さて、本日は頻繁に問題となるマスコミによる事件等の犠牲者の実名報道についてとなります。
さて、本日は頻繁に問題となるマスコミによる事件等の犠牲者の実名報道についてとなります。
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被害者実名報道の問題
川崎殺傷事件とマスコミ
改めて被害者実名報道の問題
マスコミの実名報道が支持されない理由
関連動画
youtube版
https://youtu.be/V-qFCnTwMpo
注意
・この動画は「マスコミ問題」を扱っています
・「マスコミ問題」ですので、イデオロギーや属性等は一切関係ありません
・「特定の国との特別な関係」は問題の枝葉です、主問題は業界の体質です
・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう。
・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください
・キャラ崩壊あり
・動画の拙い部分は生暖かく見守ってください、そのうちなんとかします
本日の投稿動画
YouTube版
https://youtu.be/9FqZO4dIIQI
以下は動画のテキスト版となります。
レイム マリサ
ゆっくりしていってね
マリサ
さて、今回はマスコミ問題なので私が解説していくぜ。
レイム
マスコミ問題もやっと本筋に戻れそうね。
マリサ
実はちょっと違うんだぜ。
レイム
どういう事？
マリサ
これまで韓国関連ばっか扱ってきたせいで、ほかの時事問題が一切扱えなかったから、今回は今年6月と7月の時事問題に関連した内容をやって、その後本筋の「マスコミが信用を失っていった歴史」に戻るんだぜ。
レイム
ああ、そういうこと。
マリサ
韓国関連で予定が大幅に狂いすぎなんだぜ。
実名報道問題
レイム
それで、この件って最近の事例だと京都アニメーション放火事件が有名だけど、その件になるの？
マリサ
それもあるんだが、まずは今年5月に発生した川崎市登戸通り魔事件についてとなるぜ。
この件な、マスコミが路上を占拠して近隣住民に迷惑をかけまくったり、犠牲者に小学生がいたことでその子供の名前を無駄に連呼したりしていて、この時の実名報道の問題が話題になっていたんだぜ。
レイム
ああ、京都アニメーションの事件の少し前にも実名報道の件は問題になっていたのね。
マリサ
んでな、マスコミは被害者の実名報道をする理由を「事件を風化させないため」とか「犠牲者はただの数字ではない」とかもっともらしいことを言っているがな、実際には言ってることとやっている事が違うんだぜ。
これを見てくれ。
被害者の写真を求め、“身分を偽り”写真館に？ 川崎殺傷事件、テレビ局への告発が話題に
リアルライブ 2019年05月31日
https://npn.co.jp/article/detail/63949722/
都内にある写真館のある告発がネット上で注目を集めている。
話題となっているのは、多摩市にある写真館「フォトスタジオリブレリー」公式ツイッターのとあるツイート。写真館は30日にツイッターを更新し、「某テレビ局から『登戸の事件で亡くなった女の子が多摩市に住んでいましたが、記念撮影などで利用したことがありませんか？』と電話があった」とツイート。「市内のスタジオにも色々電話しているぽかったので、仮に撮影でご利用されていても絶対にデータは提供してはいけない。被害に合った子の顔を晒さないでほしい」と呼びかけた。
また、その後も「そして先程、サラリーマン風の男性が来店して、『七五三の写真を撮りたいからスタジオを見せてほしい』と言うので親切に案内した」といい、子どもの記念撮影のサンプル写真を求められたという。写真館側が「ツイッターに上がっているものは見れるけどそれ以外はお見せできない」と回答すると引き下がったというものの、「見送りの際に、駐車場の黒塗りハイヤーを見て、自分のアホさ加減に嫌気が差しました」と大手新聞社の取材だったことを匂わせていた。
