日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

詭弁問題への対処法


さて、本日も少し特殊な内容となります。
過去にも何度か詭弁に関する問題を扱ったことがありますが、今回は「詭弁を指摘する側」が注意しないといけない問題まで含め、総合的に扱っていく事にします。


お知らせ
2021年10月からは以下のはてなブログへお引越しします。

日韓問題(初心者向け)
https://oogchib.hateblo.jp/

初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。

ブロマガ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由
はてなブロブ
https://oogchib.hateblo.jp/entry/ar892003


注意
・このブロマガは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています

・当ブロマガのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください


目次

1:概要

2:チェリーピッキング

3:ストローマン

4:燻製ニシンの虚偽



※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。


1:概要


まず初めに詭弁論法を知る上で、「どんな意図で」「どのようなタイミングで」使われる場合が多いのかという事が重要になります。


なぜなのかというと、後程説明する事にも関係してくるのですが、「詭弁」といっても多数の種類があるうえに、相手が「これから詭弁を使います」と言ってくるわけでもなく、またこちら側も本題に注意が向いていて気付かず、詭弁で煙に巻かれ後ほどになって「そういえば」となる場合も多いからです。


ではどんな場面でどんな意図で使われることが多いのかというと、それは「結論ありき」の思考と実態が乖離した場合に、乖離部分から論点を反らさせる、或いは情報の上書きをすることで誤魔化すといった場合に使われることが多いです。


つまり、「持論に矛盾が発生した場合に矛盾を誤魔化す」目的で使われることが多いというわけです。
ですので、こうした状況に出会った場合に事前に詭弁を警戒するという事が早期発見の手掛かりとなります。


そしてここからが本題となるわけですが、実のところ「詭弁の指摘」というのは非常に難しい行為です。
なぜかといえば、詭弁の指摘自体が詭弁になっていたり、更には詭弁の指摘の指摘が詭弁になっていたりと、詭弁に関する知識があればあるほどこうした事態に陥りやすいという問題があるからです。


つまり、詭弁を知るという事は「自身が詭弁を使わないようにするためにはどうするか」もセットで考え注意しないといけないのです。


そしてこれは当然私にも当てはまるわけですが、この問題にどうやって対処しているかというと、「詭弁論法の説明をしなくとも具体的に問題点を指摘できる」場合にのみ、「この内容はこれこれこういう詭弁である」という説明を行うようにしています。


「ならば別に詭弁論法の説明などいらないのではないか」と考えるかもしれませんが、それも少し違います。


どういうことかというと、問題点を具体的に指摘したうえで「これは固有の名詞が存在し一般化できる詐術的手法なのだ」と説明することで、相手にそれ以上の言い訳の余地を与えず、それ以上その件で余計な論争の必要がなくなり、本題に集中しやすくなるからです。


そしてこうした一連の作業をスムーズに、かつレッテル貼りにならないように進めるために、「どんな時に」「どんな意図で」詭弁が使われやすいかを事前に知っておくことが非常に重要となるわけです。
「来る」とわかっていれば余裕ができますから。


また裏を返せば、具体的に問題点の指摘ができていない詭弁の指摘は、それ自体が詭弁やただのレッテル貼りになっている場合が多いという事でもあります。


では次に、「詭弁論法の説明をしなくとも具体的に問題点を指摘」したうえで「詭弁論法の説明をする」とはどんなやり方があるかについて、既存のメディアなどでよく使われる詭弁論法の実際の事例を挙げて説明していきます。

2:チェリーピッキング


まずはチェリーピッキングから。
チェリーピッキングとは、いわゆる「つまみ食い」のことであり、詭弁論法においては多数ある要素のなかから持論に都合の良い部分のみを抽出し、あたかもそれが全てであるかのように見せかける詭弁論法です。


まずはこちらの3つの記事を

田原総一朗蓮舫氏への『二重国籍』批判について考察する」
dot./朝日新聞 2016/9/21
https://dot.asahi.com/wa/2016092000242.html
https://dot.asahi.com/wa/2016092000242.html?page=2

台湾と日本の二重国籍問題が取りざたされた民進党代表の蓮舫氏。しかし、この問題で特に不都合なことが起きていないと、ジャーナリストの田原総一朗氏は指摘する。

*  *  *
 民進党蓮舫新代表の二重国籍問題が新聞やテレビに大きな波紋を広げている。

 蓮舫氏は1967年に、台湾出身の父親と日本人の母親との間に日本で生まれた。旧国籍法は父系主義だったので、自動的に台湾籍となったが、国籍取得要件が緩和された85年1月の改正国籍法施行からほどなくして日本国籍を取得した。

