日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

【マスコミ問題】メアリー・スーとネトウヨ論


本日は、誰しもが陥り易い「落とし穴」の問題について書いていきます。

元記事
メアリー・スーとネトウヨ論


関連動画

youtube
https://youtu.be/g0rjOlIc-1s


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https://youtu.be/StPglNFdHxE


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https://youtu.be/7XqbhmyZiuU

関連記事
関東大震災と朝鮮人虐殺事件の問題点

注意
・この動画は「マスコミ問題」を扱っています

・「マスコミ問題」ですので、イデオロギーや属性等は一切関係ありません

・「特定の国との特別な関係」は問題の枝葉です、主問題は業界の体質です

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう。

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください

・キャラ崩壊あり

・動画の拙い部分は生暖かく見守ってください、そのうちなんとかします




youtube
https://youtu.be/15kDw7uiEBg

以下は動画のテキスト版になります。

レイム マリサ 大口
ゆっくりしていってね


大口
さて、今回は年末特集第二段だよ。


レイム
ねえうp主、そもそも今回のお題ってマスコミ問題のカテゴリーでいいの?


マリサ
まあ、「関わってはいる」けど範囲はもっと広いよな。


大口
いいんだよ、大体あってればそれで。


レイム
まあうp主がマスコミ問題ってことでゴリ押す理由は大体わかるけどね。


マリサ
どんな理由だ?


レイム
新たなカテゴリーにすると、OP用の素材とかまた全部集めないといけないからめんどくさがってるのよ。


マリサ
ああ、そういうことか。


大口
それ以上はやめてーーー。
と、とりあえずさっさと本編いくよ!


メアリー・スーとは


マリサ
ひとまずメアリー・スーとは何なのかについて話しておいたほうがいいんじゃないか?
知らない人には意味不明だろうし。


大口
まあそうだね。
それで、メアリー・スーとは何かを一言で表すと「ある種の風刺や皮肉」というのが最も近いかな。


大口
1970年代のアメリカで、当時大人気SFドラマだった「スタートレック」の二次創作が流行して、そんな中で十代の少年少女が二次創作小説作品を投稿する雑誌が創刊したのね。


大口
それから暫くしてその雑誌に投稿される二次創作にちょっとした問題が起きだしたんだ。


レイム
問題というと?


大口
手短に説明すると、作者の分身で作者の願望をそのままキャラクターにしたような人物が、原作のキャラクターや設定を完全に崩壊させつつ「大活躍」をしまくる作品で溢れてしまったんだ。


マリサ
まあ「自己満足はほどほどに」って事だな。


大口
そしてそんな状態にうんざりした編集者のポーラ・スミスという人が、それがどれだけばかげた事であるかを客観視してもらうために書いたパロディー短編、その主人公の名前がメアリー・スーね。


レイム
ああ、小説の登場人物の名前なのね。


大口
それでこのメアリー・スーがどんな人物かというと、スタートレックの主人公達が所属する連邦艦隊に最年少(15歳)、最優秀の成績で仕官、そのまま主人公達の乗るエンタープライズ号に着任し大活躍をするのね。


マリサ
まあ、それくらいなら普通に作品としてありえるんじゃないか?


大口
その「活躍の仕方」が問題でね。
他のクルーの知りえない情報を悉く知っており、ベテランクルー達に上から目線で助言を与える、そんな態度なのになぜか全ての人々から好意的に接してもらえる、特殊能力持ち、隠された出生の秘密、最後は悲劇的な死を迎え、全ての登場人物が悲嘆に暮れ惜しまれつつこの世を去るというキャラクターなんだ。


レイム
ま、まあ、でも内容がしっかりしていればそれでもいいんじゃない?


大口
メアリー・スーはそこが問題でね。
「自分のお気に入りのキャラクターを活躍させる」最もお手軽な方法って何か解る?


マリサ
キャラクターを強くて頭のいい存在にするとか?


大口
違うんだよ、お気に入りキャラクター以外の知能を並以下にすることなんだよ。


レイム
ちょっとまって、確かにそれでもできるけど、それって「知能低下」されたキャラクターのファンにとって不快じゃない?


