日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

【ゆっくり解説】日韓併合はなぜ合法? part2/2


さて、本日は前回に引き続き「日韓併合」の合法論に関して解説していきます。


本日の投稿動画


YouTube
https://youtu.be/5tX83QZY01s

関連動画

youtube
https://youtu.be/ld2DfA7URbY


動画最後で紹介したエフェソスのアルテミス像


以下は動画のテキスト版になります。

注意
・この動画は「日韓の価値観の違い」を扱っています

・うp主のスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからとこちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たら
どう思うか」という客観性を常に持ちましょう。

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください

・リクエストは原則受け付けていません

・引用ソースへのリンクが同時掲載のブロマガにあります

・毎週土曜日更新


レイム マリサ
ゆっくりしていってね


レイム
さて、今回も前回に引き続き日韓問題を扱っていくわね。


マリサ
たしか前回は日清戦争の原因についてのところまでやったな。
今回は何をやるんだ?


レイム
今回は日露戦争の原因と桂タフと協定、それとなぜ国際法上合法なのかの具体的説明と、韓国側の主張の矛盾についてとなるわね。


マリサ
なあレイム、なんか最後の部分で凄く嫌な予感がするんだが?


レイム
マリサ、そろそろ慣れなさいと言ったでしょ?


マリサ
・・・・・・・・・・。
あ、そうだった、これからイ


レイム
そんなわけでそろそろ本編へ行くわね。


歴史的背景(日露戦争


レイム
それで、当時の日本は日清戦争をやってやっと問題を解決できたし、これで朝鮮も独立国として近代化できると思われたのね。


レイム
でも当時朝鮮で先王の大院君と対立し、袁世凱の力を借りて権勢をふるっていた閔妃が1895年に暗殺されると、大韓帝国

ニューヨーク・タイムズ 1908年4月5日
ジョージ・トランブル・ラッド博士
(一部抜粋)
王妃暗殺の下手人は日本兵だという説については、三浦将軍(公使)が暗殺計画に荷担し、一部の日本人壮士たちが韓国兵を援助したことは、どうも事実のようだ。
しかし、この王妃は、頭は良かったが朝鮮の玉座にとってすら恥となるほど最も残酷な人物の一人で、何年も国王の父、大院君と政争を続けており、この間両派閥の殺し合いはまるで毎年の挨拶交換のように行われてきたものだ。


「朝鮮旅行記」 ゲ・デ・チャガイ編  『1895―1896年の南朝鮮旅行』の章
https://www.amazon.co.jp/dp/4256805478

カルネイェフ(ロシア参謀本部中佐) 
1895年11月26日に実行された王妃暗殺では、間違いなく大院君(国王高宗の父)がかなりの役割を演じていた。


レイム
主犯は明らかに大院君だが、そこに日本が関わっていたと知ったうえに、日清戦争後の三国干渉で日本の態度を弱腰と知ると、今度はロシアに事大し始めてね、大韓帝国皇帝である高宗(閔妃の夫で大院君の息子)が朝鮮のロシア大使館で執務をするようになったのね。


レイム
そして現在の北朝鮮地域の鍾城(チョンソン)と鏡城(キョンソン)にある鉱山の採掘権や済州島森林伐採権などをロシアに売ってしまったりしたの。
借金を返せなくてね。


レイム
更に現在北朝鮮と中国の国境地帯にある鴨緑江(おうりょくこう)にロシアが木材伐採会社設立の名目で軍を駐留させたんだけど、それに抗議するどころか出資者に高宗の名前があったり、もうロシアの植民地化まっしぐら状態だったのよ。


マリサ
ロシアのやり方からして、そんな事をしてその後どんな扱いになるかなんて欧州見てればわかりそうなものだが…。


レイム
そう、そんな状態でも大韓帝国が一切現実を見ようとせず国内の政争にばかり意識を向けているから、仕方なく日本は1903年にロシアと交渉して

日露協商基礎条項
アジア歴史資料センター レファレンスコードB02130339000
https://www.jacar.archives.go.jp/das/meta/B02130339000