これにネットからは、「マスゴミってほんとよくできた言葉だわ」「なんで被害者の顔を晒したいって思うんだろう。意味不明」といった過剰取材を批判する声が殺到している。
「以前から、事件の加害者だけでなく、被害者の顔写真を報道する風潮に疑問の声が集まっており、今回は写真の入手経路のひとつが可視化された形になりました。他局やほかのメディアと一線を引くために、『独自入手』として被害者のプライバシーを侵しかねないテレビ局の取材のやり方に、非難する声が多く集まってしまいました」(芸能ライター)
また、写真館は局名を明かさない理由については、「電話で名乗られただけで、本当かどうか確信がないためです。晒すのは簡単ですが確認がとれない以上、某のままにさせていただきます。ご理解下さい。この様な非情なことがあった事をお伝えしたかっただけです」としていたが、テレビ局全体が世間からの不信感を買ってしまった形になったようだ。
マリサ
記事では、マスコミ関係者、しかも大手メディアの記者が身分を偽って「七五三の写真を撮りたいからスタジオを見せてほしい」といってやってきて、犠牲者の個人情報を写真館から手に入れようとしたり、もっと露骨に「犠牲者の写真があったらよこせ」と言ってきたりしたそうなんだぜ。
レイム
ああ、そういう事ね。
もし、本当に「事件を風化させたくない」という主張が本物なら、遺族に情報をもらえばいいだけでこんなことする必要ないわね。
マリサ
そうなんだぜ。
口ではどんなにもっともらしいことを言っていても、実態が「これ」だからな。
こんなので信用しろなんて無理に決まっているんだぜ。
レイム
まあ、本当に「事件を風化させたくない」とか「再発防止に役立てたい」というのなら、必要最低限守るべきルールがあるわよね。
マリサ
そうなんだぜ。
そのうえでな、京都アニメーション放火事件では、共同通信がこんな事をやっているんだぜ。
共同通信が京アニ放火殺人の遺族へ呼びかけ 「人の死をメシウマ」や「いや好感が持てる」と大論争に発展中
TABLO 2019年8月5日
https://www.excite.co.jp/news/article/Tablo_tablo_14320/
画像はツイッターより
共同通信社大阪社会部が京都アニメーション放火殺人事件の遺族に対し『犠牲者のみなさんの本当の想いを私たちに伝えさせていただけないでしょうか』とTwitterで呼びかけました。
「人の死をメシウマにしようとすんな」といった非難の声が上がる一方で、「無理やり取材に行ってるわけではないなら責めるような話ではないのでは」といった意見もあり、物議を呼ぶ事態となっています。
京都市伏見区で発生したアニメ制作会社・京都アニメーション放火殺人事件。
その犠牲者の実名報道の自粛や遺族への取材自粛を京都アニメーションが要請していましたが、8月2日には犠牲者のうち10人の氏名が公表されました。 そんな中で、共同通信社大阪社会部が『京都アニメーションの事件でお亡くなりになった方のご家族や親友の皆様へ』とツイートし、その内容が物議を醸しています。
その内容は、今回の放火事件で犠牲者となった方たちの『お一人お一人がどんな風に夢を抱いて、これまでの人生でどのように努力をして京都アニメーションにたどり着いたのか。そこでどのような思いで仕事をされていたのか』ということを伝えるために『ご親族や本当に仲が良かった親友のあなたにこそ、無理のない範囲でお話を聞かせていただきたいのです』『犠牲者のみなさんの本当の想いを私たちに伝えさせていただけないでしょうか』といった事を呼びかけるものでした。
この共同通信社のツイートは瞬く間に拡散され、
「根掘り葉掘り取材してお涙頂戴の視聴率と読者稼ぎするわけか。共同通信サイテーだな」
「取材は控えてくれと要望出している京都アニメーションには喧嘩を売っているよな。お話しを聞かせてくれなかったご遺族の門柱は一軒ずつ蹴飛ばすつもりかね」
「胸糞すぎてヤバい 人の死をメシウマにしようとすんな 本当に同じ人間として悲しくなるわ。」 「京アニが取材自粛をお願いしてるのに、なんであんなの公に出すの。聞こえのいい言葉つら並べてるけど、記事にしたいのがあけすけじゃん。だからマスゴミ言われるんだよ、クソすぎる」
