日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

【日韓問題】韓国社会の「真正性」という概念


本日は韓国社会の独特な「正しさ」の概念に関係した単語の問題となります。

元記事
韓国社会の「真正性」という概念

注意
・この動画は「日韓の価値観の違い」を扱っています

・うp主のスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからとこちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たら
どう思うか」という客観性を常に持ちましょう。

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください

・キャラ崩壊あり

・動画の拙い部分は生暖かく見守ってください、そのうちなんとかします






youtube
https://youtu.be/BZmcqv2pmS4


以下は動画のテキスト版となります。

レイム マリサ
ゆっくりしていってね


レイム
さて、今回は日韓問題なので私が解説していくわね。


マリサ
なあレイム、真正性って単語は日本でも使われてるよな?たしか英語だと「Authenticity」だろ?


レイム
まあそうね。
で、日本語と英語における概念ではあまり差は無いし、日本ではこの単語を「情報などが本物である」と信憑性の証明として表現するように、技術用語や法律用語として使われるわね。


マリサ
韓国でもこうした技術用語や法律用語はあるだろ?なら違いがあるとは思えないが。


レイム
まあそうなんだけどね。
でも実際の用法や定義には大きな違いがあるのよ。


レイム
そんなわけでさっそく本編へいくわ。


韓国語の真正性とは


マリサ
こういう単語って無きゃ他国と取引できないわけだし、違いがあるとは思えんがなぁ。


レイム
この単語なんだけど、韓国でも日本の「真正性」って概念や英語の「Authenticity」と同じ使われ方をする場合もあるわね。


マリサ
使われ方「も」ってどういうことだ?


レイム
実はね、韓国って漢字を廃止してしまったのでハングルのみだと判別できないけど、「チンジョンソン」っぽい発音でね、漢字では「真情性」って書くの。


マリサ
ん?「情」????
「正」じゃないのか????


レイム
そうよ、本来は「情」という感情に直結した概念なの。


マリサ
ちょっとまった、それかなり主観的な概念だから本来は客観的概念である「真正性」とは対極じゃないか?


レイム
そう、「本来は」ね。
でも主観的判断が物事の真偽を決め、根拠や整合性を重視しない韓国では、この2つはほとんど区別されない、だから翻訳が「真正性」になっているんじゃないかとうp主は見ているわね。


レイム
でね、こうした概念だからこのハフィントンポストの記事みたいに

韓国が日本に求める「真情性」とは何か ?
ハフィントンポスト 2014年01月31日
https://www.huffingtonpost.jp/atsushi-ohta/-_77_b_4699673.html

(一部抜粋)
ところで上記の女性記者のコラムの話に戻るが、そこで「真情性」という韓国人が好んで使う言葉に言及している。中央日報の日本語版はそれを「真正性」と翻訳しているが、これは間違いで韓国語の「チンジョンソン」の正式な漢字表記は「真情性」である。まあ、どちらも似たようなものだがそれは英語で言えば「sincerity」(誠意)であって「authenticity」(真正性)ではない。だから、これを日本語に正確に翻訳するとすれば「誠意」とか「まごころ」という言葉になるだろう。日本や北朝鮮に向かって韓国の政府や言論が決まり文句のように使う「真情性を見せよ」「真情性を持って謝れ」というのは「誠意を見せよ、まごころで謝れ」という意味である。

彼女によれば澤田克己毎日新聞記者がソウルでの外信記者クラブでの講演でこのことに触れ、日本では「誠意を見せろ」とは「金を出せ」という意味だというようなことを述べたそうで、そんな事実も相手の立場を理解しようとしない韓国人は彼女自身も含めて知らなかったのだと嘆いている。しかし、面白いことに、彼女自身が所属する中央日報の同僚たちは彼女のコラムのほんの二日前の24日に「安倍首相、真正性(真情性)ある行動見せろ」という見出しの社説を、また同日にも「 北朝鮮、非核化に向けた真正性(真情性)を見せる時だ」といった、これも社説をぶち上げていた。まさに「真情性」のオンパレードで、中央日報のウェブサイトにその二つの見出しが並んで出ているのを見たが、もちろん一つは同族である北朝鮮に向かってのものだから問題ないのだろうが、なんだか韓国があっち向いてもこっち向いても「まごころを持て!」と吠えまくっているようで、多少あきれると同時に微笑ましいような、妙な感に打たれた。

