日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

韓国社会は変われない


さて、今回は韓国社会の構造を批判しており、一見すると日本と分かり合えそうな人々の大半も、実は「分かり合えない」結果になる原因について書いていきます。


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日韓問題(初心者向け)
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注意
・このブロマガは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています

・当ブロマガのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください

韓国を観察していると、メディア等でも政府や政治団体などの対日姿勢を批判している人が一定数おり、一見するとこうした人たちとは「対話が可能」であり、わかり合えるように見えることがある。


しかし多くの場合、韓国社会の対日姿勢の矛盾を指摘していても、別の対日姿勢における矛盾は肯定していたりと、いわゆるジョージ・オーウェルの小説「1984年」における「二重思考」のような状態の人々が多く、これが日韓問題をこじらせる場合が多い。


また、韓国のこうした矛盾した態度は日本人の側がそうした態度を容認し肯定してしまっているがため、それが韓国人にとっての免罪符となってしまっている場合が多く、結果一つ問題が解決しても別の問題が次々と持ち上がるという状態になりやすい。


※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。



1:韓国人による「対日姿勢」への批判


まずはこちらの記事から

【寄稿】韓日関係、「善くないサマリア人」と共存する知恵を学ぶ時だ(1)(2)
中央日報/中央日報日本語版2021.08.26 13:41
https://japanese.joins.com/JArticle/282312

ソウル地下鉄3号線の安国(アングク)駅5番乗り場の前に立って列車を待つときはいつも複雑な思いを抱く。5番乗り場のスクリーンドアには抗日詩が貼られているが、作者は李奉昌(イ・ボンチャン)義士だ。その最後の部分は「倭人を屠殺しよう」という内容だ。屠殺は肉屋で牛や豚を刃物で切って分けるという意味だ。なぜこのような詩をここに貼っているのか気になった。管轄部署に尋ねたところ「倭人(日本)大使館に行くには安国駅で降りなければいけないため」「安国駅一帯が独立運動の街であるため」という説明を聞いた。

韓国に来る日本人がこれを読むとどんな気持ちになるだろうか。これは文明国家がすることではない。立場を変えて考えてみよう。東京銀座の電車駅に「朝鮮人を切り殺そう」という文字が貼られていれば、これを見た韓国人の気分はどうだろうか。「倭人を屠殺しよう」という詩句を見て複雑な気持ちになるのなら「土着倭寇」として攻撃されるかもしれない。

111年前の1910年8月27日、韓日併合条約署名の前後の朝鮮は、自分たちも気づかないうちに日本に染まりつつあった。親日を犯しながらもそれが親日かどうかも知らずに慣れていった。1926年の李完用(イ・ワンヨン)の葬儀では行列が十里も続き、高宗の国葬以降で最も大きな規模だった。愛国志士には本当に申し訳ない話だが、その時代の韓国人は帝国大学を卒業し、高等文官試験に合格して郡守や判事に出世し、タクシーに乗って鍾路(チョンノ)の和信(ファシン)百貨店でショッピングをする人を羨んだ。

◆乙巳5賊・丁未7賊だけが罪人なのか

安重根(アン・ジュングン)義士が1920年2月に死刑判決を受けた当時、韓国人は韓半島朝鮮半島)侵略の元凶、伊藤博文の死を謝罪する使節団、すなわち待罪団を組織して伊藤を追悼する銅像を制作し、活仏として崇めた。伊藤を追悼する博文寺を現在の新羅ホテルの位置に建てて、伊藤の号・春畝にちなんで後方の山を春畝山と呼んだ。

我々は親日黒歴史清算を叫びながら、親日派として乙巳5賊(李完用・朴斉純・李址鎔・李根澤・権重顕)と丁未7賊(李完用・任善準・趙重応・李秉武・李載崑・宋秉畯・高永喜)を挙げる。もちろん彼らが歴史に犯した罪の赦免を受けることはできない。ところが彼らが亡国のすべての原因を招いたのではない。