といった非難が殺到しました。
しかし、その一方で、
「“取材出来るようになったら、故人の事を伝えたい人だけ連絡ちょうだい”ってだけの話では？ 少なくとも直接の取材じゃなくて、ツイッターで間接的に募集してるのは好感持てる。この裏で連絡下さいって戸別訪問とか電凸とかしてたらドン引きだけど」
「共同通信自体が無理やり取材に行ってるわけではないなら責めるような話ではないのでは…」
「私ら遺族じゃない人間が勝手に遺族の気持ちを推し量って否定するより、もし遺族が希望するなら強制でない選択肢があるってことも大事だと思う」
「あちこち嗅ぎ回るのを無期限自粛しているのなら、それなりに誠実な試みかもしれない」 「なんにせよ、有無を言わせず押しかけてた時代に比べれば人に頭を下げることは覚えられたんだなあ、進歩したんだなあと思うね」
といった声もあがっており、議論を呼ぶ事態になっています。
まだ悲しみの癒えない中で、こうした呼びかけは時期尚早であり無神経と非難が殺到するのは当然の事かと思います。しかし、遺族の元へ押しかけ行き過ぎた取材をするよりは、幾分かマシな試みなのかもしれません。（文◎絹田たぬき）
京都アニメーションの事件でお亡くなりになった方のご家族や親友の皆様へー共同通信社大阪社会部
共同通信社大阪社会部 @kyodonewsosaka
https://twitter.com/kyodonewsosaka/status/1157208293195935744
マリサ
京都アニメーション側は、弁護士を通じて犠牲者の実名報道を控えてほしいと要望を出していたのに、共同通信はこの記事にあるように「死者35人という数字だけで終わらせたくありません」「これまでの人生でどのような努力をして京都アニメーションという製作会社へたどり着いたのか。そこでどのような思いで仕事をされていたのか。それを伝えるために、路上であいさつをしたことがあるだけとか、同級生で名前を知っているだけとかではなく、ご親族や本当に仲が良かった親友のあなたこそ、無理のない範囲でお話を聞かせていただきたいのです」なんてやっているんだぜ。
レイム
これ、丁寧に書いてはいるけど要するに犠牲者の個人情報を教えろって事よね。
マリサ
そもそもさ、事件を伝えるのになんで犠牲者の名前だけじゃなくて個人情報まで根掘り葉掘り聞く必要があるんだ？
いくら何でも執拗すぎるんだぜ。
遺族の気持ちを少しでも汲んでればこんなことはできないぜ。
※動画説明欄に関連記事へのリンクがあります。
レイム
まあ、やってることは本質的に以前解説していたニュージーランド地震での、日本マスコミによる遺族へのストーカー取材と同じよね。
言葉が丁寧なだけで。
悪質な印象操作
マリサ
それでな、マスコミによる実名報道の執拗さが特に問題にされるのには他にも理由があるんだぜ。
マリサ
次は2013年に発生したアルジェリアでの人質事件に関する事例なんだが、当時アルジェリアにある天然ガス精製プラントをイスラム過激派が占拠、日本人10人を含む200名以上が人質となったんだが、結果的に日本人の人質10名は全員死亡したという痛ましい事件だぜ。
マリサ
んでな、当初この事件では遺族が実名公表を拒否しているとして、政府がメディアに対して公表しないよう通達していたんだが、朝日と毎日などのいくつかのメディアが勝手に公表してしまったんだぜ。
その件に関する毎日のこの記事を見てくれ。
アルジェリア事件:実名公表、遺族から希望も
毎日新聞 2013年01月25日
https://web.archive.org/web/20130127231356/http://mainichi.jp/select/news/20130125k0000e040185000c.html
アルジェリアの人質事件で、政府と日揮はこれまで、遺族が望んでいることを理由に犠牲者の氏名を伏せてきた。市民の間にも、遺族の心情を考慮して公表すべきではないとする意見がある半面、公表を望む遺族も少なくない。