大口
そう、そこが問題で、自分の好きなキャラクターが「二次創作作者の分身」を大活躍させるためだけに、「色々と足りない子」にされて結果的にこき下ろされるなんて事態になったら、心中穏やかじゃない人が多数出てくるよね。


マリサ
それをパロディーにしたのがポーラ・スミスさんの短編なんだな。


大口
ただね、問題もあってこれを二次創作の外に拡大して定義する現象が起きてきて、このポーラさん自身バットマンやスーパーマンまでメアリー・スーに定義しちゃっているんだよ。


レイム
それはちょっと違うんじゃない?
主人公を強くするために「相手を弱くする」という手法のみを切り取ってしまうと、何でも当てはまってしまうし、逆にしたらテンポが悪くなるし。


大口
そうなんだよね、二次創作活動において問題になったのは「原作をリスペクトする」という基本的な事が出来ていなかったからだし、原作においては「主人公が無敵でも面白ければいい」と私は考えているね。


大口
まあこの辺りは受けて手の側の主観に依存する事だから、「メアリー・スーは用法容量を守って適度に肩の力を抜いてお使いください」としか言えないんだけどね。


メアリー・スー症候群


大口
それで問題はここからで、結局のところ創作活動においては「主人公を強くするために敵を弱くする演出法はどこまで許されるのか」という問題に行き着くわけだけど、結局これって受け手側の主観に依存するから、レッテル貼りの道具になって問題が荒れる原因になることもあるのね。


マリサ
まあ、主観同士がぶつかると不毛な結果になるしな。


大口
だから創作活動におけるメアリー・スー論争は難しいのだけど、問題はリアルの世界で自身が「メアリー・スー症候群」とも呼べる状態になっている人がいることなんだ。


レイム
メアリー・スー症候群?


大口
メアリー・スーの特徴というのは、有能に見せるために他者を無能と描く手法の延長線上にあるでしょ?
メアリー・スー症候群の場合には、持論が正しいとするために「相手は自分以下の知性しかない」と思い込む現象の事なんだ。
例えばこの記事とかわかりやすいね。

今週の筆者は社会学者・上野千鶴子さん 「ネトウヨ」とは何者か?
毎日新聞 2015年12月15日
http://mainichi.jp/articles/20151215/dde/012/070/010000c

(一部抜粋)
反マスコミの空気は2002年の日韓サッカー・ワールドカップを契機に「反日メディア」朝日新聞批判にも結びついたが、同時に韓流ドラマを過剰に放映する(と彼らには思えた)2011年のフジテレビへの抗議デモにも結びついた。その頃までは、ネット界の住民は自分たちがリアルの世界では報われない少数派だという自意識を持っていたようだ。


大口
この記事では、マスコミへの批判的な意見の原因を「自分たちがリアルの世界では報われない少数派だという自意識」としていて、その契機になったのは日韓サッカーワールドカップとしているわけね。


マリサ
いやいやちょっと待て、これじゃまるであのワールドカップで韓国に何の落ち度も無かったみたいじゃないか。


大口
そうなんだよね。
実態は過去動画「マスコミ不信はいつ始まったの?」で解説したけど、韓国は明らかに試合中不正を繰り返していたうえに、ファンやサポーターも相手選手などにとんでもない嫌がらせを繰り返していて、それを日本のメディアがまともに報じないから批判につながったんだよね。


※動画説明欄に関連動画のリンクがあります。


レイム
そういう背景があるのに、批判の原因を「相手の内面の問題」にすり替えているわけね。


大口
そう、そうすれば「自身の不幸をマスコミや韓国に転嫁している被害妄想の塊の差別主義者」を懲らしめる「正義の味方」になれるでしょ?


マリサ
これ、典型的なストローマンの手法だよな。

※ストローマン
相手の主張を持論に都合よく歪め、その歪められた主張に反論して見せる事で、相手を論破したかのように印象操作する詭弁論法。


大口
他にもこんな事例があるね。

ネトウヨの多くは「バブル末期世代」 不遇が「愛国」に走らせたのか?
キャリコネ 2014-07-28
https://careerconnection.jp/biz/tyosahan/content_1716.html

ネット上で右翼的な発言を繰り返す通称「ネトウヨ」について、投資家のやまもといちろう氏が、世代的に大きな偏りがあることを明かしている。

東洋経済オンラインのインタビューによると、2012年に右翼系動画サイト「日本文化チャンネル桜」のユーザー層を調査したところ、42歳から46歳の世代に「でっかいボリュームゾーン」があったという。

この世代は、1966年~70年生まれのいわゆる「バブル世代」末期に当たる。このことが、右翼的言動と何か関係があるのだろうか。
就職時を頂点に、一貫して急降下し続けた世代

