さて、本日はマスコミ業界が実はそれほど「情報に対して広くアンテナを広げている」というわけでもない頃を知らしめた、2010年の出来事についてとなります。
元記事
メディアが世間の話題に鈍感なことを知らしめた探査機はやぶさ
関連動画
youtube版
https://youtu.be/T5ivvwcWF_8
youtube版
https://youtu.be/2ovI4gReLOM
youtube版
https://youtu.be/1rHzPZivSNw
youtube版
https://youtu.be/VCbYxonL3_Y
youtube版
https://youtu.be/elRFTyU_t7g
youtube版
https://youtu.be/QE02ffQhVuI
youtube版
https://youtu.be/Jy45dkx_giU
当時のはやぶさ人気がよくわかる動画
※JAXAの中の人巡回済み
注意
・この動画は「マスコミ問題」を扱っています
・「マスコミ問題」ですので、イデオロギーや属性等は一切関係ありません
・「特定の国との特別な関係」は問題の枝葉です、主問題は業界の体質です
・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう。
・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください
・キャラ崩壊あり
・動画の拙い部分は生暖かく見守ってください、そのうちなんとかします
本日の投稿動画
youtube版
https://youtu.be/HdgsFBXkqrc
以下は動画のテキスト版になります。
レイム マリサ
ゆっくりしていってね
マリサ
さて、今回はマスコミ問題なので私が解説していくぜ。
レイム
今回のテーマの「はやぶさ」って今話題の小惑星でサンプル回収している探査機の事?
マリサ
それは「はやぶさ2」の方な。
そっちも関係はするが、本題は2じゃなくて初代のほうになるかな。
レイム
初代って確か2010年にサンプルを地球にもってかえってきたのよね、その件とマスコミ問題が関係するの?
マリサ
今回はこれまでの「やらかし」とはちょっと違ってな、マスコミが世情をまるで理解してないってことが発覚した事例だぜ。
レイム
何かいまいちピンと来ないわね。
マリサ
まあそれは今回の解説を見てもらえば解るぜ。
はやぶさ2報道の不自然
マリサ
それでな、本題に入る前にはやぶさ2の話題をちょっとやるが、これは2014年12月に種子島宇宙センターから打ち上げられた探査機で、アポロ群と呼ばれる比較的地球に近い小惑星帯にある「リュウグウ」への着陸とサンプルリターンを目的としているぜ。
レイム
たしか2018年の2月にリュウグウの画像を撮影したって報道あったわよね。
マリサ
だな、んでその年の6月にリュウグウの20km地点にまで接近し、9月に探査ローバーのミネルバを、10月にはドイツ製ローバーのMASCOTを投下しているぜ。
2019年2月には1回目の着陸に成功し、そのときにリュウグウのサンプル回収にも成功しているな。
マリサ
そしてつい最近の2019年4月には
小惑星探査機「はやぶさ2」衝突装置運用の成功について
JAXA 平成31年4月25日
http://www.jaxa.jp/press/2019/04/20190425a_j.html
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、平成31(2019)年4月5日に小惑星探査機「はやぶさ2」に搭載した衝突装置(SCI: Small Carry-on Impactor)を小惑星Ryugu(リュウグウ)に向けて分離し、作動させる運用を行いました。
「はやぶさ2」に搭載している望遠の光学航法カメラ(ONC-T)の観測画像を確認した結果、衝突装置によりクレーターが生成されたと判断しましたのでお知らせします。
現在、探査機の状態は正常です。
撮影日
左画像2019年3月22日
右画像2019年4月25日
(いずれも探査機上の撮影日、日本時間)
画像は「はやぶさ2」に搭載した望遠の光学航法カメラ(ONC-T)で撮影しました。
左右の画像を比較したところ、点線で囲っている付近に衝突装置によって生成された人工クレーターを確認しました。
クレーターの大きさや深さについては解析中です。
画像のクレジット:JAXA, 東京大, 高知大, 立教大, 名古屋大, 千葉工大, 明治大, 会津大, 産総研
マリサ
このJAXAのプレスリリースにもあるように、リュウグウに向けて銅の弾丸を射出、5月に射出した弾丸がクレーターを作っていることが確認されたぜ。
レイム
考えてみると凄い話よね。
地球から遠く離れた場所で、無人探査機が弾丸を射出して小惑星にクレーターをつくるとか。
でもなんでこんな事をしたの?