報道を巡る当事者たちの対応は多様だ。今回のアルジェリア人質事件で死亡が確認された渕田六郎さん（６４）の兄光信さん（７０）は２２日の毎日新聞の取材に「弟も私も名前を出してもらって構わない」と話し、自身の写真の掲載にも応じた。「会社に問い合わせてもはっきりしたことが分からないから」と情報が入ってこないことにいらだっている様子だった。
０１年の米同時多発テロで銀行勤務の長男、杉山陽一さん（当時３４歳）を亡くした東京都目黒区の住山一貞さん（７５）は当時、銀行からの氏名公表の打診を了承した。「行方不明だったので、手がかりが得られるのではという期待もあった。起きた事実を多くの人に受け止めてもらうには、氏名が必要だと思う」。ただ「取材が殺到して家族に負担がかかる可能性もある。家族の了解を取った上で公表するのがいい」とメディアに良識のある対応を求めた。
官邸で２５日に記者会見した菅義偉官房長官は実名を公表した理由について「犠牲者の方々のご遺体が帰国し、ご家族と対面するタイミングをとらえ、政府の責任のもとで公表が適当だという判断に至った」と説明。亡くなった状況などは「個人のプライバシー。当事者側からの強い要望もある」として非公表とした。
伊藤忠商事社員としてアルジェリアのガスプラント建設に携わった首藤信彦・元東海大教授（危機管理、前民主党衆院議員）は「行方不明の段階で公表しなかったのは正しい。犯人側に情報を与えるリスクがあるからだ。しかし、事態が収束してからも隠したままだと、ネットや地元メディアなどに不確実な情報が流布して、かえって混乱する」と話している。【日下部聡、青島顕、新開良一】
マリサ
記事では実名公表を望む遺族もいたとして、それを理由に犠牲者全員の実名を公表したとしていて、政府もその後実名公表をしたとしているぜ。
レイム
つまり、政府は遺族が公表を拒否していたと言っていたけど、実際には遺族はそんな事言っていなかったって事？
マリサ
そこが複雑でな、どうもマスコミが一部の遺族を「説得」して公表させたが、この時反対していた遺族の意向を無視して「全員の名前を公表していた」んだぜ。
レイム
え？
もしかして「公表を許可した遺族がいる」という事を口実に、拒否している遺族の意向を無視したって事？
マリサ
そうだぜ。
次にこの犠牲者遺族のブログを見てくれ。
叔父を誇りに思います
2013年1月22日
http://livemedia.jp/?p=1256
昨夜、菅官房長官が被害者の実名は公表しないと明言してくれたので安心していたところ、今朝の朝日新聞を見てガッカリしました。実名を公表しないという約束で答えた取材の内容に実名を加え、さらにフェイスブックの写真を無断で掲載しておりました。
ただでさえ昨夜の発表を受け入れるのが精一杯の私たち家族にとって、こんなひどい仕打ちはありません。記者としてのモラルを疑います。
16日の事件発生から昨夜まで、日揮の情報はとても少なくて、私たち家族は日本の報道や海外メディアの不確かな情報に一喜一憂し、振り回されておりました。なぜ日揮はここまで情報を出すのに慎重に慎重を重ねていたのか疑問だったのです。それが昨夜の菅官房長官の「被害者の実名は公表しません」という言葉で分かりました。彼らは私たち被害者家族を守るために細心の注意を払っていたのです。
いまだ大変危険な状態のイナメナスに命がけで安否確認のために現地入りした、日揮の川名浩一社長と城内実外務政務官、人命よりもテロ掃討を優先し、価値観、考え方、近隣諸国との社会情勢など様々な事情により、まったく話が通じないアルジェリアを相手にイニシアチブをとって情報を引き出してくれた安倍首相、現地で訳の分からない扱いを受けることなく日本人の形式でしっかり棺に入れていただき、専用機で日本まで連れて帰ってくれるということなど今回の一連の対応に心から感謝したいと思います。
技術者として世界を舞台に第一線で活躍していた叔父を誇りに思います。一日も早く日本に帰ってきてもらい「おかえりなさい、お疲れ様でした。」と言いたいです。
マリサ
これは朝日の事例なんだが、朝日は犠牲者の実名は公表しないという約束で答えた遺族の取材内容を実名付きで公表した上に、さらにフェイスブックの写真を無断転載していたようなんだぜ。
レイム
ちょっと待って。