韓国人と歴史の話をしていると彼らは自分たちが正直者であるがゆえにバカを見てきたのだと嘆く人が多い。しかし、私もやはり日本人であるから彼らに面と向かっては言えないが、その正直一番という美徳は一体どこから来ているのだと思わず胸の内で呟いてしまう。結局のところ道徳とはその者の恣意であり、自分の取り分を相手に「認知」させたいがために作った勝手な決まりだ。私は韓国の人々が個人として正直に生きていることを認めることにやぶさかではないが、その理想を異なる道徳体系を持つ人々に押し付けるのはルサンチマンというものではないか。つまり、結局のところ韓国人はその個人の意に反し集団としては「面従腹背」の屈辱を歴史を繰り返しさざるを得なかった。それゆえに傷ついた彼らの劣等感や疚しさの裏返しとして他の集団に彼らの道徳を要求しているのではないかと。


レイム
記事にもあるように、この人は本来は「誠意」に該当する概念であって、韓国が日本に対して「真正性のある~」って表現を使う場合、「誠意を見せよ、まごころで謝れ」って意味であると書いているわ。


マリサ
ちょっと待て、じゃあまるで別の意味じゃないか、これ国家規模の誤用って事か?


レイム
でもね、実はこの説明もまちがってはいないけど、厳密には正確性を欠いていて、韓国における「真正性」って以前「日韓で異なる「正しさ」の概念」で解説した独特の正しさの概念に関係する単語なの。


参照動画





マリサ
どういうことだ?


レイム
次にこちらの2つの記事を見て欲しいの。

20年がかりの修理補修…弥勒寺跡に西塔が帰ってきた
ハンギョレ新聞 2018-06-20
http://japan.hani.co.kr/arti/culture/30909.html

東アジア最大・最高齢の百済石塔 
100トン超えるコンクリートを一つずつ引き剥がし 
かつての部材活用し輪郭線復元など 
20年かけた“修理補修大長征”終わる

 巨大な覆いの中に入ると、目の前に薄く着色された当時の石と白い鳥石がモザイクのように組み合わされた古の塔の新しい姿が現れた。東アジアで最も大きく古い石塔として知られる1400年前の百済弥勒寺(ミルクサ)址の西塔(国宝11号)の修理された姿は、新たに積んだ要塞や城壁を思わせた。

 20日午前、全羅北道益山市(イクサンシ)金馬面(クムマミョン)の弥勒山麓にある弥勒寺址西塔修理復元現場は、駆けつけた取材陣で混みあっていた。韓国の単一文化財修理工事としては最も長い20年間にわたり塔の“補修整備事業”を行ってきた国立文化財研究所は、この日最終成果を報告する説明会を開き、今春に修理を終えた塔を公開した。

 公開された塔の細部を見れば、下方に新しい新材が多く使われていることが分かる。基壇部の甲石は新材を使い新しく作られ、1階、2階の屋蓋石(屋根石)と屋蓋の支え石も相当数が新材で補充された。100トンを超えるコンクリート塊を一つずつ引き剥がすのに3年以上かかったという西側の傾斜面は、新材と当時の部材を半分程度ずつ混ぜて積み、城壁形に斜面の輪郭線を復元した。10年余りにわたり事業を進めたパク・ヒョンヨン学芸士は「過去の部材リサイクル率を80%まで上げたが、安定性を確保するために新材で基壇部側に新たな構造物を作り詰め込んだので、実際には過去の部材と新材の比率が65対35になり、新材がやや目立っている」と説明した。

 7世紀前半の百済武王の時に建てられた弥勒寺址の西塔は、1672個の部材で構成された高さ14.5メートルの塔だ。内側に傾いた礎石柱と柱の間をつなぐ水平部材である引枋など、百済木造建築の仕組みと築造技法が石塔に反映された独特の様式を帯びている。朝鮮末期以来、半分程度が崩れたまま6階の一部まで残っていたが、1915年に日本人たちが崩壊した西側傾斜面にコンクリートを塗り重ねて補強した状態で約90年を耐えた。

