日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

旭日旗問題と韓国的正義


さて、本日は最近また話題になっている韓国との旭日旗問題に関連した内容となります。
またこの件は以下の過去記事や動画を事前に見ておくとより解り易いのでお勧めです。

過去記事
『旭日旗問題』に見る韓国人独特の考え方

過去動画


初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。

ブロマガ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由


注意
・このブロマガは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています

・当ブロマガのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください


先日韓国系の団体が、米国ロサンゼルス市にある公立学校の壁画に対し「旭日旗を連想する」として撤去を要請、現在アメリカの複数のNPO団体や政治家などとトラブルになっているが、この問題には韓国独特の価値観「蔑視ありきの自民族中心主義」が深く関わっている。


韓国では他者の劣等性から自己の優越性を確認する価値観があるため、この問題における本当の彼らの目的は旭日マークの撤去ではなく、「アメリカ人の劣等性の指摘」をする事で自己の優越性を確認する事にある。


またこうした問題は旭日旗問題以外でも韓国内で頻繁に見られる傾向で、問題の本質は彼らの中の「正義」と「自己の願望」がイコールの関係にあり、区別しない事が関係している。



※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。


1:アメリカとの旭日旗問題


まずはこちらの記事から

旭日旗想起の米学校壁画、消去に「待った」
朝鮮日報 2018/12/18
https://web.archive.org/web/20181219114013/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/12/18/2018121880128.html

ロサンゼルスのコリア・タウンの公立校
「壁画消去は表現の自由を侵害」
ケネディ家も反対表明

 米ロサンゼルス市のコリア・タウンにある公立学校の外壁に描かれた壁画が「旭日旗」を連想させるとして地元の韓国系コミュニティーが消去を求めていたことに関連し、冬休み中に実施される予定だった壁画の消去作業が当面の間保留されることになった。

 壁画をめぐっては、当初はロサンゼルス統一学区が韓国系コミュニティーの抗議を受けて冬休み中に壁画を消すことを表明したが、これに対し「表現の自由を侵害している」との反発の声が上がっていた。

 17日付(現地時間)の米紙ロサンゼルス・タイムズによると、ロサンゼルス統一学区は同日「多くの反響があり、さらなる論議が必要だ」として壁画の消去を当分の間保留すると発表した。

 問題の壁画はロサンゼルス市内のコリア・タウンにある公立学校「ロバート・F・ケネディ・コミュニティー・スクール」の体育館の外壁に描かれており、2016年に行われた学校行事で画家のボー・スタントン氏(32)が制作した。

 壁画は、赤い放射状の光が人とヤシの木の周りに広がるデザインで、旭日旗を連想させる。スタントン氏は、壁画に描かれているのは米国の有名女優、故エバ・ガードナーで、光の部分は旭日旗を意味するものではないと否定している。

 しかしロサンゼルス市の韓国系コミュニティーは先月、ロサンゼルス統一学区に「作家の意図は分かるが、壁画は旭日旗を連想させる」と文書で抗議。これに対し統一学区側は、学校の冬休み期間に壁画を塗りつぶして別の壁画を描くと表明した。

 この決定に対し、壁画の作家だけでなく検閲に反対する複数の団体から「表現の自由を侵害している」と批判の声が上がった。

 さらに、米国のジョン・F・ケネディ元大統領の弟で司法長官を務めた故ロバート・ケネディ上院議員の子どもたちからも、壁画の消去に反対する意見が上がった。学校はケネディ上院議員が暗殺されたホテルの跡地に建設されている。

 ケネディ上院議員の息子の1人は16日、ロサンゼルス統一学区および学校側に壁画消去に反対する文書を送付し、自身の意見が父だけでなく伯父のケネディ元大統領をも代表していると主張した。

 文書は「父は文化的にデリケートな事案に好意的だが、米国の民主主義の基盤は表現と言論の自由」だとして「米国人は寛容と多様性を強く支持してきたため、父と伯父(ケネディ元大統領)は検閲を嫌悪した」と訴えた。

 さらに「父と伯父は政治的アジェンダ(重要課題)のために芸術作品を破壊した人々を最悪の悪党だと考える」として「今回の壁画除去計画には非理性的で非難されて当然という部分があまりに多く、ばかげた欠点を列挙する論文がかけるほどだ」と批判した。

 グラフィティ・アーティストのシェパード・フェアリー氏も壁画の消去に反対の立場を示した。フェアリー氏は、問題の壁画を消去するなら自身が学校内に描いたケネディ氏の肖像画の消去も要請すると述べた。学校の一部教諭と生徒も反対の意思を示している。