マリサ
2019年2月の時と同じ、サンプルを回収するためだぜ。
レイム
どういうこと?サンプルならもう回収しているじゃない。
マリサ
このリュウグウってな、今から14億年前と8億年前に存在した大き目の小惑星が他の天体と衝突してできた小惑星なんだが、長い年月の間に太陽風や銀河宇宙線などに晒されて表面が変質してしまっている可能性が高いんだぜ。
マリサ
でも、地球みたいに大気や水が豊富にあるわけじゃないから腐食もないし、表面部分以外はあまり変質していない太陽系が出来た頃に近い状態で保存されている可能性が高いわけだ。
てことは、これを調べれば太陽系や地球の成り立ちを詳しく調べられるんじゃないかって事。
レイム
なるほどね。
マリサ
これは初代はやぶさで達成できなかった完全な形でのサンプル回収のリベンジでもあるんだぜ。
初代も2とは規模は違うが小惑星イトカワに弾丸を射出して内部のサンプルを回収しようとしたんだが、これは失敗してしまってな、弾丸が射出できず少量のチリしか回収できなかったからな。
レイム
要するに、初代の意思を受け継いだのがはやぶさ2ってことね。
マリサ
んで現在のはやぶさ2なんだが、このクレーターへの着陸を準備中でな、
はやぶさ2の緊急上昇、原因判明 2回目の着陸変更なし
朝日新聞 2019年5月22日
https://www.asahi.com/articles/ASM5Q5R1SM5QULBJ00C.html
小惑星探査機「はやぶさ2」が、2回目の着陸に向けた準備中に緊急上昇するトラブルがあり、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は22日、原因は高度計のセンサーが実際と異なる高度を誤検知したことだったと発表した。機体は正常で対策も済ませたといい、6月下旬以降としていた人工クレーター付近への着陸時期に変更はないとした。
はやぶさ2は今月16日、着陸の目印にするターゲットマーカーを投下しようと小惑星「リュウグウ」に降下していたところ、高度50メートル付近で異常を検知して緊急上昇した。レーザーの反射で地表との距離を測っていたが、地表に近づいた際に受信感度の切り替えがうまくいかなかったという。
ただ、今回の降下でクレーター付近の詳細な撮影はできたといい、津田雄一プロジェクトマネージャは「着陸に遅れは生じない」と語った。(石倉徹也)
マリサ
この記事にあるように、センサーの誤認でちょっとしたトラブルがあったが、予定通り6月下旬頃にリュウグウに2度目の着陸を行い、クレーターからサンプルを回収する予定だぜ。
レイム
なんかこう、話を聞いていると小惑星への弾丸射出とか、ターゲットマーカー投下とか、クレーターでのサンプル回収とか、まるでSFの世界の話のような事をやっているわね。
マリサ
そうだぜ、でもこれは初代はやぶさがやっていた事の延長線上であって、初代も似たような事をやったってことだぜ。
初代も凄かったんだぜ。
レイム
そこで初代に繋がるのはいいとして、マスコミがどう繋がるの?
マリサ
まずな、今はやぶさ2はテレビでも新聞でもかなりニュースにされているだろ?
でも不思議な事に、初代はやぶさに関して情報量が少なすぎると思わないか?
マスコミは「気付かなかった?」
レイム
あー、そういえば。
NHKとかではやぶさ2の特集もやってたけど、初代の事に言及してもなぜか映像や画像すら殆どなかったわね、なんで?
マリサ
どういう事かというとな、マスコミ業界は初代はやぶさに全く関心を持っていなくて、殆ど取材をしていなかったから、JAXA公式の少数の画像しか使用できないんだぜ。
レイム
あれ?でもネットで検索すると当時の管制室の映像とか色々出てくるわよ?
マリサ
情報を追っていなかったから、恐らくテレビ局の中の人達ははやぶさに関する情報の蓄積自体が殆どないんだぜ。
レイム
そういえば、なんでマスコミは初代はやぶさに関心を示さなかったの?
マリサ
それが重要でな、当時マスコミはNHKですら「宇宙開発は注目されない」つまり金にならないと思い込んでいたんだぜ。
レイム
そうなの?でもはやぶさの映画とかドラマとかやってたわよね?
