日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

【マスコミ問題】TBS不二家捏造報道問題 後編


本日は前回に引き続き2007年1月に発生したTBSによる不二家報道捏造事件についてとなります。


元記事
2007年、TBSによる不二家捏造報道問題とその後のマスコミ不信に与えた影響
2007年、相次いだTBSの不祥事に見るマスコミ不信の大きな変化


注意
・この動画は「マスコミ問題」を扱っています

・「マスコミ問題」ですので、イデオロギーや属性等は一切関係ありません

・「特定の国との特別な関係」は問題の枝葉です、主問題は業界の体質です

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう。

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください

・キャラ崩壊あり

・動画の拙い部分は生暖かく見守ってください、そのうちなんとかします





youtube
https://youtu.be/yDHGc0OjZsc


以下は動画のテキスト版になります。


レイム マリサ
ゆっくりしていってね


マリサ
さて、今回は前回に引き続きTBS不二家捏造報道問題を解説していくぜ。


レイム
前回だけでかなりとんでもないけど、まだなにかあるの?


マリサ
前回は「TBS内部の問題」だけだからな、実際にはこの件って他も問題だらけだったんだぜ。


レイム
他って?


マリサ
まあ詳しくは本編でやるが、BPOを含むこの問題に関わった組織や人の殆どだな。
そんなわけでさっそく本編へいくぜ。


おさらい


マリサ
まずは前回のおさらいを少しやるぜ。
事の発端は、不二家の埼玉工場で消費期限切れの牛乳が使われていると内部告発があったって報道が始まりで、それをマスコミ各社が報じたんだが、実際には消費期限ではなく賞味期限だったうえに、この期限は法律上の期限より短い社内規定の期限だったにもかかわらず、マスコミはそれを無視してデマを流し続けたんだよな。


レイム
ただ、これは後に不二家の別の工場のアップルパイなどから基準値以上の細菌が発見されたので、不二家の側に全く落ち度が無かったわけでもないのよね。


マリサ
問題はここからで、この後TBSの朝ズバが不二家バッシング特集を行い、平塚工場で返品されたチョコレートを再利用しているとして報じたんだが、実際にはそもそも返品が工場に戻されるシステム自体が無かったんだよな。


レイム
そのうえ、TBS側は告発があった商品は当初カントリーマアムであるとしていたのに、不二家の設置した第三者委員会との間の協議の最中に証言を二転三転させて、「言っている事が矛盾だらけだ」と協議内容を公開されると「道義にもとる」と逆ギレしたのよね。


マリサ
そうそう。
んで、最終的にTBSは「カントリーマアムはチョコレートを主体とした商品だと思っていた」と以前の証言とは全く違う話をし始めた挙句、番組内でも一切過ちも認めず謝罪もせずに問題をそのまま手打ちにしようとしたってのが前編だな。


関係者がみんなおかしい


マリサ
それでな、ここからが本題なんだが、TBSはこの問題に関連して弁護士などの第三者による調査で問題の究明と再発防止措置を行ったとしていたんだが、

郷原信郎教授インタビュー(下)
J-CAST 2008/1/14
1/2ページ) (2/2ページ

コンプライアンス崩壊TBS 会社自体が「死にかけている」

TBSの情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」の不二家報道問題について、TBSは2007年11月17日に外部委員を交えたTBS検証委員会から提出された「報告書」を発表した。しかし、この問題をめぐって不二家信頼回復対策会議の議長を務めていた郷原信郎桐蔭横浜大学法科大学院教授が、TBS側が不二家との会談で発言した内容とこの「報告書」が「核心部分において重大な相反がある」と指摘、同11月28日に説明を求める公開質問状を提出した。しかし、TBSから返ってきたのは「回答しない」という回答だった。

TBSの体質の問題点について、J-CASTニュース郷原教授に聞いた。

完全に放送事業を私物化している

――TBS検証委員会は「中立・公正と客観性を担保する第三者」として「外部」の弁護士2人を交えて、TBS「朝ズバ」報道の問題を検証しました。そこでも、「捏造はなかった」と結論付けられています。しかし、「外部」弁護士についてもTBSと大きな関わりを持っていると指摘されています。少なくとも1人の弁護士はTBSの報道訴訟で代理人を務めています