朝日は「実名は公表しないから犠牲者について教えてくれ」と遺族に接触しておいて、遺族の意向を無視して犠牲者の実名と個人情報を公表したって事？
マリサ
そうだぜ。
さっきの毎日の記事にあるように、「実名公表に同意した遺族がいる」からという理由でな。
これな、2000年代初頭にはすでにこういう問題が発生していてな、だからマスコミの実名報道は批判されるって背景があるんだぜ。
マリサ
京都アニメーションの事例では、なぜ間に弁護士が入ったか十分すぎるほどわかるだろ？
レイム
これ単なる詐欺じゃない。
マリサ
そうだぜ。
そして問題は、「全く同じこと」が京都アニメーションの事例でも起きたことなんだぜ。
京アニ事件、京都府警が「実名公表拒否」とした複数遺族が否定も
京都新聞 2019年08月28日
https://web.archive.org/web/20190829164515/https://www.kyoto-np.co.jp/local/article/20190827000156
京都アニメーション（京アニ）第１スタジオ放火殺人事件の全犠牲者の身元が２７日、明らかになった。京都府警は当初から犠牲者全員の実名を公表する考えを示してきたが、「遺族の了承が必要」とする警察庁との調整が難航。事件発生から１カ月以上たっての公表という異例の展開となった。一方、府警が「実名公表を拒否している」としていた複数の遺族が京都新聞社の取材に「拒否していない」と証言した。今回の実名公表は、捜査当局が遺族一人一人の意向を正確にくみ、代弁することの難しさを浮き彫りにした。
府警はこれまでから、殺人事件や交通事故で犠牲になった人の氏名を報道各社に公表してきた。当事者の安否に関わる情報を社会で共有することは有益だと考えているからだ。
京アニ事件が発生した当時、第１スタジオには犠牲者３５人を含む計７０人の従業員がいた。その多くは、映画やテレビ作品の終幕に製作関係者として氏名が紹介され、中には著名なクリエーターもいた。現場近くの献花台には連日、大勢のファンや知人が詰めかけ、「あの人は無事か」「亡くなったのは誰か」と従業員の安否を案じた。
府警は事件翌日の７月１９日、犠牲者の氏名について「身元を特定次第、速やかに公表する」と報道各社に説明した。ところが３日後、京アニから「被害者や遺族のプライバシーが侵害される」として、実名発表を控えるよう要請されたのを機に状況が一変した。警察庁から「公表には遺族の了承が必要」との条件を示され、従来方針との間で板挟みとなり、公表時期がずれ込む結果となった。
一方、府警はこの間、未公表となっていた犠牲者２５人について、「遺族が実名公表を拒否している」としてきた。だが、京都新聞社の取材に応じたある遺族は「公表を拒否した事実はない。生前にお付き合いがあった方、交友関係が軽い人も含めて、消息を伝えられない状態はおかしい。府警には最近、積極的に氏名を公表してほしいと伝えている」と語った。
別の遺族も、理不尽に命を奪われた娘を悼み、生きた証しを伝えたいとの思いから、報道各社の取材に事件発生当初から応じてきた。娘の氏名は２７日にようやく公表された。「警察から意見を聞かれたことはなかった。何でやろう」といぶかしむ。
府警は、２７日に犠牲者２５人の実名を公表するのを前に、遺族と面会したり、連絡を取り合ったりして、実名公表に対する意向を確認してきたという。捜査関係者は「遺族の精神的ショックは大きく、警察官との対面を拒む人もいる。意向を正確に把握するのは非常に難しい」と打ち明ける。
犠牲者の実名公表に対しては多様な見方がある。一つの遺族内で意見が分かれるケースがあっても不思議ではない。警察が示してきた「遺族の意向」とは何を意味するのか。実名公表の在り方を含め、丁寧な検証が求められる。
マリサ
記事では、京都府警の方針として京アニ放火事件の犠牲者全員の実名公表をしたとしていて、京都アニメーションと警察庁側は遺族が反対しているとしていたが、京都新聞が取材した遺族は反対していなかったとしているんだぜ。
レイム
ちょっと待って、京都府警も遺族も公表する方針だったのに、京都アニメーションと警察庁が反対してこんなごたごたになったって事？
マリサ