マリサ
それははやぶさに「人気がある」とマスコミ業界が理解した2010年6月以降の話な。
それ以前は、「宇宙関連の報道は数字が取れない」とNHKですら思い込んでいたようでな、特にネット上で盛り上がりだした2009年からは、その温度差がどんどん激しくなっていっていたぜ。
レイム
ネットではそんなに盛り上がっていたの?
マリサ
イトカワに着陸した2005年ころから注目が集まりだして、その後通信途絶や様々なトラブルに見舞われて、地球帰還が遅れに遅れ、それでも危機を乗り越えて地球へと向かうはやぶさに多くの人達が感銘を受けてな、更にイトカワ到着までや到着後も様々なトラブルがあったことも知られて、ネット上で大人気になっていっていたんだぜ。
マリサ
当時の人気っぷりは特にニコニコ動画で知る事が出来てな、「探査機はやぶさにおける、日本技術者の変態力」って動画を見ると当時の凄さがわかるぜ、JAXAの中の人も巡回済みの動画だしな。
後、はやぶさ人気には2ちゃんねらーも大きくかかわっているぜ。
レイム
どういうこと?
マリサ
マスコミはまるで注目していなくてニュースにしないし、JAXAの公式ページは予算と人材不足なのかあまり更新ペースが速くなくてな、当時はSNSなどもあまり活発じゃなかったから、JAXAの中の人が2ちゃんねるのはやぶさスレに現れて通信途絶後の現状報告をしていたり、住人達が支援まとめや支援絵で応援していたんだぜ。
レイム
動画とかもその流れってこと?
マリサ
そうだぜ。
んでそういう繋がりがあったから、実ははやぶさの地球帰還後にJAXAが公式で作成した動画「小惑星探査機「はやぶさ」物語」のクレジットに
小惑星探査機「はやぶさ」物語
http://spaceinfo.jaxa.jp/inori/index.html
マリサ
「大正製薬」と「2ちゃんねる 『はやぶさ』関連スレッド」があるんだぜ。
レイム
大正製薬????
どういうこと?
マリサ
話は2005年に遡るんだが、はやぶさのイトカワ着陸当時の管制室の様子をJAXAがネット中継していてな、そのとき時間経過ごとに机とかにリポビタンDの空き瓶が増えていくって話題になって、それが公式ブログで紹介されて一躍有名になったんだぜ。
ブログ更新人から感謝をこめて
http://www.isas.jaxa.jp/home/hayabusa-live/?itemid=211&catid=11
「はやぶさリンク」:未完のミッション
松浦晋也のL/D 2005.12.14
http://smatsu.air-nifty.com/lbyd/2005/12/post_b1eb.html
記者会見の記事にちょっと足りない部分(書ききれずに語尾が書いていない部分などがあった)を書き加えました。
記者会見終了後、川口プロマネに、「『勝った』と思っているのではないですか」と聞いてみました。
「勝ったって?」
「今日、先生はよく話しましたし、今までの記者会見ではとても触れられなかった話題(はやぶさの意義やNASA、ESAとの比較など)にも触れてますから。次につなげることができたと考えているのではないですか」
答えは以下の通り。
「いや、私としてはまだ『負け』と思っていますよ。何しろ今も、はやぶさは未完のミッションですから」
追記:ちなみに、ロケットまつりで受け取った特製ラベルのリポビタンDと、うなぎパイは、本日、川口プロマネに直接お渡しました。
追記その2:リポDで一躍有名になったテラキンさんのところにはblogを読んだ大正製薬関係者から、直々にリポビタンDが2カートン届いたそうです。
マリサ
それを知った大正製薬の中の人が、JAXAのブログ担当者にリポビタンD2カートンを送ったってエピソードがあるんだぜ。
レイム
へぇ~、随分と粋な事をしていたのね。
マリサ
んで、その後はやぶさ帰還を記念したJAXAの公式動画の中で、色々とネットを通じて支援をした2ちゃんねらーと共に、大正製薬もクレジット入りしたってわけだ。
マリサ
こういう背景があって、はやぶさを無視する既存メディアとはやぶさを応援する「メディア以外の人々」という構図が、ネットを中心に出来上がったわけだ。
レイム
でも、こういう事があったならマスコミは話題性から飛びつきそうなものだけど、何でそうならなかったの?
