(画像は朝鮮日報に掲載された大韓剣道会所属の一剣館より)
前回に続き今回も韓国による日本文化の起源主張と寄生行為について書いて行きます。
大韓剣道会とは韓国最大の剣道団体で、一つの団体では無く複数の下位団体が集まって出来ている組織であり、日本で言うところの日本体育協会に相当する大韓体育会に所属する、韓国唯一の政府公認団体でもある。
そして、この団体は「日本の剣道・剣術は元々新羅や百済から伝わったものであり、日本は剣道をスポーツ化しただけに過ぎたい」というスタンスを取っており、剣道の朝鮮語読みである「コムド」を公式名称とし、袴に背板がない、蹲踞をしないなどの表面上の差別化を図ってオリジナルを主張している。
彼らの主張については以下大韓剣道会公式ページを参照
大韓剣道会公式HPより元々剣道という用語は中国の歴史書から引用した事実に間違いはないが、当時の中国に現在の剣道と同じような概念があったわけではなく、あくまでも剣道という単語を明治時代に引用しただけに過ぎないので、明らかな論点逸らしでしかない。
http://www.kumdo.org/deahan_kumdo/d-kumdo1-2.php
http://www.kumdo.org/deahan_kumdo/d-kumdo1-4.php
・剣道という用語は中国の<漢書>芸文志兵技攷に出てくる'剣道三十八篇'という記録が最初である
・中国の撃剣が朝鮮に伝わり体系化され、金庾信(595年~673年)ら新羅花郎達が東洋最高の剣術として完成させた
・日本の剣術と刀はこの技術が伝わった物である事は疑う余地がない
・日本が剣道をスポーツとして開発したことは彼らの自慢であり、その根元が私たちにあるということは私たちの誇りだ
日本統治時代に日本式の剣術が入ってきて伝統の継承が難しくなったが、それでも我々は祖先の技術を引き継いできた
他にも、次回に詳しく解説するが、金庾信という人物がどのような剣術を拾得したのか、そのような資料は彼らが引用する三国遺事や三国史記には存在しないうえに、そもそも花郎という集団が武術集団だったという記録もない、挙句に当時の中国や朝鮮の刀剣は両刃の直剣であり片刃の彎刀である日本刀とは根本から違う。
このように嘘に嘘を重ねて起源主張をする団体なのだが、韓国最大の剣道団体という事もあり活動も活発で、海東剣道が韓国コンテンツ振興院と組んでK-POPなどとセットでイベントを通じてアピール活動をしているのに対し、大韓剣道会は大韓体育会を通じて国際的なスポーツ団体への起源主張のアピール活動なども行っており、公然と「コムドのオリンピック種目化」なども目標として掲げている。
ちなみに、アメリカやカナダにある剣道道場の大半が日本風に偽装した大韓剣道会系といわれている。
また支持基盤の強さを背景に以下のようなアピール活動も行っており、悪質さと影響力では海東剣道会よりもずっと高い。
このように、実際のところ彼らは太刀と打刀の区別がつかないどころか、どうやら太刀の存在を知らず、昔から打刀があったと考えているようなのだ。韓国固有の剣法「朝鮮勢法」、世界陸上の役員に披露
http://www.chosunonline.com/news/20110902000066(リンク切れ)
https://web.archive.org/web/20110902140332/http://www.chosunonline.com/news/20110902000066(webアーカイブ版)
韓国で最も古い剣法とされる朝鮮勢法が、大邱に滞在中の国際陸上競技連盟(IAAF)役員に紹介される。
朝鮮勢法のデモンストレーションを行うのは、大邱市儒城区にある剣道場「一剣館」で剣法の修行を積む7人の剣士たちだ。
(中略)
一剣館を率いるイ・ウンミ館長(42)は昨年、中国・北京で開催された武術五輪「スポーツアコード・コンバット・ゲームズ(世界武道・格闘技大 会)」に参加した世界の武道家の前で、朝鮮勢法のデモンストレーションを行い喝采を浴びた。またイ館長は、朝鮮勢法が持つ文化的な価値にも注目し、数カ月 にわたる作業の末に、朝鮮勢法を絵で再現した「朝鮮勢法図」を完成させるなど、朝鮮勢法の復元にも力を入れている。
イ・ウンミ館長は「大邱を訪れた世界の人々に、韓国の剣法を紹介できることに大きな誇りと栄光を感じている」と話した。
動画
http://youtu.be/NcodEm4ne5g?t=36s
見てもらうとわかるが、明らかに打刀を使用しているが、足運びが変だし動きにも不自然な動作が多い。