 1998年の安全診断の結果、コンクリートが老朽化し塔の構造的不安定により崩壊の恐れがあると指摘され、1999年に文化財委員会が解体修理を決定した。これに伴い、2001年から国立文化財研究所が解体・発掘調査を始めた。特に2009年には、石塔1階の一番目の心柱石の穴から、百済武王時代の639年に大臣だった沙宅積徳の娘である王后の願いで建設したという発願文と、舎利を奉安した容器である金属製の舎利壮厳具が発見され、国民的関心を集めた。研究所は、修理期間を通して学術・技術研究、構造補強、および保存処理作業を行い、2013年から再組立工事に入り、2017年12月に残った6階までのすべての組立工程を終わらせた。本来は2008年までに解体および復元を完了する計画だったが、10年以上工期が延びた。解体の過程で、百済時代の原形は基壇部と1,2階程度だけが残っており、残りは雷や風化などで崩壊が繰り返されて原形を喪失しながらかろうじて塔形を維持してきた事実が判明し、修理範囲をめぐり多くの論議が起きたためだ。工事費用も、当初は80億ウォン(約8億円)だったが、考証研究の範囲が広くなり、部材接合、新材料などの修理技術を開発するなどの変数が生じ、結局230億ウォン(約23億円)かかった。

 20年かかった弥勒寺塔補修整備事業は、韓国の単一文化財修理工程としては最長期間の記録を立てた。研究所側は「調査および修理過程を緻密に進め、国内外の石造文化財修理の新たな基準を立てた。本来の部材を最大限に再使用し、文化財の真正性を確保しながら、科学的研究で構造的安定性を確保した点も意味が大きい」と評価した。

 修理現場は7月中旬まで公開される予定だ。7月末からは塔を囲む覆いなど、仮設構造物の撤去作業に入る。周辺の整備まで終わる12月には復元された石塔の完全な姿が現れると見られる。ペ・ビョンソン石塔補修整備団長は「武王の王后が639年に西塔に舎利を奉安してから1380周年になる来年3月12日に石塔修理竣工式を開く計画」と明らかにした。
益山/ノ・ヒョンソク記者


弥勒寺跡西塔、「百済職人の墨線とレーザー計測線がほぼ一致」
東亜日報 DECEMBER 17, 2015
http://japanese.donga.com/List/3/all/27/430229/1

1300年前の心柱石(塔の中心の柱石)の周囲を人の背の高さの12本の柱石がまるでストーンヘンジのように囲んでいる。3段の心柱石の上に赤いレーザー光線が十字に交差している。数トンにのぼる花崗岩の正確な重心を測るためだ。

16日、全羅北道益山市(チョンラプクト・イクサンシ)の弥勒寺跡西側の石塔補修整備現場。国立文化財研究所のキム・ヒョンヨン学芸研究士は、「発掘調査の結果、百済時代に職人が石の上に墨で描いた線とレーザー線がほぼ一致した」と明らかにした。レーザー計測装備なく錘だけで比較的正確な位置を測っていたのだ。西暦639年、ここに東アジア最大規模の九重の石塔があった。

1998年に安全診断から始めて、今年で18年間、解体補修工事が行われている弥勒寺跡の石塔の1層が姿を現している。伝統のやり方で、巨大な花崗岩の原石を石工が一つ一つのみで整えるため時間がかかっている。発掘調査の結果に基づいて、石を積み上げるたびに中間に土を敷く作業も行われている。

国立文化財研究所建築文化財研究室のキム・トンムン室長は、「表面がデコボコの石の間に土を敷けば、石の重さを分散させる効果がある」とし、「1000年以上、西側の石塔の塔身が完全な状態で保存されていたのは、このような科学的な工法による」と説明した。

補修整備が終わる2年後には、弥勒寺跡の西側の石塔は、日本による植民地支配期にコンクリート補修された6層(14.2メートル)まで部分的に復元される。

一部の住民は、1992年に復元が終わった東塔のように本来の層数である9層の復元を求めている。しかし、学界と文化財界は、不完全な姿だが6層まで補修整備するという研究所の計画が望ましいと考えている。弥勒寺跡の石塔の設計図や関連記録がない状態で、原型を確認する方法がない7~9層を想像で復元することは、歴史的真正性を脅かすということだ。しかも、今年7月、弥勒寺跡のユネスコ世界文化遺産登録の条件も、原型き損を最低限に抑える補修整備でなければならないということだ。


レイム
どちらも韓国の全羅北道にある仏塔の補修に関する記事なのだけど、ハンギョレでは「本来の部材を最大限に再使用し、文化財の真正性を確保しながら、科学的研究で構造的安定性を確保した点も意味が大きい」と、東亜日報では「、原型を確認する方法がない7~9層を想像で復元することは、歴史的真正性を脅かすということだ。」と仏塔の補修がどれだけ史実に近いかって意味で使われてるでしょ?