マリサ
これはあくまでうp主の憶測交じりの考察になるんだが、この頃って過去動画でも何度も解説してきたように、マスコミの不祥事や隠蔽体質、談合体質がネットで特に問題視されるようになって来た時期だろ。
レイム
そういやそうね。
2005年以降というといわゆる「電凸」が全盛期頃で、その後TBSや毎日新聞とかの不祥事でネットが大騒ぎになっていく時期よね。
※動画説明欄に関連動画へのリンクがあります。
マリサ
そうだぜ。
その結果、特にこの時期「ネットは敵」みたいな風潮がマスコミ業界にあってな、2ちゃんねるでも「はやぶさ好き=ネトウヨ」みたいなわけの解らんレッテル貼りをしている連中がいたから、あの業界もそういう認識だったんじゃないかと見ているようだぜ。
レイム
流石にそれは言いすぎじゃない?
2ちゃんねるにそう書かれていたからマスコミがそんな認識だってのは。
※動画説明欄に関連動画へのリンクがあります。
マリサ
そうでもないんだぜ。
過去動画の「お笑いマスコミグランプリ」を思い出してくれ、朝日が2ちゃんねるからアクセス禁止されたら、2ちゃんねるから荒らしが極端に減ったって事例を紹介しただろ?
レイム
あー…、そういえばなんかあったわね。
マリサ
その件もそうだし、当時マスコミ批判をするとやたら事情通な擁護が沸いてくるって事例が多数あったから、恐らく2ちゃんねるをやっているマスコミ関係者は結構いたんだぜ。
レイム
それで、マスコミ業界を介さずネットで人気が出た現象に、業界がいいイメージを持っていなくて、扱いが悪かった可能性もあるってことね。
世の中が見えないマスコミ
マリサ
それでな、2010年6月13日のはやぶさ帰還当日の事なんだが、ネットではもう完全にお祭り騒ぎ状態で当日はやぶさ帰還中継を行ったニコニコ生放送には21万アクセス、JAXAの配信に36万アクセス、和歌山大学のユーストリーム配信に63万アクセスという状態になったんだぜ。
マリサ
しかもな、うp主もそうだったんだが、最初JAXAのページに行って入れなくて、ニコニコ生放送で見ていたら追い出され、和歌山大学のページは重すぎて何がなんだかわからなくて、そんな状態の人が溢れて、結果ミラーサイトが多数乱立してうp主もそれで見ていたから、実際の閲覧者はこの数字よりもっと多いぜ。
レイム
なんか凄いことになっていたのね。
マリサ
そんな状態なのにな、テレビはどこも中継をしなかった結果
「はやぶさ」奇跡の帰還に生中継なし テレビ局に失望と批判の声
J-CAST 2010/6/14
http://www.j-cast.com/2010/06/14068754.html?p=all
小惑星探査機「はやぶさ」の大気圏突入では、「ユーストリーム」や「ニコニコ動画」では、多くの人が生中継に見入り、はやぶさの最後の姿を見届けた。ネット上での関心度は非常に高く、中継サイトはパンク状態。ところが、地上波で生中継をしたテレビ局は皆無で、放送局に対する失望の声があがっている。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)が2003年5月に打ち上げた「はやぶさ」は、05年11月には地球から約3億キロ離れた小惑星「イトカワ」に着陸。砂や石の採取を試みたが、燃料漏れが発生。約7週間にわたって通信が途絶した。
「ニコニコ動画」や「ユーストリーム」大人気
エンジンなどの故障にも見舞われ、当初の予定か3年遅れで地球への帰還となった。「はやぶさ」は10年6月13日にカプセルを分離し、同22時51分(日本時間)ごろ、オーストラリア上空で大気圏に突入し、強い光を出しながら落下した。
「奇跡の帰還」と言われるだけに注目度も高く、帰還の様子を中継したJAXAのサイトはつながりにくい状態が続いたほか、「ニコニコ動画」の特番も延べ約21万人が視聴。サイト内でもかなりの人気で、「プレミアム会員」と呼ばれる有料会員ですら見られない人がいた。和歌山大学のチームが現地から「ユーストリーム」で配信していた動画も、やはり「重い」状態が続いた。
「重い」という制約はあるものの、いずれの動画中継でも「はやぶさ」の大気圏突入をネット利用者は目撃することができた。対照的なのがテレビで、地上波で生中継した局は皆無だった。
大気圏突入の瞬間に生放送の番組を行っていたのは、NHK(総合)と、フジテレビだ。NHKはワールドカップのセルビア対ガーナ戦を中継する一方、フジテレビは情報番組「Mr. サンデー」で、「消費しない若者たちのホンネ」と題した特集を放送していた。