反日を叫んだ人たちが果たして当時の事態を正確に直視したのかも疑わしい。例えば金九(キム・グ)が「日帝時代に国内に残っていた人はすべて親日派だったため、全員監獄に行くべき」(Mark Gayn, Japan Diary)と主張した時、呂運亨(ヨ・ウンヒョン)はあきれて「国内派民族主義者の苦痛を知らない言動」と反発し、金九との提携をあきらめた。

解放されると李承晩(イ・スンマン)は親日財閥・張震英(チャン・ジンヨン)の敦岩荘で、金奎植(キム・ギュシク)は親日財閥ミン・ギュシクの三清荘で暮らした。朴憲永(パク・ホンヨン)は全羅北道益山(イクサン)の地主キム・ヘギュンの恵化荘で、金九は金鉱財閥チェ・チャンハクの京橋荘で過ごした。京橋荘は日本の公使・竹添進一郎が住んでいた家だ。

日帝の滅亡を早くから感知した親日財閥はそれぞれ家1軒ずつを用意して当代の実力者を訪ねて泣訴し、救命運動を展開することを談合した痕跡がみられる。そのような汚れた財産は「受けるのにふさわしい」ものではなかった。こうした点で見ると、我々はすべて罪人であり、亡国の責任者だ。今の親日論争は「先に生まれた者の悲しみと遅く生まれた者の幸運」がもたらした葛藤だ。

解放政局はもちろん、現代史を合わせて親日論争の最も大きな被害者は李承晩(イ・スンマン)だろう。公敵が必要であり、復讐心に燃える人たちに親日は李承晩に濡れ衣を着せる口実として利用された。しかし厳密にいうと、李承晩の初代内閣で閣僚13人のうち親日に分類できるのは2人だけだった。それでも反李承晩系列が李承晩と韓民党を親日に追い込んだ際、直ちに反撃しなければ立ち場を失うことを李承晩陣営はよく知っていた。米軍政で警察総帥を務めた趙炳玉(チョ・ビョンオク)が反撃の先鋒に立った。彼は政界の人たちの親日に精通していたため話せることが多かった。それで出てきた論理が「親日(pro-Jap)は生きていく中で犯したこと(pro-Job)だった」というものだ。

今のこの時代の持つ者のうち旧韓末から日帝時代と解放政局にいたるまで100年の歴史を生きてきた先祖9族、すなわち3族(父方・母方・妻家)3代(父・祖父・曽祖父)の履歴書・家系図・戸籍謄本・除籍謄本を出して「我が家は本当に天を仰いで一点も恥じるところがない」と言える家はいくつあるだろうか。奴婢と火田民を除けばそれほど多くはないはずだ。同時にその9族のうち愛国者がいない一族もほとんどない。きまり悪いが、我々はその時代をそのように生きた。

また国難を迎えれば我々は祖国のために死ぬことができると全員が言えるだろうか。率直にいって筆者も完全にはそうできない。巨大な国家暴力の前で一個人が抵抗することは容易なことではなかった。興亡盛衰を経験しながら義士がいなかったこともなかったが、歴史的に愛国者があふれる時代もなかった。こうした点で見ると、我々は亡国の原因を数人の親日派に負わせることで亡国という巨大談論を希釈した。

筆者は「親日派には公訴時効がない」という論理に法律的な瑕疵がないかを時々考えてみる。我々はいま親日派を捜し出すのではなく「親日派の子孫」を捜し出している。『三国志』をみると、曹操袁紹に大勝して戦利品を探す間、部下が袁紹と内通した手紙が数多く出てきた。周囲の人たちが「内通した奴らを全員殺そう」と建議した時、曹操はその手紙をすべて燃やして二度とその問題を問いたださなかった。