 このとき、蓮舫氏は「父と一緒に台湾籍を抜く作業をした」と説明してきた。ただし、父親は台湾側の係官と台湾語で話をしていて、台湾語がわからない蓮舫氏には、会話の内容は理解できなかったようだ。彼女は台湾籍を抜いたものだと判断して、そのことに疑問を抱かなかった。だが、実は台湾籍が抜けてはおらず、30年以上、二重国籍の状態が続いたことになる。

 国籍法では原則22歳までに、二重国籍者は日本国籍か外国籍のいずれかを選択しなければならないことになっている。そして、日本国籍を選ぶ場合は外国籍の離脱証明か、放棄宣言のいずれかの書類が必要とされる。さらに放棄宣言の後も、外国籍の離脱に努めなければならない、と努力義務が規定されているようだ。

 蓮舫氏は、85年に台湾籍を抜いたものと信じ切っていたため、いずれの手続きもしないで過ごしてきた。メディアのインタビューにも「生まれたときから日本人で、17歳のときに台湾籍は抜いている」と語っていたのだが、いくつかの厳しい疑問を受けて、念のために、台北駐日経済文化代表処、つまり17歳のときに父親に連れられて行った事務所に、9月6日に除籍の照会をした。すると12日に、実は除籍されていないという返事が来たのだという。蓮舫氏はあらためて台湾籍を放棄する書類を提出した。

 結果として、蓮舫氏は二重国籍のまま3期、参院議員を務め、民主党が政権の座にいた2010年には行政刷新担当相、つまり閣僚を務めていたことになる。読売新聞は9月14日の社説で、「国会議員が自らの国籍を正確に把握できていないとは、あまりにお粗末と言うほかない」「外交・安全保障などの国益を担う国会議員が、自身の国籍を曖昧にしておくことは論外である」と、厳しく批判した。

 繰り返しになるが、蓮舫氏は台湾籍を放棄したものと思い込んでいたのであって、曖昧にしていたのではない。参院議員になるとき、あるいは閣僚になるときに二重国籍がチェックできていなかったとすれば、むしろ国家のチェック機能そのものに問題があるのではないか。

 蓮舫氏が04年の参院選の出馬時に国籍放棄手続きの作業を怠ったのは、政治家としての認識が甘く、資質が問われるという批判を各紙が行っているが、蓮舫氏は作業を怠ったのではなく、台湾籍を放棄したと思い込んでいたのである。確かに容易ならぬ手抜かりではあるが、彼女が台湾籍を有していたことで、具体的に何か不都合な事態が生じたのであろうか。不都合な事態が生じていたとすればそのときに問題になっていたはずで、そういう事態は生じていなかったわけだ。

 民進党の代表選でも、他の候補者からこの件での蓮舫批判は生じなかった。民進党の議員たちは、彼女が混乱を招いたことを謝罪して、すぐに台湾籍放棄の手続きをしたことで、事実上、事態は終わったと考えているのであろう。



「純血・排外主義」を憂える=与良正男
毎日新聞 2016年9月21日
http://mainichi.jp/articles/20160921/dde/012/070/004000c

 蓮舫民進党新代表の、いわゆる「二重国籍」問題を考えたい。

 結論を言えば、蓮舫氏を激しく批判するいくつかのネットや新聞の言説に正直、私はうんざりしている。彼らの多くは「政党の代表がきちんと台湾籍放棄の法的手続きをとっていなかったのが問題」と言うが、やはり根底には純血主義や排外主義、民族差別意識があると感じるからだ。

 代表的な極論はこうだ。

 蓮舫氏が首相になって、仮に日本と台湾との間で紛争が起きた場合、台湾人を父に持つ蓮舫氏が日本を守れるのか、と。でも、この論法で言えば蓮舫氏が台湾籍をちゃんと抜いたとしても、彼らは同じ疑念を言い続けるのではなかろうか。

 もちろん蓮舫氏の対応も説明もお粗末だったというほかない。蓮舫氏には「なぜ、今さら指摘されないといけないのか」と被害者意識の方が強かったように思われる。政治リーダーはそれでは済まない。
(後略)



「重国籍」欧米では普通 蓮舫叩きは排外主義
東京新聞 2016年9月21日
https://web.archive.org/web/20160921031131/http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2016092102000130.html

