日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

【日韓問題】韓国独特の「ウリ」と「ナム」の概念 後編


今回はタイトルにもあるように「ウリとナム」という韓国の特殊な概念についての後編となります。




youtube
https://youtu.be/pWvsk4JAcYE


レイム マリサ
ゆっくりしていってね


レイム
さて、本日は前回に引き続き韓国独特の「ウリとナム」の概念の解説をやっていくわ。


マリサ
前回もだいぶ複雑な話だったが、今回大丈夫か?


レイム
大丈夫よ。
前回のコメントも踏まえて、疑問点や誤解のある部分は修正できるように説明していくから。


マリサ
ま、お手並み拝見といくぜ。


レイム
それでは本編をどうぞ。


「ナム」とは「ウリ以外」


マリサ
前回のコメントで「ウリとナムとは敵と味方のこと?」とか「ナムについて説明が欲しい」といったコメントがあったが、「ウリ」に関してはなんとなく解ったが、「ナム」というのは結局なんなんだ?


レイム
ああ、それね。
「ナム」とは「ウリ以外」ってことよ。
説明終わり。


マリサ
は?手抜きしてないでちゃんと説明しろ。


レイム
手抜きも何も、他に説明しようがないもの。
ナムというのは、勿論「敵」も含まれる概念だけど、自分とは「全く関係のない他人」の事も含まれるのよ。


マリサ
やけに広い範囲だな。


レイム
そう、範囲が広いの。
でね、なんでこうなるかというと、元々朝鮮って中国と同じで地縁・血縁社会なんだけど、こうした社会では他者との関わり方が日本人とはかなり違うの。


マリサ
どう違うんだ?


レイム
例えば日本の場合、あかの他人であっても基本的に「他者に不快な思いや迷惑をかけてはいけない」って考えるわよね。


マリサ
そんなの普通じゃないのか?違いがあるとは思えんが。


レイム
そこが違うのよ。
韓国の場合、「ウリ」には迷惑をかけたり不快な思いをさせてはいけないけど、「ナム」に対してはどんな手段を使っても自己(ウリ)の利益を追求して良いって考え方なの。


マリサ
どういうことだ?


レイム
こちらの事例がわかりやすいわね。

【コラム】海外の方が割安と感じさせる韓国旅行事情
朝鮮日報 2017/08/20
1/2ページ) (2/2ページ

 夏休みで北海道の函館に行ってきた。香港・ナポリと共に「世界三大夜景」と言われる函館の夜景を見ようと展望台に向かうロープウェイに乗った。高度が上がるにつれて窓ガラス越しに市内の夜景が見えてくると、あちこちから歓声が上がった。「わー、きれい!」という韓国語が聞こえてきたので振り返ってみると、女子高生2人が夜景をバックに「自撮り」をしていた。「ほかの家族はいなくて2人だけで来たの?」と聞くと、「1カ月間アルバイトをして貯めたお金で来た」と答えた。高校生でも自分の力でお金を稼ぎ、日本に旅行に来られることに、あらためて驚いた。

 だが、その驚きはやがて「そういうことも十分できそうだ」という考えに変わった。函館の名物ハンバーガー店「ラッキーピエロ」でハンバーガーとウーロン茶1杯、そしてマグカップにいっぱい詰まったフライドポテトが出てくるセットメニューの値段は約6600ウォン(650円)だった。韓国で人気の日本映画『Love Letter』の舞台となった坂道や日本初の西洋式城郭で囲まれている五稜郭公園など、函館の名所を巡る市電は600円の一日乗車券で乗り降り自由だ。食費・交通費・買い物代などで一日1万円はかかるだろうと覚悟していたが、ホテルに帰るといつもお金が残っていた。往復約30万ウォン(約2万9000円)の格安航空券や宿泊費を合わせても3泊4日の旅行にかかったお金は約100万ウォン(約9万5000円)だった。

 ただ安いだけではない。1泊11万ウォン(約1万円)の3つ星ホテルでは、スタッフがパスポートを確認すると韓国語で「函館にようこそ」とあいさつした。スーツケースも部屋まで運んでくれた。町の小さな居酒屋でも「カンコク(韓国)」と言えば韓国語で書かれたメニューを渡してくれた。観光客のための儀礼的な親切かもしれないが、「少ないお金でもおもてなしをしてもらえる」という思いを旅行期間中、ずっと感じた。