(要約)
1903年8月12日、日本はロシアの満州支配を認める代わりに朝鮮の優先権を求める。
1903年10月3日、ロシア側はその提案を拒否し、満州の支配権と、朝鮮半島の緯度39度線以北を中立地帯とすることを要求し交渉決裂。

レイム
満州でのロシアの支配権を認める代わりに、朝鮮の優先件を求める提案、つまり「満州は好きにしていいから朝鮮の独立国としての地位を保証して、日本の保護国と認めてほしいと提案したのね。


レイム
そしたらロシアは、その提案を拒否して「朝鮮半島緯度39度線までの実質的なロシアの支配権を認めろ」と言ってきて交渉が決裂、そこから日露戦争へ急速に向かっていく事となるのね。


マリサ
ちょっと待て、当時の朝鮮は、ロシアが「朝鮮半島の半分をよこせ」と言っているのに、それに何の文句も言わなかったのかよ。


レイム
だから国際社会が「大韓帝国に国を運営する能力はない」という認識を持ったのよ。
そして日露戦争が集結すると、日本とアメリカが「桂・タフト協定」を締結

桂タフト協定(機械翻訳) 1905年7月29日
https://worldjpn.grips.ac.jp/documents/texts/pw/19050729.O1E.html

朝鮮問題に関して、桂伯爵は、韓国がロシアとの戦争の直接の原因であると述べたが、戦争の論理的帰結として半島問題の完全な解決がなされるべきであることが日本にとって絶対的に重要な問題である。 。戦後、韓国が独り占めした場合、韓国は他の勢力との協定や条約を不用意に締結するという旧来の方針に確実に引き戻され、戦前と同じ国際的な複雑さを蘇生させるだろう。

以上のような状況から、日本は、韓国が元の状態に戻る可能性を排除し、新たな外国戦争に突入する必要性に私たちを再び置くことを視野に入れて、明確な一歩を踏み出すことを絶対に制約されていると感じています。タフト長官は、伯爵の見解の正当性を十分に認め、彼の個人的な意見では、韓国が日本の同意なしに外国の条約を締結しないことを要求する程度まで、日本軍による韓国に対する宗主国の設立は現在の戦争の論理的な結果であり、極東の恒久的な平和に直接貢献するでしょう。

彼の判断は、ルーズベルト大統領はこの点に関して彼の見解に同意するだろうというものでしたが、彼にはこれを保証する権限はありませんでした。


レイム
大韓帝国が国際情勢を無視した外交を行う事で「戦争の火種をまいている」として、新たな戦争の火種を未然に防ぐためにも「アメリカは日本による大韓帝国への宗主権を認める」という秘密協定を結んだのね。


マリサ
当時の国際社会は「大韓帝国を放置しておくとまた戦争の火種になる」と判断していたというわけか。




李儁、李相卨、李瑋鍾


レイム
ちなみに、この後大韓帝国は「日本の不当性」を訴えるために第2回万国平和会議へと密使を派遣、これを「ハーグ密使事件(1907年)」というのだけど、それまでの経緯を知っている各国は大韓帝国の要求を無視、ロシアすら日本側に「あいつらこんなことをやっているぞ」と報告する有様だったのよ。


マリサ
まあ、これだけ無茶苦茶やってればな…。


レイム
つまりね、ケンブリッジ大学のジェームズ・クロフォード教授は、こうした当時の背景から朝鮮を「(国際社会でやっていけない)非文明国」と定義していたわけ。
単純に欧米列強の都合というわけじゃないのよ。


レイム
あとは朝鮮が当時国家間の条約を破りまくっていた事も重要ね。
それは「なぜ過去の日本が欧米列強との不平等条約改正に苦労していたか」でわかるでしょ?
どんな内容だろうと、条約を守れない国は非文明国というのが「当時は当たり前」だったのよ。