人種差別問題の権威者、英国のアンドリュー・リグビは「過去の清算は政敵を引っ掻くものではいけない」と力説した。領土もなく国家もなく国民もない状況で一個人が憂国的な気概だけで抗戦するのは限界があった。こうした論理が亡国の責任者に免罪符を与える論理になってはいけないが、敵の治下で4年間過ごした反逆者を処理できなかったフランスとはケースが異なる。昔から巨富は亡国の瞬間や残酷な戦争を踏んで現れた。したがって我々は亡国を招いた彼らの罪状を歴史に記録しておくこと以外に方法はない。我々は過去を抱えて暮らし、過去と共に進む方法を学ばなければいけない。

https://japanese.joins.com/JArticle/282313

◆過去とともに生きることに慣れるべき

もう我々は日本に抑圧されながら生きる理由はない。2020年基準で1人あたりの総所得(GNI)は日本が4万1580ドル、韓国が3万2860ドルだった。国別の物価を反映したビッグマック指数でみると、韓国が日本よりはるかに豊かな暮らしをする。もう「日本コンプレックス」から抜け出してもよいということだ。

フランスの啓蒙主義哲学者モンテスキューの『法の精神』日本編によると、島の民族は隣の民族に多くの傷を負わせるため島の民族の隣の民族は苦労が多いという。日本の隣にいる我々も地政学的な宿命の例外ではないようだ。

なら今後、韓日関係をどう維持していくべきなのか。「合意は守られなければならない(Pacta sunt servanda)」というラテン語の格言を見てみよう。現在の政府と路線が異なる過去の政府が約束したものなので守ることはできないという論理は「下之下策」だ。日本の右翼は「それでも国か」と批判し、さらに命脈を維持してきた日本国内の少数の知韓派知識人までも離脱させたのは文在寅ムン・ジェイン)政権の責任だ。

成龍(リュ・ソンリョン)の『懲毖録』によると、朝鮮初期の「現実主義外交の達人」と呼ばれた申叔舟(シン・スクジュ)が1475年に落命する際、成宗が都承旨を派遣して「卿が私に最後に残す遺言は何か」と尋ねた。申叔舟は「日本と対立しないでほしい(不失和日本)」という言葉を残して目を閉じた。壬辰倭乱文禄・慶長の役)を100年余り先にした時期だった。中国が急浮上した21世紀に安全保障を考えると、申叔舟の遺言は依然として韓日関係に有効だ。過去への行き過ぎた執着も、過度な期待も失望も、一喜一憂も正解でない。あきらめることはあきらめて「善くないサマリア人」と共に暮らしていく方法を学ぶべきというのが我々の宿命的な課題ということだ。

シン・ボクリョン/元韓国政治外交史学会長/元建国大客員教授



この記事なのですが、非常に興味深い内容です。
なぜかといえば、一見すると文政権などの行う「親日狩り」の原因となっている「歴史観」を批判し、日本統治の肯定的な面を容認しているように見えますが、読み進めていくと「日本の統治は悪だった」という前提で話が進むため、文章自体に混乱が見られます。


なぜこんなことになっているかといえば、韓国内で「親日」が魔女狩りのような状態になってしまっており、政治的に対立する双方が「お前の祖先は親日派だ」と糾弾し泥仕合になっているうえに、以下の記事にあるように


韓国忠清北道の学校、校歌を新しくして親日残滓を清算 ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.01 15:14


親日派の作曲した曲だ」と言って、元々100年近くも存在していた「校歌」を廃止し新たな校歌に差し替えるなど、韓国内でかなり取り返しのつかないことになっているのです。しかし最初の記事にもあるように、ほとんどの韓国人は日本統治時代に「普通に生活していた」ため、誰でも政治の都合で「親日派の子孫足りうる」ような危険な状況になっており、危機感を持つ人も多いのです。


そのため、先ほどの記事のような内容が度々大手紙などで言及されるのですが、読み進めていくと「日本は朝鮮半島で弾圧と搾取の悪政を敷いた」という前提が記事の節々に存在しているため、非常に混乱した内容になってしまっているわけです。


そしてまた、記事で言及されている「巨大な国家暴力」とはいわゆる日韓併合の事なのですが、過去動画でも説明したようにこれは「当時としては合法」という結論が出ており、これを否定してしまうと朝鮮半島の歴史にすら矛盾が発生してしまいます。