郷原 そこなんです。実は、2人ともTBSの報道訴訟問題に関わりをもっていることは間違いないし、思想的にも近い人物です。TBS検証委員会なるものが第3者的・中立な機関といえるのか。TBS検証委の外部委員を除くあと3人は、社内の人物ですからね。 今回のTBSの問題を振り返って全体として言えることは、完全に放送事業を私物化しているということ。電波を自分たちが独占していることを利用して、責任回避の手段にしている。非常に恐ろしいことですよ。

――TBS側が当初述べていたことと「報告書」の「食い違い」について説明を求めた公開質問状についても、「回答しない」ということでした

郷原 「内容については個別に解答しない」というのはとんでもないこと。メディアの自己否定ですよ。第3者委員会が公正なメンバー構成であるかどうかはまた別にしても、事実に向き合って反省するためにそういった検証はあるわけでしょ?第3者委員会を作ったんだから、もうそれで自分たちはこの問題についてはコメントしない。こんな説明責任を回避する言い訳に使われているのです。不祥事を起こした企業が重大な問題を起こした。第3者員会を立ち上げて、その報告書をどんなでたらめでもいいからHPにアップして、一切それについてコメントしない。これと同じで、もうメディアとしての自殺に等しい。
今後、TBSの記者が参加する企業不祥事についての記者会見の場で、企業側からもし「TBSさん、あなたそんなこという資格ありますか」と開き直られたらどうするのか。記者クラブ制度の中で、「説明責任を果たせ」と追及なんてできないでしょ?だから今回のTBSの回答は「重大」だと思いますよ、それにTBSは気づいていない。

もう1つ言えば、こんなことをやっているTBSの首脳に対して、なぜ報道の現場は声を上げないのか。私はそれが非常に残念ですね。ジャーナリストとしての仕事に決定的な支障が生じる話なんですよ。自分たちが所属する会社の幹部がそんなことをやっている。それに何も言わない。TBSという会社自体がおかしいと思う。

TBSの対応はコンプライアンスという観点からするとデタラメですよね。それが通ってしまっている。そうすると内部のモラルハザードが起きる。まともにコンプライアンス対応していくのがばかばかしくなってくる。きちんとやっていこう、コンプライアンスを大事にしていこうという雰囲気とみんなの意思がなければ、どんどん企業がおかしくなっていく。TBSがまさにその典型でしょ。

「朝ズバ」に限って考えても、何一つ改善されてないですよね。だから、このあいだも香川の3人殺しでもみの氏が(遺族を犯人として名指しするような)軽率な発言をしている。大問題ですよね。個人の犯罪被害の問題として、絶対やってはいけないことをやったわけでしょ。わたしは、この問題をやるまで決してTBS全体が悪いとは思っていなかったんですが、このごろどうもおかしい気がします。TBSの番組制作の力も落ちていると考えざるを得ない、放送事業者として、コンプライアンスの事実上崩壊状態にあり、意欲を持てる状況でなくなっているんじゃないでしょうか。

――コンプライアンスの崩壊という点では、TBSは以前「オウム真理教」報道をめぐっても相当大きな波紋を呼びました。しかし、同局の「NEWS23」のキャスター筑紫哲也氏から「TBSは死んだに等しい」という発言が出るなど、TBSには当時「改善していこう」という意識はあったんだと思います。

何が問題だったのか、「みのもんた」はそれと向き合っていない

郷原 TBSはまた死にかけていると思います。確かに、当時は「死んだ」という認識をもって何とかしようという動きもあった。今回はそれすらない。死にかけていることがわからない。あの時なぜ「死にました」って言わなければならなかったのか。
「チョコレート再使用」報道も、一連の不二家バッシング報道のなかの氷山の一角だと思っています。あの1ヶ月のあいだに垂れ流した不二家バッシング報道のなかにTBSは反省しなくてはいけないことが山ほどあったはずです。それについて何一つ検証していない。