マリサ
これ、日本で使われる真正性の概念にかなり近いよな。
どういうことだ?


レイム
表面的にはかなり近いわね。
でも実際にはこれも「真情性」に近い概念なの。


マリサ
え?意味わからんぞ????


レイム
どちらもね、「全ての人々が信じる、或いは信じるべき普遍的な正しさ」って意味なの。
仏塔の場合には、「オリジナルの形」がそれに該当するわね。
そして最初のハフィントンポストで解説されている事例における「真正性」って概念の意味は、「日本が韓国の信じる本来あるべき絶対的正しさ」を受け入れろって意味で、だからその前提で「誠意を見せよ、まごころで謝れ」って事なの。


マリサ
そう解説されればなんとなくわかるが、普通わからんぞそんなの。
韓国独特の「正しさの概念」に基く考え方じゃないか。


レイム
そう、それが解らないと対日本だけをみてハフィントンポストの記事みたいな解釈になってしまうのね。


一つの正しさ


レイム
それでこの彼ら独特の「真正性(真情性)」という概念なんだけど、さっきのハフィントンポストに書かれた対日本の事例や、或いは仏塔の事例よりもう少しわかりやすい事例があるのね。


マリサ
なんだ、じゃあ最初からそっちを引用してくれよ。
ややこしいから。


レイム
それがそうもいかないのよ。
最初の2例を説明せずにいきなりこっちを引用しても、「真正性」という概念における日本と韓国の差異はわかり難いから。


マリサ
その説明がそもそもややこしいんだが。


レイム
まあまあ。
でね、最初に大前提として知っておいて欲しい事として、以前の「正しさの概念」の動画で説明したように、彼らは「この世には絶対普遍の正しさが最初から存在している」と考えていて、自分は常にその正しさを選択していると考えていると説明したわよね。


マリサ
ああ、なんかあったな。
んで、元々存在している正しさを選択しているという解釈なので、彼らは正しさに根拠を必要としていないから、こちらが根拠を提示して持論を説明しても無意味なんだよな。


レイム
そして正しさ同士がぶつかった場合には、序列によって「正しさの決定」を行うか、それで決着がつかなければ「相手の劣等性の指摘」合戦をして、『正しさを決定する』わけね。
そして究極的には、彼らの「正しさ」とは一貫性や整合性よりも「その時の自身の感情」に沿うかどうかなわけね。


レイム
で、そうした彼ら独特の概念を踏まえた上で次にこちらの記事を見て欲しいの。

[コラム]それなら「アメリカの約束」は信じられるのか?
ハンギョレ新聞 2018-05-30
http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/30733.html

 「金正恩は核を放棄しないだろう」という論理で、絶えず朝米交渉を揺さぶるソウルとワシントンの強硬派の見解は公正でない。北朝鮮の真正性同様に米国の体制の安全保証の約束もまた完全でないことを理解するならば、双方が一定のリスクを甘受して交渉を推進することに反対する名分はない。

 30日、ほとんどすべての新聞・放送で報道された「アメリカの声」(VOA)記事の結論は一文に要約できる。「北朝鮮は決して非核化しないだろう」。米国の朝鮮半島専門家30人を対象にアンケート調査をしたところ、回答者の大多数が「北朝鮮の非核化意志は信じられず、交渉を通じて非核化を成し遂げることは難しい」と答えたという内容だ。事実、このような展望は目新しいものではない。米国のみならず韓国にも「金正恩(キム・ジョンウン)が核を放棄するなら、腹でも切る」という思い込みが野党や保守マスコミを中心に広範囲に根をおろしている。