 先日、韓国旅行と海外旅行の費用を比較する記事を書くにあたり、複数の知人から「旅行の時の話」を聞かせてもらった。韓国国内を旅行した知人たちが異口同音に言うのは「お金を使っているのに嫌な思いをした」という言葉だった。先月、江原道束草に行った知人は「2人前で10万ウォン(約9500円)の刺身の盛り合わせを頼んだら、ツマの海藻ばかり山盛りで、刺身はほんの数種類しかなかった。店主に文句を言ったら『この辺りの別の店でもみんな同じだ』と逆ギレされた」と教えてくれた。先週末、釜山に行った別の知人は「数カ月前に15万ウォン(約1万4000円)で泊まった宿が繁忙期にはちょうど2倍の30万ウォン(約2万8000円)請求してきた」と語った。長期休暇や連休シーズンの「ぼったくり料金」に「席料」や浮き輪・パラソルなどを借りる各種「レンタル料」を追加で払えば、だまされたような気分になる人も多いだろう。

 一生懸命働けば働くほど、長期休暇にゆっくりしたいという欲求はますます高まるが、韓国の観光地は依然として「休暇シーズンだけの商売」ばかり考えている。その間に低価格競争を繰り広げる格安航空会社、10分で終わる予約代行サイトの海外ホテル予約、韓国よりも安くなった物価…。海外旅行へのハードルはますます下がっている。

社会部=ヤン・スンジュ記者


レイム
これは韓国で国内旅行が海外旅行より「割高に感じる」のが国内旅行不振が続いている原因としている記事なのだけど、その中で実際に国内旅行をした人の話として、「お金を使っているのに嫌な思いをした」とか、「ぼったくられたうえにクレームを入れたら逆ギレされた」とか、とんでもない額のぼったくり料金が設定されていたといった話があるの。


マリサ
一応確認しておくが、これって外国人観光客じゃなくて、韓国人が韓国内を旅行するときの話だよな?韓国人は基本的に韓国人にとって「ウリ」じゃないのか?


レイム
つまりね、前回書いたように「自己の利益を共有できる範囲」がウリであると説明したでしょ。
この事例の場合には、商売で現金を受け取る側がウリで、客がナムなの、だから客に不快な思いをさせても何とも思わないわけ。


マリサ
これじゃリピーターも付き難いだろうし、長期的にマイナスじゃないのか?
なんとかしようと考えないのか?


レイム
実際これがかなり問題で、この有様なので韓国では観光客のリピート率が非常に低く、この問題は韓国が韓流を始めたころからずっと問題になっているけど、未だに一切改善されず今じゃ日本とのリピート率の差が倍近くになっているのよ。

外国人観光客の再訪問 日本が韓国を大幅に上回る
聨合ニュース 2017/07/12
http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2017/07/12/0800000000AJP20170712001000882.HTML

【ソウル聯合ニュース】外国人観光客は韓国と日本を類似した観光地と認識しているが、2回以上訪問した人の割合(リピート率)は日本が韓国を大幅に上回るとの調査結果が、12日発表された。

 韓国文化観光研究院と日本の観光庁などによると、昨年韓国を訪問した外国人観光客は1724万1823人、日本を訪問した外国人観光客は2403万9053人だった。

 それぞれの国へのリピート率は韓国が38.6%、日本が61.6%で、韓国は前年の46.1%から減少した一方、日本は前年の58.7%から上昇した。

 韓国とほかの国との間で迷ったという訪韓観光客のうち、最も多い60.3%が韓国と日本を比較しており、観光客は二つの国を似通った観光地と認識していた。

 しかし、韓国へのリピート率が日本より低いことは、外国人観光客にとって韓国より日本がより魅力的な観光地であるためだと分析される。

 昨年の各国からの訪問観光客満足度は韓国が95.0%、日本が93.8%で韓国の方が高いが、リピート意向は訪日観光客が93.3%、訪韓観光客が84.1%と日本が上回った。

 昨年、韓国を初めて訪問した人の比率が高い国はマレーシア(84.3%)だったが、日本を初めて訪れた人の比率が高い国はスペイン(71.3%)で、日本は欧州など遠隔地での人気が高いと集計された。

 外国人観光客が韓国と日本で主に行う活動にも違いがあった。

 昨年韓国を訪れた外国人観光客が主に行った活動(複数回答)の1位はショッピング(75.7%)、2位は飲食(51.0%)だったが、日本では1位が飲食(95.0%)で、ショッピング(80.5%)が2位だった。