調べてみると2012年に「42~46歳」だった層は、学生時代にバブルを謳歌した世代といえるようだ。大卒の求人倍率は2倍を超え、第一次就職氷河期に当たる70年生まれの卒業時(93年)でも1.91倍あった。

彼らはちょうど団塊ジュニアのひとつ上世代に当たる。親世代は高度成長期の恩恵を受け、バブル期には社内で重要なポジションを占めており、バブル世代も子どもの時から豊かな生活を満喫した人が多かったに違いない。

華やかなバブル末期世代が、「日本は神の国だとか、従軍慰安婦問題の偏向報道は是正するべきだとか、南京大虐殺はなかったとか」(やまもと氏)と主張しているのは何とも対照的だが、どのような理由なのか。

経済状況を振り返ってみると、その裏には複雑な事情が見えてくる。実は彼らは、入社時こそ比較的恵まれた環境に囲まれていたが、その後は一貫して急降下の右肩下がりの時代を生きてきたのである。

入社時には「6か月分のボーナス」を貰って喜んだものの、その後は3か月、2か月と減る一方。好景気に乗って実力以上の大企業に入ったせいか、会社の中でもなかなか大きな役割を担うことができない。

そのうち本格的なバブル崩壊が起き、入社数年でリストラ対象となった20代社員たちが出始めた。残った社員たちも採用減で後輩たちが入ってこなくなり、最若手で30歳を迎え、過重労働に苦しんだ。
構造改革」で収入激減、非正規も急増

給与の伸びも、かなり鈍化した。転職サービスのdodaの調査によると、40代の正社員は2007年時点では年収平均が670万円だったが、2013年には598万円と72万円も減っている。期待した収入まで伸びていないのである。

そのような影響かどうか、日本生産性本部の2012年調査では「心の病の最も多い年齢層」として「40代」を挙げる企業が36.2%と最も多かった。2002年から10年までは30代が最も多かったというから、バブル末期「ネトウヨ」世代がこの中心を占めている可能性が高い。

2002年といえば、小泉純一郎政権がグローバル化を積極的に推し進め、「聖域なき構造改革」として数々の「既得権益」を壊し始めた時代。派遣法が改正された2003年に5.4%だった35~44歳の非正規社員は、2014年の45歳~54歳で9.6%と倍近くになっている。

ネトウヨ(=ネット右翼)」という言葉がマスコミに初めて登場したのも、小泉政権の頃。2005年5月、産経新聞における佐々木俊尚氏のコラムとされる。グローバル化は避けがたく、中長期的には国益にかなうものだとしても、その過程で既得権益を奪われた人たちの痛みは、たまったものではなかった。
現実とのギャップ際立たせる「よき思い出」

もちろん、「失われた30年」の間も、それなりに成功を収めてきた人もいる。しかし、学歴や親の資産、コネなどが少ない人ほど苦しんだ可能性が高いのも事実だ。前出のインタビューで、やまもと氏は「ネトウヨ」になる心理について、こう指摘している。

「職歴が誇れない、学歴が誇れない、家系が誇れない。日本人であることしか誇れない人たちが結構いっぱいいます。本当は、高いところに自分の理想があっても現実の自分はそこにまったく手が届かない」

一方、物心ついたころにはバブルが崩壊していた下の世代は、親世代の期待感も下がり、新しい価値観の中で自由な生き方を模索しているようにも見える。同じ環境にいても「あの頃は本当に良かった」と思える過去を持つ人は、現実とのギャップにかえって苦しみやすいということだろうか。


大口
こちらの記事でも、バブル末期の世代が自身の不幸や現実とのギャップに苦しみ、怒りの矛先を外に向けたのが原因としているのね。
この事例でも「ネトウヨは自己の不幸を転嫁しているだけのおじさん」であり、それを批判する正義の味方という構図なんだよね。


レイム
これもおかしいわね。
そもそも日韓の間の問題って根本は価値観の問題でしょ?慰安婦問題の件はその価値観の違いから来る慰安婦の定義の問題だし。


大口
そう、これも過去動画の「韓国が日本人から嫌われる原因は何?」で解説したけど、結局問題は韓国社会の「他者の劣等性から自己の優越性を導き出す」という考え方が、日本人からは「嫌なやつ」としか見えないことが原因なんだよね。


※動画説明欄に関連動画へのリンクがあります。


大口
例えば2018年12月20日に発生した韓国軍による自衛隊機へのレーダー照射事件にしても、韓国側が延々と矛盾だらけの「日本の落ち度=劣等性の指摘」を繰り返しているでしょ?


