日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

韓国は「原因」をみつけられない


さて、本日は現在の国際情勢が「なぜそうなっているのか」が理解できない韓国について書いていきます。

初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。

ブロマガ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由

注意
・このブロマガは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています

・当ブロマガのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください


現在韓国は「日本の首相交代」にかなり注目しているが、日本との関係悪化の原因についてはまるで理解しておらず、「日本の右傾化が原因」という結論にほとんどの人が納得しており、首相交代後も「それが原因」で関係改善が望めないと考えている。


これには以前から言及している独特の正しさの概念が関係しており、「反日」とはまるで関係がなく、そのため対米や対中、対北で韓国にとって不都合な状況が起きている本来の原因ついて認識している人はほとんどいない。


これには韓国独特の価値観が根本部分にある事は間違いないが、韓国と交流する人々が様々な要因から「原因をはっきり伝えない」事も大きく関係しており、これがあるため更に韓国が「原因にたどり着くこと」を阻害している。


※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。



1:見当違いの分析


まずはこちらの記事から

【時視各角】第2、第3の安倍氏を懐に迎える勇気
中央日報/中央日報日本語版2020.09.08 08:48
https://japanese.joins.com/JArticle/269993
スマートフォン
https://s.japanese.joins.com/JArticle/269993

日本のある週刊誌が「安倍氏の辞任を最も歓迎しているのは韓国かもしれない」と書いた。隣国の指導者の不幸の前で、あからさまに表現することがはばかられる韓国人の胸の内を読んだものでないかと思う。日本国内や国際社会の総体的評価とは別に、韓国人は最悪の韓日関係にした張本人として安倍氏を記憶している。歴史修正主義と強固なナショナリズムに根ざした安倍氏の挑発的行動と政策が、韓国人の気持ちを不快なものにし、自国で開いたG20サミットの時には文在寅ムン・ジェイン)大統領との会談を拒否して仲間はずれにした露骨な「韓国たたき」が怒りを呼んだ。昨年の輸出規制を契機に起きた不買運動スローガンが「ノージャパン(NO JAPAN)」から「ノー安倍」に変わったのは、そのような怒りを代弁している。経緯がどうであれ、「ノー安倍」は成功したので、韓日関係は改善だけが残っているという期待感が巷にはあるようだ。辞任発表直後、参謀陣の反対を押し切って発表したという文大統領のメッセージからもそのような期待を読むことができる。そうなれば良いが現実は簡単でない。

何よりも日本社会全般の雰囲気が変化した点をわれわれは冷静に認識しなければならない。過去、日本の政治を説明するときには「振子の法則」というものがあった。時計の重りが左右に動くように、日本有権者の投票心が今回は保守右派、次の選挙はリベラル(あるいは進歩)に行ったり来たりするということだ。自民党の中でも穏健リベラルと強硬タカ派がバランスを取っていたのが派閥政治だった。だが、過去20数年間で振り子の中心軸そのものが大きく右側に移動した結果、重りの方向と振幅は無意味になった。自民党は代表的なタカ派である清和会(現細田派)の独走が普通のことになり、派閥間の色の違いも消えてしまった。合理的で謙虚な歴史認識所有者や改憲党論に反対する政治家は立つ瀬がない。野党はもっと支離滅裂だ。そのため安倍氏が退いても、第2、第3の安倍氏が登場するよりほかはない。それが今の日本政界の現実で、社会全般の雰囲気だ。いわゆる「主流の交代」が確固として実現したのだ。日本と戦って最後までいこうが、話し合いで問題を解決して和解しようが、一応このような日本国内の事情を正確に把握しておくことが優先だ。

もう一つ深刻な問題は、日本国内で親韓派が消滅直前になった点だ。たとえ残っていたとしても、自分の主張をするのが難しい雰囲気だ。これは日本のせいばかりにするのはなく、韓国側にも問題がないかどうか振り返らなくてはならないことだ。親韓でも反韓でもなかったが、最近になり確実な反韓に立場を固めた人も珍しくない。次期首相として有力な菅義偉官房長官もそのような部類に属すると考える。昨年、東京で会った政界消息筋によると、菅氏は自身の作品といえる慰安婦合意を文在寅政府が、事実上覆したことに対して反感と失望を私席で表したことがあるという。「李丙ギ(イ・ビョンギ)-菅義偉」ラインを稼動させて注ぎ込んだ努力が水泡に帰したことに対し、反発心が非常に深いということだ。