過去動画

YouTube
https://youtu.be/WIR6Zs36Ks8


しかし彼らは「なぜ違法なのか」を深く考えないまま、「日韓併合は違法だった、だから悪だ」という前提で物事を考えるため、「人々はみな普通に暮らしていたが日本の統治は悪で違法だった」という、傍から見ると混乱する内容になっているわけです。


つまり、現状の過激化した「親日狩り」を何とかするために、「史実は違ったの」だと訴えたいが、「日韓併合は統治としては合法」であり、「公的な搾取や弾圧はなかった」という「歴史」は容認できないという、矛盾した状態になっているわけです。


2:矛盾を容認


そしてこうした事例は韓国で多数存在しており、例えば以下の事例では


韓国元高官「今のように原則なく中国に従順でいたら、恥辱的な隷属の道へと向かうだろう」 2021/08/28 朝鮮日報 (1/3ページ) (2/3ページ) (3/3ページ


米中対決「台湾海峡」に踏み込んだ…韓国政府、どっちつかずでは外交惨事に ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.05.27 16:36


上記記事では、今のように中途半端な態度で中国に追従していると、そのうち中国に隷属させられてしまうとしており、遠回しではありますが日米豪印のQuad(クアッド)に韓国も加わるべきという、中国の脅威と日本との軍事協力を示唆する内容が書かれています。


実際問題、韓国内での認識も


米NYタイムズ「韓国20-30代、日本より中国の方が嫌い…来年の大統領選挙に影響」
朝鮮日報 2021/08/23



中国脅威論から若い世代を中心に「日本より中国の方が嫌い」という傾向にあることからも、こうした意見が出てくる背景が伺えます。


しかしそれと同時に、韓国内では


日本帝国海軍復活…15年密かに隠してきた「空母の野望」成し遂げた ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.08.08 11:34 (1/2ページ) (2/2ページ


日本の軍備増強や「いずも」の建造は「事実上旧日本帝国海軍の復活だ」といって糾弾する意見もあり、しかもこうした意見が韓国内で対立することもなく共存し、かつ多くの韓国人がこの2つの意見を両立させているという、矛盾だらけの状態なのです。


つまり、「中国に飲み込まれないためにも日本との軍事的協力は必要だ」という意見と「日本の軍備増強は過去の侵略的野心の復活だ」という2つの相反する考えを、多くの韓国人が共有しているのです。


また他にも


「李容洙ハルモニも反発するのは余程のこと…正義連は典型的な『犠牲者コスプレ』」 朝鮮日報 2021/08/29 (1/3ページ) (2/3ページ) (3/3ページ


たとえばこの記事の場合、正義記憶連帯の活動の矛盾を指摘している内容なのですが、同時に記事のタイトルにもある韓国政府公認慰安婦である李容洙という人物は、「話すたびに証言内容が変わる」と有名な人物です。


実際この人物の証言内容は大きく分けて3種類あり「貧しくて親によって妓生に売られた」という内容と、「プレゼントをもらって自らついていった」という内容と、「軍人が家に押しかけてきて拉致された」という内容があり、しかも証言ごとにその細部も違うという有様です。


ですから、正義記憶連帯を「犠牲者意識民族主義においては、犠牲者ではない人々が先代の犠牲者の地位を引き継ぎ、自らを犠牲者と任じて政治的正当性を確保する。正義連は犠牲者意識民族主義を政治的に誤用し、道具化した典型的なケースだ。」と糾弾するのならば、等しくこの人物の態度にも疑問が出ないとおかしいはずなのです。


しかし実際には、この記事で李容洙という人物は「正統な被害者」という位置づけです。
韓国内ですら矛盾点を批判する人々が少数ながらいるうえに、証言の記録を見れば矛盾が一目瞭然なのにです。


また他にもこちらの記事では


【コラム】韓国の成長率0%台に直面、食べていく問題から解決しなくては ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.08.31 13:05 (1/2ページ) (2/2ページ



