日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

【マスコミ問題】TBS不二家捏造報道問題 前編


本日は2007年1月に発生したTBSによる不二家報道捏造事件についてとなります。

元記事
2007年、TBSによる不二家捏造報道問題とその後のマスコミ不信に与えた影響
2007年、相次いだTBSの不祥事に見るマスコミ不信の大きな変化




youtube
https://youtu.be/1rHzPZivSNw


以下は動画のテキスト版になります。

レイム マリサ
ゆっくりしていってね


マリサ
さて、今回はマスコミ問題なので私が解説していくぜ。
ちなみにこれは前編で後編は来週な。


レイム
今回の件って、マスコミ不信問題の重要な節目なのよね。


マリサ
そうだぜ、この件はTBSがとんでもない会社であるってことが広く知れ渡った事件であると同時に、「マスコミは同業に甘い」という事や、「マスコミに直接抗議しても無意味」って事も広く知れ渡った事件だからな。


レイム
なるほどね、この問題はTBSの問題ってだけじゃ収まらなかったのね。


マリサ
この件ってとんでもない捏造事件だったにも関わらず、テレビや新聞はろくに詳細を報じず、続報やこの問題を追及した元検事で弁護士の郷原信郎氏の見解などを伝えたのは、ネットメディア(主にJ-CAST)や雑誌のみって状況だったからな。


レイム
マスコミ業界の自浄作用の無さが浮き彫りになったわけね。


マリサ
まあそういうことだぜ。
そんなわけで本編へ行くぜ。


問題の発端


マリサ
んでこの問題なんだが、さっきも言ったが新聞社やテレビ局は反応が鈍くてな、この問題をまともに続報や疑惑まで含めて報じていたのは、J-CASTなどの新興ネットメディアと、一部の雑誌のみだったんだぜ。


レイム
ああ、もういつもの事よね。
業界の庇い合い体質。


マリサ
それがそれだけじゃなくてな、この問題って一応不二家の側に落ち度もあったんだが、報道各社のニュースはTBSほどじゃないにしてもどこもフェイクニュースだらけだったんだぜ。


レイム
どういうこと?


マリサ
まずこの問題の発端は2007年1月10日頃、不二家社員からのマスコミへの内部告発で、埼玉工場で消費期限切れの牛乳が再利用されていると内部告発があって、マスコミ各社が一斉にスクープとして報じたんだぜ。

不二家 不正使用発覚から10日、再開のめど立たず
フジサンケイ ビジネスアイ 2007年1月20日
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200701200002a.nwc (リンク切れ)

 今月10日に大手菓子メーカーの不二家が消費期限切れの原料を使用し洋菓子を製造・販売していた問題が発覚してから19日で丸10日が経過した。発覚当初は、「最低でも1週間」としていた洋菓子の販売休止は、次から次へと発覚するずさんな衛生管理により、再開のメドすら立っていない。チョコレートなどの加工菓子や飲料の商品撤去による販売休止も続いており、明治時代から続く老舗の経営は、窮地に陥っている。

 埼玉工場(埼玉県新座市)での消費期限切れの原料使用は、内部告発によって明るみに出た。同社は11日に洋菓子の販売休止を決定。東京・銀座の本社で藤井林太郎社長が記者会見し陳謝した。しかし、経営責任には言及せず、休止についても、「1週間」という甘い見通しを示した。

 しかし、11月に事態を把握しながら、公表していなかった隠蔽(いんぺい)体質に対する批判が噴出し、1000件を超える苦情が殺到。工場がある自治体が実施した立ち入り検査でも、細菌検査や賞味期限の刻印などをめぐる問題が次々に発覚した。

 15日にはついに藤井社長は引責辞任に追い込まれた。しかし、辞任会見で、新たに判明した18件の不正使用を発表。さらに、工場長ら幹部が不正使用を了承していたことや最初の11月の把握後も不正使用が続いていたことなども明らかになり事態はさらに悪化する。


栃木県、不二家・野木工場を立ち入り検査
読売新聞 2007年1月12日
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070112i304.htm (リンク切れ)