このように、韓日両国政府の間には抜け出すことが難しい不信のドロ沼が横たわっている。永遠に恨み合いながら生きていくつもりなら関係ないが、そうでないのなら両国の指導者が立ち上がって打開するしかない。「相手のせいだ」と言って相手の立場が変わることだけを待つのではなく、自分のほうが先に変わることができるという開かれた姿勢が必要だ。第2、第3の安倍氏が登場しても懐に迎えていくべきだということだ。金大中(キム・デジュン)元大統領は、韓国内の反日感情が大きかった1998年、過去を乗り越えて未来志向的な関係への転換を盛り込んだ韓日パートナーシップ宣言を採択して日本大衆文化を開放した。執権以前から長く準備してきた所信から始まったことだったが、これを実践に導いたのは反対世論を直接説得する勇気といばらの道ともいえる交渉を愚直に続けてきた忍耐心だった。日本の新政府発足は文在寅大統領にも勇気と忍耐心を発揮する契機を提供することができる。

イェ・ヨンジュン論説委員

こちらの記事では、一部慰安婦合意の件などを挙げて文政権の問題にも触れていますが、基本的には日韓関係の悪化の原因を「日本の右傾化」と結論付けています。


また次のこちらの記事でも


「安倍アバター」菅氏、安倍氏のように…韓国に対して「国際法に違反している」 中央日報 2020.09.07
スマートフォン
https://s.japanese.joins.com/JArticle/269969


日韓関係悪化の原因について徴用工問題に一応触れていますが、最終的な原因を「菅氏が安倍首相の考えを継承している事」が今後の日韓関係改善を見込めない原因としています。


菅官房長官「日韓関係の基本は1965年請求権協定」 東亜日報 September. 07, 2020


次のこちらの記事でも、「菅義偉官房長官が、「日韓関係の基本は日韓請求権協定」という安倍晋三政権の従来の立場を繰り返した。「ポスト安倍」時代にも韓日関係の改善は容易ではないと予想される。」と書かれており、論調としては「日本がこだわっている事が原因」となっており、なぜ「こだわるのか」については考えが及んでいません。


そしてさらにこちらの記事では


【寄稿】ポスト安倍の韓日関係、韓国が主導権を握ることができる 朝鮮日報 2020/09/05 (1/2ページ) (2/2ページ


上記記事と同じように「日本が日韓基本条約にこだわっている事が原因だ」としていると同時に、記事の最後の方で一連の輸出優遇解除の件を持ち出し「日本は規制をしながらも」「日本は現在、米中対立の構図の中で韓国を抱擁すべきか、中国側へ突き放すべきか、悩んでいるようだ。相手がまごまごしているなら、主導権はこちら側にある。」と書いています。


徴用工問題の件では、以前何度か記事でも言及したように、日本と韓国で「約束」の概念が異なっている事が関係しており、韓国では「約束は守らなければいけない」という考え方はあるが、「ただし正当な理由があれば後から覆してもよい」という価値観となっています。


そしてこの「正当な理由」とは、彼ら独特の正しさの概念における「その時の感情的利益」の事であり、この「正しさ」を彼らは「普遍的な正しさ」と認識しているため、国家間の条約や協定であっても「(正しい考えをしている自分は)後から覆してよい」と考えています。


そのため、日本が「条約違反だ」と反発すると、「自分は正解を選択をしている」と考えているため「正当な理由を認めないのは日本は右傾化し過去を反省しないからだ」と自身の考えの合理化をしてしまう事が原因です。


※独特の正しさの概念

彼らの正しさの概念は独特であり、根拠を必要としない。
また「この世には最初から一つの正しさが存在する」と考えられており、自分はその正しさを常に選択していると考える傾向にある。

そして正しさ同士がぶつかった場合には、(曲解でも捏造でもその件と全く関係なくともなんでもいいので)相手の劣等性を指摘する事でそれを自己の正しさの担保とする。

また相手の劣等性を指摘した時点で自身が指摘された問題は相手の問題にすり替わる。


youtube
https://youtu.be/PvEa1FjkkEw

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そして最後の朝鮮日報の事例では、そもそも日本は規制すらしておらず、単に「優遇措置の解除」をしただけなので、韓国がそれで直接のダメージを受けることはあり得ないわけですが、日本のメディアがそう「煽った」こともあり、韓国では「日本は規制をしたが韓国の努力で無効化され、むしろ日本にダメージがあった」という事になっています。


以下の過去動画で言及したように


YouTube
https://youtu.be/2r20-pm44NA


実態は単なる韓国の「独り相撲」でしかありません。


これに関して、「韓国は反日だから」とか「日本との間に歴史問題があるからだ」と考える人が多いですが、実態は韓国独特の価値観により「現状分析から自身の落ち度が除外される」事が主な原因です。