挙句に刃を下向きに帯刀しており(打刀は通常刃を上向きに帯刀する)、更に真剣を使う剣術では必ず存在する「血振り」とよばれる動作がない。
また、韓国に存在する抜刀術はその起源がほぼ全て、戸山流という明治に入って日本陸軍が各地の剣術を研究し、初心者向けにアレンジしたものが基となっているらしく、どの団体でもスタイルが似通っている、彼らの抜刀術は1000年前からの伝統どころか、実態は100年にも満たないわけだ。
ここまで見て「こんな胡散臭い団体を信じる人なんて一部では?」と考える人も多いかもしれない。
たしかにここまでの情報だとそう見えるかもしれない、しかし実態は大きく異なる。
なぜかといえばこの大韓剣道会、剣道の世界大会にも出場しているのだが、実力が実質日本に次ぐ2番目なのだ。
実力があるから世界中に道場も開けるし、世界大会でも常に2位なので知名度も高い。
なぜこんな事になっているのか、それは日本の剣道団体である全日本剣道連盟(全剣連)が関係している。
大韓剣道会は全剣連と非常に密接な交流をしており、毎年全剣連所属の団体に多くの生徒を送り込み剣道を学ばせている。その結果、大韓剣道会は常に一定の実力を維持し大会で高い成績を得る事ができる仕組みになっているのだ。
なぜ全剣連はこんな団体に剣道を教え韓国起源説の手助けをしているのか、真相はわからないが全剣連の人達の態度を外から観察していると、ある事がわかる。
どうも彼らは「こんな事をしているのは一部のおかしな人達だけで、多くの韓国人はちゃんと日本の剣道を尊重している、そもそも若い人達は反日でもないし真面目な人たちばかりだ」という認識のようなのだ。
これが実体と大きく異なる事は言うまでもないだろう。
上で挙げたように大韓剣道会の公式HPで堂々と起源主張をしているうえに、「一部のおかしい人」だけで来韓した世界陸上の役員にデモンストレーションをしたり出来るわけがない。何より以前「韓国は『反日』だから問題なのか?そのあたりを解説してみる」で書いたように、政府の方針で若い世代ほど自民族中心主義や民族主義的傾向が強いのだから、「若い人はまとも」という理屈も本来は成り立たない。
恐らく彼らは「自分達が見たいものを韓国人に映し出している」だけなのだろう。
数年前にイタリアで開催された剣道世界大会では、大会開始直前に韓国の選手団が「コムドが正しい」という趣旨の横断幕を掲げたり、試合中著しくマナーに反する行為や限りなく反則に近い行為など汚い部分をいくつもさらけ出し批判されていたのだが、それでも認識が変わらないのだから事態は相当深刻だ。
10年近く前、大韓剣道会が公式にコムドのオリンピック種目化を打ち出したとき、一応全剣連は公式見解としての反論を掲載した。しかし、それも「日本の剣道とコムドは違う」という趣旨のもので彼らのコムドが歴史を改竄したインチキである事には一切触れておらず中途半端なものだった。
このような有様なのだから、韓国人は更に増長し2011年には日本の雑誌を使ってこんな事までしてきた。
2017年3月21日21時52分訂正
以下の剣道日本の記事は2003年のものでした、訂正します。
雑誌 剣道日本5月号 韓国剣道便り(文 イ・キョンヨプ)日本国内でも既成事実化を計ってきたのだ。
一部画像から抜粋
日本では「剣道は日本独特のもので日本だけで生まれ育った」と考えられているが、韓国では一般に「スポーツ剣道は日本で発生したが、剣道の本流は韓国である」と考えられている。
「剣道の本流は韓国」などと言うと、日本の方々はどんでもないと怒るに違いない。しかし、韓国では、昇級、昇段審査の科目に、日本剣道形とともに「本国剣法」の形が必修になっていることをご存知だろうか。
この本国剣法は三国時代に生まれたもので、韓国では現存する世界で一番古い剣術と言われているのだ。
その韓国独自の剣の歴史については、また機会を改めてじっくりと紹介したい
日本の剣道専門誌でこんな記事が掲載されれば、信じてしまう人も当然多いだろう、問題の深刻さがわかってもらえただろうか。
まさに「軒を貸して母家を盗られる」だ。
韓国人の民族主義暴走によるこういった起源主張は「自浄作用」を期待しても無駄でしかなく、こちら側が強い態度に出なければ絶対にとまらない。当たり前の事だが本来はこういう面からも韓国との付き合いを考え直す時期に来ている。
「一部のおかしな人達が~」などという状況はとっくの昔に超えているのだ。
以上になります。
次回は大韓剣道会、海東剣道、ハプキドー、偽忍者団体の嘘を具体的に反証していきます。