マリサ
なるほどな。
単純に「帝国主義だから」というわけじゃないのな。


レイム
それと勘違いしてはいけないのは、日本は「善意で朝鮮を助けた」わけではないって事よ。
朝鮮が独立国でなくなり、釜山や済州島にロシアの軍事基地ができると、日本はフィンランドポーランドと同じ状況になりかねないという危機感があったから、必死で戦争をしたのよ。


国際法解釈


レイム
それであと重要なこととして、クロフォード教授が「強制されたから不法という議論は第一次世界大戦(1914から18年)以降のもので当時としては問題 になるものではない」としている事が挙げられるわ。


マリサ
なんでだ?


レイム
要するにこれ「軍事的な背景などを伴う併合を違法とする線引きはどこか」という事なのよ。


マリサ
線引き?


レイム
例えばもし軍事的な背景を伴う併合や植民地化を、「過去に無制限に遡って適用したら」どうなる?


マリサ
ああ、それをやったら欧米の国は滅茶苦茶になるって事か。


レイム
それだけじゃないわよ。
例えばこれを見て

于山島は竹島ではない
https://www.knak.jp/munikai/FYI/takeshima-2.htm



「三國史記」1145年
巻四 智證麻于十三年(西暦512年)夏六月条

于山國征服、歳以土宜為貢、于山國、在溟州東海島、或名鬱陵島、地方一百里、恃嶮不服、伊喰異斯夫、為何琵羅州軍主、謂于山人愚悍、難以威来、可以計服、乃多造木偶師子、分載戦船、抵其國海岸、誑告曰、汝若不服、則放此猛獣踏殺之、國人恐懼則降

(現代語訳)
13年(512年)夏6月、于山国が服属してきて、年ごとにその地の産物を貢ぎ物として献上した。于山国は溟州(現在の江原道)の真東の海上にある島国で、別名を鬱陵島という。この島は、百里四方ほどで、それまでは交通が困難であることをたのみとして服属しなかった。伊喰の異斯夫が何瑟羅の軍主となった。かれは、于山国の人たちは思慮が浅くて気性が荒々しく、武力だけでは降伏させられないが、計略をもってすれば、服属させることができると考えた。そこで多くの木製の獅子像を作り、戦船にわけてのせた。その国の海岸につくと、偽って次のように言った。「お前たちがもし服属しないならば、この猛獣を放って、踏み殺させるぞ。」

レイム
韓国に鬱陵島って島があるんだけど、現存する朝鮮最古の歴史書である「三国史記」には、「西暦512年まで鬱陵島于山国と呼ばれる独立国だったが、新羅の将軍が計略で恫喝して服属させた」と書かれているのね。


マリサ
あ、そういうことか。
この「線引き」をなくしてしまうと、「鬱陵島の独立を奪ったのは違法」なんておかしな話になってしまうわけか。


レイム
そういう事。
矛盾が起きるのは何も欧米だけじゃないのよ。
だからクロフォード教授は「国際法上の線引き」として、それが違法となったのは「1919年のヴェルサイユ条約からである」としたわけ。


マリサ
まあ、そうしないと収拾がつかなくなるしな。


レイム
だからね、もし韓国がこの解釈に賛同せず、「日韓併合は違法だ」としたいなら、日韓併合があった1910年以前にこの「国際法上の線引き」が存在することを証明するか、或いは17世紀のヴェストファーレン体制から続く「二国間あるいは多国間で結ばれた条約や協定、または慣習法」という国際法の根本原理そのものを変更するか、またはこの2つとは全く異なる画期的な法解釈をするか、或いは韓国が批准しているすべての条約や協定を放棄して、「今後韓国はあらゆる国際法に従わない」と宣言するか、そのどれかしかないわけ。