 昨年、訪韓観光客のうち1人当たりの支出額が最も少なかったのは日本人だったが、日本での1人当たりの支出額が最も少なかったのも韓国人だった。


レイム
外国人だろうと韓国人だろうと、「利益を共有していない」と判断されたらそれでナムなのよ。
そして韓国では「ナムには何をしても良い」ので、観光客のリピート率が低いと。
ちなみに以前、韓国では外国人への蔑視感情が強いって説明したでしょ、それにもこの考え方が関係しているわね。「ナムとはウリ以外」という意味解ってもらえたかな。


マリサ
なるほど、単純に「ナム」=「敵」ってわけでもなく、その時の状況で「自分と関係ない」と判断されたらそれで「ナム認定」ってわけなのか。


ウリとナムで判断基準が変わる


レイム
そういう事ね。
それでね、このように韓国ではウリとナムで接する態度が大きく変わるわけだけど、前回韓国では社会不信が非常に強いって説明したでしょ?


マリサ
ああ、なんかしてたな。
「自分は正しい」以外認めないから他人が信用できないんじゃないかと言ったら、レイムは「それだけじゃない」とか言ってたが、それが関係するのか?
まあ、話の流れ的になんとなくわかるけど。


レイム
まずこちらを見て欲しいの。

元軍幹部も関与した整備業者… F-16部品書類偽造で243億ウォン横領=韓国
2015年02月18日16時09分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/811/196811.html

(一部抜粋)
戦闘機整備部品を国内に持ち込み整備したように見せかけ整備代金数百億ウォンを横領した容疑で予備役空軍中将ら3人が裁判にかけられた。彼らは除隊後、戦闘機整備業者に入社し、ロビイストとして活動して犯行に及んだことが明らかになった。


レイム
この記事では、軍の幹部が除隊後に軍事関連企業などに天下りし、兵器の入札にロビイストとして参加、そこで不正を行って利益を得ていた事が発覚したという事例ね。
韓国ではこの軍関連の不正がかなり深刻で、整備不良などで死者も出しているわ。


マリサ
まあ酷い話ではあるけど、途上国では良くある話だし、これを「韓国特有」とするのはちょっと言いがかりじゃないか?


レイム
「これだけ」ならね。
こうした背景から、現在の文政権では軍の不正を一掃することも公約に掲げていたのだけど、なんとその文政権で国防長官人事で、よりにもよって怪しい資金の流れのある退役軍人ロビイストを候補に入れていたのよ。

【社説】文大統領の「お友達」人事がもたらした難局
朝鮮日報 2017/06/23
1/2ページ) (2/2ページ

 韓国に17ある部処(省庁)のうち、22日までに長官(閣僚)が任命、あるいは指名されたのは14部処だが、その中でこれまで文在寅ムン・ジェイン)大統領と何の因縁もなかった人物は企画財政部(省に相当、以下同じ)のキム・ドンヨン長官と外交部の康京和(カン・ギョンファ)長官の2人だけだ。この2人以外は全員が大統領選挙での陣営スタッフか与党「共に民主党」所属の議員、あるいはかつての盧武鉉ノ・ムヒョン)政権と関係のあった人物ばかりだ。ここまで偏った人事はこれまでの政権で一度も見られず、しかも各分野とも一定の経験や経歴、あるいは能力が認められた人物は意図的に排除されているような印象まで強く持ってしまう。

 例えば法務部(省に相当)長官の人事について文大統領は、最初から検察OBを無条件で候補者から排除していたという。検察OBの中にも検察改革の適任者は間違いなくいるはずだが、今回の人事では最初から検討もされなかったようだ。そのような事情で指名された元大学教授の候補者はすでに知られているように個人としても、あるいは政権としても大きな傷だけを残して結局は辞退した。また国防長官はこれまでほとんどが陸軍出身者だったため、陸軍ばかりが幅を利かせるという弊害は確かにあったかもしれないが、韓国軍は最初から地上軍主体とならざるを得ないのも現実だ。ところが文大統領は今回候補者を指名するに当たり陸軍士官学校出身者は無条件排除した。陸士出身者の中にも優秀で清廉な人材は多いはずだが、今回のような形で一方的に排除することに問題がないのか気になるところだ。しかも実際に指名した海軍出身の人物は完全に武器購入のロビイストで、関係する弁護士法人から巨額の顧問料を受け取っていた事実がすでに表面化している。

