日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

モルゲッソヨと外華内貧


さて、本日は少々旬が過ぎてしまった感がありますが、リクエストが多そうなので例の「モルゲッソヨ」に関連した内容を書いていきます。


初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。

ブロマガ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由



先週韓国平昌のプレスセンター前にある像があまりにも衝撃的な姿であった事が話題となり、以後この像は「モルゲッソヨ」と呼ばれるようになったが、実はこの手の「芸術品」は韓国に多数存在しており、もっと「露骨」なものもいくらでもある。


また過激で露骨な性的表現や、或いは性的なものを含む文化・習慣なども韓国には多数あるが、実はそれと同時に韓国ではそうした性に関連した文化を徹底的に規制し取り締まる社会的な背景もあり、2つの異なる方針がなぜか両立しているため外から見ているとチグハグにみえる。


実はこれには韓国の「かくあるべき姿」に関連した「外華内貧」という文化が関わっており、韓国には「うわべを取り繕い」それを本物とし、実態を否定してしまう特徴があるため、こうした文化が昇華されず直接的な表現のまま社会に浸透している背景がある。



※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。


1:モルゲッソヨと韓国の文化


まずはこちらの記事から

平昌五輪:「モルゲッソヨ」が国内外で話題
朝鮮日報 2018/02/13
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/02/13/2018021300544.html
https://web.archive.org/web/20180213144736/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/02/13/2018021300544.html

最近の若者たちは五輪も遊びのネタにする。平昌冬季五輪ではオブジェやマスコットも遊びの対象になっている。中でも裸で頭に弾丸をかぶり、五輪メーンプレスセンター前に建っている3人の男の像が国内外のソーシャル・ネットワーキング・サービスSNS)で話題を呼んでいる。

 7日、日本のスポーツ紙「東京スポーツ」がこの像を「謎のオブジェ」「各国の報道陣の集合場所となっている」と紹介した。この像の本来の名称は「弾丸マンたち」だ。インスタレーション・アーティストの金知鉉(キム・ジヒョン)氏が2009年に発表して13年第1回平昌ビエンナーレに出品、現在の場所に設置された。東京スポーツ記者は「一体、これは何なのか?」「近くにいたボランティアスタッフに聞いてみても、口を揃えて『モルゲッソヨ(知らないです)』」と書いた。「モルゲッソヨ」は「分からない」という意味の韓国語を発音通りにカタカナ表記したものだ。これがSNSや各種サイトで共有され、この像は「モルゲッソヨ像」と呼ばれるようになった。

 ツイッターやインスタグラムなどには「モルゲッソヨ」というハッシュタグ(検索しやすいように単語の前に#を付けたもの)があふれ、パロディー作品が多数アップされている。

 9日の平昌五輪開会式で大きな話題を集めた「人面鳥」もモルゲッソヨ像と同様、パロディーの素材として多数使われている。白い服、頭に小さな冠をかぶった厳かな顔が儒教を守るソンビ(文人)のように見えるとして「儒教ドラゴン」というニックネームも付けられた。慶煕大学グローバル・コミュニケーション学科のイ・テックァン教授は「旧世代は五輪を国の名誉のためのイベントとして強調したが、若い世代はこれを風刺し、完全に個人の文化として楽しもうとする欲求を表出させている」と分析した。

ユン・スジョン記者

関連記事
平昌オリンピックリゾート像モルゲッソヨ日本で嘲笑
YTN(韓国語) 2018-02-09
http://www.ytn.co.kr/_ln/0103_201802091430070302_001


まずはモルゲッソヨさん、韓国の通信社聨合ニュース系ニュース専門チャンネル「YTN」に続き、韓国三大紙トップの朝鮮日報デビューおめでとうございます。


まあ冗談はさておき、「モルゲッソヨ」という名称の背景などは上記リンクや最初の要約にあるニコニコ大百科の記事などを読んでもらうとして、ここではこの像そのものよりもこの像が登場する韓国の文化的背景について書いていきます。


先週動画でも少し言及しましたが、韓国ではこのモルゲッソヨのような表現の造形物などはかなりあちこちに存在しており、日本人の感性からするともっと過激で下品な表現のものも多数ありますし、そういったものが子供が遊ぶ公園に普通に存在したりしています。