――「朝ズバ」の2007年8月の放送では、「素直にお詫び申し上げたい」とみのもんた氏が頭を下げる場面もありました。

郷原 誰に対して謝っているのかわからないし、謝るというのは事実に対して謝るということです。「言い方が悪かった」というレベルの問題じゃなくて、「言い方」はいってみればみの氏のやり方でしょ?だから「言い方」はいいって(笑)。間違いのない事実に基づいてああいう言い方するのはいい訳で、どういうことを事実と認識してみの氏は発言したのか、その中身が全然検証されてない。だからまたみの氏は問題発言するんでしょ?謝ったことの意味がなかったってことですよ。
まちがったこと、問題を起こしたことについて何が問題だったのか、その事実と向き合わない。だから同じ問題が、繰り返し、繰り返し起こるんです。

――実際にTBSの人たちと向き合ってみて、どんな印象を持ちましたか

郷原 個人の批判はしたくないけども、あれだけよくウソがつけるなと、あれだけ開き直った態度が取れるなと。長年検事としていろんな人間とかかわってきたけど、あれだけシャーシャーとしてウソをつける人を知らない。人間あそこまではならないはずだけど、よっぽど環境が悪いんだろうなと思いました。やっぱりその環境というのは、狭い意味では今のTBS全体が「非コンプライアンス」の状態にあるということだと思います。

もうひとつ、放送事業者全体の問題、放送事業をめぐる制度の問題でもあるんです。一番問題なのは、「捏造」など意図的に事実に反する報道を行ったことが分かった。認めたとたんに厳しい処分が下る。逆に認めなければ、調査されることや厳しい処分がない。マジメに事実に向き合うとかえって損をするという制度なんです。だから、BPO検証委員会は自主的な検証機関として、事実として「捏造」があったのかなかったということもさることながら、ちゃんと放送事業者として指摘を受けたことに対して対応したのか、事実に向き合ったのか、コンプライアンス対応がどうだったしたのかを評価しなくてはいけない。そちらの方がはるかに重要だったと思います。しかし、BPO検証委員会は、TBSがどういう風に対応したかということについて今回、全く何も言っていない。これでは、本来の目的を果たしているとはいえないですよね。その結果、TBSが大ウソをついても、大ウソを前提として事実を認定するということになってしまうんです。

TBSの不二家報道経緯

2007年1月22日「みのみんたの朝ズバッ!」で不二家の「賞味期限切れチョコレートの再使用」が放送された。不二家・平塚工場の元従業員とされる証言者が、賞味期限切れのチョコレートを捨てようとしたら上司に怒られ、再び包装しなおした、と証言していた。しかし、後にこの証言は、不二家のクッキー「カントリーマアム」についての「証言」をチョコレートの「証言」として「流用」していたことがBPOの検証などで明らかになった。

郷原信郎(ごうはらのぶお)プロフィール】
桐蔭横浜大学法科大学院教授、同大コンプライアンス研究センター長。1955年 島根県松江市生まれ。東京大学理学部卒業。
東京地検検事、広島地検特別刑事部長、法務省法務総合研究所研究官、長崎地検次席検事などを経て2005年から桐蔭横浜大学法科大学院教授。
警察大学校専門講師、内閣府参与、公正入札調査会議委員(国土交通省防衛施設庁)、和歌山県公共調達検討委員会委員長などを務める。


マリサ
この人達な、TBSによると「中立・公正と客観性を担保する第三者」だそうだが、不二家信頼回復対策会議の議長の郷原氏によると、TBSの訴訟に関わっている「思想的に近い」人物やTBS社内の人間で構成されているそうなんだぜ。


レイム
ちょっとまって、それのどこが第三者????


マリサ
しかもな、この自称第三者委員会による「調査」をHP上に公表した後は、その中の疑問点や矛盾点などについて一切の解答を拒否したそうなんだぜ。


レイム
それほんとに「名ばかりの第三者委員会」を立ち上げただけで何もしていないのと同じじゃない。
これは流石に他のマスコミから叩かれたんじゃないの?
そうじゃないと、もうマスコミ業界は他の企業の不祥事で同じ事をされても何も言えなくなるわよ。