 民進党蓮舫代表(48)の二重国籍騒動。日本国籍があれば国会議員はもちろん、首相や閣僚を務めても問題ないが、党内外から強烈なバッシングを受けた。そこに見え隠れするのは、「単一民族神話」に基づく排外主義だ。グローバル化で人の国際移動や国際結婚が増える中、欧米では重国籍を認める国が主流である。日本にも、二つのルーツを持って生まれた人が多く暮らす。「国籍は一つ」の考え方を見直す必要はないか。
(後略)


2016年に民進党(現:立憲民主党)の蓮舫議員の二重国籍疑惑が取りざたされた時の報道各社の記事です。


最初の記事では、蓮舫議員への批判を「二重国籍は単なる勘違いから引き起こされた問題であり、既に解決済であるのだから、これ以上終わったことで騒ぐ必要はない」としています。


また次の記事では、蓮舫議員への批判を「やはり根底には純血主義や排外主義、民族差別意識があると感じるからだ。」としており、根底にあるのはレイシズムであると断じています。


その次の記事では、世界的に二重国籍を認めている国は多いとしたうえで、同じく批判に対して「そこに見え隠れするのは、「単一民族神話」に基づく排外主義だ。」としています。


この3つの記事なのですが、ここには後ほど説明する詭弁の要素(ストローマン)も含まれているのですが、それは後で解説するとして、ここではなぜこれチェリーピッキングになっているのかを説明します。


まず重要なこととして、実際問題蓮舫議員への批判の中には、記事で指摘されているような非難があったかもしれませんし、なかったかもしれません、それは具体的に「そういう事例があった」事を記事で証明していないので判断がつきませんし、根拠になっていません。


では実際には蓮舫議員が当時なぜネットを中心に批判されていたかというと、次の事例を見てもらうとわかりやすいですが、





メディアに報じられた蓮舫氏の過去の主な発言

媒体

朝日新聞1992年6月25日夕刊
「赤いパスポート=(日本旅券)になるのがいやで、寂しかった」

週刊現代1993年2月6日発行号
「父は台湾で、私は、二重国籍なんです」

朝日新聞1993年3月16日夕刊
(ニュース番組『ステーションEYE』のメインキャスターに起用され)
「在日の中国国籍のものとしてアジアからの視点にこだわりたい」

CREA1997年2月号
「私は中国人の父と日本人の母の間に生まれたんですが、父親が日本人として子どもを育てたので日本のことしか知らないし、日本語しか話せない。それが自分の中でコンプレックスになっていました。だから自分の国籍は台湾なんですが、父のいた大陸というものを一度この目で見てみたい、言葉を覚えたいと考えていました。」

週刊ポスト2000年10月27日発行号
「私は帰化しているので国籍は日本人だが、アイデンティティーは「台湾人」だ」

2004年政界入り時の選挙公報
「1985年、台湾籍から帰化


上記のように、あきらかに自身が二重国籍であったことを知っていたとしか考えられない発言を繰り返しているにも関わらず、2004年に政界入りした際の選挙公報には「1985年、台湾籍から帰化」と書かれており、更に2016年に二重国籍を指摘されると「知らなかった」「台湾籍はなくなっているものと勘違いしていた」と、矛盾する発言をしていたからです。


つまり、多数あった蓮舫議員への批判のうち、あきらかに「例えあったとしても」少数派でしかない意見をさも「それが批判の全て」であるかのように印象操作し、「蓮舫議員の発言の矛盾」を一切取り上げていないため、これは詭弁論法のチェリーピッキングにあたるというわけです。


3:ストローマン


次はストローマンの事例です。
ストローマンとは、相手の主張を持論に都合よく歪め、その歪められた主張に反論して見せることで、あたかも相手を論破したかのように見せかける詭弁論法で、その手法を「ストローマン(藁人形)」に例えているわけです。


例えばこの事例

朝日新聞叩きを考える(上)――「嫌韓憎中」路線から「朝日」攻撃へ
WEBRONZA 2014年10月27日
https://web.archive.org/web/20141027085510/http://astand.asahi.com/magazine/wrculture/special/2014102300006.html?iref=com_rnavi

(一部抜粋)
 9・11謝罪会見以降、朝日新聞が誤りを認めた、という言い方で、あたかも慰安婦問題などなかったかのような言説が横行している。かつて河野談話を受けて政府に真相究明を促した宝塚市議会の意見書を、今回、事実上撤回する決議が可決されたと報じられた。同様の動きは組織的に呼び掛けられ、様々な地方議会に圧力がかけられているらしい。


