日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

【日韓問題】続・記憶の改変をしているわけではない?


さて、本日は予定を変更し、前回の理気二元論に関連した追加解説を行います。

関連記事
韓国社会では「記憶の改変」が起きているわけではない?


関連動画
【日韓問題】韓国の右と左

youtube
https://youtu.be/cnqjhhdxZBM

【日韓問題】旭日旗問題の問題

YouTube
https://youtu.be/Uq93x1gIslI


youtube
https://youtu.be/StPglNFdHxE


youtube
https://youtu.be/Zk4XP6QbfEo

youtube
https://youtu.be/FVhTZIcQrLE


注意
・この動画は「日韓の価値観の違い」を扱っています

・うp主のスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからとこちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たら
どう思うか」という客観性を常に持ちましょう。

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください

・キャラ崩壊あり

・動画の拙い部分は生暖かく見守ってください、そのうちなんとかします


本日の投稿動画


YouTube
https://youtu.be/kTEc2aB-6gI



以下は動画のテキスト版となります。
※本日テキスト版の編集を忘れてしまっていたうえに、原因不明のトラブルが頻発したため、キャラクター名の色分けをするところまで手が回りませんでした、もうしわけないです。


レイム マリサ
ゆっくりしていってね


レイム
さて、今回は急遽予定を変更し、前回と同じ韓国の理気二元論について解説していくわ。


マリサ
おいちょっと待て。
私の出番どこいった。


レイム
前回の動画ね、質問が多かったのよ。
それはつまり、動画の説明に不完全な部分があるって事でしょ?


レイム
元々この動画、尺を短くするために色々端折っていたから、全部は無理だけどその中から重要そうな部分を色々ピックアップしてみる事にしたのよ。


マリサ
嫌な予感しかしないんだが?
あ、そうだ、そろそろメープルシロップが切れるからカナダに収穫に行ってくるぜ。


レイム
却下。
あとメープルシロップの収穫は春先よ。
じゃあさっさと始めるわよ。


マリサ
レイムは鬼だぜ。


主気・主理論


レイム
それで、この韓国の理気二元論なのだけど、過去日本にも関係する歴史的事件に関係しているのね。


マリサ
歴史的事件?


レイム
豊臣秀吉文禄・慶長の役の事よ。


マリサ
文禄・慶長の役朱子学が関係しているって事か?


レイム
そういう事ではないわ。
文禄・慶長の役が起きる約10年前の事なのだけど、朝鮮の儒学者である李珥(イ・イ)という人物が、「最近国の政策が杜撰になり官僚も仕事をせず、民は困窮し軍備はボロボロだ、もし戦争が起きたらひとたまりもない」と警告したのね。


マリサ
この人、10年も前に文禄・慶長の役を予想していたって事か?


レイム
そうじゃないわ。
この人は朱子学の学者ではあったけど、主気論といって、「天の秩序たる理は重要だが、だからと行って気(現実)を無視してはいけない、物事の判断に現実に起きていることも考慮すべきだ」と主張していたの。


マリサ
ああ、客観性や具体性といった現実的な事を重視する考え方だったのか。


レイム
あくまで「相対的に」ね。
そして「理が気をコントロールするのだから理を優先すべきだ」とする考え方の主理論の人々と対立し、ずっと派閥争いを続けていたのだけど、李珥の死後主理論派が優位になった結果、この「現実を直視し財政と軍備を立て直すべき」とする考え方が廃れ、その結果李朝は秀吉からの再三の警告を無視することになり、文禄・慶長の役へと繋がっていくのね。