2:対日以外も同じ


その件を知る上で非常に興味深い事例が本日発生しています。


在韓米軍 1945年の降伏文書署名式写真公開=日章旗が星条旗に 聯合ニュース 2020.09.09


在韓米軍が、1945年8月9日に「統治権総督府からGHQに移譲された」件の画像をホームページに公開しました。


なぜ今頃この件にアメリカが言及したのかといえば、それはつい最近韓国政府が以下のように


韓国大統領特別補佐官「米国務省、李仁栄統一部長官を色眼鏡で見ているようで残念」 中央日報 2020.09
スマートフォン
https://s.japanese.joins.com/JArticle/270000


最近新たに就任した李仁栄統一部長官が、突然「米韓同盟は古い枠組みの冷戦同盟であり、新たに別の平和同盟に転換できる」と、米韓同盟を否定するような発言をしたからです。


また以前から米韓同盟不要論ともとれる発言を繰り返している文正仁大統領特別補佐官は、この発言がアメリカ側で問題視されると、米韓同盟という「軍事同盟」を離脱するかのような発言をしました。


そのためアメリカ側は、そもそも朝鮮半島統治権総督府から移譲されたのがアメリカであり、そこから独立したのが韓国なのだから、韓国独立以来続く米韓同盟が「変わることはない」と釘を刺したわけです。


しかし先ほどの画像が掲載されたのを見て、多くの韓国人がそのことをまるで理解できていません。


参考までに、この件を伝える韓国最大手通信社「聯合ニュース」の記事のコメント欄を機械翻訳で読んでみてください。


在韓米軍、朝鮮総督府掲揚期」日の丸→星条旗」の交換写真公開 聯合ニュース(韓国語) 2020-09-09


原因を推測するうえで「自分達の側(ウリ)に落ち度がある」という可能性を一切考慮しない思考をしているため、どうやっても本来の原因や「相手がどう考えているか」という部分にたどり着けないのです。


本質的な部分で最初の日本に対する態度と全く同じです。

※ウリとナム

ウリ(自分達)ナム(それ以外)
自他の境界が非常に曖昧な概念であり、彼らはウリである場合自身と全く同じ正しさと感情を共有しており、「ナム」はそれ以外、或いは正しさを理解しない劣等な相手と認識される。
また、このウリの範囲はその時の都合で自身を中心に拡大縮小する。

韓国人独特の「ウリ」と「ナム」という概念


youtube
https://youtu.be/Zk4XP6QbfEo


3:外部の要因


そしてこうした件にはもう一つ重要な事があります。
彼らの「独特の正しさの概念」に関係するのですが、「自身は常に正しさを選択している」と考えているため、基本的に彼らは「自身と異なる考えを持つ相手」を「間違った考えをしている」と認識します。


そして序列社会である韓国では、こうした問題が起きた場合に「序列で解決する」わけですが、韓国や北朝鮮(中国も?)以外ではそうした習慣が一般的ではないため、「対等に」異なる意見をしようとすると、彼らは激しくそれを拒絶します。


そのため、韓国と関わる人にありがちですが、トラブルを避けるために「韓国人の好む意見」や「当たり障りのない意見」をする場合が多く、それが彼らの「勘違い」を加速させる場合があります。


先日以下のように


「韓日関係改善、今年末の韓日中首脳会談が良い機会」 中央日報 2020.09.09
スマートフォン
https://sjapanese.joins.com/JArticle/270030


日本と韓国の記者が今後の日韓関係についての意見交換を行ったようなのですが、参加した朝日、毎日、東京新聞の記者は「韓国人の好む発言」を行い、日経と読売の記者は問題核心部分には一応触れましたが、原因そのものには触れず当たり障りのない回答になっていました。


これは「記者が反日だから」といった簡単な話ではなく、彼らは「自身と異なる意見」を相手が持っていると知ると、裏切られたと感じて非常に激しい反応をする場合があるため、「結果的にこうならざるを得ない」という問題があります。


過去NAVER日韓翻訳掲示板で散々経験しましたが、そもそも彼らは異なる意見に対する「(日本人から見た)真っ当な対応」というものを知りません。
意見が異なったら「序列で解決する」という方法しか知らないため、なんとかして自身の考えの正しさを証明しようと、ひたすら「相手の劣等性の指摘」をし始め、そうなるとこちらが何を言おうとまるで通じなくなるので、通常は根負けするか呆れて話し合いを放棄してしまいます。


結果彼らは「持論に都合の良い意見」のみにしか耳を貸さず、異論は「言うだけ無駄」になるため、どうやっても「原因に行きつかない」わけです。



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