マリサ
そう思うよな。
でもな、この件でも全国紙や全国放送のテレビ局は”だんまり”だったんだぜ。


レイム
うわぁ…


マリサ
他にも問題があってな。
この件、とうとう総務省からTBSへ「厳重注意」があったんだが

番組問題への対応
総務省 平成19年4月27日
https://web.archive.org/web/20070429072403/http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/070427_13.html

総務省は、本日、株式会社東京放送(以下「TBS」という。)が平成19年2月3日に放送した「人間!これでいいのだ」等の3件の番組において、放送法(昭和25年法律第131号)第3条の2第1項第3号等に違反し、また、株式会社テレビ東京(以下「テレビ東京」という。)が平成19年1月6日に放送した「今年こそキレイになってやる!正月太り解消大作戦」において放送法第3条の3第1項に違反したと認められました。
  TBSに対しては別添のとおり、今後このようなことを再度生ずることのないよう厳重に注意するともに、再発防止に向けた真しな取組を強く求めました。
  また、テレビ東京に対しては情報通信政策局長から口頭により、今後このようなことを再度生ずることのないよう注意するともに、再発防止に向けた真しな取組を強く求めました。

別添

平成19年4月27日

  株式会社東京放送
   代表取締役社長 井上 弘 殿

総務省情報通信政策局長
鈴木 康雄


人間!これでいいのだ」、「サンデージャポン」及び「みのもんたの朝ズバッ!」における問題への対応について(厳重注意)
  貴社が、平成19年2月3日に放送した「人間!これでいいのだ」において、科学的論拠が十分でないにも関わらず断定的に表現したことは過剰な演出であり、放送法(昭和25年法律第132号) 第3条の3第1項に抵触するものと認められる。
  また、平成19年2月11日放送の「サンデージャポン」において、不適切な編集や事実に基づかない表現があり、放送法第3条の2第1項第3号に抵触するものと認められる。
  さらに、平成19年1月22日放送の「みのもんたの朝ズバッ!」においても、事実に基づかない報道が行われたことは、放送法第3条の3第1項に抵触するものと認められる。
  よって、貴社の放送が言論報道機関である放送事業者に対する国民の信頼を著しく損なったことは、誠に遺憾であり、放送の公共性と言論報道機関としての社会的責任にかんがみ、今後このようなことがないよう厳重に注意するとともに、再発防止に向けた取組について強く要請する。


マリサ
なんだか知らんが、他の殆ど何の影響も無い「不祥事」とセットでの注意で一切具体性が無いうえに、文章で「再発防止に向けた取組について強く要請する。」と書いているだけで実質なんのペナルティーもなかったんだぜ。
デマで会社一つ潰してるのにな。


レイム
でもこれ、実質放送法に罰則が無いって法律上の不備もあるから、総務省がテレビ局とズブズブってのも違うんじゃない?


マリサ
そうでもないぜ。
以前NHK番組改変問題と放送法を巡る問題の解説をやったときに言及したが、このNHKの問題のとき明らかに北朝鮮工作員が関わっていたにもかかわらず、総務省は「放送法四条を撤廃すると外国政府の影響を受けてしまう」とか言ってただろ?


※詳しくは以下の動画を参照
【マスコミ問題】テレビ局と放送法 前編


youtube
https://youtu.be/m8DPGXZebsU

【マスコミ問題】テレビ局と放送法 後編


youtube
https://youtu.be/X8euce71EAg

【マスコミ問題】NHK番組改変問題と朝日新聞


youtube
https://youtu.be/7XqbhmyZiuU


レイム
ああそういうことね。
実際にすでにNHKの番組に北朝鮮工作員が関わっていて、しかも番組内容に少なからず影響を与えていたのに、この回答じゃあたかも「放送法があればそんな事が起きない」って言っているようなものよね。


マリサ
要するに総務省は、明らかに「実態を無視してテレビ局を庇った」わけだ。
今回の事例だって本質は同じだぜ。


マリサ
TBSはあきらかなデマで不二家を倒産に追い込み、しかも原因究明もせず言い訳に終始したにもかかわらず、総務省はこの問題を「大した影響もない他局の不祥事」と『同じ扱い』にしたわけだぜ。
これは法律上の不備では説明できない、明らかな「官民癒着の実例」でもあるわけだ。