 壁画を描いたスタントン氏は17日、弁護士を通じ、壁画が消去された場合はロサンゼルス統一学区を訴える方針を示した。

キム・ヘギョン記者



旭日旗に類似、韓国系米国人団体の抗議で壁画消去 米LA
AFP 2018年12月14日
http://www.afpbb.com/articles/-/3202063

(問題となった壁画:AFPの記事より)


この件なのですが、問題が表面化し始めたのは先月頃からで、当初韓国系団体の抗議後この学校の校長が謝罪し壁画を撤去するとなったわけですが、これにアメリカの複数のNPO法人などが「表現の自由への侵害」「検閲に当たる」として猛反発、現状は撤去が保留となっています。


この問題なのですが、以前旭日旗問題を記事や動画にしたときにも言及しましたが、発端は韓国が2010年頃から突然問題にし始めた事で、実際には彼らの言うような歴史問題とは本来一切関係がありません。


そして更に問題なのが、実際には韓国人自身、旭日旗問題自体にはあまり関心がなく、彼らの目的は「相手の劣等性の指摘」によって自己の優越性を確認する作業であるという事です。


その事は韓国発の以下のニュースを読むとわかります。


(※1)
[単独]乙巳五賊が受けた「旭日勲章」、今でも韓国人は受けている YTNニュース(韓国語) 2018-12-13


韓国で非常に影響力のある聨合ニュースと関係の深いニュース専門チャンネル、YTNの報道なのですが、過去動画で紹介した「旭日大綬章」に言及しており、「特別な拒否感なしに乙巳五賊の胸にかかった勲章を受ける韓国人等を見ながら「歴史意識」とは何だろうかと考えさせられます」と批判しています。

参考記事
春の外国人叙勲 旭日大綬章に韓国・金ユン氏ら 聨合ニュース 2018/05/01

勲章の種類(旭日章) 内閣府
https://www8.cao.go.jp/shokun/shurui-juyotaisho-kunsho/kyokujitsusho.html



この報道、韓国の地方紙などでも話題にされており、こうなると受賞した韓国人への批判や受賞の是非など、韓国内で大論争になっていてもおかしくないはずなのですが、不思議な事にこの報道以後も殆ど韓国内でこの件が話題になっていません。


アメリカのロバート・F・ケネディ・コミュニティー・スクールにある壁画を巡るやり取りは韓国内でかなり話題になっており、その多くがアメリカ側の態度を批判するものである事と、問題化した時期が同じ事もあり2つの事例は対照的です。


この2つの事例が今回の問題のヒントとなります。


どういう事かといえば、これは韓国独特の「ウリとナム」や「蔑視ありきの自民族中心主義」と非常に深く関わる問題だからです。

※ウリとナム
ウリ(自分達)ナム(それ以外)
自他の境界が非常に曖昧な概念であり、彼らはウリである場合自身と全く同じ正しさと感情を共有しており、「ナム」はそれ以外、或いは正しさを理解しない劣等な相手と認識される。
また、このウリの範囲はその時の都合で自身を中心に拡大縮小する。

関連記事
韓国人独特の「ウリ」と「ナム」という概念

関連動画



※蔑視ありきの自民族中心主義
韓国の自民族中心主義(エスノセントリズム)は非常に特殊であり、通常の自民族中心主義が自己の優越性の肥大化から異民族や異人種を蔑視するようになるのに対し、彼らの価値観では「他者を蔑視する事で自己の優越性を証明する」通常とは逆のプロセスになっている。

関連記事
韓国人が日本人から嫌われる根本的原因

関連動画




どういう事かといえば、このアメリカの学校にある壁画は、韓国人にとって「ナムの劣等性の指摘」をし易い対象、つまり「戦犯国である日本の旭日旗を掲げる人々」という「劣等性の指摘がし易い」のです。


逆に旭日大綬章の場合、劣等性の指摘をする相手が「同じ韓国人」であるため、民族主義傾向の強い韓国社会において、「ナムの劣等性」を感じ難い対象となります。


同じ時期に出てきた同じ「旭日マーク問題」でありながら、反応に大きな差が出るのはこれが原因です。


ここから、彼らにとって旭日マークは「口実」に過ぎず、目的が「ナムの劣等性の指摘」にある事がよくわかります。
そうでないのなら、どちらも韓国で影響力の大きいメディアが報じた問題にも関わらず、反応がまるで異なる原因に説明がつかなくなるからです。


相手の劣等性から自己の正当性や『正しさ』を導き出す韓国独特の問題という事がよくわかります。

2:自身の欲求と正義が等しい


そしてもう一つ特徴的な事として、韓国における独特の「正しさの概念」に関係した問題が挙げられます。


※独特の正しさの概念
彼らの正しさの概念は独特であり、根拠を必要としない。
また「この世には最初から一つの正しさが存在する」と考えられており、自分はその正しさを常に選択していると考える傾向にある。