この部分なのですが、元々慰安婦そのものを「無かったこと」としている人など私の知る限り存在しません。
慰安婦が存在したことを前提に、たとえば以下の記事で書かれているように


慰安婦被害者はいない」韓国で出版された“慰安婦問題のタブーを破る本”『赤い水曜日』驚きの内容とは?
文春オンライン 2021/9/21
https://bunshun.jp/articles/-/48743?page=2

(一部抜粋)
本書は、日本軍慰安婦だったとして支援団体によって内外で日本糾弾の反日運動の先頭に立たされ、韓国政府から法的に生活支援を受けているいわゆる“慰安婦被害者”について、記録として残されている彼女たちの証言集を詳細に検証している。その結果、韓国の「慰安婦被害者法(日帝下日本軍慰安婦被害者に対する保護・支援及び記念事業等に関する法律)」で定義されている「日帝に強制動員され性的虐待を受け慰安婦としての生活を強要された被害者」という「日本軍慰安婦被害者にあてはまる者は一人もいない」と主張している。


韓国側の慰安婦の定義である「軍や国の命令で、軍人や官憲の行った拉致」というものは存在しないという主張を「あたかも慰安婦問題などなかったかのような言説」と相手の主張を持論に都合よく改変し、それを「過去の罪をなかったことにしようとしている」と「批判してみせる」という「すり替え」が行われているわけです。


何を「存在しない」としているかの部分が改変されているというわけです。


この「慰安婦の強制性の否定」をすると、それをあたかも「慰安婦問題(の制度や存在そのもの)の否定」にすり替えて批判する手法は過去何度も使われており、この論座の記事もその典型例です。


だからこの記事は典型的なストローマンなのです。


4:燻製ニシンの虚偽


最後に燻製ニシンの虚偽についてですが、これはたとえば推理小説などで作者があたかも無関係な登場人物が犯人であるかのようにミスリードさせる手法などに使われる表現でもあり、相手の注意を別の事柄に反らす詭弁論法の事です。


そのうえで、日本においてよく使われる燻製ニシンの虚偽の形態は、前提の全く異なる事例を強引に相対化し、あたかも同一の問題であったり、或いは問題のない側に問題があるかのような印象操作を行う事でミスリードを誘う手法です。


例えばこの事例

領土問題 尖閣諸島 竹島
日本共産党はこう考えます 2012年9月11日
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik12/2012-09-11/2012091105_01_1.html

Q 竹島の領有問題は?
A 日本領有に根拠 編入時に韓国併合重なる

 竹島日本海航海者の好目標であったため古くから日本人にも知られ、「松島」の名で日本の文献にも表れ、アワビやサザエなどの漁に利用されていました。しかし、この島の帰属は、文献的には必ずしも明確ではありませんでした。

 1905年、竹島でアシカ猟に従事していた隠岐島の中井養三郎氏から10年間の貸し下げが出されたのを受け、日本政府は同年1月の閣議決定で同島を日本領として島根県編入しました。

 竹島はこれ以来、日本領とされてきました。51年のサンフランシスコ平和条約第2条a項も、竹島を、朝鮮に対して放棄する島の中に含めていません。それは条約作成の過程からも明らかです。

 こうした経過から日本共産党は、竹島の日本の領有権の主張には歴史的にも国際法的にも明確な根拠があると考えています。現在の韓国の実効支配は、52年に竹島を囲い込む境界線を設定、54年に常駐守備隊を配備し、占拠するようになったのが始まりです。

 一方で、日本が竹島編入した時期と、日本が韓国を植民地にしていった時期とが重なっているという問題があります。1904年には第1次日韓協約が結ばれ、韓国は事実上、外交権を奪われ、異議申し立てができない状況でした。竹島はその翌年に日本に編入され、1910年には韓国併合条約が結ばれています。

 日本による植民地支配の歴史を無視したままでは、韓国との間で歴史的事実にもとづく議論はできません。


共産党竹島問題についてのQ&A形式の記事なのですが、そのなかで「こうした経過から日本共産党は、竹島の日本の領有権の主張には歴史的にも国際法的にも明確な根拠があると考えています」としたうえで、「一方で、日本が竹島編入した時期と、日本が韓国を植民地にしていった時期とが重なっているという問題があります。1904年には第1次日韓協約が結ばれ、韓国は事実上、外交権を奪われ、異議申し立てができない状況でした。竹島はその翌年に日本に編入され、1910年には韓国併合条約が結ばれています。」と書いています。