 交渉批判者たちは、最初は南北信頼回復を基にトランプ大統領を説得し、朝米直接交渉を引き出そうとする文在寅(ムン・ジェイン)大統領の努力を「純真で北朝鮮にだまされている」と非難した。そのうちに南北首脳会談を契機にトランプが朝米首脳会談に積極的な態度を見せるや、批判の焦点が変わった。今度は北朝鮮の“トリック”にもてあそばれるのがトランプになったためだ。その代わりに、シンガポールでの朝米首脳会談がそれなりに成功しても「北朝鮮の完全な非核化まで行くことは難しい。結局、朝米交渉は途中でこわれるだろう」と批判している。

 交渉の終わりは誰にも分からない。しかし、金正恩北朝鮮国務委員長の真正性と非核化意志を疑い続けて非難する人々が見逃していることが一つある。誰でも知っているように、朝米交渉の核心は「非核化と体制の安全保証の交換」だ。北朝鮮の「非核化の真正性」を疑うならば、米国が北朝鮮に対してする「安全保証の真正性」もまた疑ってみることができる。いくら米国が“良い国”だという信念を持っていようが、正確な展望のためには一回ぐらい北朝鮮の立場で「核を放棄するならば、米国の体制保証の約束はどうして担保できるだろうか」という質問を考えてみる必要がある。

 「体制の安全保証」は、言葉や紙(宣言または協定)ですることで、「核放棄」は行動(核弾頭・大陸間弾道ミサイルの除去)ですることだ。冷静に見れば、行動よりは言葉の真正性を疑う方がさらに容易だ。北朝鮮の非核化の原則として“CVID”(Complete,Verifiable,Irreversible Dismantlement. 完全で検証可能で復元不能な廃棄)という用語をよく使うが、実際に“復元しやすい”(reversible)のは、行動ではなく言葉や文書だろうからだ。

 しかも、米国が平壌(ピョンヤン)に連絡事務所を設置して、北朝鮮と不可侵条約を結ぶからといって「北朝鮮の体制の安全」が全て保証されるわけでもない。先日、北朝鮮脱北者団体のビラ散布と、テ・ヨンホ元駐英公使の記者会見を問題視して、韓国政府を非難した。板門店(パンムンジョム)宣言に含まれた「相互敵対行為禁止」の精神に反したということだ。しかし「表現の自由」を重視する韓国政府としては、脱北者団体の活動やテ・ヨンホ氏の発言をむやみに禁止することは難しい。米国はそれ以上だろう。北朝鮮に対する不信が広範に広まっている今、ワシントンの雰囲気ではトランプが朝米交渉を成功裏に導いても、議会または民間次元で反北朝鮮活動が静まりはしないだろう。こうしたすべての負担を抱いて、北朝鮮が米国との協議にはいったという事実だけは評価しなければならない。

 もちろん、かと言って北朝鮮の非核化意志を信じることができるかというのは別の問題だ。ただし、二つのことは明らかだ。まず、「金正恩は核を放棄しないだろう」という論理で北朝鮮の真意を絶えず疑って、朝米交渉を揺さぶるソウルとワシントンの強硬派の見解は公正でないという点だ。すべての交渉は、その終わりが見える時まで、いつでもこわれうるという不完全性を内包している。北朝鮮の真正性と同様に米国の北朝鮮に対する体制安全保証の約束もまた完全ではないことを理解するならば、双方が一定のリスクを甘受して交渉を推進することに反対する名分はない。

 もう一つは、米国の「体制安全保証」にそのようにこだわって「段階的進展」を要求する北朝鮮の態度が、ごり押しではなくある程度は理解できる部分があるという点だ。トランプ行政府がパリ気候協約から脱退し、イラン核合意を簡単に破棄したことを見れば、国際社会との約束を破りうる国は世界に米国しかないだろう。

北朝鮮の非核化意志を執拗に問い質すことと同様に、「体制安全保証」をどうすればできるかを悩んでこそ、北朝鮮核交渉は成功できる。文在寅(ムン・ジェイン)政府が、朝米首脳会談の直後に「南・北・米終戦宣言」をしようと急ぐ理由も、できるだけ北朝鮮の不安を静めようという意味だろう。「易地思之」(相手の立場で考えること)は、こうした時にこそ重要だ。
パク・チャンス論説委員室長


レイム
最近の韓国の傾向として、北朝鮮の核問題に関連して「真正性」って言葉が頻繁に使われてるのだけど、この事例では韓国の保守系メディアによる「アメリカは北朝鮮の核放棄の真正性に疑問を感じている」という意見に対して、親北ハンギョレは「では北の体制保証というアメリカの真正性はどうなのだ」と書いているわけ。


マリサ
この事例の場合だと、「信憑性」って意味を含むから日本人の考える「真正性」に近いのか?