 外交部長官もこれまで韓米関係、あるいは北朝鮮の核問題などに携わった経験のある人物が多かった。韓米同盟は国の防衛と発展の根幹であり、しかも核問題が現実的かつ深刻な脅威となっている以上、これもやむを得ない側面があったのも事実だ。そのため外交部長官に外務考試(外交官試験)合格者、またその中でも優秀な人物が任命されるのはごく自然な流れでもあった。もちろんこの流れにもマイナスの側面はあったかもしれないが、それだけで外交官出身者を全て排除してしまえば、これは政府の仕事を市民団体の観点だけから進める結果を招いてしまうだろう。実際に今回は外交部長官はもちろん、大統領府国家安保室長や外交政策担当の二人の次長までがいずれも北朝鮮関連業務の経験を持つ人物ではない。

 環境部は水質管理はもちろんだが、水資源そのものの管理も担当する。ところがこの環境部では今回長官はもちろん次官まで市民団体出身者が指名された。これも環境分野に長く携わってきた官僚を全て無視する人事だ。

 大統領が自らと考え方の合う人材を閣僚に任命するのは当然のことかもしれないが、今回はどう考えても行き過ぎだ。それぞれの分野で能力を発揮し実績と経験を積んできた人物を無条件に「積弊」などとレッテル貼りし、特別な理由もなく偏見を持った結果、閣僚候補として名前が上がる人物は一気に減った。これが今なお続く人事失敗の一つの原因だ。もちろん人事では一種の大抜てきあるいはショー的な側面も時には必要かもしれないが、それでも一方に偏らないバランス感覚だけは常に持ち続けなければならない。


マリサ
待ってくれ、文政権は軍の装備購入に絡む不正根絶を訴え
ていたんだよな?
それでなんでそんな怪しげな人物を候補に入れたんだ?


レイム
文政権にとってその候補は「ウリ」だったからなのよ。


マリサ
いやちょっと待て。
不正な金の流れが疑われているのなら、不正根絶を公約にしている文大統領と利益を共有していないから「ナム」じゃないのか?


レイム
そこが韓国の特殊なところなのよ。
つまりね、韓国では根拠を前提とせず「自分は絶対に正しい」という考え方が一般的と説明したでしょ?


レイム
その考え方では、「ウリは常に正しい」の。
だから、どんなに怪しい金の流れがあろうと、不正の臭いがしようと、軍の悪習に関与している可能性があったとしても、「ウリだから正しい」の。


マリサ
は?意味解らんぞ。


レイム
要するにね、文大統領は軍の不正を正しているのではなく、「ナムへの劣等性の指摘を行っている」と考えてもらえばわかりやすいかな。
軍の不正にしても、これまで韓国の政治で主導権を握ってきたのは保守系だから、当然不正の大半にも保守系が多く関わっているでしょ?
だからナムの行った軍の不正という「悪」を叩いているのであって、不正をしていても「ウリ」なら問題ないのよ。


レイム
もっと言えば、ウリからナムへ認定されるためには、「ウリの面子が潰される」ほど世間から批判されるなど、ウリの利益が侵害された場合のみね。


レイム
また、以前の動画で説明されていたように、韓国では「他者の劣等性を指摘すれば自己の問題は消滅する」という考え方があるので、「ナムの劣等性」を指摘している限り、社会的にも「ウリの問題」は重視されないし、一般の人達も「ナム認定された相手」の劣等性から自己の正当性を導き出せるから、文政権の人事に問題を感じない人が多く、文政権は非常に高い支持率を維持しているの。



マリサ
つまりあれか、問題を起こしていようとウリである限りは問題にされず、ナム認定されると何であれ問題にされるってことか?


レイム
そういう事、だから「特殊」って言ったでしょ。
またこれはウリとナムの関係だけではなく、「ウリ同士の関係」でも特殊な事例があるわね。


「ウリ」とは勘違いの産物


マリサ
ウリ同士で?
でもウリっていうのは同じ「正しさ」を共有している相手のことだろ。


レイム
前回説明したわよね、「なんとなく自分と全く同じ”正しさ”を共有していると認識できる集団」って。
一見矛盾しているようにしか見えないこの状態が、ウリ同士の特殊な関係を作り出すの。