また、済州ラブランド(※興味のある方は検索してみてください)のように、直接的で露骨な性表現を「芸術品」として展示している施設もあり、普通に観光地として全年齢向けに公開されたりしています。


他にも、韓国国宝121号のタルチュムと呼ばれる仮面舞踊の演目には、破戒僧と娼婦による非常に直接的な性表現の踊りなどもあります。


<韓国の仮面劇>土 俗 を 超 え た 社 会 劇
――韓国慶尚北道河回(はふぇ)村の仮面劇を見る



更に、韓国では2000年代初頭に売春が違法となったわけですが、その結果短期ビザで日本やアメリカ、カナダ、オーストラリアに「遠征売春」という名で違法売春に従事する女性が多数現れ、日本もふくめ各国で少なからず社会問題化しているわけですが、そこにも韓国独特の性風俗文化が関係しています。


売春:「性産業輸出大国」韓国の恥ずかしい現実
朝鮮日報 2012/06/15 
1/2ページ) (2/2ページ

(一部抜粋)
 韓国人女性が海外で売春を行う要因は、何よりも需要があるからだ。海外に移住した韓国人だけでなく、韓国企業の駐在員、出張で訪れる男性たち、観光客などがこうした女性たちの顧客となる。ソウル大学国際大学院のチョン・ジェウォン博士は「韓国社会の飲酒文化に慣れた韓国人男性たちは、海外でも接待女性のいる店に行く。このような需要があるため、女性は売春目的で海外に出ていく」と指摘する。


上記記事で言及されているように、実は飲酒と性風俗がセットになっている事の多い韓国文化になれた韓国人が、こうした「遠征売春」の主な顧客だそうなのです。
つまり、韓国内で規制されたため、いざとなったら逃げやすい外国に「韓国内の需給」そのものが移行しただけなのです。


他にも、2010年には以下のように


韓国ネチズンら、米ポルノサイト殺到 朝鮮日報(韓国語) 2010.01.14


アメリカのポルノサイトに韓国人が殺到し、非常に「目立っている」事などが書かれています。


また上記複数の記事で「批判」をしている朝鮮日報自体も、韓国内ではいわゆるアダルトビデオのようなものは完全に違法となっていると書きながら、なぜか日本のAV女優が来韓した事を普通に記事にしています。


日本のセクシー女優、韓国ファンミーティング大盛況 朝鮮日報  2018/01/09


2:外華内貧


こうしてみるとモルゲッソヨの事もあり、韓国は性に対しておおらかな国であるように見えますが、先ほど売春が違法である事やアダルトビデオの類が全面禁止である事などからも解るように、性風俗関連の「法律」は日本よりもかなり厳しく、また表面上社会的な風当たりも性的表現に対して厳しいです。


実際、以下の事例のような事も起きています。


韓国で再上映された『君の名は。』現地の“ホントの評価”と意外な意見「これはポルノか?」 日刊サイゾー 2018.01.30


上記記事では、2016年にヒットしたアニメ映画「君の名は。」の韓国での再上映に際して、表現が卑猥であるとして批判的な意見が多数寄せられたとしています。


これに関しては、日本のアニメ映画である事もあり、「他者の劣等性」の指摘から自己の優越性を証明するために批判しているという面もあります。


そのうえで、このアニメの性的表現がそれほど露骨ではない事は明白である事を考えると、「ケチをつけよう」と思えば別に他の部分でも出来そうにもかかわらず、なぜ「その部分」にこだわったかが重要です。


実は韓国では、モルゲッソヨのような像や済州ラブランドのもののような性的表現が巷に溢れているにも関わらず、社会的に性的表現がタブー視されているのです。
だから「君の名は。」の”その部分”にスポットが当たったのです。


これは一見すると矛盾に見えますが、そこに韓国独特の価値観が関わってきます。


それが以下の「外華内貧」です。

韓国紙が嘆く“外華内貧” 最先端技術は外国に依存
zakzak 2016.05.06
(1/2ページ) (2/2ページ

「外華内貧」(ウェファネービン)とは、朝鮮民族の支配層が漢字を使っていた昔、彼ら自身が考え出した半島製の四字熟語だ。意味は、まさに読んで字の如し。「外見は華やかだが、内部は貧しい」ということで、私は、今日の韓国人の気質と行動様式を言い当てる最適語だと思っている。