マリサ
なるほどな。


レイム
でね、ここからが重要なのだけど、現在の韓国でもこの主気論派と主理論派の対立が発生しているのよ。


マリサ
ちょっとまて、もう21世紀だぞ?意味が解らんのだが。


レイム
論より証拠ね、この記事を見てほしいわ。

【コラム】文在寅政権には「士大夫の遺伝子」がある
朝鮮日報 2018/12/30
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 今現在の積弊(前政権の弊害)清算政局を目の当たりにして、朝鮮時代の「士禍」の殺りく劇を連想するのは仕方ないことだ。士禍とは、士大夫(科挙官僚)に対する粛正のことで、それを連想するのは、情け容赦ない残酷さのせいだ。朝鮮時代中期、性理学の理念闘争が繰り広げられるたび、血しぶきが飛んだ。敗北陣営では多くの士大夫が拷問され、誅殺された。家族・親族・弟子まで奴婢となり、流刑となる滅族の惨禍をもたらした。それは恐怖の統治術だったことだろう。「血の警告」で抵抗の芽を摘んだのだ。

 韓国軍機務司令部の李載寿(イ・ジェス)元司令官自殺に権力の「殺気」を感じた人も多い。前政権を象徴する人物を洗いざらい調べ上げ、あらゆる容疑をにおわせて手錠をかけた姿を公開し、辱める。「必ず捕まえて鉄格子の中に入れてやる」という意志を隠そうともしない。李載寿元司令官の焼香所に現役軍人の姿はほとんど見られなかったという。軍人たちがおじけづいて近寄らなかったからだ。これが政府の望んだことなのか。

 過去の政権をターゲットにした積弊捜査は2年間にわたり続いている。100人を超える前政権関係者が拘束されたり、裁判を受けたりしている。これら関係者に言い渡された懲役判決の合計は既に100年を上回った。政権交代のたびに繰り返されてきたことだが、これほどまで残酷に大なたを振るったことはない。「現代版士禍」という声も聞かれる。朝鮮時代の支配層は、政敵を斯文乱賊(儒教の根本を乱す盗賊)と名指しした。現政権は「積弊勢力」というレッテルを貼り、政治的・社会的・人格的に葬り去っている。積弊清算も士禍も、反対派を根絶やしにしようという非寛容の権力行為にほかならない。数百年間という時を経ても、その本質は変わらない。

『韓国は一個の哲学である 〈理〉と〈気〉の社会システム』という興味深い本がある。ソウルに8年間留学し、韓国という謎と格闘した日本人教授の韓国研究書だ。著者は韓国を「理の社会」と規定した。儒教理気論で「理」とは観念の哲学を意味する。「気」が物質と経験論だとすれば、「理」は道徳と精神、名分と形而上学だ。朱子学が花開いて以来、韓半島朝鮮半島)史は「理」が支配した歴史だった。「理」の独走が士禍と小中華論を生み、衛正斥邪運動(朱子学を守り、邪教・邪説を排斥しようという運動)につながった。朱子学的観念の世界に没頭するあまり、孤立と衰退の道をたどったのだ。そして、韓国は今もまだ「理」が息づいている「哲学の国」だというのだ。

 著者は、北朝鮮を「理気社会主義の完成体」と考えている。私の目には、文在寅ムン・ジェイン)政権も間違いなく「理」の哲学の継承者に見える。実用よりも理念、成長よりも分配、富国強兵より包容の国を目指している点はまったく同じだ。朝鮮時代の士大夫は農本社会(農を国の本とする思想社会)を目指したし、文在寅政権は労働中心の社会をうたっている。官の役割を強調する「大きな政府」の哲学は、朱子学の王道政治に通じる。道徳的優越意識にとらわれ、意思疎通のないまま突き進んでいるところまで同じだ。文在寅政権は朱子学をベンチマーキングしたわけではないだろうがソックリだ。

 朱子学士農工商の序列意識を持っていた。現政権も、反企業路線をまっしぐらに進んでいる。士大夫が商人に対してぞんざいに接したように、現政権も企業を軽視し、企業関係者を見下している。これは、政権中枢部を市民運動・労働運動・学生運動出身者が掌握していることと関係がある。こうした人々は苦労して金を稼いだ経験がない。他人が稼いだ金を使うばかりなので、企業がやっていることがどれだけ大変で、どれだけすごいことなのか知らない。文大統領は「利益より人」とよく言う。崇高な言葉に聞こえるが、その背景には金を稼ぐことを罪悪視する思想がある。