NHK「回答は控えさせていただきます」
民放は、日本テレビが1時3分、TBSが0時43分、フジテレビが23時45分に短く報じたものの、現場からの映像はなく、いずれもJAXA提供のCGが流れるのみだった。テレビ朝日とテレビ東京は、帰還の話題を取り上げることすらしなかった。
テレビでの生中継がなかったことに対して、ネット上では失望の声が多くあがり、その矢面に立たされた形なのが、NHK広報局のアカウント(@NHK_PR)だ。最初は
「大気圏突入のタイミングには、ちょうどW杯の試合を放送しているので、生中継は難しそうです」
などと冷静に理解を求めていたのだが、大量の批判に
「あまりの数に圧倒されておりまして…」
と困惑。
「さすがに限界かも知れません」
と、心が折れたかに見える書き込みもあった(すでに削除)。
ネット上では「大ブーイング」といった様相だが、NHKの広報局によると、
「『はやぶさ』に関するお問い合わせなどは寄せられていますが、件数は集計していません」
と、実際にNHKに意見した人がどの程度いるかは不明だ。また、生中継を見送った理由については
「回答は控えさせていただきます」
と、回答を拒否した。
なお、6月14日朝からは、各局とも比較的大きめの取り扱いをしている。
JAXAは6月14日夕方になって、カプセルの回収に成功したことを発表している。
マリサ
この記事にもあるように、これだけ人気なのにどこの地上波も特集を組まず殆ど無視するような状態であったせいで、物凄いブーイングを受けてな、記事にもあるように特にNHKは公式twitterが叩かれまくって最後は「さすがに限界かも知れません」と泣き言を言い出す始末だったんだぜ。
レイム
まあ流石にワールド杯の中継じゃあねぇ…。
でも、こんな状態になるまで人気がある事にあの業界はまるで気付かなかったってことでしょ?
ある意味その鈍感さに関心するわ。
マリサ
それがな、どうも部分的には「気付いて」いたようなんだぜ。
これを見てくれ
復活「はやぶさ」噴射続けば地球帰還可能に
読売新聞 2010年2月27日
https://web.archive.org/web/20100301130050/http://www.yomiuri.co.jp/space/news/20100227-OYT1T00021.htm
地球帰還へ向けて飛行を続けている小惑星探査機「はやぶさ」が、月よりも内側を通る軌道に入った。
宇宙航空研究開発機構が26日確認した。エンジン噴射があと数週間、正常に続けば、地球への帰還が可能になる。
はやぶさは太陽の周りを、地球とは少し違う軌道を描いて回っている。軌道を地球へと近づけるためにエンジンを噴射し続けていた昨年11月、エンジン4台のうち3台目が故障し、帰還が絶望的になった。
しかし、壊れたエンジン2台を半分ずつ組み合わせるという裏技で奇跡的に復活。さらに噴射を続け、とうとう軌道の差が31万キロ・メートルとなり、地球と月の距離約38万キロ・メートルよりも縮まった。
このまま順調に進めば、3月下旬には軌道変更のための噴射を終え、6月にオーストラリアへ落下する予定。
マリサ
確認可能な記録が見つかったのが読売だけだから読売の記事を紹介するが、実は2010年に入るとこんな感じで、はやぶさの現状と今後何があるかとかを報じるメディアがそこそこあったんだぜ。
レイム
へー、完全に無視していたわけじゃなくて、一応この頃になると報じているメディアもあったのね、ちょっと意外。
マリサ
他にも、2010年の6月10日にはNHKのクローズアップ現代で特集が組まれていたし、当日には朝日がこんな記事を掲載しているぜ。
はやぶさ動画中継、NASAも和歌山大も「ニコ動」も
朝日新聞 2010年6月13日
https://web.archive.org/web/20100616074513/http://www.asahi.com/science/update/0612/TKY201006120229.html
豪州の上空に戻ってくる小惑星探査機「はやぶさ」をネット中継しようと、和歌山大や米航空宇宙局(NASA)、動画サイト「ニコニコ動画」などが準備している。はやぶさは13日午後11時21分(日本時間午後10時51分)に大気圏に再突入する予定で、神奈川・相模原の管制室の中継も計画されている。
はやぶさと、分離したカプセルは再突入による高熱で流れ星のようにみえるという。