マリサ
とりあえず「無理」ってことだけは十分理解できたぜ。


レイム
無理ではないわよ?
「可能性はゼロではない」もの。


マリサ
いやまあそうだが…。


レイム
あともう一つ国際法上重要なことがあってね。


マリサ
まだあるのかよ…。


レイム
韓国側は日韓併合の違法性を訴える際に「(大韓帝国の外交権が剥奪された)第二次日韓協約は、韓国の高宗皇帝の意図に沿って行なわれたものではなく強制されたから違法」という主張をしているのね。
でも県立広島大学の原田環(はらだ たまき)教授の2004年の「第二次日韓協約調印と大韓帝国皇帝高宗」という論文によると

英の学者ら「日韓併合不法論」支持せず 韓国主張崩れる
sakura4987 2006年 04月 20日
https://sakura4987.exblog.jp/3264568/
https://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I7015491-00

そして、この会議に出席した県立広島大学の原田環教授が、最近、この点に関して非常に新しい実証的な研究成果を上げられた。

それは、「青丘学術論集」という論文集の2004年の第24集に掲載されたもので、「第二次日韓協約調印と大韓帝国皇帝高宗」という題の論文である。

この論文によれば、第二次協約の調印のときに高宗という王と、その周りに5人の大臣たちがいたが、その5人の大臣たちが、すべて終わった後に王に上奏文を提出した。

その史料はこれまで埋もれていて、研究されたことがあまりなかったのだが、原田教授はそれを初めて評価され、同協約の締結に関して韓国の高宗皇帝が、日本側の協約案を修正し調印する方向に、すなわち交渉妥結ということで一貫した行動をとったということを実証された。

したがって、第二次日韓協約は韓国の高宗皇帝の意図に沿って行なわれたものだったということが分かってしまったのである。

これは朝鮮史研究上の非常に大きな成果であって、これからこの線に沿って研究も行なわれていくと思われる。


レイム
「同協約の締結に関して韓国の高宗皇帝が、日本側の協約案を修正し調印する方向に、すなわち交渉妥結ということで一貫した行動をとったということを実証された」という事が当時の記録から証明されていて、「一方的な強制だった」という韓国側の主張は成り立たないことが証明されているのよ。


マリサ
ああ、そういうことか。
大韓帝国国家元首であった高宗自身が、日本側の言い分に自分達の言い分を加えて「妥結している」のだから、「強制だった」という主張自体が成り立たないってことか。


レイム
そういう事。
ただしこの強制論自体、part1で紹介した「韓国併合再検討国際会議」において、ダービー大学のアンソニーキャティ教授から「特定の条約の合法、違法を判断するに足る法を発見するのは困難である」と、当時「強制性」を違法とする国際法が存在した痕跡すらないとしているので、どっちにしろ韓国側の主張は成り立たないけどね。


マリサ
まあ要するに、違法だと訴えるなら韓国側がまず違法性を証明する国際法上の根拠を提示しろってことか。


レイム
問題は、それができていないのに韓国の大法院が徴用工裁判において「日本が日韓併合の違法性を認めていない」という前提で判決を出している事なのよ。


韓国の矛盾


レイム
それでね、もう一つ韓国側の態度には問題があるのよ。


マリサ
ちょっと待て、問題多すぎじゃね?


レイム
まあこれは韓国だけじゃなくて中国とかにも言える事なんだけど、韓国や韓国の側に立つ人たちって、こうした国際法上の違法合法の話をすると、「帝国主義の都合でしかなく不当だ」という反応をするのね。


マリサ
でもそれさっき「そういうわけではない」ことを証明したじゃないか。


レイム
それでも彼らは「不当だ」といって国際法自体を否定するような態度をとるのよ。


マリサ
そんな無茶苦茶な…。


レイム
たとえばこれね

<危機の韓日関係、連続診断10>国内法と国際法の認識の差を狭め強制徴用衝突を解決しよう
中央日報/中央日報日本語版2019.08.16 10:45
https://japanese.joins.com/JArticle/256624
スマートフォン
https://s.japanese.joins.com/JArticle/256624