 文大統領のやり方は「士大夫リーダーシップ」に近い。意味と価値をあがめ、理念と理想を追求する。しかし、高尚で厳格な議論を楽しんだ士大夫のように、現実的な感覚は劣る。文大統領の「流体離脱」的な現実認識はこれまでしばしば議論を呼んできた。先週も雇用労働部(省に相当)を訪れた際、「最低賃金の引き上げ速度は本当に速すぎるだろうか」と問いかけ、人々をあ然とさせた。この1年間「最低賃金ショックで庶民経済がズタズタになっている」というニュースで持ちきりだったのに、だ。全韓国人が知っている事実を、大統領だけが知らないかのように言っている。世間の事情に暗かった、いにしえの士大夫もこんな調子だったのだろう。見たくないことは見ようとしないからだと思われる。

 文大統領の言動が変わったという。突然、経済活力・投資・産業政策といった概念を強調し始めた。一部からは路線転換を期待する声も上がっている。そうであることを切に願いたいが、私はどちらかと言うと悲観的だ。大統領府の言い方を借りれば、「現政権には『士大夫の遺伝子』がある」からだ。言葉さえ変えれば、政権の遺伝子まで変わるというものではない。実際の政策と行動を改め、何よりも人を変えなければならない。骨の髄まで労働運動・学生運動系の遺伝子を持つ大統領府の参謀たちはそのままで、国政転換を口にするのは言葉遊びに過ぎない。目の前の危機だけ避けようというテクニックに過ぎない。

 今、私たちは「孔子の末裔(まつえい)」同然の政権を目撃している。孤立した理念の城から出なければ、現政権は決して成功できない。政権の任期は刻々と過ぎているが、未来が明るいとは言えない。

朴正薫(パク・ジョンフン)論説室長


レイム
記事では、韓国の事を「理の国」と紹介する日本の学者の話を紹介しながら、「理」を重視しこの理に沿った「正しい姿」を追い求めるのが文政権であり、李氏朝鮮時代の衛正斥邪運動(朱子学を守り、邪教・邪説を排斥しようという運動)のように、自分達の理想に沿わない意見を排除していると書いているのね。


※動画説明欄に関連動画へのリンクがあります。


マリサ
ちょっと待て、文在寅政権って一般的には左派政権と呼ばれている政権だろ?
まあ過去動画でレイムが解説してきたように、実態は単なる民族主義だとしても、だからって左派政権が古臭い朱子学に沿った考えなんてするか?


レイム
別にこれは韓国に限ったことではないけど、左派とかリベラルって名乗る人達の中には、かなり旧守的で異なる考え方に不寛容な人達がたくさんいるわよ。
朝日新聞とかわかりやすいでしょ?ちなみにマスコミ業界って、日本で最も儒教的な年長者絶対主義が生きている社会よ。


マリサ
まあそういうのもあるかもしれんが、文政権の人達が朱子学を重視しているって違和感しかないぞ?


レイム
朱子学「そのもの」ではないわ。
あくまで韓国社会の慣習や文化として根付いている朱子学的理念に忠実なのよ。
「この世には絶対的・普遍的な道徳的正しさが存在し、その正しさを選択する事こそ正解である」という考え方ね。


レイム
これがわかりやすいのがGSOMIAの事例ね。
GSOMIA破棄って、現実的に見れば韓国にとって不利しかなく、案の定アメリカからも不信感を持たれているうえに、ここぞとばかりに北朝鮮は韓国を揺さぶりに来ているわ。


マリサ
まあ、あの判断が韓国にとってプラスになった事例は一つもないな。


レイム
でも、理気二元論に基づく「天の秩序たる正しさ(理)」の考え、実態としての「自身のその時の感情的利益」に基づくと、「日本が我々を信用しないとしてメンツを潰したからGSOMIAを破棄したのだ、日本が態度を改めればいいだけだ」という解釈なのね。


マリサ
ああ、なるほどな。
傍から見ると単なる逆切れにしか見えないが、確かに韓国人の「感情的利益」には沿っているな。


レイム
つまりね、文政権は主理論に沿った考えで「理に基づく正しさ」を行い、朝鮮日報とかの便宜上の保守系は主気論に則って「米韓同盟や日本との安全保障問題(気)も重視すべきだ」として対立しているけど、与党の文政権による主理論が優勢というわけ。


