外の事態になり、もう暫らく続けてみる事にしてみました。

実はブログ開設前から書こうとネタを暖めていたにも拘らず、先延ばしに先延ばしが続き未だ書いていない、といったものまであります。

現状は、いずれネタ切れになるだろうし、そうなった時に備えて政治や韓国ネタ以外のものも扱ってみようか、そうするとブログの名前も変えないといけないかなとか、それともネタがつきたらすっぱり終らせるべきかな、なんて事を考えています。
時事ネタもあるので、完全なネタ切れもありえないというのが、判断の難しいところではありますが。

まあいずれにせよ当面は続けて行くつもりなので、いまだどんな需要があるのかも本人良く解っていない状況ではありますが、今後ともお付き合いのほどよろしくお願いします。
書くネタがある限りは今まで通り基本週2~3のペースで書いていくつもりなので。

それでは。