日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

「衝動的」な韓国


さて、本日は一連の北朝鮮関連の問題を中心に「衝動的」に嘘をついてしまう韓国社会の特徴について書いていきます。

初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。

ブロマガ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由

注意
・このブロマガは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています

・当ブロマガのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください


現在韓国は北朝鮮から罵倒され続け、開城にある南北連絡事務所が爆破されるという事態にまでなっており、またこの問題に関連しアメリカのボルトン大統領補佐官の暴露本により、そもそも失敗に終わった米朝会談そのものが韓国側からの杜撰な提案が提案原因だったという疑惑まで出てきている。


この件に関連し、韓国側は数々の疑惑を否定し部分的に日本のせいにしているが、北朝鮮の反応を見ていると「文在寅が信用できない」というメッセージがいくつもあり、連絡事務所設立経緯も考慮すると暴露本の内容が正しい可能性が高い。


そしてこの件、何かしら韓国側に計画があったというよりは、「(自身の望む)かくあるべき姿」に文在寅大統領が固執し、衝動的に「自身の願望」をあたかも事実であるかのように語ったことが問題の発端である可能性がある。


※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。



1:北朝鮮との問題


まずはこちらの記事から

ボルトン元米国国家安保補佐官「日本は、南北と米国が親しくなるのを妨害」…ソン・ヨンギル議員「やはり日本」
東亜日報(韓国語) 2020-06-21
https://www.donga.com/news/Politics/article/all/20200621/101613065/1

ソン・ヨンギル外交統一委員長が16日午後、ソウル汝矣島国会で開かれた外交統一委員会の全体会議で挨拶をしている。2020.6.16 /ニュース1©News1

ソン・ヨンギル(宋永吉)共に民主党議員は21日「やはり日本は韓半島の平和より政治的・軍事的対立と緊張が、韓国と北朝鮮の統一より分断が自分たちの利益に符合し、そのために初志一貫の行動していることをボルトンホワイトハウス国家安保補佐官が書いた回顧録でもう一度確認できる」と明らかにした。

国会外交統一委員長であるソン議員はこの日、フェイスブックの文でジョン・ボルトンホワイトハウス国家安保補佐官の回顧録に「日本は南北と米国が近づくのを妨害しようとした。非常に不快だった」という言及が含まれている、というマスコミの報道内容を伝えてこのように話した。

ソン議員は「第二次世界大戦の敗北国・日本が朝鮮戦争で国家再建の基礎を用意したことだけ見ても、韓半島の平和が日本の利益と互いに衝突することがわかる」と言った。それと共に去る2019年2月、ハノイでの北米首脳会談決裂がこの様な日本の態度と米国内強硬派のためだったと批判した。

ソン議員は「ハノイでの北朝鮮と米国の会談の決裂を聞いて歓呼雀躍した日本、やはり韓半島の平和が不満なボルトンの類いの米国強硬派の画策がハノイ会談を破局に導いた。彼らが米国軍産複合体の利益を代弁するのも周知の事実」と主張した。

引き続きソン議員は「ハノイ会談が成功して以降、韓半島の平和のための前進が実質的成果を出していれば、今日の南北関係梗塞はなかっただろう。あまりにも胸が痛むが、再び『平和のための旅程』を始めなければならない。それだけが私たちが行く道」と書いた。

一部、マスコミの報道によれば、ボルトン元補佐官は回顧録で2018年4・27板門店(パンムンジョム)南北首脳会談直後、日本の安保指令塔であるヤチ・ショウタロウ(谷内正太郎)国家安全保障局長が自分を訪ねてきたと書いた。

ボルトン元補佐官はヤチ局長が板門店会談に対して詳細に言及し、北朝鮮の段階的非核化方式にだまされてはならない、と警告したと伝えた。それと共にヤチ局長は「ソウルで吹き出す喜びに対抗したがった」とボルトン元補佐官は表現したという。

(ソウル=ニュース1)