マリサ
なるほどな。


問題はもっと根本的


マリサ
要するに、朝鮮朱子学的考え方を持っていても、主気論的な考え方なら現実を直視できるから問題は起きないって事か。


レイム
そういうわけでもないのよ。


マリサ
レイム、やっぱ私は秋に収穫できるメープルシロップを求め…


レイム
却下で。


マリサ
レイムは容赦がなさすぎるんだぜ。


レイム
それでね、主気論でも主理論でも共通している考え方として、「この世には絶対不変の正解が最初から存在しており、その正解を選択する事こそ道徳的に正しい行いである」という考え方があるのね。


マリサ
でも主気論では現実に起きている事も重視して考慮されるんだろ?


レイム
それはあくまで自分の持つ「普遍的正しさ」に抵触しない場合よ。
GSOMIAの場合には、伝統的な米韓同盟に亀裂が入りかねないという、保守系の利益に沿っていないから反発が起きたという背景があるの。


マリサ
「自分の感情的利益に沿うか沿わないか」という部分が変わらないって事か?


※動画説明欄に関連動画へのリンクがあります。


レイム
そう、なので例えば旭日旗問題の事例とかわかりやすいけど、韓国は旭日旗を「侵略の象徴であり韓国人に見せてはいけない旗」と主張している割に、2010年以前は自衛隊旭日旗を掲げて韓国の港に入港しても、一切公的な批判がなかったわよね。


マリサ
確かに客観的には矛盾しているな。
主理論ではこれが重視されないけど、主気論では重視されるんじゃないのか?


レイム
それが違うのよ、この朝鮮日報の記事を読んでもらうとわかるけど。

なぜ今になって韓国は旭日旗に怒っているのか
朝鮮日報 2018/10/06
1/3ページ) (2/3ページ) (3/3ページ

戦争の象徴か、自衛隊の象徴か

「戦犯旗を掲げた日本の軍艦が済州港に入港することは容認できない」

 今月10日から済州民軍複合観光美港(済州海軍基地)で開かれる「2018大韓民国海軍観艦式」に、日本の海上自衛隊の艦船がいわゆる旭日旗という海上自衛隊の旗(自衛艦旗)を掲げてやって来るというニュースが知れ渡ると、韓国国内では反発の世論が大きくなっている。韓国や中国など日本に侵略された国々にとって、旭日旗日本帝国主義の象徴と認識されているからだ。一部の市民団体や元従軍慰安婦らが公に日本を批判し、旭日旗を降ろして入港するよう要求した。この問題が話題になると、今月2日には与党「共に民主党」の李錫玄(イ・ソクヒョン)議員が、旭日旗を掲揚した船舶が韓国領海に入るのを認めないことなどを盛り込んだ旭日旗禁止法案3件を代表発議した。観艦式の主催者である韓国海軍も手を貸した。観艦式に参加する14カ国に「参加する艦船に自国の国旗と太極旗(韓国の国旗)を掲揚して欲しい」と要請し、日本にも「韓国国民の感情を考慮して欲しい」という趣旨の立場を伝えた。結局、日本は5日、観艦式に参加しないと韓国海軍に通知した。論争が大きくなると、ソーシャルメディアでは「旭日旗は戦犯旗ではないのに、韓国だけが過剰に反発している」という反論まで出てきている。

(1)戦犯旗とは何か

 戦犯旗とは通称、侵略戦争を起こした犯罪者を意味する「戦犯」と、「旗」の字を合わせた単語だ。国立国語院によると、戦犯旗は韓国の標準国語大辞典に正式登録された単語ではない。ここ10年の間に韓国国内で作り出された新造語とみられる。また、法的・学術的に通用する概念でもない。国会図書館の所蔵資料中、戦犯旗に言及した韓国の学術論文は「0件」だ。戦犯旗という単語がメディアに登場し始めたのは2012年ごろ。それ以前は、韓国国内はもちろん戦犯国だった日本のメディアでも、戦犯旗という言葉が使われたケースはない。ヒトを指す「戦犯」という単語に、モノである「旗」を意味する言葉をくっつけるのは、語法の上では正しくないという指摘もある。