マリサ
ああ、あれも日本から見れば「見苦しい言い訳を続ける嫌なやつ」にしか見えないよな。
でも韓国側からしたら、「自分の正当性を証明しようとしているだけ」なんだよな。


レイム
さっきの記事の理屈だと、このレーダー問題で韓国に否定的な意見を持ったら「自身の不幸を韓国に転嫁しているだけの悪」で、この件で韓国を擁護するのは「悪を叩く正義の味方」ってことになってしまうわね。


大口
そう、現実との間に矛盾が生じるんだよ。
でね、こういう人達には特徴があって、そもそも根本的な知識を持っていないし、知識を得ようともしないんだよ。


マリサ
なんでだ?


大口
メアリー・スー症候群の人達の頭の中では、「悪を叩く正義の味方」という前提が先にあるので、自分の考えに異論を持つ相手を「自分の理想とする悪」に当てはめて、それ以上の情報を得る必要が無いんだよ。


レイム
ああそうか、メアリー・スーの事例で、自身を誰の目から見ても優秀な人間にするのではなく、周りの人のレベルを著しく落とす事で「大活躍」させていたのと同じね。


大口
そう、「自分の頭の中の無敵設定」をそのまま現実世界に持ち込むので、現実とのギャップを埋めるためには相手を「著しく知性の劣る存在」と思い込むしかないんだよ。


大口
私が直接出会った事例でも、以前動画にしたNHK番組改変問題の件で、こちらは「NHKの番組制作に北朝鮮政府高官が関与するのは、放送法的に問題ではないか」と質問しているのに、「安倍信者が難癖を付けてきた」と思い込んで話がそこから一切進まない人とか。


※動画説明欄に関連動画へのリンクがあります。


大口
関東大震災の件で実際に当時朝鮮人による暴動や火事場泥棒があったのは事実で、「朝鮮人殺害は問題にしてもその点をなぜ無視するのか」と問いただしたら、「ネトウヨが虐殺を美化して肯定しようとしている」と言い出してまるで話が通じない人とか。


※関連記事が動画説明欄にあります。


大口
更に凄い人になると、「韓国人は民族主義じゃない」と訴えて、「韓国に住んだ事もないのに適当な事を書くな」と批判してくる人がいたので、以前動画でも紹介した韓国在住が10年になるイギリス人の記事を紹介したら、「朝鮮日報、捏造で検索したら色々候補が出てきた、だから捏造だ」と言い出した人とかね。


マリサ
まあ、うp主が挙げた内容はかなり極端な事例にしても、彼らは自分の意見を肯定しない人を「自分より知性が著しく劣る悪」と設定して、その設定に不都合な情報の一切を拒否している事はわかるな。


大口
そう、メアリー・スー症候群の人って、だから基本的な知識がそもそも無い人が多いんだよ。


レイム
それでなんでその問題を語れるのよ。


大口
だって、この手の人達の中で自分に異論を持つ人ってのは、無教養で著しく知性に劣る差別主義者の極右であって、「真っ当な知識などもっているはずが無い」という前提があるんだもの。


マリサ
要するにメアリー・スー症候群になっている人って、「相手は常に間違っている」という前提があるから、異論となるような関連知識は頭から拒否して見ようともしないのな。
だからそもそも学習できないと。


大口
そういうこと。
だから反論されると最終的に相手の意見を持論に都合よく歪めるストローマンに頼るしかなくなるわけ。


誰もが注意しないといけない


大口
それでね、この問題で注意しないといけない事は、この「メアリー・スー症候群」というのは「彼ら」だけが陥る問題じゃなく、問題を調べずに安易に相手をレッテル貼りしようとした場合に誰しもおきるってこと。


マリサ
具体的な事例はあるか?