これなのですが、韓国側はそもそも「抗議できなかった」のだから、その部分で韓国の言い分にも一理あるような印象をを与え、日韓が「同等な立場での対立」をしているような印象を受けます。


しかし、過去動画や過去記事でも指摘していますが、そもそもこの前提自体が成り立っていません。



過去動画

YouTube
https://youtu.be/KJQBQmvSAiY

過去記事
竹島と尖閣諸島がなぜ日本領なのか、すごーーーーーーーーく簡単に説明してみる。
はてなブログ
https://oogchib.hateblo.jp/entry/ar453318


なぜかというと、動画でも引用している以下の研究報告で、


「明治 39年の土地売買に対する大韓帝国の抗議」 第二期竹島問題研究会 第8回会合平成 23 年 9 月 11 日 山﨑佳子



実のところ大韓帝国は「1905年10月、第二次日英同盟の条文中の韓国の地位について日本に対して公式抗議」を行っており、また「1906年鬱陵島にあった日本海軍の望楼跡地を土地ごと買い取りたいという日本人が現れたが、大韓帝国が韓国統監府(総督府の前身)に抗議し、売却自体が白紙になっている」という事例も存在しており、実のところ「外交権の剥奪」があった後も日本への抗議自体は行えています。


また本題と少しそれますが、赤旗に書かれている「1904年には第1次日韓協約が結ばれ、韓国は事実上、外交権を奪われ、異議申し立てができない状況でした。」は明らかに間違いです。


「外交権の剥奪」は1905年(明治38年)11月17日なのですが、韓国側は日本の竹島領有時期(1905年2月)と整合性をとるために「第一次日韓協約の時点で事実上外交権が剥奪されていた」と主張しており、共産党はその主張に忖度しているだけです。


動画や記事でも説明したように、日本側の領有根拠は「国際法」という客観的事実に基づいた内容となっていますが、この共産党の主張は「韓国側の単なる意見」であって客観性がありません。


つまり、「客観的事実」と「ただの意見」という前提の全く異なる2つの内容を、あたかも「同等の意見」であるかのように印象操作して、「対等の対立」であるかのように見せかけているというわけです。


これは典型的な「燻製ニシンの虚偽」の手法です。


最後に。
今回紹介した3つの事例を読んでもらえばわかるように、「詭弁論法」の説明がなくとも「問題点の具体的な指摘」自体はできる内容となっています。


そのうえで「どう問題なのか」をわかりやすくするために、「これは固有の名詞が存在し一般化できる詐術的手法なのだ」という意図で詭弁論法について一番最後に書いています。


こうすることで、「詭弁の指摘自体が詭弁になる」という状況を「起きにくくする」事ができるというわけです。



お知らせ。
転載について
・個人の利用であれば、一般的に「引用」とされるの範囲での転載は自由にしてもらってかまいません、報告も必要ありません。
・・企業・団体等が「転載」する場合は私の方へ事前連絡いただき、許可を取ってから行ってください。
イデオロギー色の強い団体等に関しては、理由の如何に関わらず「転載は原則禁止」とさせていただきます。

人気ブログランキングに参加中です、もしよかったらクリックをお願いします。


クリックで人気ブログランキングへ


以下は当ブロマガのお勧め記事です、もしよかったらこちらもどうぞ。

韓国人が日本人から嫌われる根本的原因
日本人の考える反日と韓国人の考える反日は違う
【韓国起源説】日本人の反論は韓国人に通じない
日本人と韓国人とでは「約束・契約」の概念が全く違う
日韓問題(初心者向け)の方針について色々
【河野談話】韓国政府が自爆しました
フランスのJapan Expoから韓国がいなくならない原因
「Japan Expoに寄生しないで独自のコリアエキスポやればいいのに」→過去にやった事があります
韓国人の差別意識の特徴とタイの嫌韓
嫌韓の出発点、2002年日韓共催ワールドカップで何が起きたのか
嫌韓を「排外主義者=ネトウヨ」と考える人達に対する考察をしてみた
「韓国に対して謝罪すれば解決する」は大きな間違い
韓国視点から見たヘイトスピーチ
メアリー・スーとネトウヨ論
日韓問題とイデオロギー論争
韓国では異論が徹底的に排除される
日韓問題基礎知識簡易版まとめ 前編
日韓問題基礎知識簡易版まとめ 後編
初心者でも解る韓国対策
韓国社会では「記憶の改変」が起きているわけではない?
【再現】2002年日韓ワールドカップ Public Viewing in 国立競技場


動画版マイリスト



番外編マイリスト