 大手菓子メーカー「不二家」の埼玉工場(埼玉県新座市)で消費期限切れ牛乳を使ったシュークリームなどを製造・出荷していた問題で、栃木県は12日、栃木県野木町の同社野木工場に食品衛生法に基づく立ち入り検査に入った。

 同工場では、埼玉工場で問題となっているシュークリームやアップルパイは製造していないが、焼き菓子に使うカスタードクリームを製造している。

 県生活衛生課員ら3人が午前9時40分、野木工場に到着。牛乳の仕入れ状況など原材料の衛生管理や施設の管理体制などを調べている。

 野木工場は11日から洋菓子の製造を停止。工場側は11日、県に対し、カスタードクリームの原料には消費期限内の牛乳を使っていたと報告している。

 同社埼玉工場では操業休止から一夜明けた12日朝、従業員らが通常通り出勤した。

 洋菓子製造部門で働いている50歳代のパート女性従業員は「消費期限切れの牛乳を使っていたなんて全然知らなかった。きょうミーティングがあるが、パートには発言力はないので会社の指示に従うだけ」と困惑した表情。パート男性従業員は「とにかく会社には、きちんとしてもらいたい」と足早に正門を入った。

 同工場では同日朝、パートを含めた全従業員計320人をグループに分けて食堂に集め、広門昭男工場長らが安全管理体制について現場の意見を求めた。


レイム
事実なら大問題ね、これが嘘だったって事?


マリサ
実際には不二家側にも落ち度はあるんだが、その「落ち度の度合い」が問題でな、そもそもこれ消費期限と賞味期限の混同をしているんだぜ。


レイム
どう違うの?


マリサ
農林水産省のHPによるとな、消費期限というのは「書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「安全に食べられる期限」」の事で、賞味期限というのは「書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」」の事なんだぜ。

子どもの食育
農林水産省 
http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/kodomo_navi/featured/abc2.html

消費期限(期限を過ぎたら食べないほうが良いんです!)
袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「安全に食べられる期限」のこと。お弁当、サンドイッチ、生めん、ケーキなど、いたみやすい食品に表示されています。その食品によってもちがいますが、だいたい、5日以内です。表示をよく確認して、この期限を過ぎたら食べないようにしてください。

賞味期限(美味しく食べる事ができる期限です!)

袋や容器を開けないままで、書かれた保存方法を守って保存していた場合に、この「年月日」まで、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと。スナック菓子、カップめん、チーズ、かんづめ、ペットボトル飲料など、消費期限に比べ、いたみにくい食品に表示されています(作ってから3ヶ月以上もつものは「年月」で表示することもあります)。この期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。色やにおい、味などをチェックして異常がなければ、まだ食べることができます。もし、賞味期限が過ぎた食品があったら、大人の方とそうだんしてから食べましょう。
食品は表示されている保存方法を守って保存しておくことが大切です。ただし、一度開けてしまった食品は、期限に関係なく早めに食べるようにしましょう。

ただし、消費期限も賞味期限も、袋や容器を開けないで、書かれた通りに保存していた場合の安全やおいしさを約束したものです。一度開けてしまった食品は、期限に関係なく早めに食べるようにしましょう。


レイム
ああ、そういう事ね。
消費期限を過ぎてると食べた場合「危ない」けど、賞味期限の場合、味は落ちている事があるけど問題は無いって事ね。
つまり、不二家は「消費期限」じゃなくて法律で定める「賞味期限」を過ぎた牛乳を使っていたって事なのね。


マリサ
そこもちょっと複雑でな。
実際には法律で定められた期間より短い、不二家の”社内規定の賞味期限”を過ぎた牛乳を使っていたって事なんだぜ。


レイム
ちょっとまってよ。
それ、確かに倫理的には問題といえば問題だけど、法的には一切問題ないってことよね?
しかも引用した産経や読売の記事では、「消費期限」と書かれているし、完全にフェイクニュースじゃない。