大口
あるよ。
わかりやすい事例では朝鮮日報朝日新聞を同一視して「朝(鮮)日(報)」とかやって韓国人を侮っている事例ね。


大口
これ煽りでも冗談でもなんでもなく、かなり朝鮮日報の記者に失礼だからね。
朝鮮日報って、日本が絡んだ場合と歴史が絡んだ場合には、その韓国的価値観から大暴走する場合が多いけど、それ以外ではかなりまともなんだよ。


レイム
まあそうよね。
ためしに朝鮮日報日本語版が毎週日曜日に4から5くらいのコラムを掲載しているから、それを読んでみると解るけど、朝日の記事よりはるかに真っ当な事を書いているのよね。


大口
そう、特に主筆の楊相勲(ヤン・サンフン)氏の場合、韓国人だから韓国的価値観に根ざした考え方はする場合あるけど、それを差し引いても状況を冷静に分析して本質を突いた記事を書くんだよね。
これなんて解り易いね。

【コラム】韓国唯一のノーベル賞が平和賞なのは偶然ではない
朝鮮日報 2016/10/06
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 われわれはなぜか日本人がノーベル賞を受賞すると「韓国は何をやっているのか」と興奮する。米国人、英国人、ドイツ人が受賞しても何とも思わないのだが、日本人が受賞するや、韓国の科学水準を嘆く。先ごろ日本のあるメディアはそんな韓国人をおかしな人々だという趣旨で報じた。韓国で「リオ五輪で日本が活躍したのに韓国はどうなっている」などという報道が相次いでいた時期だ。

 今年も日本の科学者が22回目となるノーベル賞を受賞すると、「日本にはできるのに韓国はなぜできない」といった論議が盛んだ。話を聞くに、日本がやることは韓国も当然やることができ、成さなければならないと言わんばかりだ。日本人にしてみればあきれることだろう。

 日本が近代科学研究を本格的に始めたのは100年以上前のことだ。科学、数学、物理学、化学、医学といった言葉自体、日本人がつくったものだ。韓国人が使っている具体的科学用語は言うまでもない。東北大の小川正孝教授が43番元素を発見し、「ニッポニウム」と名付けたのは1908年だ。それは20年後に否定されるが、後に新元素の発見自体は事実だったと確認された。それから100年余りたって、2012年に九州大の森田浩介教授の研究チームが113番元素を発見した。それは今年、100年前の「ニッポニウム」に似た「ニホニウム」と正式に命名された。森田教授らはニホニウムを発見するため、7年間で400兆回の実験を行ったという。物質の根本をめぐる100年の時間を通じた日本人の執念を知れば、「日本はノーベル賞を受賞できるのに韓国は何をしているのか」とは質問できないはずだ。

 100年余り前、西洋の宣教師が撮影した韓国の姿は乳をあらわにした女性たち、数カ月は水浴びしていないであろう子どもたち、ふん尿だらけの光化門通りだった。それに比べれば現在の韓日の差は縮まった。それでも格差は存在する。韓国が気付かないだけだ。韓国人は「世界で唯一日本を見下す韓国人」という言葉を聞くと悪い気はしない。そんな声に酔う人もいる。実はそこに「おかしな韓国人」という言葉の意味がひそんでいる。実際には日本を見下す国など世界に存在しないからだ。日本を見下すためには日本に対し無知でなければならない。ろくに知らずに大言壮語して虚勢を張る人だけが日本を見下すことができる。

 ノーベル賞にこだわることも、知らずに虚勢を張っているためではないかと感じることがある。普段は科学に全く関心がない。科学を知らないことを恥じるどころか随分と堂々と論じる人も多く見掛けた。それを「知性ある人」の特性の一つと考える人も少なくない。それでいてノーベル賞発表の時期になると興奮するのは、普段バドミントンやレスリングに関心がないのに、五輪で金メダルを取れと騒ぐようなものだ。米国のあるメディアは最近、「世界で最も本を読まない韓国人がノーベル文学賞を待ち望んでいる」と指摘した。余計な説明はいらない。韓国で毎年1回高まるノーベル賞への熱気はどう見ても自己顕示主義、一発狙いに思える。

100年余り前に西洋の軍艦が漢江沿いで艦砲を撃つと、驚いた王族は宮廷の裏庭に釜を埋めたという。シャーマンの指示通りにしたのだった。昔だけではない。さまざまな選挙期日が法律で定められる前まで、韓国の大統領選、総選挙の期日は占い師が決めていた。当時は大統領に有利で野党総裁には不吉な日取りを選んだ。実務責任者から直接聞いた話だ。韓国社会と韓国人の意識の根底には今も科学と理性ではなく、迷信と感情が存在するのだと思う。非科学、非理性が支配する国がノーベル賞を切望していることになる。