 男も女も美容整形に走るのは、まさにその典型だ。

 訴訟されたら、即座に逆提訴する企業行動も、そうだ。「訴えられている」のではなく、「争っている」のだと格好をつけるためだ。その結末は、どんなに条件が悪くても「和解」案をのみ、「敗訴」を避ける。そして、「世界トップの○○社も、われわれとは和解した」と、実は涙目なのに胸を張ってみせるのだ。

 1980年代の中盤まで、韓国の一般紙はかなり漢字を使っていた。そこに、時として「外華内貧」の文字があった。そのほとんどは自嘲の意味で使われていた。

 ところが、韓国の新聞がほとんど漢字を使わなくなると、ハングル表記の「ウェファネービン」にもお目にかからなくなった。もしかしたら、それは韓国人自身が「内貧」に目をつむり、「外華」だけを気恥ずかしさも見せずに自賛する行動様式を確立していく過程だったのかもしれない。

 韓国紙の中に、久しぶりにハングル表記の「ウェファネービン」を発見したのは、朝鮮日報(韓国語サイト、4月19日)の「発電所の大型タービン、大橋の設計…外国技術だけ見上げる韓国 メイドイン・コリアの神話が沈む “外華内貧”の製造業実態を見ると」という特集記事だった。こんな記述がある。
(後略)


要するに内面や実態がどうであれ、「表面的によく見えるよう」取り繕えばそれでよしとする文化が韓国に存在しているのです。


その結果、実態としては世間に露骨な性的表現が溢れていながら、社会的には「かくあるべき姿」としてそうした性的表現は良くないものとして厳しく規制する事になっている、結果「君の名は。」レベルの性的表現ですら「(外から入ってきたもので)なんとけしからん」となるわけです。


また、過去に記事で何度か言及した以下の記事のように、自らの行いすら他者のせいにしてしまう習慣なども関連しています。
つまり、実際には自身もそうした性的文化を受容しながら、社会的には「そんな事をやっているやつらはけしからん」となるわけです。


韓国人、ともすれば「まず、あなたがちゃんとしろ」


3:チグハグな文化


こうした韓国的価値観から来る社会的な背景が、モルゲッソヨのような表現に関係しており、韓国ではいわゆる性的な表現が「直接的」かつ「露骨」である場合が多いのです。


通常、例えば性器に関する信仰などでもそうですが、日本のかなまら祭りのようにシンボルとしては登場しても、それが直接的な性行為表現などにはなっておらず、婉曲的になっている場合が殆どです。


これは他の国の場合も殆どの事例で同じです。


先週の動画で「モルゲッソヨはまだ大人しい方」と言及したのはそのためで、済州ラブランドの事例や最初にリンクを貼ったタルチュムの演目の事例のように、韓国では公的な場で行われる性的表現が「直接的」であり文化として「昇華されていない状態」が殆どです。


関連記事
平昌五輪会場近くの「ペニス公園」、日本に照準の男性器型大砲も
AFP 2018年2月15日
http://www.afpbb.com/articles/-/3162506


これは韓国の社会的背景から見ると、「他者のせい」にする文化があるにせよかなりチグハグなのですが、そこに私は外華内貧が関わっていると見ています。


つまり、韓国では外華内貧により「かくあるべき姿」としては性的表現そのものが硬く禁じられている事になっており、実態としてどうかは別として「存在しない事」になっています。


このため、いわゆる性的表現が社会に広く認知され普及していく過程で発生する「文化としての昇華」が発生せず、「発生状態のまま」実態としての文化に「名目上の芸術」として残った結果なのではないか、私はそう考えています。


本来性的な表現等は人間と切っても切れない関係にあるため、どこかで折り合いをつけて社会的に許容できる状態を見つけ出さないといけないわけですが、韓国では需要があるにも関わらず性的表現を「公的に存在しない事」にしてしまったため、そうした社会の段階的変化がなされなかったわけです。


結果、社会では性的表現が厳しく規制されているという「建前」と同時に、芸術等の名分のもとに文化的に昇華されていない直接的な性表現が社会に溢れていった、その結果が多くの外国人の目に触れる平昌のプレスセンター前にある「モルゲッソヨ(弾丸男)像」ではないでしょうか。


日本人から見ると「シュールな像」でしかないのですが。



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