マリサ
ただ、後にアップルパイとプリンから法に定められた規定値以上の細菌が検出された事も事実なので、不二家に全く落ち度が無いってわけでもないけどな。


レイム
まあ、確かにそれは問題ね。
でもシュークリームの埼玉工場の件は完全に冤罪って事じゃない。
明らかに裏取りしていないどころか、消費期限と賞味期限の違いすら調べていないって事だし。


マリサ
しかもな、毎日新聞に至ってはこの問題の「報道後」に「おかしな味がした」とか「腹痛になった」「嘔吐した」という苦情が数件来たって報じて煽っているんだぜ。

不二家:腹痛やおう吐を訴える苦情数件 問題発覚後
毎日新聞 2007年1月14日
https://web.archive.org/web/20070120111200/http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20070114k0000m040115000c.html

 不二家の洋菓子を昨年11月に関東地方で購入し食べたという消費者から、腹痛やおう吐などの健康被害を訴える苦情が同社に数件寄せられていることが13日、分かった。15日に開く記者会見で公表する予定。苦情があったのは、いずれも、不二家が問題を公表した今月11日以降。「健康被害」の時期から時間が経過しているため同社は、「因果関係を証明できない」と話している。

 不二家は、問い合わせに応じるための「お客様サービス室」を設置した。問い合わせ総数は数千件に上るが、その中で、「おかしな味がした」「食べた後、下痢や腹痛を起こした」などの声が複数寄せられたという。

 同社は健康被害の報告を精査しているが、中にはいたずらとみられる電話もあるといい、「昨年の話なので事実関係の確認ができず、健康被害に関しては謝罪するなどの措置も取れない」(同社幹部)と話している。時間が経過したのは、不二家が問題の公表を遅らせたためで、早期に顧客対応をとらなかった同社の姿勢があらためて批判されそうだ。【三沢耕平】


レイム
報道があった以降って、状況から考えてこれ実害じゃなくて偽薬効果の一種による思い込みじゃないの?

偽薬効果(ぎやくこうか)、プラシーボ効果placebo effect)、プラセボ効果とは、偽薬を処方しても、薬だと信じ込む事によって何らかの改善がみられることを言う。この改善は自覚症状に留まらず、客観的に測定可能な状態の改善として現われることもある。
wikipediaより


マリサ
まあ、状況的に多分そうだろうな、その件で保健所が動いていないし。
マスコミがろくに調べもせずに適当な事を報じて無責任に煽るものだから、実態よりもどんどん深刻になって行って、結局不二家は倒産してヤマザキグループの傘下に入ったんだぜ。


レイム
この問題って、TBSが問題ってだけじゃなかったのね。


マリサ
そうだぜ。
ただこの事例の場合、TBSがとんでもなさすぎて他のマスコミの行いが完全に消し飛んでしまったんだがな。


TBSによる捏造


マリサ
んでここからがTBSの問題になるんだが、2007年1月22日から数日間の放送の『みのもんたの朝ズバッ!』で、不二家の平塚工場で10年位前に働いていたとする女性が出てきて、「賞味期限の切れたチョコレートの包装をし直したり、溶かし直して再使用していた」「パッケージに製造日と賞味期限が書いてあるので、それをもう一度パッケージし直していた」「賞味期限が切れて店舗から売れ残った商品を引き受けてそれを溶かしてまた製造し直していた」と証言したんだ。

・賞味期限の切れたチョコレートの包装をし直したり、溶かし直して再使用していた
・パッケージに製造日と賞味期限が書いてあるので、それをもう一度パッケージし直していた
・賞味期限が切れて店舗から売れ残った商品を引き受けてそれを溶かしてまた製造し直していた。


レイム
これが事実なら大問題だけど、「捏造事件」って事は違うのね。


マリサ
そうだぜ。
これを知った不二家の広報が当日に電話で、翌日に書面で抗議していてな、「返品が平塚工場に戻ってくる事は無い(通常商品の返品ルートは無く、不良品などは物流倉庫に戻される)」「チョコレート製造過程に牛乳を加える工程はない(加えられるのは全粉乳)」「チョコレート製品の賞味期限は半年〜1年以上なので、そんなに長い期間保管される事は無い(廃棄される)」とな。