関連記事
朝鮮半島平和プロセスのヤマ場の度に、ボルトン前補佐官が立ちはだかった  ハンギョレ新聞 2020-06-24



まずこちらの記事なのですが、一連のボルトン氏による暴露本に関連し、韓国では今「日本が南北会談を妨害した」という風評が一般化しつつあります。


そしてこの風評の背景には、韓国内に以前からある「南北が統一すれば日本を抜く経済大国になれるため、日本は統一を妨害している」というある種の都市伝説が広く信じられており、それがこの話に影響を与えています。


そもそも現実的に考えれば、日本が韓国と北朝鮮の統一を妨害する理由などないですし、そのような態度を取ったこともないのですが、特に韓国内の親北系の人々や若い世代はそう信じている傾向にあります。


そもそもこの件、実際には以下の記事に書かれているように


文大統領、トランプ大統領に「金正恩、1年以内に非核化」…安倍首相「信じてはいけない」
中央日報 2020.06.22

スマートフォン
https://s.japanese.joins.com/JArticle/267285


北朝鮮による「1年以内の非核化するという約束」に対して、「金正恩委員長を信じてはいけない」と言っただけなのです。


これはどういうことかというと、元々北朝鮮は「核放棄」に殆ど興味が無く、以下の2019年3月の記事にもあるように


【社説】韓米の政局に左右される北朝鮮の核問題 朝鮮日報 2019/03/25 (1/2ページ) (2/2ページ


在韓米軍撤収を前提とした「朝鮮半島の非核化」という話にすり替わっており、しかも北朝鮮側は自分達が「核放棄」をするかどうかは曖昧な態度を取り続けていたからです。


そして以下の記事でも言及しているように


【社説】韓国政府の「北非核化意志」過大評価が破局を呼んだのか 中央日報 2020.06.22
スマートフォン
https://s.japanese.joins.com/JArticle/267297


2019年6月のハノイ会談で北朝鮮側は「北朝鮮の核放棄」に一切言及せず「朝鮮半島の非核化」という話ばかり行い、実際に非核化の意図を見せなかったため、米朝会談が決裂したという背景があります。


また記事では「北朝鮮金正恩キム・ジョンウン)国務委員長と会談した文在寅ムン・ジェイン)大統領が、翌日、トランプ大統領に『金委員長が豊渓里(プンゲリ)核実験場の閉鎖を含む完全な非核化を約束した』と伝えた」」と書かれている事からも一つの事がわかります。


恐らく文大統領は、金正恩とは「朝鮮半島の非核化」を約束し、トランプ大統領には上記にあるように「北朝鮮は非核化を約束した」と、双方に異なることを言ったのでしょう。


ボルトン氏の暴露本と当時の状況を照らし合わせるとこうした背景が見えてきます。


2:北朝鮮の態度



そしてこのことはハノイ会談後の北朝鮮による韓国への態度からも見えてきます。


北朝鮮、文大統領祝辞を非難「南と再び向かい合うことはない」 朝鮮日報 2019/08/16


2019年8月当時、北朝鮮は文大統領による「祖国平和統一委員会」への祝辞に対し、」「我々は南朝鮮(韓国)ともうこれ以上、話すこともないし、再び向かい合って座る考えもない」」「朝米(北・米)対話で(韓国は)漁夫の利を得ようと首を長くして待っているが、そうした不実な未練は事前に引っ込めた方がいいだろう」と批判しています。


また2019年10月には


金正恩委員長、金剛山の韓国側施設撤去を指示「南への依存政策は誤り」 朝鮮日報 2019/10/23


北朝鮮金剛山に韓国側が建設した観光施設を「撤去する」と一方的に言い出しており、当時これは文大統領が金正恩と「制裁緩和」を約束しながら、一向にその成果が現れないための措置であるとみられてきましたが、先ほどの2019年8月の件と暴露本の件を総合すると、色々と見えてきます。


そもそも文大統領が非核化問題でアメリカと北朝鮮の思惑がまるで異なるにも関わらず、双方の核問題への関心が「同じ」であるかのように嘘をつき、それがハノイでの決裂につながったという事です。