悪化の一途をたどる韓日関係を解決するための「韓日ビジョンフォーラム」第10回会議が14日に開かれた。この日の発表者として出席した李根寛(イ・グングァン)ソウル大学法学専門大学院教授は「最高裁徴用被害者の賠償判決の国際法的な意味」をテーマに両国政府間の葛藤を触発した原因とされている強制徴用判決の歴史的な脈絡を指摘した。参加者らは司法部が外交部署の意見を考慮すべきだという「司法自制の原理」をめぐり白熱した議論を行ったが、「国内法的価値と国際社会の視点の間で調和を成すことが重要だ」ということに共感した。ちょうど文在寅ムン・ジェイン)大統領は光復節解放記念日)の祝辞で「日本が対話と協力の道に進むなら、我々は喜んで手を握るだろう」と述べた。対話の意志を表明したわけだ。それだけに対立の発端である徴用被害者問題の処理が重要になった。

李根寛ソウル大学法学教授の発表文

2012年に強制徴用に対する大法院(最高裁)判決後、韓日関係は両国の国交正常化以来最悪の危機を迎えている。安倍政府は韓国産業の心臓部である半導体産業を正照準で狙った経済制裁措置を取ることで韓国に対する否定的認識を露骨に示した。

我々は、一方で安倍政府の不当性を厳しく追及しつつ、一方で長期的国家利益のために今回の事態の解決策を講じなければならない。そのためには国際法的な観点から大法院の判決に対する客観的分析と評価が必要だ。

まず、1965年請求権協定の意味を正しく理解するためには、この協定が締結された歴史的な脈絡を理解しなければならない。この協定は1951年9月のサンフランシスコ平和条約、その中でも第4条に基づき締結された。連合国は第2次世界大戦直後に日本に対し「懲罰的平和」を予定していた。しかし、連合国の日本に対する認識は冷戦の到来と共に急転換した。

1947年に共産主義勢力の拡大阻止のためのトルーマン・ドクトリンと米国主導の欧州復興計画によりマーシャル・プランが相次いで推進され、日本はアジアで「反共の最後の砦」としての戦略的価値を認められた。これにより、日本に対する立場も「寛大な平和」に転換され、このような認識は1951年サンフランシスコ平和条約にもそのまま反映された。

昨年10月の大法院判決は請求権協定に「日本の植民地支配の違法性を言及する内容」が全くないという点を重ねて指摘した。これは交渉当時、協定の基礎となったサンフランシスコ平和条約に投影された基本的な認識が反映された結果と見ることができる(※日本による韓日併合が合法だったということを前提に韓国の独立を承認した)。

したがって、徴用判決をめぐる葛藤は国内法と国際法の認識格差をどのように狭めていくか、幅広い議論が必要な問題だと見ることができる。

申ガク秀(シン・ガクス)元駐日大使=国際社会から見る視点と我々の憲法的視点の間に「ギャップ」がある。第2次大戦後、ほとんどの植民地統治国と植民地は植民地支配を認め「承継協定(devolution agreement)」により権利と義務の関係を明確に終結させた。韓国は非常に複雑かつ例外的だ。植民地支配が違法だという前提で1965年韓日基本条約で妥協した。このような背景を理解できなければ大法院判決で提起された問題の本質に近づくことができない。非常に複雑で多元的な事案のため、慎重に扱わなければならない。  

姜昌一(カン・チャンイル)共に民主党議員=世界の植民地の中で合法的に植民地になったところがどこにあるのか。右傾化した日本の政治家たちは韓国の強制占領を認めていない。今回司法部が日帝の植民地支配が違法強制占領だったことを明確に判決した。最近超党的訪日団が日本に行ったが、共産党を除き与野党が声を合わせて「65年の体制を維持しなければならない。個人に対する賠償と補償は韓国がしなければならない」と主張した。

ソン・ギホ弁護士=今回の事案は、外交問題は行政部の意見を反映しなければならないという伝統的意味の「司法自制」が作動し難い。イタリアの強制労働被害者がドイツ政府を対象に訴訟を起こし勝訴したが、国際司法裁判所(ICJ)で敗訴すると再びイタリアの国内法に戻りICJ裁判の判決を無効にさせた事例もある。徴用判決も人間の尊厳、基本人権に関連するため、国際法的アプローチでは問題を解決していくことに限界がある。