 旗を特定したものではないが、戦犯が使う象徴物を法律で禁止した代表的なケースがドイツだ。第2次世界大戦の主犯だったナチスの象徴「ハーケンクロイツ」の模様を旗や服などに使った場合、3年以下の懲役または罰金刑に処される。日本では、旭日旗の使用に対する処罰は特に行っていない。


(2)自衛隊の艦船はなぜ旭日旗を掲揚するのか

 旭日旗自衛隊の象徴だ。世界各国の軍隊は、自国の国籍旗とは別に、軍隊を代表する象徴が入った軍旗を掲げる。明治維新期の1870年に日本陸軍が創設された際、旭日旗を軍旗として採択し、それが現在まで続いている。一部には、この旗は「昇天旗」であって日本帝国主義を意味するという主張もあるが、戦中・戦後を通して、日本でそのように呼んだという証拠はない。旭日旗の原型は、江戸時代から使われている、いわゆる朝日の模様だというのが定説だ。これは赤い太陽から伸びる陽光を形象化したもので、出産・豊作・豊漁などを祈願する意味を込めたものだった。「旭日」を日本語で訓読みすると「あさひ」だ。朝日の模様は、軍隊だけでなく民間でも広く使われている。日本の代表的な革新系メディア、朝日新聞社のロゴもこの模様を応用したものだ。

 軍艦の軍旗掲揚は国際法に基づく義務的な措置だ。国連海洋法条約は、軍艦が航行する間、国籍を識別できる旗を掲揚することを義務として定めている。韓国海軍もまた、それに従って海軍旗を掲揚する。観艦式のような各国海軍の艦艇が集まる行事でも、軍旗の掲揚は慣行だった。今回に先立ち、1988年と2008年に韓国で行われた観艦式において、海上自衛隊の艦船は旭日旗を掲げて参加した。ただし中国は、2014年に青島で観艦式を主催した際、当初から日本を招かなかった。


(3)旭日旗、なぜ今問題になっているのか

 旭日旗のイメージは、軍旗として使われる前から民間で吉兆と考えられ、使われてきたものだ。今でも日本では、帝国主義の称揚とは全く関係ない流れでひんぱんに使われている。だが周辺国では、旭日旗だけでなく、それを借用したイメージまで全て戦犯旗や帝国主義と関連付けて認識している。ドイツではヒトラーナチス勢力の大部分が民間政治家だったが、日本では、東条英機など主な戦犯はおおむね軍の将官出身あるいは現役軍人だった。旭日旗は1945年の日本の敗戦後、軍隊が解散したことで姿を消した。しかし54年に日米安全保障条約、すなわち日米同盟が締結される中で自衛隊が創設された際、旭日旗も一緒に復活した。当時の記録を検討すると、旭日旗自衛隊の象徴として使うことに反対した痕跡はない。むしろ、在日米陸軍航空大隊など一部の在日米軍部隊は、旭日旗のイメージを借用した部隊マークを使ってもいる。

 だが戦勝国だった米国とは異なり、韓国や中国など日本に侵略された被害国は、旭日旗を見る視線が異なるものになることは避けられない。ドイツとは異なり日本は、政府レベルで南京大虐殺など戦中の各種犯罪について公式に認めたり謝罪したりしたことがほとんどない。その上2000年代以降、日本の右傾化がはっきりする流れに合わせ、韓国では旭日旗に対する反感が徐々に増幅されているのが実情だ。少女時代やBIGBANGなど韓国のアイドル歌手が、旭日旗を連想させるイメージの入った服を着たりソーシャルメディアにアップしたりして世論の集中砲火を浴び、公に謝罪するという事件がしばしば起きているのが代表例だ。