またこれは過去の文大統領の態度とも符合しており


[ニュース分析]文大統領の「運転者論」の成果…6カ国協議の復元目指す ハンギョレ新聞 2018-03-10



元々文大統領は「朝鮮半島の運転者」つまり自分が北朝鮮問題の調停者であり米朝和解の仲裁者であるかのような態度を取ってきました。


そのため、すべてが自身の「かくあるべき姿」通りに進むと錯覚し、核問題で米朝双方の考えが違うにもかかわらず、双方に「自身に都合の良い事を」を言っていたのでしょう。


結果ハノイ会談でトランプ大統領金正恩双方が「お互いの考えがまるで異なる」ことを認識し、結果決裂したわけです。
そしてこのことは当時北朝鮮が「半島の非核化と論点のすり替えをしていた事から明白であり、だからこそ安倍総理トランプ大統領に「(文大統領の言うように)金正恩を信じてはいけない」と言ったのではないでしょうか。


3:「衝動的」に嘘をつく


ここで重要なのは、最初の陰謀論も含めての事ですが、韓国においては今回の文大統領の「嘘」や、最初の記事の件も含め、いずれバレるような安易な嘘が日常的に発生している事です。


これは以前記事でも書いた「韓国人の望むかくあるべき姿」や、儒教朱子学における「理気二元論」とも関係する、彼ら独特の考え方が関係しています。


過去記事
韓国人の目から見た「かくあるべき」世界
韓国社会では「記憶の改変」が起きているわけではない?


以前も説明したように彼らはその独特の価値観から、「自分は常に正しい」と考え、その正しさは「その時の感情的利益」とイコールの関係にあります。


そのため、彼らは現実が自身の「その時の感情的利益」に反する事態になった場合、その場の感情に任せて「自身に都合の良い事(=嘘)」を言い出す事例が頻繁に見られます。


例えば以下の事例


南冥チョ・シクの子孫「チョ・グクはわが一族の子孫ではない、冒涜だ」 朝鮮日報 2020/06/22


韓国の元法務部人権局長が、一連の「チョ・グク疑惑」に関連し、チョ・グクが朝鮮朱子学における重要人物である曺植(チョ・シク)の子孫であると言い出し、実際の子孫が即座にそれを否定しました。


またこちらの事例では


1.5キロ先から韓国側監視哨所に4発命中…韓国軍は最後まで「偶発」 朝鮮日報 2020/05/14 



以前も紹介しましたが、北朝鮮が韓国の監視所に対して高射砲で銃撃した件、実際には有効射程距離内であったにも関わらず、韓国政府は「有効射程外なので偶発的だ」と嘘をついていました。


またこちらの事例のように


発言が変化した尹美香氏「娘の留学費、夫のスパイ事件の補償金で」 朝鮮日報 2020/05/11


一連の正義記憶連帯の募金横領疑惑に関して、元代表の尹美香氏は娘の留学費の問題でその証言を二転三転させています。


またこちらの事例では


元KARAのパク・ギュリ、「マスクを付けていた」→「20秒間付けなった」立場の変化が俎上に 中央日報 2020.05.12
スマートフォン
https://s.japanese.joins.com/JArticle/265823


一連のコロナ問題に関連し、梨泰院のクラブを訪れた芸能人が、マスクを着用していたかどうかで嘘をついていたという事例も発覚しています。


このように、韓国ではちょっと調べれば嘘とわかるような主張が日常的に発生しており、これが韓国において一般的な事例であることがわかります。


こうしたことが頻繁に起きるのは、「自分は常に正しい」という前提で思考するため、問題が発生した場合に「自身が正しかったこと」にしようと場当たり的に正当化しようとするからです。


恐らく一連の文大統領の態度も同じです。
朝鮮半島の運転者」を自称し、すべてを自分がコントロールしていると考えていたが、実際にはまるで想定と異なっていたため、「自分の理想通りになっている」とするために、衝動的に「自身に都合の良い状態(=嘘)」をトランプ大統領金正恩に話した結果である可能性が高いのです。


最初に引用した記事に関しても「仕組み」は同様です。



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