レイム
この最近の事例がわかりやすいのだけど、記事では韓国の大型書店の児童書コーナーが無法地帯となっており、子供が店の本を散らかしたりお菓子や飲み物をこぼしたり、酷い場合にはページを破いてしまうなどの問題が頻繁に発生している事が書かれているわ。

韓国の大型書店、児童図書コーナーは無法地帯
朝鮮日報 2017/08/27
https://web.archive.org/web/20170831123300/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/08/25/2017082501832.html

 8月10日午後2時、ソウル市光化門の書店教保文庫を訪れた。約10坪(約33平方メートル)の児童専用図書コーナーに30人以上の子どもたちが所狭しと座っている。床には数十冊の本があめの包み紙と共に散らばっていた。ジュースを飲みながら恐竜の絵本を読んでいたある男の子は、意図的にではなく本を「ビリッ」と破いてしまった。子どもの母親は本棚から新しい本を持ってきて子どもに手渡した。

 夏休みを迎え、多くの父兄が子どもと共に大型書店を訪れている。子どもたちが販売用の書籍を乱暴に扱い、壊してしまうため、書店は頭を抱えている。教保文庫の光化門店の場合、平日は平均で20冊、週末には30冊以上の書籍が破損され、返品処分となっている。最近ソウル市鍾路区の永豊文庫では、ある子どもが本にコーヒーをこぼしたまま、置いていってしまったことがあった。ほとんどの書店は、食べ物の搬入を禁じているものの、顧客が抗議すると仕方なく受け入れざるを得ない。

 涼しい所で本を読むのは図書館でもできることだ。皆が書店に殺到するのは、新刊を読むことができるからだ。7歳の息子を持つシンさん(39)は「書店では、本を読んでいる途中に子どもが気に入れば、すぐに買ってやることができる。子どもたちに『本を読む習慣』を作ってやろうと思う」と話す。

 だからと言って、本を大切に扱う教育がその場で施されているわけではない。釜山海雲台の大型書店に務める従業員は「本の表紙が破られたため、親に『買ってくれないと困る』と言ったところ、かえって気分を害して帰ってしまった。子どもたちが靴を履いたまま本を踏んでも、これを諭す親があまりいない」と肩を落とす。

 こうした損失があるにもかかわらず、書店側が子ども専用コーナーを設けるには理由がある。幼い時に本を読む習慣を持つようになれば、大人になってからも本を買うはずだ、といった期待感からだ。未来の顧客を確保するための戦略なのだ。その代わり、それなりの対策は講じている。教保文庫は、児童用の本をビニールで包んだり、見本ステッカーを貼り付けた本を別途に備えたりしている。しかし、あえてビニールを剥がして新しい本を読む顧客もいる。教保文庫の場合、漫画本や雑誌はビニールを剥がした場合、購入するよう勧めているが、児童用の図書はそうもいかない。永豊文庫は、ビニール包装はしないものの、見本ステッカーを貼り付けた本を別途に置いている。子どもたちが手で触るため、新しい本もすぐに汚れてしまう。ある大型書店の従業員は「手あかが付いた本を安くしてくれと、強気で迫ってくる親たちもいて、困っている」と現場の難しい事情に触れた。

ソン・ホヨン記者


レイム
しかも、どうも汚れても良い見本用の本を用意しても、それを無視して売り物を子供に渡す親までいる上に、注意すると逆ギレされるため手に負えないとなっているわ。


マリサ
いわゆる「モンスターペアレント」ってやつか?
そんなの韓国に限らずどこにでもいるぜ?


レイム
「個」としてならどこにでもいるわね。
でもこの事例では、ソウル市内の大型書店の多くで発生しており、社会問題化しているから記事になっているのよ。
そもそもこの記事でも、取材に行ったら大型書店の児童コーナーに30人の子供がいて迷惑行為をしていたとなっているしね。
つまり、「そういう人達もいる」では済まされない規模になっているってこと。


マリサ
なるほどな。
でも、これと「ウリ同士の関係」がどう関わってくるんだ?これまでの情報を総合すると、客が店を「ナム認定」しているだけに見えるが。


レイム
そこが違うのよ。
観光地の場合には、客は次にまたその店に来る可能性なんて殆ど無いわけなので、主導権が店側にあると判断され、だから「ナム」認定して酷い態度が取れるわけ。


レイム
でも、都市部の大型書店などの場合、客はリピーターになる可能性があるから下手に乱暴な態度を取れないと判断されるので、
主導権が客にあると解釈されるわけだけど、じゃあそれで客は店の事をナムと認識するかといえばそうではないの。


マリサ
「ナム」認定して好き勝手するという判断じゃだめなのか?