「マスコミ側の言い分」ではな。
でも実態は違っていたんだぜ、次にこの記事を見てくれ。
京アニ代理人、25人公表・報道に「大変遺憾」 「一部ご遺族の意向に関わらず...」
J-CAST 2019/8/27
https://www.j-cast.com/2019/08/27365962.html
「京都アニメーション」第1スタジオで起きた放火殺人事件で、京都府警は2019年8月27日、新たに犠牲者25人の名前を公表した。
それを受けて一部メディアは実名を報道したが、京アニの代理人弁護士は「大変遺憾」とのコメントを出した。
報道控えたメディアには「感謝」
犠牲者35人の身元をめぐっては、8月2日に遺族の了承が得られたとして10人の身元を明らかにしていたが、残る25人については、府警は発表時期を慎重に検討していた。
対して京都府内の報道12社でつくる在洛新聞放送編集責任者会議は8月20日、事件発生から１か月以上たっても残りの25人の発表がなく、「事件の全体像が正確に伝わらない」と懸念を伝えた上で、「過去の事件に比べても極めて異例」として速やかな実名公表を求めていた。
こうしたマスコミの要請を受けてか、府警は27日に25人の実名を公表。メディアによって初報の書きぶりは分かれ、25人の情報（氏名、年齢、住所など）を載せるメディアと載せなかったメディアがあった。
京アニ代理人の桶田大介弁護士は同日、ツイッターで「弊社の度重なる要請及び一部ご遺族の意向に関わらず、本日被害者の実名が公表、一部報道されたことは大変遺憾です。弊社は、京都府警及び関連報道機関に対し、改めて故人及びご家族のプライバシーとご意向の尊重につき、お願い申し上げます」と要請。一方で、「公表に関わらず報道を控えていただいた報道機関のあること、認識しております。当該報道の関係者におかれましては、節度ある対応をいただいておりますことについて、感謝申し上げます」とも付言した。
マリサ
どうもな、そもそも公表に至った経緯はマスコミが圧力をかけた結果の公表だったうえに、犠牲者全員の遺族が公表を許可したわけでもないのに、それ以前からいくつかのマスコミが勝手に公表していたから京都府警も公表したみたいなんだぜ。
レイム
これって、さっきのアルジェリア人質事件と全く同じ構図じゃない。
マリサ
そういう事だぜ。
遺族や関係各所が自主的に公表したかのようにマスコミは主張しているが、本来はあくまで「公表を許可した遺族”も”いる」というだけなのに、あたかも反対した遺族がいないかのような体で犠牲者全員の実名を報じているんだぜ。
レイム
さっきの京都新聞の記事も、よーく読むと個別の遺族が許可した話を書いているだけで、遺族全員が許可したとは書いていないわよね。
京都府警の件とかいろいろと持論に肯定的な話を組み合わせて、そういう印象を与えているって事ね。
マリサ
そうだぜ。
しかもな、どうも「遺族の許可」というのも、家族や親族間で意見が割れている場合に、許可した遺族の意見のみを参考にした事例もあるようだぜ。
レイム
うわぁ…
説得力がない
マリサ
結局な、なんで事件などの犠牲者の実名報道が毎回問題になるかといえば、単純に遺族が反対しているってだけじゃなくて、今回紹介した事例みたいに、ストーカーまがいの事をして執拗に犠牲者の個人情報を得ようとしたり、遺族をだまして取材したり、印象操作で反対者がいないかのようにしていたり、デタラメな事をマスコミが繰り返してきたからなんだぜ。
レイム
結局は、マスコミがいくら「犠牲者をただの数字で終わらせたくない」とか、「事件の再発防止に役立てたい」とか、「事件の痛ましさを読者と共有したい」とか言っても、こんなことやってたらまるで説得力無いわよね。
でもなんでマスコミってこんなに必死なの？
マリサ
これはあくまでうｐ主の憶測として聞いてほしいんだが、おそらく過去には事件などで犠牲者の実名報道をしたほうが「数字がいい」という実例があったからだとみているぜ。
レイム
過去ってどういうこと？
マリサ
昭和から平成中盤頃までは、個人情報の扱いって結構いい加減だったんだが、それでも特に問題が起きることがなかったから、視聴者や読者もそこに抵抗感がなく、それが「数字の良さ」につながっていたんだろうな。