そして正しさ同士がぶつかった場合には、(曲解でも捏造でもその件と全く関係なくともなんでもいいので)相手の劣等性を指摘する事でそれを自己の正しさの担保とする。

また相手の劣等性を指摘した時点で自身が指摘された問題は相手の問題にすり替わる。

関連記事
【日韓問題】日韓で異なる「正しさ」の概念

関連動画



この韓国独特の正しさの概念が問題で、彼らは原則的に『自分は常に最初からこの世に存在する普遍的正しさを選択している』と考えているため、往々にして『自身の欲求』と『社会正義』がイコールの関係になる場合が多いです。


その事は韓国内の出来事からも解ります。


「初任給350万円、週44時間」光州型働き口は共生の一歩となるか ハンギョレ新聞 2018-12-05


こちらの記事では、新たな製造業の雇用を作り出そうと、政府と光州市と韓国の複数の自動車会社が、従来の自動車工場より少ない賃金で働ける場を出資した事業について書かれています。


しかし韓国の労組団体が大反対をして計画が頓挫しかかっているという記事です。


なぜこのような問題が起きているのかといえば、韓国の労組団体は非常に権力が強く、会社が業績不振であろうがなんであろうが毎年大幅な賃上げ要求をし続けており、その結果労組加入者の平均年収が800万円から900万円という、他国の自動車業界の平均賃金を大幅に上回る額となっています。


その結果、韓国の自動車会社はもう20年以上も韓国内に新規の工場を建設する事が出来ず、それが現在の雇用不信の原因のひとつとなっているため、その解消の苦肉の策として、新たに「常識的な賃金で働ける場」を作ろうとしたわけです。


しかし、そうなると当然のことですが企業としては『製造コストの低い』この光州型自動車工場へ仕事を出すようになるため、既存の労組社員の仕事が減り給料が下がる事になる、つまり「利権が脅かされる」事となります。


そのため労組側は「自動車産業に危機と破綻をもたらす光州型働き口が合意されるなら、全面ストライキを強行する」と光州市や自動車会社を脅迫し、事業を頓挫させようとしているわけです。


ここで重要となるのは、彼らの平均賃金は韓国の平均賃金より40%ほど高く、こんな事が続いていれば会社としては韓国内に新たな雇用を作り出すことなど不可能に近く、いずれ産業全体が先細りしていくことになる事です。
というよりもうそうなり始めています。


参考
韓国の平均年収 平均年収.jp


ですから、韓国労組としても長期的に見た場合この取り組みと歩み寄りを見せるのが「常識的な対応」になるはずなのですが、労組は逆に徹底抗戦を仕掛けてきているのです。


私達の常識からすると、これは自殺に等しい不合理極まりない態度に見えるわけですが、先ほども書いたように韓国社会において正しさには根拠が必要なく、また『自分は常に最初からこの世に存在する絶対的正しさを選択している』と考えています。


そのため、自身の収入が減るという個人的な事情・感情と「社会正義」の間に区別が無く、労組団体の人々は本気で「自動車産業に危機と破綻をもたらす光州型働き口」と考えているのです。


つまり韓国社会において、自身の欲求・感情と「正義」はイコールの関係にあるのです。


3:韓国社会の普遍的正義


そしてこれは何もこの件が特殊なのではなく、いわゆる「徴用工裁判問題」や「慰安婦合意」など、日韓の間の問題においても、彼らはこの労組団体と同じ反応をしています。


韓国首相 在外公館長との昼食会で対日関係に言及 聨合ニュース 2018.12.12


こちらの記事では、慰安婦合意の実質破棄や徴用工裁判問題に対して、韓国側は自分達の態度を「人類普遍の正義と国際的な規定」と表現しています。


実際には、過去動画でも指摘したように韓国の態度は客観的な史実や国際法を無視した行いでしか無いのですが、自己の欲求や感情と「社会正義」に区別の無い彼らの考えでは、それが人類普遍の正義であり「国際ルール」なのです。

関連動画









最初の旭日旗問題も同じです。


根拠を前提とした私達の常識で問題を客観視すれば、韓国側の言い分は不合理きわまりなく、そもそもアメリカ人からしてもあの壁画が「旭日旗と似ている」というだけで撤去を要求されるのは、非論理的で理不尽ですから、多くの人がその行いに反感を持つのは必然です。


しかし、今回書いたように韓国社会では自身の欲求・感情と「正義」に区別が無いうえに、彼らは「アメリカ人が戦犯旗を掲げている」という主観的視点から「アメリカ人の劣等性」を感じ、それを自己の正しさの担保としているため、「アメリカ人の態度こそ理不尽である」と認識するわけです。