クォン・スンジュン記者


レイム
記事では前半で韓国が元々旭日旗を公的に拒否していなかったことを認めながら、「日本が歴史問題で公式に謝罪していない」とか「日本が2000年代に入って右傾化していき韓国人の反発が徐々に増幅していったからだ」としているのね。


マリサ
これおかしくないか?
それなら当初から「日本が歴史を反省しないから問題化したのだ」って意見があるはずじゃないか。



レイム
そう、これ「過去には問題にしていなかった」と指摘されて、後付でこう言いだしているだけなのよ。


マリサ
んな無茶苦茶な。
後付でいいならそれこそなんにでも因縁を付けられるじゃないか。


レイム
そう、それこそ何でもありになるわ。
でもね、朝鮮でローカル化された理気二元論においては、自身のその時の感情的利益を天の秩序である理として絶対視しているでしょ?


レイム
「その時の感情」を絶対視する韓国では、実際問題「なぜ旭日旗が問題なのか」は重要ではないのよ。
世界に訴えかけたらそれが通ったから、日本の道徳的劣等性を指摘するのに都合がよくなったので、それを「理である」と判断して矛盾が起きるたびに都度理由をつけ足していくの。


レイム
理とは普遍的な正しさだから、彼らの考えでは「本来の正しさを見つけた」というところかしら。


マリサ
そんなご都合主義が通るわけないだろ。


レイム
そうね、この朱子学における理気二元論は、そんな状態なので矛盾が次々と発生して、だから中国では陽明学が発展し、日本では筑波大学の古田教授が指摘するように、矛盾を解消するために朱子学のローカル化が繰り返されたけど、朝鮮ではそのまま原理主義化したというわけ。


レイム
なので、主理論でも主気論でも、根本部分で私達と相いれないという事にさして違いはないのよ。
旭日旗に対する朝鮮日報の「言い訳」は、まさにその証明なの。


派閥社会


レイム
ここまで説明したように、韓国では文政権による理気二元論原理主義化が進んでいるうえに、対立する保守系理気二元論を絶対視していることに変わりはないから、現在のように日韓関係がこじれているのね。


マリサ
でもこれだと、韓国内でも秩序を保てないんじゃないか?
誰もが「自分は正しい」と認識しているわけだし。


レイム
なので韓国では、秩序維持のために「厳格な序列社会」となっていて、どちらが上か下かが何よりも重視されるのね。


※動画説明欄に関連動画へのリンクがあります。


レイム
でもそれでも序列が決定できない場合があって、その場合は「他者の劣等性を指摘する」ことで自己の優越性を証明すると過去動画で解説したわよね。


マリサ
それでも、専制政治でもない限り「正しさの衝突」は起きるんじゃないか?


レイム
起きるわね、次にこれを見てほしいわ。

私たちは、今の葛藤、社会に住んでいる
GOODNEWS WEEKLY(韓国語) 2018.02.24
http://www.igoodnews.or.kr/news/articleView.html?idxno=6512

最近、私たちの社会の葛藤水位がますます深刻になり、国民の間に大きな懸念を醸し出している。 指令700号を迎え、本紙では、今日蔓延社会葛藤の深刻さを見て、これにより、譲歩と妥協の価値を考えてみる特別企画シリーズを用意した。

OECDの中で、社会の葛藤指数3位、莫大な費用値の可能性

今回の平昌冬季オリンピックは、久しぶりに来た国民を一つにしてくれた夢のような時間だった。 平昌が見せてくれた脚本のないドラマは、私たちの国民はもちろん、全世界に深い感動をプレゼントした。 そして今、私たちは再び現実に戻ってしばらく忘れていた混乱冷たい現実に直面しなければならない。 すぐに私たちの社会を絶えず苦しめてきた葛藤という怪物である。
数年前、韓国の代表的な社会学者ソン・ホグンソウル大教授は、現在の時代を「二分法社会」と定義した。 彼の鋭い指摘のように、今日の私たちの社会は、私の側と4編を分ける両極端な表現があふれている。 太極旗とキャンドル、甲乙、正規職と非正規職、左派と右派、金の匙と土の匙、既成世代と新世代と男と女に至るまで、その種類の数を推し量り難しいほどだ。
専門家は、近代化された社会では、個人や集団の間正しさの衝突」が必然的に発生し、これは葛藤で綴られるしかないと言う。 さらに残念なのは、まだ私たちの社会が葛藤を解消したり、解決すべき十分な能力を備えていなかったという事実である。
去る2月初めに開かれ国政懸案点検調整会議でイ・ナギョン首相は「韓国社会の葛藤指数はOECD加盟国の中で3位。 私たちの社会は、葛藤がいつも調整されることが難しく拡大深化している。 これで、後莫大な社会的費用を払わなければならない」と憂慮した。