李根寛ソウル大学教授=司法自制の原理は司法部が外交事件を担うという意味ではない。外交が持つ複雑さとデリケートさなどを鑑みて外交担当部署の意見を聞き、決定しなければならないということだ。韓国は世界化を叫び輸出を志向する国だ。日本で暮らす同胞も多い。憲法の原則を堅持しつつも、このような部分をどう調和させられるか考えなければならない。

◆対日賠償調書に「戦争被害」含む

金広斗(キム・グァンドゥ)国家未来研究院長=盧武鉉ノ・ムヒョン)大統領の時に特別法を作り被害者に6200億ウォン(現レートで約541憶円)を支払ったことと大法院判決が異なった解釈をされ、波紋が大きくなったのではないか。

ユ・ウィサン元国際表記名称大使=強制動員被害問題は請求権交渉第1~7次会談まで一度も欠かさず扱われた。1949年に作成された政府の「対日賠償要求調書」を見ると、強制動員被害問題が「戦争被害」として入っている。日本が植民地支配の被害を要求できないようにすると韓国の代表団が知恵を絞り「中日戦争と太平洋戦争の人的・物的被害賠償」として含めた。同じ対象に対し、過去の政府の立場と大法院判決が異なっている。  

シン・ヒョンホ大韓弁護士協会人権委員長=第2次世界大戦後、集団虐殺・性犯罪・強制労働は国際反倫理犯罪として扱っている。すでに慰安婦の場合、国連人権理事会が日本に謝罪を勧告する決議を出した。このような反人倫犯罪に違反した条約は国際法的に無効であるということが多くの学者の見解だ。

李根寛ソウル大学教授=国際社会で国際法形成に大きな影響力を行使する米国・英国・フランスなどの強大国は過去にいずれも植民行為を行った。ところが、彼らは植民地支配自体について責任を認めたことがない。強制徴用が違法だという我々の立場に積極的に同意するか疑問だ。

梁起豪(ヤン・ギホ)聖公会(ソンゴンフェ)大学教授=当初、日本企業は被害者と和解する用意があった。西松建設が中国人被害者と和解した前例もある。日本政府が妨げているのが問題だ。

朴チョル熙(パク・チョルヒ)ソウル大教授=「司法自制」に例えれな、これまでの韓国政府の姿は「行政自制」と見られる。少なくとも、韓国政府が請求権協定を無視したり、覆したりする考えがないということを宣言しなければならない。我々が何も言わないから日本が軽視するのだと受け止め、諦めてから憎悪・不満の段階を経て刀を抜いたのだ。司法部が決定を下しても行政部から別途意見を出すことができる。それでこそ我々の政府が守ってきた政策の連続性と調和を成すことができる。

◆政策の継続性と外交的解決が望ましい

元徳(イ・ウォンドク)国民大学教授=大統領が対日賠償権放棄を宣言する第3の方法もある。植民地支配が違法という基調を守りつつ日本に謝罪・反省を要求するが、一切の物質的賠償要求を放棄するものだ。代わりに被害者への物質的措置は韓国政府が行う。金泳三(キム・ヨンサム)大統領が93年に慰安婦問題が台頭した際にこの解決策を提示した。当時ほとんどの国民が支持した。

申ガク秀元駐日大使=大統領が外交的解決の権限を持っているが、何の権限で個人の権利放棄を宣言することができるだろうか。特別立法を通じてならともかく、大統領の固有行政権限では不可能な事案だと考える。ICJに行こうという意見もあるが、そうなれば韓国の訴訟代理人が大法院判決の要諦である植民地支配の違法性を主張しなければならない。そうなればICJで違法性の問題から扱うことになり問題が複雑になる。結局、外交的解決が最も好ましい。