和歌山大のチームは、豪州南部の砂漠地帯でその瞬間を待ちかまえる。13日は日本時間午後10時30分から30分間、生中継する。尾久土(おきゅうど)正己教授は「当日は美しい南天の星々と、はやぶさの最期の姿を届けたい」と話す。「ニコニコ動画」も「おかえりなさい。はやぶさ」と題して午後10時から放送。視聴画面にコメントを書き込むことができる。
NASAは飛行機で上空1万2千メートルから中継する。宇宙航空研究開発機構とともに小惑星「イトカワ」の砂が入っている可能性のあるカプセルを撮影する。中継は午後10時45分から10分間。
管制室の様子は宇宙機構やはやぶさを製造したNECのサイトなどで午後6時から見られる。午後7時51分にカプセルを分離する様子が見どころだ。(東山正宜=ウーメラ〈豪南部〉、福島慎吾)
◇
■はやぶさ帰還を中継する主なサイト
【豪州から】
和歌山大(午後10時30分から30分間)
http://www.ustream.tv/channel/hayabusa-back-to-the-earth
ニコニコ動画(午後10時から)
http://live.nicovideo.jp/watch/lv18265557
NASA(午後10時45分から10分間)
http://sgqtss.arc.nasa.gov:554/dc8-current.sdp
【相模原の管制室の様子】
宇宙機構など(午後6時~12時)
http://hayabusa.jaxa.jp/live/
マリサ
どこで現場の生放送が行われるかとか、どれ位の時間に帰還するかとか、どうみてもこの記事を読む限り「人気である事」を認識していた事がわかるだろ?
レイム
たしかにそうね、これだけ報じていて「人気があったなんて知りませんでした」はありえないのは私も解るわ。
でもそうすると余計にどこも中継しなかった事が不自然ね。
朝日の記事を見ると、自分達のところで何も特集組んでいないのに、他所の中継の宣伝しているし。
マリサ
だからこそ、「変なイデオロギーのバイアスが掛かっていたんじゃないか」って疑惑があるんだぜ。
読売の2010年2月の記事にしても、はやぶさがどんな経緯で注目を集めて行ったかを知らなければ、あんな書き方できるわけないしな。
今回のまとめ
・報道各社ははやぶさ2の報道を重点的に行っているが、なぜか初代の報道資料が殆どない。
・はやぶさ人気はネットを中心にメディアを置いてきぼりにして発生した。
・マスコミ業界はネットでの人気を知りながら「無視」していた。
レイム
確かにそうね。
はやぶさの人気を知っていないと、朝日にしても読売にしても、こんな書き方はできないわね。
そして現状を知りながら「特集すらなかった」って事は、「それ以外の何らかの要因があった」ってことだし、2月末の時点であの報道って事は、「準備が間に合わなかった」ってことでも無さそうだしね。
マリサ
更におかしいのが、翌日はNHK含めテレビ局も新聞社もどこも抗議に驚いてはやぶさ一色になっていたんだぜ。
明らかに業界全体で「読み違え」が発生した証拠だぜ。
あの業界は「自分達の報じないものは無いものも同じ」と考える風潮があるからな、それが裏目に出たんだろう。
マリサ
そしてこの件で多くの人が気付いたんだぜ、実はマスコミは広く世の中を見ているわけでは無いし、思ったより業界の外の情報に疎い存在だってな。
レイム
なるほどね。
マリサ
そんなわけで今回の本編はここで終わるぜ。
レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました。
大口
おつかれ~
マリサ
ところで、前回の話の続きが聞きたいって要望結構あるんだが?
レイム
却下で。
大口
あれね、本格的にやろうとするとボロが出そうだからやめとく。
そこまで知識あるわけじゃないし。
マリサ
なんだ、つまらんぜ。
スペース百済の超光速航法(FTL)技術を改良した新しい航法が可能な超巨大コロニー艦「ドクト」とか、小型宇宙戦闘機のX飛車とか、無重力空間に対応した新世代格闘技「テッキョン」とか色々出す予定だったのに。
レイム
収拾がつかなくなるからやめなさい。
大口
ネタはあるけど知識が追いつかない。
マリサ
みんなノリが悪すぎるぜ。
そんなわけで今回はここで終わるぜ。
レイム マリサ 大口
またらいしゅ~
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