・返品が平塚工場に戻ってくる事は無い(通常商品の返品ルートは無く、不良品などは物流倉庫に戻される)
・チョコレート製造過程に牛乳を加える工程はない(加えられるのは全粉乳)
・チョコレート製品の賞味期限は半年〜1年以上なので、そんなに長い期間保管される事は無い(廃棄される)


マリサ
で、この件の電話でのTBSとのやり取りを不二家は全部録音していたんだが、その中でTBS側は元従業員とされる人物の証言として、この再利用の工程が行われたのはカントリーマアムであると言っていたんだ。


レイム
ちょっとまって、カントリーマアムっていわゆるチョコチップクッキーよね?
チョコとクッキーを分離なんてできるの?


マリサ
一応理屈の上では出来るぜ。
実験室レベルで使用される高価な遠心分離機を使えばだがな。
当然そんなものを使って分離していたらコストは普通の製品より何倍もかかるがな。


マリサ
まあそもそも、不二家の平塚工場ではカントリーマアムを作っていなかったんだがな。


レイム
うわぁ…


マリサ
でな、この件、不二家からの抗議があった後も「みのもんたの朝ズバッ!」では、この証言を前提に不二家バッシングをやり続けてな、最終的に不二家が外部委員を招いて作った信頼回復対策会議の郷原信郎議長が最初の抗議電話でのやり取りやその後のTBSとの協議の内容を公開したんだ。

朝ズバッ!捏造疑惑深まる みのもんたよ「テレビの画面上で謝罪すべきだ」
J-CAST 2007/3/30
https://www.j-cast.com/2007/03/30006526.html

TBSの情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」で「捏造の可能性」が指摘されている問題で、不二家が社外に設置した信頼回復対策会議が正式に「TBSに対する損害賠償請求など法的措置をとることを検討すべきだ」と不二家に提言した。さらに、同会議は「捏造の可能性」の裏づけとなるメモやテープを公開した。不二家も本格的に提訴を検討する方針だ。
意図的に不二家の信用を毀損しようとした?

2007年3月30日、不二家と信頼回復対策会議は東京都内で記者会見を開き、不二家の不祥事について同会議が「最終報告書」を同社に提出したことを発表した。さらに、「最終報告書」は、「朝ズバッ!」について、「同番組の不二家バッシング報道は、単純な誤解、無理解の域を超え、意図的に不二家の信用を毀損しようとする意図すらうかがわれる」などとした上で、

「今後も、TBS側に公正で客観的な調査を徹底して求めた上で、その対応如何では、同番組が不二家の営業に与えた損害を把握した上で、同社に対する損害賠償請求など法的措置をとることも検討すべきである」

とTBSの対応によっては、同社を提訴することを検討するよう提言した。
信頼回復対策会議の郷原信郎議長はこの日の会見で、「(TBSに)全く誠実に対応してもらえなかった」としたうえで、

「TBSは第3者による委員会を設けて、報道の真実性を明らかにすべきだ。TBS側でこれが行われないということであれば、一方的にこうした措置をとるべきではないかと会議は判断した」

と語った。不二家も「これからの検討になる」としており、これらの提言を受け、訴訟を検討する方針であることを明かした。

07年3月29日にJ-CASTニュースで既報の通り、同会議は07年1月22日の「朝ズバッ!」で放送された「新証言…不二家の”チョコ再利用”疑惑」と題されたニュースについて「事実と異なる」「捏造の疑いがある」などとして、TBS側に抗議していた。このニュースでは、不二家平塚工場の従業員とされる人物が、賞味期限切れのチョコを溶かして再利用している、パッケージしなおすために、期限切れのチョコを裸にする作業を行ったなどと証言していると報じたが、同会議は『カントリーマアム』について、「賞味期限切れを捨てようとしたら怒られ、パッケージし直したとする証言があるがどうなのか」との確認がTBSから不二家側にあったが、不二家側は『カントリーマーム』は平塚工場で作っていないし、そのことを伝えている、としていた。