 韓国の科学者は韓国のノーベル賞受賞も遠くないと言う。有力な候補がいるのだという。そう望みたいものだ。しかし、韓国の社会風土が科学と懸け離れているという問題はノーベル賞を数回受賞したとしても変わりない。狂牛病BSE)や電磁波に関するデマは科学と理性が支配する社会では決して生まれないが、韓国では社会全体を覆った。科学と理性で立証されていても、「米国産牛肉などお前が食え」「THAADが安全ならば、お前の家に置け」などと主張する。デマにだまされてもまた新しいデマに振り回される。

 韓国が過去に唯一受賞したノーベル賞が政治賞(平和賞)であることは決して偶然ではない。善かれあしかれそれは受賞に値すると思う。これからも受賞者が出るかもしれない。ノーベル文学賞も受賞できるだろう。しかし、科学分野のノーベル賞はそうはいかないだろう。韓国人への科学分野のノーベル賞もいつかは生まれるだろうが、傑出した個人の成果であるはずだ。社会風土が米国、英国、日本などとは異なるためだ。ノーベル賞よりも科学と理性が支配する社会風土の方が重要だ。変人かのような科学への執念もそうした風土から生まれ花咲くものだ。

楊相勲(ヤン・サンフン)論説主幹


大口
この記事で彼は「日本を見下すためには日本に対し無知でなければならない。ろくに知らずに大言壮語して虚勢を張る人だけが日本を見下すことができる」と、韓国の態度を痛烈に批判しているのね。


マリサ
要するに、朝鮮日報と朝日を同列に語っている人は、朝鮮日報をまともに読んだ事のない人ってことか。
というか、こんな事を書ける韓国人もいるんだな。


大口
まあ、朝鮮日報はいまや「老人しか読まない新聞」になってしまったけどね。
そのうえで重要なのは、「自分達の側(国ではない)」をこれだけ客観視して、問題点を鋭く批判できる記者が、日本にどれだけいるのかって事ね。



大口
それはそれとして、結局メアリー・スー症候群って、「そういうところ」から始まるんだよ。
問題や相手を知らないから相手を侮れる、相手を侮れるから想像でいくらでも「無能な悪」にできて、結果的にメアリー・スー症候群に陥って現実に対応できなくなっていくわけ。


レイム
その成れの果てが今回紹介した事例ってことね。


マリサ
つまり、「批判するなら批判相手の事はちゃんと調べろ」「ちゃんと向き合え」ってことだな。


大口
まあそういう事になるね。

今回のまとめ
メアリー・スーとは、主役(自身)を優れた存在にするために、周囲を無能にする手法
・現実の世界でメアリー・スー症候群に陥り、自分は正義で相手は無能な悪と考える人々がいる
・相手の事を調べずに批判していると、誰しもメアリー・スー症候群になりえる

レイム
結局のところ、楊相勲(ヤン・サンフン)氏も書いているように、メアリー・スー症候群の人って「相手を知らずに大言壮語して虚勢を張る人」でしかないってことよね。


大口
まあそうなるね。
そして「自分もそうなるかもしれない」と危機感をもてなくなった時、誰でもそうなる可能性は持っているのね、だから問題はちゃんと調べないといけないし、根拠のある反論にはちゃんと耳を貸さないといけないわけ。
「レッテル貼りはするべきではない」というのには、こういう意味も含まれているんだよ。



マリサ
これ、簡単なようでなかなか難しいんだよな。
持論を批判されるとどうしても「自尊心が傷つく」わけだし。


大口
でもね、考え方を変えると、「そこで反論を無視したら後で大火傷することになる」って事を知っておいて欲しいわけ。


レイム
朝日はまさに慰安婦問題で取り返しのつかない事態になったしね。


大口
そういう事だね。
そんなわけで今回の本編はここで終わります。


レイム マリサ 大口
ご視聴ありがとうございました。


大口
おつかれ~


マリサ
とうとう今年最後の動画が終わったな。


レイム
まあ来年も続いていくわけだけど、例の韓国軍によるレーダー照射事件の件は記事や動画にしなくていいの?


大口
何のことかわかりません。


マリサ
色々と大きく動いただろ、あの件。
日韓問題でもマスコミ問題でも、色々解説することあるんじゃないか?


大口
さあて、明日はがんばって大掃除しないと!


マリサ
おい、話を聞け。


大口
あー聞こえない聞こえない、何のことかわからない。


レイム
これはダメね、現実逃避しているわ。


大口
それでは皆様、本年は動画のご視聴いただきありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。


レイム マリサ 大口
よいおとしを~



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