レイム
だから「テレビ業界と総務省はズブズブ」ってわけね。


マリサ
そうだぜ。
そしてこの件は、当時から指摘されていた「テレビ業界に何を言っても無意味」という認識をネット上に作り出す切っ掛けになったわけだが、その影響は後で説明するぜ。


BPOは無意味な組織


マリサ
こうしてこのTBSの件はその後のマスコミ不信に大きな影響を与えたわけだが、もう一つ現在まで続くマスコミ不信に大きな影響を与えた組織があるぜ。
それがBPOだな。


レイム
ああ、前回も何か言ってたわね。


マリサ
まず前回の動画のおさらいをもう一度するわけだが、当初TBSに登場した「証言者」は、不二家の平塚工場でカントリーマアムを製造していない事を知っており、TBS側も証言内容から明らかにそれを承知していたうえで、矛盾が出ないようチョコチップクッキーをチョコレートに摩り替えて報じたわけだよな。


レイム
そうだったわね、しかも当初の不二家とTBSとの協議では矛盾がある事もカントリーマアムがチョコチップクッキーである事も認識していたのに、最終的に「カントリーマアムはチョコレートを主体とした商品だと思っていた」とか言い訳していたのよね。


マリサ
んでな、この問題がBPOで取り上げられたんだが

TBS不二家報道で重大ミス 朝ズバッ!「捏造疑惑」晴れず
J-CAST 2007/8/ 6
1/2ページ) (2/2ページ

TBSの情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」の不二家報道をめぐって、証言の「流用」があったことが明らかになった。しかし、同番組を審理していた放送倫理・番組向上機構BPO)は、これについて「重大な放送倫理上の問題があった」としたものの、「捏造」は否定。一方で、「合理性を欠く判断」「根本的におかしい」といったBPOへの批判も噴出している。

「倫理上問題がある」と判断

放送倫理・番組向上機構BPO)の放送倫理検証委員会(委員長・川端和治弁護士)は2007年8月6日、07年1月22日に「朝ズバッ!」で放送された不二家報道について、不適切な放送だったとする審理結果を発表した。

不二家は、同番組で報じられた「賞味期限切れのチョコレートの再使用」について、明らかに事実に反するとして、TBSに訂正放送と謝罪を求めたほか、不二家が社外に設置した「信頼回復対策会議」(議長・桐蔭横浜大学法科大学院郷原信郎教授)も、放送内容は事実無根で、不二家のクッキー「カントリーマアム」についての証言を「賞味期限切れチョコレートの再使用」の報道として「捏造」した疑いがあるとして、不二家に法的処置をとることも提言していた。
同委員会は、この放送について、

内部告発者通報者に対する取材調査の不十分さ、チョコレート製造過程に関する認識不足、不注意なVTR編集、番組制作者と出演者とのあいだの情報共有システムの不備、断定・断罪的コメント等に起因する不適切な放送をしたことは、放送倫理上見過ごすことができない」

としたほか「番組制作体制そのものが内包する深刻な欠陥」との見解を発表した。また、放送された「賞味期限切れチョコレートの再使用」の証言とされるVTRについては、「カントリーマアム」について平塚工場元従業員とされる証言者が述べたコメントを「チョコレート」について述べたものとして使用したと認定し、「倫理上問題がある」と判断した。ただ、この証言者が「チョコレートについても同じ趣旨のことを言っている箇所がある」(同委員)ことや、TBSが取材した別の証言者も「チョコレートの再使用」について同様の趣旨を述べていたこと(ただし、この証言者の連絡先は不明で、取材メモもTBS側が紛失したと主張)から、「誤解や過失」だったとして「内部告発自体に捏造はない」と判断した。同委員の吉岡忍氏によれば「クッキー(「カントリーマアム」)とチョコレートの違いが分かっていなかったんじゃないか」ということらしい。

「取り違えていた」というのは信じがたい

しかし、不二家の「信頼回復会議」の議長を務めた郷原信郎教授はこれらの判断を猛批判している。
郷原教授はBPOの審理を受け記者会見し、「まったく評価できない」「十分な調査をして適切な結論を出したといいがたい」とし、BPOを「身内の傷を舐めあう機関」であるとした。