私たちの社会で最も深刻な対立は「理念葛藤」

葛藤(葛藤)の語源は、葛と藤の桁の戦いだという。 葛の藤は同じつる植物であるが巻く方向が互いに異なっている。 葛は右に、藤は左に巻く。 まるで二植物が絡み合ったように、個人や集団の間の立場、あるいは利害関​​係が絡んで衝突することを私たちは葛藤と呼ぶ。
私たちの社会の葛藤水位がどの程度深刻なるさまざまな統計資料を通じて垣間見ることができる。 昨年、韓国保健社会研究院が発刊した「社会統合指数開発研究」によると、私たちの社会の社会統合指数はOECD加盟国の中で最下位に近い29位。 社会的葛藤による損失が国民1人当たり900万ウォンに達するという、サムスン経済研究所の研究結果もある。
その後、我々国民が最も深刻であると考えている社会葛藤は何だろうか? 韓国行政研究院が発刊した「2016社会統合の実態調査」を見ると、私たちの国民8000人に葛藤の種類ごとにどのようひどい考えるか認識を調査した結果、「非常に激しい」と回答した国民が一番多かった項目は、▲理念葛藤(38% )であった。 続いて▲貧富の葛藤(29.3%)▲労使対立(24.7%)▲開発と環境保全の葛藤(18.7%)▲世代の葛藤(14.5%)▲都農葛藤(13.7%)▲宗教対立(10.4%)▲男女の葛藤(7.5%)の順となった。

葛藤はあるが解決メカニズムがないことが大きな問題

このように、私たちの社会に葛藤が深刻な水準に達したが、社会的葛藤は、民主主義社会で発生する自然な現象であるため、葛藤そのものが悪いわけではないと主張する専門家もいる。 重要なのはコミュニケーションと妥協を通じて両極端にあった意見が中央に収束される紛争解決メカニズムが作動されなければならないというものである。 ところで、私たちの社会は、このような解決メカニズムがほとんどないことが問題として指摘される。
国内1号平和学博士として有名な定住た博士(平和紛争研究所長)は、韓国社会の葛藤が解決されない最大の理由は「葛藤が正しく扱われないため」と分析した。 また、いくつかの理由の葛藤が水面下で潜伏することもありますが、そのまま放置した場合、より複雑で醜い姿で再登場することができると述べた。
先週末の記者は、光化門など、ソウル市内のあちこちを歩いてみた。 声を高め悪口を浴びせている道路上の運転者から自分の正しを主張するために広場に出た人々まで、大小の葛藤が都市をいっぱいあった。 一方、今この瞬間にも、インターネット上には、匿名という仮面に隠れて葛藤を助長する書き込みができなく作られているものである。 2018年、私たちは、深刻な葛藤社会に住んでいる。


レイム
記事では、韓国はOECDのなかで社会葛藤指数が3位になるほど高いとしているのだけど、この指数というのは調べてみると「所得不均衡の程度、民主主義の成熟度、政府政策の効率性(政府効果性)」を指標として算出されるそうなのね。


レイム
それで最も韓国で大きいのは「理念対立」となっていて、誰もが「自分の正しさ」を訴えて社会対立を起こしている事がわかるの。


マリサ
結局は社会が成り立っていないじゃないか。


レイム
でも現実には成り立っているわよ?
じゃないと韓国はとっくに国が崩壊しているはずだし。


マリサ
なんでだ?