韓国の経済発展である「漢江の奇跡」を「優れた民族的潜在力を引き出して30年間の「奇跡的成長」を持続できた」と自画自賛しています。


しかし実際には、この発展には日本が非常に大きく寄与しており


対韓無償資金協力および技術協力 に関する調査報告書  独立行政法人 国際協力機構(JICA) 平成25年4月


上記の国際協力機構(JICA)の報告書によると、インフラや教育、企業などの技術支援や農業支援など、国の発展の根幹にかかわる部分で日本が多大な援助をしてきたことが書かれていますが、先ほどの中央日報の記事にもあるように、韓国ではこれが公的に「無かった事」にされています。


しかもJICAの報告では「日本が過去に資金協力や技術協力を行ったことを韓国で議論すること自体、かなりセンシティブになっていることである。ありがたいことに、現地での調査活動でほとんどの場合、韓国側関係者は理性的で協力的であったが、現地サイトの訪問に支障が生じたケースもあった。」と書かれており、韓国側の当事者たちすら「その事実を公言できない状態」にあることがわかります。


つまり、韓国の経済発展の功績はたたえるが、日本による貢献の事実は許容できないというのが、現状の韓国という事になります。


3:問題を悪化させる要因


そのうえで「知っていて、かつ知らないでいる事」「入念に組み立てられた嘘を告げながら、どこまでも真実であると認める事」「打ち消しあう二つの意見を同時に奉じ、その二つが矛盾することを知りながら、両方とも正しいと信じる事」という内容が、現状の韓国にはよくあてはまります。


上記の文は、ジョージ・オーウェル著「1984年」で言及されている「二重思考」について説明している部分なのですが、韓国は中国や北朝鮮のような全体主義ではないにも関わらず、まるで全体主義国家で起こりうるような状態にあるのです。


こうした背景には、小中華思想における考え方から、「日本は文明の外の野蛮な化外の地」という認識がある事や、歴史問題において過去日本が韓国の望むがままに「謝罪し続けた」ことで、「日本は道徳的に劣った存在である」という認識があるため、日本による朝鮮半島への「肯定的な影響」を許容できず、現実とのギャップから二重思考と似たような状態になっているという背景があります。


流石に「理気二元論」だけでは、「目の前に存在する矛盾」を完全に上塗りすることができないからです。


基本的に二重思考は「結論ありきの思考からくる矛盾の解消方法」であり、小説「1984年」では、二重思考が「思想警察」の取り締まり対象にならないための防衛機構として機能していましたが、韓国でも「親日認定を受けないため」という背景も少なからずあるにはありますが、それ以上に上記のような価値観や歴史観からくる背景が大きな要素となっています。


そしてもう一つ大きな要素があり


韓国で広がる「経済力で日本を追い越した!」というムードと日韓関係改善への希望 週プレNEWS 2021/8/27


上記記事で書かれているような、一連の輸出優遇解除問題を「日本による経済報復」と定義するような人々の存在です。


何度も書いていますが、あの件は「兵器転用可能な戦略物資」の輸出入管理が韓国で杜撰になり、「日本による特別優遇措置が解除された」というのが実態なのですが、この件でも韓国側は「輸出入管理の杜撰さ」を事実上認めながら「日本が不当な経済報復をしている」という二重思考をしている事例です。


韓国閣僚「日本が挙げた理由を全て解消」 輸出規制強化の撤回促す 聯合ニュース 2020.03.06



そして上記記事のような内容を公的なメディアで主張する人々が、こうした韓国人の二重思考に一種の「日本人からのお墨付き」を与えてしまうため、韓国人達は矛盾する二重思考を意識する必要もなく、「日本人もそう言っている」という、一種の安心感をえてしまい自分達の行いに自信を持ってしまうのです。


結果、一見韓国内の対日姿勢に批判的な人でも、この「お墨付き」を裏付けとして矛盾する主張をしている場合が多く、これが近年の関係悪化に拍車をかけているというのが実態です。


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