同教授は、TBSが放送前に不二家広報に、「カントリーマアム」について、「賞味期限が切れていたので捨てようとしたら上司に怒られ、それを再度新しいパッケージに入れて製品としていた」という証言の事実確認を行っていたことを挙げ、

「平塚工場でカントリーマアムを作ってない時点で、証言が無価値で信用性が失われることは明らかで、それを『(チョコとカントリーマアムを)取り違えていた』『判断の誤り』と(BPOが)扱うのは信じがたい。むしろ、我々が『捏造』と指摘していた事実があったということだ」

と指摘した。同教授によれば、不二家広報に取材した時点で「カントリーマアム」と「チョコレート」の違いは明らかになったはずで、さらに別の証言者について「メモがない」「1回しか連絡が取れなかった」点については、「(裏づけというよりは)むしろ、疑わしい」もので、「信用性がないのに事実として紹介した『捏造』」としている。
郷原教授はこれに加えて、

「この判断をもとにTBSに対し訴訟を提起すれば、民事上の損害賠償の立証ができる。訴訟をすることでしか不二家の信頼回復はありえない」

として、不二家がTBSを提訴するように促すとしている。
一方のTBSは、「BPOの見解を真摯に受け止め、今後の番組作りに活かして行きたい」とコメントしている。


マリサ
BPOは「カントリーマアムについて平塚工場元従業員とされる証言者が述べたコメントをチョコレートについて述べたものとして使用したと認定し、倫理上問題があると判断した。」うえで、「クッキー(「カントリーマアム」)とチョコレートの違いが分かっていなかったんじゃないか」とか言ってるんだぜ。


マリサ
んでその根拠として「チョコレートについても同じ趣旨のことを言っている箇所がある」事や、別の証言者も同様の趣旨の発言をしているとしているんだが、そもそも返品ルートが存在しない商品をどうやって集め、しかも在庫を抱えればそれだけでコスト増になる(つまり再利用は会社の利益に寄与しない)のになぜそんな事をしたのかの合理的な説明もないんだぜ。


マリサ
さらにな、そもそもこの最初の証言者と直接面談したのは、さっき説明したTBSがつれてきた弁護士、しかももう一人の証言者というのは、TBS側が取材メモを紛失したうえに連絡先もわからないという有様にもかかわらず、BPOの判断ではこの証言に一定の信憑性があるって事なんだそうだ。


レイム
これどこに信憑性が?
そもそも何一つ客観性がないうえに、2人目の証言者に至っては存在そのものを証明する根拠が一つも無いじゃない。


マリサ
そう、そもそもBPOの見解は何の説明にもなっていないんだぜ。
にもかかわらず、「事実誤認があったが意図的ではなかった」という回答をしてそれで終わらせているんだぜ。
ちなみにこの回答、この後のテレビ局の不祥事でもBPOは何度もこういう見解をやっているな。


レイム
それ、「まじめに調べる意思がありません」と言ってるようなものじゃない。


マリサ
そうだぜ。
この件で判明した事なんだが、BPOってのは「正確な放送と放送倫理の高揚に寄与することを目的としている組織」という看板を掲げているが、実際には問題が起きた時に「事実誤認があったが意図的ではなかった」という見解を発表して火消しをする組織ってわけだな。


その後に起きた事


マリサ
この件なんだが、問題を起こしたのはTBSだが、問題そのものは他のテレビ局や新聞社にもあったうえに、総務省BPOも問題だらけだったって事がわかるよな。


レイム
まあそうね、業界も業界に関わるところも何一つ自浄作用が無かったって事だしね。


マリサ
以前2004年の電凸登場によって「おかしい事には声を挙げるべき」という共通認識がネット上に出来上がって、これが大きな転換期になったって解説しただろ。


マリサ
今回はこのTBSによる問題が切っ掛けとなって、更なる転換期が訪れたんだぜ。


レイム
どんな?


マリサ
「テレビや新聞には自浄作用が無く、直接抗議しても無意味」という共通認識だぜ。


レイム
ああ、なるほど。
でもそれはそうよね、TBS自体は身内で自称第三者委員会立ち上げて火消しをしただけだし、他の新聞社やテレビ局はこの件をまるで追及しないし、総務省BPOも「TBSを守るため」
に火消しに必死だったわけだしね。


レイム
でもこれ、問題がわかっても手詰まりじゃないの?彼らには抗議しても無意味なんでしょ?