レイム
近いといえば近いわね。
ただ重要なのは、これは厳密には「真情性」であるってことよ。


レイム
つまり、実際に北が核放棄をするか、そしてそれに対してアメリカがちゃんと体制保証をするかという「信憑性」の問題も含むけど、それよりも北の核放棄を疑うにしても、アメリカの体制保証を疑うにしても、彼らの考えでは「それを感情的に受け入れられるかどうか」が重要なの。


マリサ
ああ、なんかこの記事に違和感があると思ったらそういう事か。
この記事が書かれた2018年5月時点では、そもそも北は核放棄に繋がる行動を何もしていないどころか、米朝会談自体がまだ行われていないのに、なんでその時点で「アメリカの体制保証の問題」が出てくるのかと思ったら、これ「心情的な疑念」なんだな。


レイム
そういう事。
実態や客観的な根拠に基いて日本的な概念の「真正性」に疑問を持っているんじゃなくて、ハンギョレは北の立場に立って「心情的にアメリカが信用できない」と言っているわけ。
それが彼らの「正しさ」だから。


レイム
そう考えると、さっきの仏塔の記事も見え方が変わってくるでしょ?
元々あの記事は「日本の補修工事がいい加減だった」という前提で話が進んでいたのだけど、その「感情」に基いて「本来あるべき姿に戻さないといけない」という意味で真正性なわけ。


マリサ
そのあたりがまだ意味解らないんだよな。
感情的な「本来あるべき」ってなんだ?


レイム
それはさっきも正しさの概念で説明したでしょ?
根拠や客観性を重視しない「元々そこに最初からある絶対的な正しさ」って。


マリサ
そんなものあるわけないだろ。


レイム
ないわね。
だから彼らの中で「漠然と」「皆がそう思っているはず」と考えられているだけで、実際には個々の考えが違うわけね。
だから韓国では派閥争いが激しくて常に何かしらの対立が起きているわけだし。


※最近特に激しいのは男女間対立です。
双方凄まじい中傷合戦を行っており、何度も警察沙汰になっています。


マリサ
それじゃ国としてまとまれないだろ。


レイム
まとまれるわよ。
徹底した序列社会のシステムと、「他者の劣等性」から自身の正しさを導く考え方によってね。


レイム
だから彼らの考える真正性って本来は実態が存在しない、ただ漠然とした「自分は常に正しい」という「前提の」思い込みで成り立っているわけだけど、その漠然とした考えで、「世界中の人々が信じる、或いは信じるべき絶対的な正しさ」が存在していると考えるわけ。


レイム
だから彼らはこんな発想をするわ。

韓国、日本大使呼び出し 少女像巡る対抗措置は「遺憾」
朝日新聞 2017年1月6日
https://web.archive.org/web/20170106110349/https://www.asahi.com/articles/ASK165J02K16UHBI017.html

韓国の尹炳世(ユンビョンセ)外相は6日午後、長嶺安政駐韓日本大使を外交省に呼んだ。韓国外交省によれば、尹氏は釜山総領事館前の少女像を巡る日本の対抗措置を遺憾とする韓国政府の考えを伝えた。日韓関係の悪化について、韓国政府が深刻に受け止めている状況の表れとみられる。

同省によれば、両氏は日韓慰安婦合意を徹底的に履行していく立場を改めて確認し、両政府の信頼関係を基礎に、日韓関係を引き続き発展させていくべきだという認識で一致した。

 また、企画財政省も同日、「政治外交的な原因で韓日通貨スワップ協議を中断するのは遺憾だ。経済金融協力を維持することが望ましい」とコメントした。

 一方、韓国の最大野党「共に民主党」は6日、「わずかな真心がこもった謝罪すらなく、自らの正当性ばかり主張する日本政府は、人権と世界正義と争うつもりか」と日本側を非難。日韓慰安婦合意の破棄と日本政府の謝罪を要求した。(ソウル=牧野愛博)