https://www.j-cast.com/2007/03/30006526.html?p=2

不二家側のメモが間違っている」

この日の会見で同会議は、不二家側の対応メモを公開。これによれば、TBSは2007年1月20日16時30分に不二家に、平塚工場で働いていたという女性からの証言について「(1)返却されたチョコレートを再び溶かして使用していた。(2)カントリーマアムについて、賞味期限が切れていたので捨てようとしたら上司に怒られ、それを再度新しいパッケージに入れて製品としていた」の2点についてたずねている。不二家側は(1)「返品は使っていない」(2)は「平塚でカントリーマアムは生産していない」と回答した旨の記述がメモに残っている。

さらに、同会議は2007年3月25日に行われた不二家側とTBSの協議の際に録音された音声を公開した。そのなかには、TBS側のプロデューサーとされる人物が「心外なんですよ、正直言ってウソとかどうか、捏造だったっていわれることが、そもそも」と厳しく不二家側に詰問するものや、「カントリーマアムと言っている?」「そうですね」などと、事実上「カントリーマアム」について取材したことを認めた音声も公開された。これが、本物であれば、「捏造」の証拠になる可能性が高いのは明らかだ。

しかし、同会議によれば、「不二家側のメモが間違っている」などと相変わらず否定しているのだという。
郷原議長は、TBSについて「捏造の疑いがある以上に、それを正すコンプライアンス体制に重要な問題があるのではないか」と指摘する。さらに今回の「朝ズバッ!」で、みのもんた氏の度重なる不二家への非難について、

「謝罪をして、そういう発言をしたみの氏自身が、不二家に対して『大変失礼なことをしました』という謝罪をテレビの画面上ですべき。それがない限り(不二家の)名誉回復はないと思う」

と述べた。


マリサ
その中で、TBSのプロデューサーらしき人物が「心外なんですよ、正直言ってウソとかどうか、捏造だったっていわれることが、そもそも」と逆ギレしたり、「カントリーマアムと言っている?そうですね」と、最初の抗議電話の録音テープで「再利用したのはカントリーマアムの事である」と認める証言をしているんだぜ。


レイム
これ真っ黒じゃない。
そもそもチョコの再利用の証言事態に矛盾があるうえに、平塚工場でカントリーマアムは製造していないわけなのだから、証言に一切裏付けが取れていないフェイクニュースって事じゃない。


マリサ
でもな、TBS側はこの協議で「取材メモ(最初の抗議の電話録音)が間違っている」とか言って居直っていたんだぜ。
協議の場で、「カントリーマアムと言っている?そうですね」と言っていたのにな。


レイム
なんでTBSはこんな頑ななの?

みの「廃業」発言で 不二家TBS提訴の可能性
J-CAST 2007/3/29
https://www.j-cast.com/2007/03/29006494.html

TBSの情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」で、不二家の不祥事として報じた内容に対して、不二家が社外に設置した信頼回復対策会議が「事実と異なる」と指摘していたことが明らかになった。しかし、そんな、なまやさしい話ではなさそうだ。同会議長は、放送内容そのものに「捏造の疑いがある」と指摘した。さらに、みのもんた氏が「(不二家に)廃業してほしい」と発言したことについて「営業上の損害とイメージの悪化を招いた」として、TBSを提訴する可能性があることを明かした。

ニュース自体に「捏造」である可能性

「もうはっきり言って廃業してもらいたい。こんなバカなことをやってる不二家がね、そのまま社長が交代したからといってね、メーカーとして存続できること自体がおかしい。消費者をナメるんじゃない!」
「こういうメーカーがのうのうとしていること自体がおかしいんですよ。みなさん」