マリサ
そこでな、この少し前から電凸の報告者達から「テレビ局や新聞社に抗議しても意味が無い、スポンサーに抗議や問い合わせをすべき」って声が挙がってきていて、この事件を契機にそれが主流になったんだぜ。


レイム
あー、なるほど。
マスコミや総務省BPOに問題点を指摘しても「意味が無い」とこの件ではっきりしたから、じゃあ資金源であるスポンサーにってなったわけね。


マリサ
そうだぜ。
要するにその後の「スポンサー凸」って動きは、この件でのTBSと各マスコミと総務省BPOが作り出したようなものなわけだ。


レイム
ある意味、この件で関係各所が「真っ当な対応」をしていれば、その後スポンサーが迷惑を被るような事態にはならなかったってことね。

今回のまとめ
・TBSが設置した第三者委員会は全員TBSの身内
総務省とテレビ業界はズブズブと判明
BPOはテレビ局が問題を起こすと「事実誤認があったが意図的ではなかった」という見解を発表して火消しをする組織
・この事件が切っ掛けで「抗議はスポンサーへ」という流れができた


マリサ
んで、この後TBSの不祥事が次々と発覚して、それから暫くTBSは「不祥事のTBS」と呼ばれるようになるんだが、このネット上の動きに実はうp主がほんの少しだけ関わっているんだぜ。


レイム
どんな風に?


マリサ
当時のネットを知っている人なら、「TBSの不祥事一覧」とか「TBSの不祥事の数々」ってタイトルの非常に長いコピペを見た事があるかもな。
あれな、全部じゃないけど2/3くらいうp主が作成したんだぜ。


レイム
ああ、しってる。あのやたら長い年表よね。
あれをあの深海生物が作成したの?


マリサ
全部じゃないけどな。
元々うp主が追記する前に、同じタイトルでTBSの不祥事が20くらいリスト化されたコピペがあってな、うp主が「いやいや、TBSの不祥事はもっとあるから」と、保存していたリストからTBSの不祥事を拾い集めて追記して作ったのがあのコピペなんだぜ。


マリサ
ただ、うp主が内容の更新をしていたのは2007年末か2008年1月頃までなので、その後に追記していたのは別の人だし、2008年1月までのリストの中にもうp主が追記していないものがあるから、その後誰かが色々と追記して完成させたわけだけどな。


レイム
要するに、うp主は途中でめんどうになって他の誰かが引き継いだってだけじゃない。


マリサ
TBSに限らずマスコミ業界の問題点などはその後も記録自体はしているので、「ネット上にリスト化していない」ってだけだけどな。


レイム
まあ、あの当時あのコピペが2ちゃんねるや色んなブログやまとめウイキで取り上げられていたから、ほんのちょっとだけ影響はあったかもしれないわね。


マリサ
そんなわけで今回の本編はここで終わるぜ。


レイム マリサ
またらいしゅ~


大口
おつかれ~


大口
ところで、実は視聴者の皆さんにちょっと聞いて欲しい事があります。


レイム
なによ突然。


大口
動画のサムネイルなんですが、これまではOPの部分をそのまま使っていたわけですが、これをこちらに変更したほうがわかり易いんじゃないかなと考えています。


マリサ
なるほど。
で、視聴者さん達の意見を聞きたいと。


レイム
まあ、番外編のサムネがちゃんと文字まで読めたし、それでそっちの方がいいんじゃないかって考えたって事ね。


大口
そういうこと。
ただ、これまでとサムネの見た目がまるで変わってしまうので、「一貫性」の面からわかり易さに問題があるかなとも考えていて、そこで意見を聞いてみようと考えたわけです。


大口
そんなわけなので、どこでもいいのでご意見があったらお願いします。
意見を一通り見た後で、9月8日の更新までにどうするか決定しようと考えています。


マリサ
そんなわけで今回はここで終わるぜ。


レイム マリサ 大口
またらいしゅ~



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