レイム
前回の最後で、韓国社会では法が理の下位に来る概念であり、権力者は法より上位で理より下位にくる立ち位置と解説したでしょ?


マリサ
ああ、そういやなんかあったな。


レイム
これには中国の思想の「天」の概念が関係していて、古代中国では天という絶対不変の存在(朱子学における理の事)があり、人は天から受けた使命を全うする生き方をすべきとされていて、この天命に逆らえば必ず滅びるとされているの。


レイム
そして権力者はこの天から授けられた使命として支配者となっているので、「道徳的に最上位の存在」とされていて、もし不道徳な行いをすればそれは新たに天から使命を与えられたものによって滅ぼされる(革命)という考え方なの。


マリサ
なんか難しいな。


レイム
特にそんなことはないわよ。
日本だってこの天命思想を持っていたし、「天皇」という名称だってこの考えが下地として存在しているのよ。
「誰も見ていなくてもお天道様がみている」という考え方の元もこれね。
あと、韓国人が天皇と呼ばずに「日王」と呼ぶのは、「日本人は道徳的に劣等なのだから天命を受けた天子がいるわけがない」というエスノセントリズム的思想が下地にあるわね。


マリサ
なるほどな。


レイム
それで現在の韓国の場合、この考え方をベースとして「道徳的に正しい人間を大統領に選んでいる」という考え方なので、大統領は法より上位に来る存在として考えられているわけね。


マリサ
でも最近文政権に対する大規模デモとかあったよな?


レイム
それも天命思想よ。
文政権が特定集団の「理」に沿わない行動をした、つまり特定集団のその時の感情的利益に沿わない態度をとったから、不道徳な存在として「権力から引きずり降ろせ」となっているの。


マリサ
それが実際に実行に移されたのが朴槿恵政権時代のロウソクデモってことか。


レイム
そういう事。
彼らはこれを「発達した民主主義」とか「広場民主主義」としているけど、実態は今回説明したように中国の天命思想に基づく「天意による革命」なのよ。


マリサ
この天意というのは理の事か?


レイム
そうよ。
別に理でも天意でもイデア論でもアカシックレコードでもなんとでも呼んでいいわよ、要するに彼らはそうした「根源的存在」にアクセスして正しさを得ていると考えているわけだし。


マリサ
でも実態は「その時の感情的利益」なんだよな?


レイム
客観的にはね。


今回のまとめ
・文政権は「理」を現実よりも重視する朱子学における主理派に近い原理主義
・主気論であっても、「理が絶対不変」という考えに変わりはない
・韓国では誰もが「理にアクセスしている」と考えているので、社会対立が激しい。


マリサ
なんというか、ほんと日本と韓国ってあらゆる意味で違うのな。


レイム
そうそう、韓国がノーベル賞をとれない理由にもこの件が関わっているのよ。


マリサ
え?そうなのか?


レイム
韓国では権力者が法より上位に来る「道徳的優越者」と考えられているでしょ?
なので、政権が変わると「前政権は道徳的に劣等だった」として、前政権の政策を次々と否定してしまうのね。


マリサ
え?


レイム
その過程で、国の方針として予算がついていた科学研究などの費用が全カットされたり、国立の研究所の所長が解雇されたりするの。

マリサ
だから長期研究が必要な基礎研究は結果が出ないと。


レイム
そういう事。
そんなわけで今回の本編はここで終わるわ。


レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました。


大口
お疲れ~


大口
ところで、最近コメント欄で気になることがあってね。


レイム
ああ、なんか冒頭の注意書きを無視したような書き込み増えているわよね。


マリサ
ああ、あれな。


大口
過激な発言は溜飲を下げるのにはいいけど、それ以上の意味がないうえに、マスコミとかに都合よく切り貼りされて利用されるだけなのね。


レイム
まあ、デメリットばかりなのだから使わないほうがいいわよね。


マリサ
感情的に過激な発言をしなくても、問題提起はできるしな。


大口
そういう事。


レイム
そんなわけで今回はここで終わるわ。


レイム マリサ 大口
またらいしゅ~



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