みのもんた氏は2007年1月23日の放送でこのように発言した。しかし、この発言の根拠になったのは、前日の「朝ズバッ!」で放送された「新証言...不二家の"チョコ再利用"疑惑」と題されたニュース。しかし、このニュース自体「捏造」である可能性が指摘されている。
この「新証言~」では、不二家平塚工場の従業員とされる人物が、賞味期限切れのチョコを溶かして再利用していると「証言」。さらに、パッケージしなおすために、期限切れのチョコを裸にする作業を行ったなどとした。「朝ズバッ!」では、アナウンサーが「信じられない新たな疑惑が浮上しました」と紹介し、みのもんた氏も「もう信じられません。生クリームを使ったショートケーキに端を発して、すべての製品にこういうことがあった」などと言い放った。誰もが「ひどい」と思ってしまうようなこの証言、実は「捏造」の可能性があるのだという。

信頼回復対策会議の郷原信郎議長はJ-CASTニュースの取材に対し、次のように述べる。

「TBSは、(不二家の製品)『カントリーマアム』について、賞味期限切れを捨てようとしたら怒られ、パッケージし直したとする証言があるがどうなのかと、確かに不二家に確認してきている。しかし、そもそも『カントリーマアム』は平塚工場で作っていないし、そのことを伝えている。これは不二家に間違いのないメモが残っています。その段階で、VTRの証言がウソだとTBSは気づくはず。にもかかわらず、『カントリーマアム』の部分が削られていて、チョコの話として映像が流れていた。これが捏造の疑いがある点です」

『カントリーマアム』というのはクッキーの中にチョコが入ったもの。チョコそのものとは違う。

https://www.j-cast.com/2007/03/29006494.html?p=2

「『あるある』なんてレベルじゃない誹謗中傷」

また、番組中ではチョコの再利用について、不二家のコメントとして「確認が取れていない」と紹介されていたが、不二家は「再使用するなんてありえない」と答えたと郷原議長は指摘する。
さらに、翌日の放送でみの氏が「廃業してもらいたい」「メーカーとして存続できること自体がおかしい」などと発言したことについて次のように怒りを露にする。

「『あるある』なんてレベルじゃないですよ。(「朝ズバッ!」は)生きてる会社の従業員に対して誹謗中傷した。営業上の損害を生み出した上に、イメージを悪化した。『廃業してほしい』発言にTBSは『廃業しないように頑張ってほしいという意味では』なんてことを言ったようだが、ほんとTBSってどんな会社なんだと思う。何言ってもいいと思ってるんじゃないですか。信じられませんよ」

J-CASTニュースはTBSに事実確認しようとしたが、同社広報は「そちら(J-CASTニュース)の取材には今後お答えしない」とまたしても取材を拒否した。
不二家広報によれば、この放送直後にTBSにたいして「事実と異なる箇所があるので、訂正してほしい」と要請し、現在でもTBSと「協議中」だとしている。
さらに、郷原議長は、2007年3月30日に行われる信頼回復対策会議のなかで、「TBSに法的責任を追及すべき」と提言すると、J-CASTニュースに明かした。そのための合意を現在取りまとめているという。


マリサ
それはな、郷原氏によると元々証言者はカントリーマアムの事であるとして証言していたのに、放送では「『カントリーマアム』の部分が削られていて、チョコの話として映像が流れていた。これが捏造の疑いがある点です」 と指摘している事が重要だぜ。



レイム
ああ、そもそもなんで証言者のチョコチップクッキーの話が放送ではチョコの話になっていたのかって事ね。
「カントリーマアムというチョコチップクッキーの事である」と認識していたと認めてしまうと、捏造が確定してしまうわけね。
事前に矛盾に気付いていた事になるから。
だから郷原氏の公開した音声を「間違いだ」と強弁したと。


マリサ
しかもな、記事にもあるようにみのもんた氏は22日の時点で証言に疑惑があるのに、23日の放送で不二家に対して「廃業しろ」とか言っているうえに、(チョコの再利用について)不二家は「確認が取れていない」と言っていると報じていたそうなんだぜ。


レイム
は????
22日に不二家はTBSに抗議していたのよね?


