日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

韓国の「ケンチャナヨ」という概念


初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。

ブロマガ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由

注意
・このブロマガは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています

・当ブロマガのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください


さて、本日は日本人でも聞いた事のある人が多いであろう韓国語のフレーズ、「ケンチャナヨ」に関する内容となります。


ケンチャナヨ」という言葉を聞いた事がある人は日本人でも多く、またその訳が「大丈夫」とか「問題ないです」という意味である事を知っている人も多いが、その用法の中に問題を起こした側が被害を受けた側に対して使う場合がある言葉である事を知らない人は多い。


要するに「易地思之」と同じような用法があるという事なのだが、この結果韓国では問題行為を起こした場合に「こんな事は大した事ではない、騒ぐな」と強要や誤魔化し目的で使われる事があり、これが社会不信を引き起こし度々問題になっている。


また、外交政策でもこの「ケンチャナヨ」が頻繁に見られ、問題を起こしても彼ら自身が「こんな事はたいした問題ではない」と「ケンチャナヨ」で納得してしまうため、それが相手側との間でトラブルになる事もある。



※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。



1:「ケンチャナヨ」から発生する社会不信


まず「ケンチャナヨ」について書いておくと、日本でも知っている人が多いように「大丈夫」とか「問題無いです」「気にしないでください」と訳されるように、問題の被害等を受けた側が相手に気を使って使う単語として紹介されていたり、第三者が相手を励ます場合に使ったりする場合なども紹介されています。


しかし実はこの「ケンチャナヨ」の用法には別の面もあり、「自分は常に正しい」という前提が常識となっている社会である韓国では、問題を起こした側が「こんな事はたいした問題では無いだろ?」という意図で「ケンチャナヨ」が良く使われています。


例えば、道を歩いていて人にぶつかってしまい、手に持っていた飲み物などを相手にかけてしまった場合に、飲み物をかけた側が「こんな事はたいした事ではない、気にするな」という意味で「ケンチャナヨ」という単語が使われます。


結果韓国では、問題を起こした場合に「自身の責任」を感じる人が少ない傾向にあり、そのため問題を起こすまでのハードルが低くなっているわけですが、あまりにも問題が発生するハードルが低すぎるためこれがある種の社会不信を引き起こしています。


例えばこちらの事例が典型的です。

ラドンマットレス」搬入に地元住民が集団反発 /唐津
朝鮮日報 2018/06/18
https://web.archive.org/web/20180619132841/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/06/18/2018061800645.html

 肺がん誘発物質「ラドン」が検出された寝具メーカー、テジンベッドのマットレスを郵便局が16日から回収し、忠清南道唐津港の野積場に搬入しようとしたところ、地元住民が車の出入りをふさいで反発した。

 唐津市松嶽邑古垈1里の住民50人は17日午前から唐津港野積場の入り口で郵便局の車の進入を阻止した。このため、全国から回収したマットレス6000枚を搭載した車200台が荷下ろしできなかった。この日、荷下ろしできなかったマットレスは天安市内のテジンベッド本社に運ばれる予定だ。

 住民たちは「テジンベッドのマットレス野積みについて、事前に住民に連絡がなかった。現在荷下ろしされたすべてのマットレスは別の場所に移動させるべきだ」と要求した。これに対して原子力安全委員会は「回収したマットレスはビニールで密封されているため問題になっている放射性の気体が出ず、作業員や近隣住民には全く被害が及ばない」と説明した。

 韓国郵政事業本部は16日と17日に全国でテジンベッドのマットレス2万4000枚を回収、唐津港野積場に移す計画だった。現在1万8000枚が唐津港野積場に持ち込まれたとのことだ。

李永完(イ・ヨンワン)科学専門記者


この事例の背景を先に書くと、韓国のメーカーが発売したマットレスから、規準の9倍にもなる放射性物質ラドン)が検出され、回収騒ぎとなりました。


ラドンマットレス、韓国政府がメーカーに全回収・廃棄指示 朝鮮日報 2018/05/22


要するに、このメーカーが「ケンチャナヨ」精神に則り「大した事では無いだろう」と基準値以上の放射性物質を含んだマットレスと販売し、流石に韓国内で大問題となり回収騒ぎとなったわけです。


そして、韓国の郵便局がマットレスを回収し一時保管する事となったわけです。


韓国郵便局、「ラドンマットレス」回収に職員3万人動員 朝鮮日報 2018/06/12


しかし、韓国の郵便局も政府も回収後のマットレスの保管場所について「ケンチャナヨ」精神で何の事前説明もしないまま集積場へ野積みしたため、安全性について一切の説明を受けていなかった住民達が抗議活動を行ったわけです。