レイム
釜山の日本総領事館前に設置された慰安婦像の件なんだけど、日本側が「外交関係に関するウィーン条約違反第二十二条2」に違反するとして、「日韓通貨スワップ再開協議」を中断するという対抗措置を取ったら、現韓国与党共の民主党は「人権と世界正義と争うつもりか」と怒り出したわ。


マリサ
ちょっとまってくれ。
韓国はウィーン条約違反をしているうえに、そもそもこの像が設置された理由って、日本が「国や軍の命令で軍人や官憲の行った直接的な奴隷狩り」という、韓国の望む慰安婦の定義を認めないからだろ?


マリサ
そもそも韓国の行いは条約違反なうえに、韓国の望む慰安婦の定義は「存在しない事」が確定しているのだから、百歩譲ってもこれ「論争のある意見」であって、「人権と世界正義」とか、全ての人が韓国の行いに納得できるわけ無いじゃないか。



※以下の過去動画を参照



レイム
客観的に見ればそうね。
論争があるのに全ての人が片一方の賛同できるわけがないし、ましてや世界正義でもないわ。
でもね、彼らの考える正しさ、つまり「真正性」とは「全ての人々が信じる、或いは信じるべき普遍的な正しさ」なの、だからこういう反発の仕方をするわけ。



理由は必要ない


マリサ
「客観的な根拠を必要としない正しさ」って改めて説明されると凄い考え方だな。


レイム
そうね、一般的な日本人の価値観だととてもじゃないけど受け入れられない考え方よね。
これに関連して、実はかつて存在した日韓翻訳掲示板で韓国人が興味深い書き込みをしているから、最後にそれを紹介するわ。

日本人たちが証拠をよくつける理由
enjoy Korea日韓翻訳掲示
投稿者: knxc2 作成日: 2006-02-03
http://bbs.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=ttalk&nid=208865(リンク切れ)
Internet Archive
https://web.archive.org/web/20060307084226/http://bbs.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=ttalk&nid=208865

archive.today版
https://archive.is/hupho

韓国人たちは正しければ正しいと言う.
当然正しいから正しいと言うしかないのだ..
すべての人々がどんなに考えをして見ても正しいから証拠をつける必要がない..
異意を申し立てた人々をむしろ変だと思うから..
しかし日本人たちはそうではない
自分たちが過ちをやらかして来たことは全部自分たちがお上手だからだ.
今まで間違った歴史が好きに変えるため
減らず口を使いながら証拠を作った..
そうだから韓国人たちを見れば証拠からつけなさいと言う.
韓国人たちはその事実が当然正しいことで世界どの国人々に聞いて見ても
正しいと言うから証拠をつけなさいという話に荒てる.
反対に韓国人たちが 日本人たちに証拠をつけなさいと言えばつける.
今まで自分たちが作っておいたから. 待ったから.
それでは韓国人たちを含んだ世界人たちは荒てる.
"話にならない事実にも証拠があるのだね..."
とても極少数の人々が 大多数の人々が信じている事実がザルモッダで言うから
こんな感情を感じるかも知れない..
"人生生きてみたところで別居ない. 悪が勝利する世の中も来るかも知れない..
本当に人生無常だね.."
日本人たちだけ見ていれば本当に生きてみたところで良い日がこれ以上いなさそうでkkk



レイム
一部翻訳不能になっている部分があるけど、これ竹島問題で日本人と韓国人が論争をして、日本側から竹島領有根拠の資料を大量に貼られたあとで、ある韓国人がその時の心情を書いたものなのだけど、サンプルとして非常に興味深いから全文読み上げるわね。


レイム
韓国人たちは正しければ正しいと言う.
当然正しいから正しいと言うしかないのだ..
すべての人々がどんなに考えをして見ても正しいから証拠をつける必要がない..
異意を申し立てた人々をむしろ変だと思うから..


レイム
しかし日本人たちはそうではない
自分たちが過ちをやらかして来たことは全部自分たちがお上手だからだ.
今まで間違った歴史が好きに変えるため
減らず口を使いながら証拠を作った..