マリサ
さらにな、この件に関して追求していたJ-CASTに対してTBSは「そちらの取材には今後お答えしない」と取材拒否をし続けていたんだぜ。


レイム
企業が不祥事を起こしてマスコミからの取材拒否をすると、マスコミは業界全体が大バッシングするわよね。


マリサ
そうだぜ。
でもこの件でTBSは取材拒否をしたうえに、他のテレビ局も新聞社もこの件に「だんまり」だったんだぜ。


レイム
ダブルスタンダードが露骨過ぎでしょ。

郷原議長が公開質問状送付 「TBSは捏造疑惑に向き合え!」
J-CAST 2007/4/ 3
https://www.j-cast.com/2007/04/03006590.html

不二家の信頼回復対策会議の議長を務めた郷原信郎桐蔭横浜大コンプライアンス研究センター長(同大法科大学院教授)がTBSに対し公開質問状を送った。TBSの情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」の放送内容に「捏造疑惑」が持たれている問題で、信頼回復対策会議が「捏造疑惑」の証拠となるテープなどを公開した。しかし、TBS側がこれについて「道義にもとる」などとコメントしたことが、郷原議長の怒りにに火をつけたようだ。

事の発端は2007年3月30日に、不二家が社外に設置した信頼回復対策会議が「最終報告書」を同社に提出したことを発表した記者会見。同会議は「最終報告書」のなかで、消費期限切れ原料の使用が明らかになって以降のマスコミ報道について、「メディア・スクラム」状態になった要因は「マスコミの理解不足、誤解」と「それに対する不二家側の対応」にあったと指摘している。

不二家の営業上、相当深刻な影響を与えた

しかし、07年1月22日放送の「朝ズバッ!」での報道だけは、

「無理解による間違った報道というレベルを超え、きわめて意図的な事実に反する報道を行って、しかも、それを根拠にして不二家を徹底的に批難するということを続けた。『朝ズバッ!』の報道は不二家の営業上、相当深刻な影響を与えた。社会問題だ」(郷原議長)

として、TBSに対し法的措置を取る事を検討すべきだと不二家に提言している。そして、「朝ズバッ!」の内容に訂正を求め、両社が協議した際に録音された音声がこの日の会見で公開された。だが、それに対し、TBS側は「音声公開は道義にもとる」などとマスコミにコメントした。

これに対し、郷原議長は、TBSこそ「モラルが問われている」として07年4月2日にTBS井上弘社長宛に個人名で公開質問状を提出した。

質問状を提出した理由について郷原議長はJ-CASTニュースに対し、

「私をはじめとした信頼回復対策会議のやり方に対するTBSの『言いがかり』によって、コンプライアンス研究センターの所長として、また表舞台に立たざるを得なかった」

と語る。

https://www.j-cast.com/2007/04/03006590.html?p=2

「TBSのコンプライアンスは最低最悪」

信頼回復対策会議は3月30日の「最終報告書」の提出でその役割を終えたことになっているが、同会議の「やり方」にまでTBS側が批判のコメントをしたため、コンプライアンスを専門とする立場から、こうした主張に反論しないわけにはいかない、と考えたようだ。さらに、郷原議長は「道義にもとる」とするTBS側の主張に対しては次のように反論する。

「双方での同意の下で録音して保管することになった。その後、TBSは録音内容に反する主張をし始めた。我々としては間違っているところを正す必要があると考え、(会見での)公表に至ったのであり、当然の判断だった。それに対し、TBSは何の理由を示さずに批判してきたので、訂正と謝罪を求めた」

さらに、郷原議長はTBS側のこれまでの対応を踏まえて、次のように述べる。

「報道機関・テレビ局としての使命を考えて、TBSは『捏造問題』に向き合うべき。ウソがあったその後の対応からすれば、TBSのコンプライアンスは最低最悪」

郷原議長にTBS側から未だに回答は寄せられておらず、2~3日経って回答が寄せられない場合は再度回答を求めるとしている。


マリサ
しかもこれだけじゃないぜ。
郷原氏は3月30日の記者会見で、 「無理解による間違った報道というレベルを超え、きわめて意図的な事実に反する報道を行って、しかも、それを根拠にして不二家を徹底的に批難するということを続けた。『朝ズバッ!』の報道は不二家の営業上、相当深刻な影響を与えた。社会問題だ」と発言し、合意の上で行われたTBSとの協議の録音を全公開したんだ。