そもそも彼らの目的は「相手の劣等性を指摘する事で自己の正しさや優越性を確認する」というものだからです。


今回のこのアメリカにおける問題は、こうした「常識や問題認識の違い」が背景にあるというわけです。


ただし今回の場合、アメリカのケネディー一族という、韓国社会で「序列が高い存在」と想定されている人物が韓国側に対して抗議してきたため、表面的には韓国側が折れる可能性もありますが、最終的にどのような着地点になるにせよ、価値観の違いから問題が長期化するのは確実でしょう。


そもそも根本的に現状認識が「かみ合っていない」のですから。




お知らせ(その1)
年末の更新なのですが、恐らく何とかなりそうなので12月24日(月曜)と26日(水曜)のブログ更新も行えそうです。
そのうえで12月31日と2019年1月2日のブログ更新はお休みし、動画のほうは12月29日と2019年1月5日両方とも更新する予定です。


お知らせ(その2)
このニコニコのブロマガの仕様上、コメントが新たにあった事は解るのですが「どの記事にコメントがされたのか」を確認することが困難です。
そこで、もし過去記事に質問等私が何らかの回答を必要とするコメントをされた方は、お手数ですが最新の記事かtwitter@ooguchib」のアカウントのほうへその旨を書いていただけると助かります。


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(※1)

[単独]乙巳五賊が受けた「旭日勲章」、今でも韓国人は受けている
YTNニュース(韓国語) 2018-12-13
https://www.ytn.co.kr/_ln/0103_201812130519098429

アンカー:日本初の勲章で日帝強制支配期、李完用(イ・ワンヨン)をはじめとする乙巳五賊はもちろん、親日派なら大部分が受けた勲章があります。ところが今でも我が国の一部外交官と政治家、経済人がこの勲章を受けています。みなさんはどう思われるでしょうか?コ・ハンソク記者が報道します。

記者:1907年丁未年7月20日、高宗(コジョン)皇帝は日帝によって廃位されます。四日後、伊藤博文とイ・ワンヨンは「丁未勒約」を締結して、大韓帝国軍隊は解散します。この時、イ・ワンヨンが日本の天皇から受けた勲章が「勲一等旭日大綬章」。伊藤博文の胸にかけられたものと同じ日本最高の勲章です。

近代化後、日本初の勲章でもある「旭日章」は大・中・小とその下位等級に分かれ主に帝国主義の先鋒に立った軍人と乙巳五賊など植民地朝鮮の親日派に授与されました。ところが解放後、今までも旭日章は韓国の人々に授与されています。

1999年11月、当時のキム・ジョンピル国務総理、パク・テジュン自民連総裁を呼んで祝宴を開きました。当時、パク総裁が韓日友好親善に尽くした功労で日本政府から「勲一等旭日大綬章」を受けたからです。
最も等級が高い「旭日大綬章」受賞者だけ見れば、イ・ビョンキ、パク・クネ元大統領秘書室長とクォン・チョルヒョン、ユ・ミョンファン、ユ・フンス氏など元日本大使の中で一部が、政治家ではキム・スハン、チョン・ウイファ元国会議長、イ・ホング元国務総理などが、経済人の中ではソン・ギョンシク経済人総連会長、チョ・ソンレ、ヒョソン会長などが受けました。

[キム・サンス/作家・評論家:日本国家侵略主義を象徴する代表的な勲章が旭日章です。韓国の人々が知らない問題で、よく知らなければなりません。中国の場合には旭日章を受けた人はひとりもいません。]

昇る太陽を意味する「旭日」は日本の伝統デザインです。千年余り前から使われたという研究もあってデザイン自体を帝国主義の残滓と言うのは難しいです。このため、国内の「旭日章」受賞者なども問題意識を感じないことはあり得ます。

ところが日帝強制支配期を体験した私たちにとって『旭日』はそのように単純な意味ではありません。過去『旭日』を前面に出して侵略戦争に出た日本。今でも日本軍艦にかけられているこの旭日旗を見て尊重すべき外国の伝統文化と思う韓国人は多くないでしょう。

ここで比較すべき外国事例が一つあります。第二次世界大戦当時、ナチスドイツの鉄十字勲章。『鉄十字』は日本の『旭日』と同じように十字軍戦争の時から続いてきたドイツ伝統のデザインです。しかし、第二次大戦崩壊後、ドイツは戦争犯罪の象徴という理由で鉄十字勲章を廃止しました。たとえ今まで残っていたとしても、ヒットラーの勲章を受けるフランスの人が果たしているでしょうか?

来年が3・1運動100周年です。今も帝国主義時代の勲章を無くさず、自国民はもちろん外国人にも授ける日本。そして特別な拒否感なしに乙巳五賊の胸にかかった勲章を受ける韓国人等を見ながら「歴史意識」とは何だろうかと考えさせられます。

YTNコ・ハンソクでした。