マリサ
でも近年になって、個人情報を悪用する事件が多発するようになったうえに、ここ10年くらいは「死者の名前を使って遺族をターゲットにする」という事例まで出てきたから、個人情報の扱いに慎重になる人が増えてきたわけだ。
レイム
ああ、そういう事ね。
世間は個人情報の扱いに慎重になって実名報道にも抵抗感を持つようになったけど、マスコミは20世紀の感覚のまま「良いニュースとは犠牲者の名前があるニュースだ」という認識でいるって事ね。
マリサ
そういう事だぜ。
マスコミ業界ってものすごく旧態依然としていて年功序列社会なんだが、少し前にも毎日新聞の事例で「社内に大量の部長と論説委員がいる」ってネットニュースがあったから、「そういう事」なんだろうぜ。
レイム
時代についていけないわけね。
マリサ
そう、しかもマスコミ業界って実は、過去何度も実名報道が外部から批判されている事を新聞協会とかの業界の集まりで議論しているのに、今回紹介したように悪質さがまるで変化ないだろ？
レイム
「内輪の理論」以外がまるで見えていないってことね。
マリサ
そうだぜ。
今年も9月にマスコミ倫理懇談会があって「実名・匿名報道及び呼称問題」ってタイトルの分科会があったみたいだが、似たようなタイトルの議論がもう10年以上続いている事を見ると、内輪で肯定し合って外の意見を無視し続けているんだろうぜ。
レイム
ほんともうどうしようもないわね、あの業界。
今回のまとめ
・マスコミは遺族の意思を無視してでも犠牲者の個人情報を得ようとし、毎回顰蹙を買っている。
・「実名報道を許可した遺族”も”いる」という事を大義名分に「反対している遺族の意向を無視する」
・マスコミ業界は「20世紀の常識」で取材を行っている。
マリサ
実名報道問題ってな、マスコミ業界の悪質さが凝縮したような問題だからな。
レイム
それでいてさも「遺族や社会のために報じています」なんて訴えていたら、そりゃ顰蹙を買うわよね。
マリサ
そうだぜ。
こんなあからさまな「おためごかし」をするくらいなら、まだ「こっちは商売なんだ、スクープが欲しいからやっているんだ」と堂々と言ったほうがまだマシだぜ。
レイム
そう考えると、週刊誌の記者とかのほうがまだ好感が持てるわね。
マリサ
そうだな。
あの手の記者はある意味で堂々と開き直るしな。
レイム
しかも、こういう事の積み重ねで業界が批判されると「自分の不幸をマスコミ批判に転嫁しているだけだ」とか「高給に嫉妬しているのだ」とか言い出すのよね。
マリサ
プライドだけは火星のオリンポス山より高いからな。
そんなわけで今回の本編はここで終わるぜ。
レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました。
大口
おつかれ～
レイム
ところでマリサ、時々話題に出るカリちゃんてなんなの？
マリサ
カリちゃんはカリちゃんだぜ。
カリコテリウムという、馬に近縁の奇蹄目だぜ。
レイム
そういう事じゃなくて、なんでそんな古生物が今の時代に生きているのよ。
※新生代中新世から鮮新世
約2300万年前約258万年前
マリサ
そんなこと私は知らんな。
ちなみに、新生代中新世から鮮新世にかけてユーラシア大陸の全域に生息していたんだぜ。
成長すると全長2メートル、体高1.8メートルほどになり、前足のほうが後ろ足よりながく、前足には鋭い鉤爪がついているんだぜ。
マリサ
あとカリちゃんは人間でいえば今思春期の多感なお年頃だぜ。
今は大雪山のヒグマ師匠の下で「ばんえい競馬」に出場するための合宿をしているぜ。
大口
いや…、ばんえい競馬にカリコテリウムが出場したらパニックどころじゃない気が…
マリサ
ホヤが陸上を歩いてしゃべるよりかは常識的だぜ。
大口
ホ、ホヤはしゃべるし、あと普通に陸上で呼吸できるし！
レイム
わけがわからないんだけど。
そろそろ収拾がつかなくなるからここで〆とくわよ。
レイム マリサ 大口
またらいしゅ～
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