日本人の感覚ですと色々とありえない事件なのですが、韓国ではこうした問題が度々発生しており、過去には経費節減のために工事事業者が放射性廃棄物アスファルトに混ぜ込んで道路を舗装し、それが発覚し問題になった事があります。


そして、問題になったアスファルトははがされたのですが、その瓦礫が近所の公園に放置されていたという事件まで発生しています。


ソウル市が撤去した放射能アスファルトを公園に放置「管理ずさんすぎ!」 韓フルタイム/livedoor NEWS 2011年11月15日


皆が皆ケンチャナヨの精神で「自身の責任」に対して無頓着であるため、こういう事が頻繁に発生するわけですが、その為韓国ではこうした問題に対する社会不信の度合いが非常に強く、最初の記事のような抗議活動が起きるとどんな説明をしても信用されず問題が深刻化する場合が多いです。


2:責任に無頓着


こうした背景から、韓国では(問題を起こした)当事者はどんなに大きな問題を引き起こしても「大した事ではない」と認識するため、それが結果的に大問題になる場合が多いです。


例えばこちらの事例では


エンジン火災…別の飛行機と偽って乗せたアシアナ 中央日報 2016年06月28日


2016年のこの件の場合、まずアシアナ航空機のエンジンが火災事故を起こし、乗客に下りてもらい「別の飛行機を用意して翌日出発する」と発表しました。


しかし実際には、火災を起こした機体を修理して再度乗客を乗せただけだったのですが、乗客が気付くまでアシアナ側はその事を黙っていた上に、乗客にはトラブルの原因が火災であった事も説明していなかったそうです。


また2015年に韓国で発生したMERS(中東呼吸器症候群)の事例では、本来国が中東への旅行者に注意喚起をし、また感染拡大は事前に予測されていたため、感染対策をしていかなければいけなかったのにも関わらず、誰もそれをしなかった上に、感染発覚後は患者も医師も隔離措置を無視していました。


【時論】MERS危機を育てたのは安全不感症=韓国() () 中央日報 2015年06月05日


皆が皆、自身の責任に無頓着であり、「その結果何が起きるか」をまるで考えていなかった事が、一連の韓国でのMERS感染拡大問題へと繋がったわけです。


こうした事例は韓国で非常に多く、韓国で深刻な事故が多く発生する原因となっているわけですが、問題の本質はこの「ケンチャナヨ」の概念によって誰もが自身の責任を重要と考えていないことです。


また、問題を指摘された場合に相手の劣等性を指摘すれば自身の正当性が証明されるという韓国独特の考え方にも、「常に自身の責任を軽く見る」という考え方が社会で一般化しているため、容易にその考え方に結びつき易いという背景があるわけです。


3:問題と認識していない


今回説明した責任に無頓着だからこそ発生する「ケンチャナヨ」の問題は、当然の事ですが韓国内で完結する問題ではなく、日本との外交問題にも関係してきます。


韓国外務省、性暴力被害者保護で諮問委=慰安婦支援団体代表も参加 時事通信 2018/06/19
河野太郎外相、韓国の性暴力根絶イニシアチブに理解 「慰安婦問題とは無関係と説明あった」 産経新聞 2018.6.20


例えば最近のこの事例では、韓国は「(紛争地域の女性を性的暴力から保護する活動を推進するための)諮問委員会」を立ち上げたのですが、その諮問委員に慰安婦支援団体が含まれており、2015年末の慰安婦合意で「国際社会で互いに(慰安婦問題を)非難・批判することは控える」とした事に違反しています。


またこの件では、事前に韓国側から日本政府に「慰安婦問題とは無関係である」と説明があったそうなので、合意違反だけではなく韓国側は事前に虚偽の説明をしていた事になります。


これなのですが、はっきり書けば韓国側はこれが虚偽の説明の件も含め日本側で問題になるという事自体を最初から想定していません。


自身の発言に責任を負わず「ケンチャナヨ」で考えているため、『戦時の女性への性暴力』という問題で扱えば合意に反しないし、仮に問題があってもそれは大した問題ではないはずだと考えているのです。


本質的には考え方が最初の放射性物質入りマットレスの事例と同じです。


事前に説明していなくとも、自身の行いに責任を負う発想そのものが存在しておらず「大した事ではない」と考えており、日本に対して「ケンチャナヨ」だと言っているわけです。


韓国関連は頻繁にこういう事が発生します。
日本で度々見られるような責任を回避するという発想ではなく、そもそも言動に責任を負うという発想そのものが無いのです。


「責任を回避する」態度というのは、まず自身の言動に少なからず責任を負うという発想があるからこそ出てくるからです。
ケンチャナヨ」とはそういう意味です、日本での常識は通用しないわけです。


ケンチャナヨとは問題を起こした側が被害を受けた側に言う言葉でもある」であることは、韓国関連の情報を知る上で知っておいたほうがいいでしょう。



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