レイム
そうだから韓国人たちを見れば証拠からつけなさいと言う.
韓国人たちはその事実が当然正しいことで世界どの国人々に聞いて見ても
正しいと言うから証拠をつけなさいという話に荒てる.
反対に韓国人たちが 日本人たちに証拠をつけなさいと言えばつける.


レイム
今まで自分たちが作っておいたから. 待ったから.
それでは韓国人たちを含んだ世界人たちは荒てる.
"話にならない事実にも証拠があるのだね..."
とても極少数の人々が 大多数の人々が信じている事実がザルモッダで言うから


レイム
こんな感情を感じるかも知れない..
"人生生きてみたところで別居ない. 悪が勝利する世の中も来るかも知れない..
本当に人生無常だね.."
日本人たちだけ見ていれば本当に生きてみたところで良い日がこれ以上いなさそうで


マリサ
いやちょっと待て、さすがにこれはこのスレッドを立てた人がちょっとおかしいだけじゃないのか?


レイム
そう見えるわよね。
でも、今回紹介した事例、或いはこれまでこの日韓問題動画で説明してきた事例と照らし合わせてみて。
まさに「そのもの」な反応をしているでしょ?


マリサ
うーむ…
そもそも、証拠を提示しても「すべての人々がどんなに考えをして見ても正しいから証拠をつける必要がない」とか「証拠を作ったんだ」とか言われたらどうすりゃいいんだよ。
対話不能じゃないか。


レイム
彼らの「正しさ」ってそういうものだと何度も説明したでしょ?
慰安婦合意の件なんてまさにだからこそ問題になっているのだし。

今回のまとめ
・韓国における「真正性」とは厳密には「真情性」の事。
・「真情性」とは、感情に依存し根拠に依存せず「世界中全ての人が信じるべき正しさ」の事。
・韓国人は「正しさ」に根拠で反論されると理不尽さを感じる。


マリサ
なんかこう…久々に韓国との「距離」を実感したぜ。
日本人とはあまりにも遠すぎるだろ。


レイム
だからそういう意味でも日本と韓国は「近くて遠い国」なのよ。
「遠い」ってのはね、歴史問題に関連した双方の国の「わだかまり」の事じゃなくて、根本的な価値観が「遠すぎる」って意味なの。


マリサ
これ解決できるのか?


レイム
まあ、現状ではまず無理ね。
価値観や考え方があまりにも違いすぎて、歩み寄りってのは双方にとって「譲ってはいけない部分を譲らないといけない」って事になってしまうから。


マリサ
まあそうだな。
韓国人からしたら、「本来あるべき正しさ」を覆すような客観的根拠は受け入れられんわけだし、日本人からしたら根拠を放棄した内容なんてとてもじゃないけど受け入れられないしな。


レイム
そういう事。
そして最低なのは、日本にはこうした「違い」の指摘を差別問題にすり替え、議論そのものを封殺しようとする人達がいるって事よ。


マリサ
まあな、違いがあるのに違いの指摘を差別とされてしまったら、問題の取っ掛かりすらなくなってしまうわけだしな。


レイム
そういうこと。
それじゃあ今回の本編はここで終わるわ。


レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました。



大口
おつかれ~


マリサ
そういや、サムネの件はどうなったんだ?
来週から変えるかもとか言ってたが。


大口
ああ、あれね。
youtubeのほうでは変えるべきって意見が多数だったけど、niconicoのほうが真っ二つに割れてね、それで色々考慮して新たなサムネ案を考えてみたから、それで一度やってみようと考えてる。


レイム
どんな案?


大口
こんな感じ。
背景をOPのものにして、元のタイトルを小さく表示して、新たにこんな風な形にしてみる事にした。






マリサ
これだと元のタイトル部分が小さすぎないか?


大口
まあそうなんだけど、一応判別はできるかなと。


レイム
まあやってみてだめなら戻せばいいんじゃない?
ころころ変わると一貫性には支障が出るけど。


大口
まあそうするよ。
やってみないと実際のところサムネでどうなるか良く解らないし。


マリサ
というわけで次回のサムネが試験的に変わるぜ、その点だけ注意な。


レイム
じゃあ今回はここまでね。


レイム マリサ 大口
またらいしゅ~



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