洪錫ヒョン(ホン・ソクヒョン)韓半島朝鮮半島)平和構築理事長=知らない時は答えがあったが、様々な事情を知ったら一層見えない。結局、国内法と国際法が衝突する状況で、その違いを外交的に埋めることが望ましいのではないかと思う。

◆日韓ビジョンフォーラム

韓日関係改善のための実質的で戦略的な解決策を見出すために元外交官や経済界・学界・言論界の専門家が結成したフォーラム。洪錫ヒョン韓半島平和構築理事長が代表を、申ガク秀元駐日大使が運営委員長を務めた。


レイム
韓日ビジョンフォーラムという会議において「韓国は非常に複雑かつ例外的だ。植民地支配が違法だという前提で1965年韓日基本条約で妥協した。このような背景を理解できなければ大法院判決で提起された問題の本質に近づくことができない。」とか「右傾化した日本の政治家たちは韓国の強制占領を認めていない。今回司法部が日帝の植民地支配が違法強制占領だったことを明確に判決した。」とか言っているのよ。


マリサ
いや、そもそも日本は一度も「併合は違法」なんて話をしていないだろ?

日本国と大韓民国との間の基本関係に関する条約
外務省 1965年6月22日
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/treaty/pdfs/A-S40-237.pdf

旧条約及び協定の効力
大日本帝国大韓帝国との間で締結されたすべての条約及び協定は、もはや無効であることが確認される


レイム
韓国側は、日韓基本条約(1965年)の「日韓併合条約はもはや無効」という部分を、「違法性を認めた」とか言っているのよ。


マリサ
意味が解らんぞ?
そもそも韓国側は違法性を一切証明できていないじゃないか。


レイム
韓国側では証明できたことになっているのよ。
「強制動員という名の奴隷労働等があったから違法」という解釈っぽいのよね。


レイム
例えばさっきの記事で「徴用判決も人間の尊厳、基本人権に関連するため、国際法的アプローチでは問題を解決していくことに限界がある」とか言っているけど、根本的に韓国で現在行われている徴兵との違いや、韓国が言うような「日本人との扱いの違い」だって客観的に証明されていないのにね。


※動画説明欄に関連リンクがあります。


マリサ
そういや過去動画の「韓国との戦後補償問題 続編」で、現在韓国側の言っている「強制労働」と明らかに矛盾する「証言」や「当時の記録」を紹介していたな。


レイム
そうなのよ、それで韓国側は裏付けのない「国の方針としての奴隷労働」などを根拠に違法性を主張して、「植民地支配を反省した国はない」と国際法解釈自体を全否定しているけど、そのわりに

韓国政府 独島領有権主張に強く抗議=20年版防衛白書
聯合ニュース 2020.07.14
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20200714003400882

【ソウル聯合ニュース】韓国外交部は14日、日本政府が2020年版防衛白書に独島が日本の領土だと歪曲(わいきょく)した内容を盛り込んだことについて強く批判し、撤回を求める報道官論評を出した。

 論評は「日本政府が防衛白書を通じ、歴史的、地理的、国際法的に明白な韓国固有の領土である独島に対する不当な領有権主張を繰り返した」と強く抗議し、即時撤回を求めた。また、「日本政府は独島に対する不当で根拠のない主張を繰り返すことが韓日関係に全く役に立たないことを自覚すべきだ」と指摘した。その上で、「政府は、日本政府の不当な主張が韓国固有の領土である独島に対するわれわれの主権にいかなる影響も与えないことを改めて明確にし、独島に対するいかなる挑発に対しても断固として対応していく」と強調した。

 同部の金丁漢(キム・ジョンハン)アジア太平洋局長は同日午前、在韓日本大使館の相馬弘尚総括公使を同部庁舎に呼んで防衛白書の内容について強く抗議し、即座に撤回するよう求めた。