マリサ
そしたらな、TBSは「音声公開は道義にもとる」とか言い出したんだぜ。
いってる事が矛盾だらけだから公開されたのにな。


レイム
…え?
何それ、自分達の言っている事に落ち度がないなら公開されても問題ないはずなのだから、完全に居直りじゃない。


マリサ
居直った理由はな、3月25日に郷原氏らとTBSのプロデューサー2名が会談を行っていて、その中で「証言者が『チョコレート工場なのに、なんでクッキーが戻ってくるのだろうか』と思いながら、カントリーマアムを包装し直す作業を行っていたと話していたが、その証言をあえて放映せず、チョコレートについての証言のみ放映した」と語っているからなんだぜ。


レイム
要するに、最初の取材の時点で平塚工場でカントリーマアムを製造していない事を知っていた事をばらされて逆ギレしたって事ね。


マリサ
ちなみにTBS側は「カントリーマアムがクッキーではなく、チョコレートを主体とした菓子であると誤解しており、元従業員の発言はすべてチョコレートに関する発言であると思い込んでいた」と釈明しているぜ。


レイム
これ釈明になってる???


マリサ
なってないんだが、後半でやるがBPOはこの証言を事実として判断したらしいな。


レイム
呆れてものも言えないわね。


マリサ
ちなみに、4月にはいると朝ズバは謝罪っぽい事をしているんだが、みの氏が 「従業員の方なんか、特に家族の方の気持ちを思うとね。私に厳しいこと言われて、ガックリきてる方もいるんじゃないかと思いますけど。これからはね、『新生』になった不二家ということで、私もどんどん応援させていただきますから、頑張ってもらいたいと思います」 とか言っていたり、TBS側は「(廃業して欲しいというのは)廃業しないように頑張ってほしいという意味では」とか言っているな。


マリサ
他にも、アナウンサーが「いきすぎた表現、コメントがあった点についてもお詫びします」とか、「TBSでは証言者に法律家が面談するなどの調査をしたやらせや捏造に類する疑いはないとの報告を受けている」と言い訳してちゃんと謝罪しなかったんだぜ。

今回のまとめ
不二家問題はTBSだけではなく他のマスコミの報道もおかしかった
・TBSの報じた「不二家の不祥事」の内容には何一つ事実が無かった
不二家側の公開した録音に対するTBS側の証言は矛盾だらけ
・結局TBSは最後までちゃんと謝罪もせず捏造も認めなかった


レイム
これまでのマスコミの不祥事の件もそうだけど、ほんとマスコミって他人にはやたら謝罪させるのに自分達は何をやっても謝罪しないのね。


マリサ
それができるのがマスコミなんだぜ。
で、そんな事ばかりやってきたから、今みたいにまるで信用されなくなってきたわけだな。


マリサ
で、後半で解説するが、こうした態度が今回の不二家の件でネットを通じて広く知られた事で、TBSだけじゃなくマスコミ業界全体の信用低下に繋がって行ったわけだな。


レイム
そりゃこれだけの事をしたのに、他のマスコミがまるでTBSを叩かないんじゃ、そうなるわよね。


マリサ
そんなわけで今回の本編はここで終わるぜ。


レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました。


大口
おつかれ~


マリサ
日韓問題に続いてこれも前後編かよ。


大口
これはしょうがないんだよ。
これでもかなり色々端折ってるからね、ちゃんとやったら前後編どころか4パートくらいいくんじゃないかな。


レイム
まあ、これマスコミが騒がなかったから世間的には大事になっていなかったけど、本来ならTBSが廃業していてもおかしくないほど酷い事件みたいだしね。


大口
そういう事。


マリサ
ならなんで悠長に番外編なんて作ってたんだよ。


大口
やりたかったから!


レイム
ほんといい加減ね。


マリサ
そんなわけで今回の前編はここで終わるぜ。


レイム マリサ 大口
またらいしゅ~



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