 国防部も日本大使館の武官を呼び、強く抗議した。同部は「即刻是正し、今後こうした行為を中断することを求めた」として、「独島の領有権を毀損(きそん)しようとするいかなる挑発にも断固として対応することを言明した」と伝えた。また、「韓国政府は両国間の懸案を先に解決するため、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)終了通告の効力停止を決めたことを強調した」とし、「両国の信頼関係の回復に向けた日本側の真摯(しんし)な努力を促した」と明らかにした。

 日本政府は05年から16年連続で防衛白書に日本の独島領有権を主張する内容を掲載している。

レイム
この記事にあるように「日本政府が防衛白書を通じ、歴史的、地理的、国際法的に明白な韓国固有の領土である独島(竹島)に対する不当な領有権主張を繰り返した」とか、都合の良い時だけは国際法を主張してくるのよ。


マリサ
ちょっとまて、そもそも竹島って国際法上韓国領なのか?


レイム
これはいずれ竹島問題を扱うときにやるけど、竹島も明確に国際法上日本領よ。
韓国側の主張は、国際法における「平和的・継続的統治(実効"的"支配)」や、日本の抗議に基き設定された決定的期日(critical date)を無視しているから、そもそも主張が成り立っていないわ。


レイム
重要なのはね、韓国側は自分達に都合がいいときは国際法を肯定し、都合が悪いと否定する、そういうダブルスタンダードを続けている事なのよ。


マリサ
ああ、そういう事か。
同じ国際法を前提としているのに、都合がいいときはそれを根拠とし、都合が悪いときは国際法の前提そのものを否定すると。


レイム
そういうこと。
韓国側の態度はね、根本的に単なるご都合主義で矛盾しているのよ。

今回のまとめ

大韓帝国はロシアによる主権侵害に一切抵抗しなかった
・「強制されたから違法」という主張自体が成り立たない
・都合の良い時だけ国際法を肯定し、都合が悪いと否定する


マリサ
なんかあれだな、結局は「何を根拠に違法とするか」を、韓国側が「独自ルール」を勝手に作っているから問題って事か?


レイム
基本的にはそうなるわね。
彼らは自分達の主張が通らないと「ゴールポストを動かす」から、「その主張をすると損になる」と認識しない限り、延々と自分達の主張が通るまでゴールポストを動かし続けるのよ。


マリサ
じゃあどうすればいいんだ?


レイム
今日本政府がやっている態度、つまり「国際法を破ったら制裁するよ?」って態度を一貫させて、決して言い分を聞かないことが重要ね。


マリサ
なるほどな。


レイム
そんなわけで今回の本編はここで終わるわ。


レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました。


大口
おつかれ~


大口
ところで、ちょっと疑問に思う事があるんですよ。


マリサ
なんだ?


大口
最近宇宙探査に関係する「アルテミス合意」という基本合意ができたんだけど、それに関連して「古いアルテミス象って予想外過ぎて面白いよ」ってここで紹介しようとしてふと思ったんですよ。


レイム
ああ、なんとなくわかったわ。


マリサ
もったいぶってないで結論を言うんだぜ。


大口
紀元前700年頃に建てられたエフェソス神殿のアルテミス象の事なんだけど、ものすごく「特徴的な姿」をしていてね、これがyoutubeやニコニコの規制に引っ掛かるのかどうか全くわからないんだよ。


レイム
まあ、あの姿は2つの解釈があるらしいけど、下手をするとどっちもアウトなのよね。


大口
そうなんだよ。
AI判定である以上、問答無用な可能性があるからね。
そしてそうなると、ミケランジェロダビデ象とかギリシャのミロのヴィーナスとかはどうなるのかなと。


マリサ
あー…。
大体予想は付いたぜ、これ下手に画像を紹介できそうにないな。


大口
まあ、よくわからないし紹介しないほうが無難だよね。
ただ、それだけじゃあんまりなので、ウィキペディアのリンクを動画説明欄に貼っておくので、知りたい人はそちらをどうぞ。


レイム
ネットの規制って頻繁に基準が変わるからよくわからないのよね。
そんなわけで今回はここで終わります。


レイム マリサ 大口
またらいしゅ~



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