レイム
これまで説明してきたように、ナムウリとは「同じ利益を共有している”はず”の集団」なわけでしょ?
だから、客側からしてみれば、「本を買って利益を与えている「ウリ」なのだから、店側は多少のわがままを聞いても良いはずだ」という考えになるわけ。


マリサ
ああ、いわゆる「お客様は神様です」を履き違えた連中と同じか。


レイム
でも、実際にはこうした客は本を破損させまくっているわけだから、いくら本を買ってもらっても損害の方が大きいわよね、だから注意をするのだけど、そうすると客の側は「ウリなのになんて情のないやつらなんだ」と怒り、最悪ナム認定されるの。
その結果本屋側が対処できなくなり社会問題化しているわけ。


マリサ
なんだそりゃ、理不尽な事このうえないぜ。


レイム
さっき言ったでしょ、ウリとは「なんとなく自分と全く同じ”正しさ”を共有していると認識できる集団」って。
同じウリでも、どこまで利益を共有しているか、どんな利益を共有しているか、それは区々なので、本来は完全に同一の利益を共有しているわけじゃないのよ。


レイム
でも韓国人個々の認識では、「全員が自分と同じ利益を共有している事」になっているから、結果実際には誰かに「ウリの利益」の負担を強いる事で成り立つ社会となっているわけ。
そのときに、負担を強いらせるための言葉として出てくるのが「情がない」なのよ。


マリサ
でも、最初のほうで「ウリ」には不快な思いや迷惑をかけてはいけない」って定義してたじゃないか。


レイム
してたわよ。
「ウリ=自己」には迷惑をかけたり不快な思いをさせちゃいけないのよ。
重要なのは主観によって決まる「自己の心情」であって、相手の気持ちはどうでもいいの。


マリサ
そんな事やってたら、みんながみんな自分の言いたい事、やりたい事をやって社会がめちゃくちゃにならないか?


レイム
そうならないために、「韓国は徹底した序列社会」となっていると説明したでしょ。
それでね、この事例に限らないけど、日本からみた反日というのは、結局のところこの韓国独特の価値観が「一見すると反日に見えている」場合が多いのよ。


一見すると「反日」に見える


レイム
自己を中心に常に拡大縮小を繰り返し、その範囲では必ず「自己の利益と同じ利益を共有しているはず」という勘違いが前提となっているのが
ウリという概念なわけだけど、これには当然日本も拡大縮小の範囲に入ったり出たりしているわ。


マリサ
ああ、そうか。
「本人がそう思った」ら、それでウリになったりナムになったり主観でいくらでも自由自在ってことだものな。


レイム
そういうこと。
結果、ウリと認識して理不尽な要求をしてきたり、逆に「ナム」と認定して露骨に嫌がらせをしてきたりするわけ。
要するにね、反日というフィルターがかかってはいるけど、こうした行為は韓国人同士でも、日本以外の国に対しても、多かれ少なかれ韓国はやっているのよ。


レイム
だからね、一部の人達が言うように、日本が歴史問題で反省すればそうした問題が無くなるってわけじゃないの。
それは結局、「韓国が日本と同じ価値観を有している」という前提でしか成り立たないでしょ。


マリサ
まあそうだな。
根本的な原因が反日だけなら反日の原因を取り除けば良いわけだけど、ウリとナムの概念の範囲で行われているなら話は変ってくるな。


レイム
だから本来は「反日とは枝葉の問題でしかない」わけ。
反日を日韓の間の問題の主題とした時点で、もう問題の解決など不可能になるのよ。
本来はアプローチの方法を変えて、「これは日韓の価値観の対立である」という認識を持たないといけないの。


マリサ
なるほどな。


レイム
というわけで、今回の本編はここまでとなるわ。


レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました。


マリサ
なんか相変わらず日韓問題は異次元だぜ。


レイム
まあ、それは捉え方の問題ね。
結局のところ、価値観に普遍性などないのだし、「韓国はそういうものなんだ」と割り切ってしまえば良いのよ。


マリサ
理屈では解ってるんだがな、あまりにも違いすぎて事実を受け入れるのが大変なんだぜ。


レイム
その辺りは「韓国式ロジック」がわかってくれば解決する問題よ。
結局のところ、ストレスを感じる最大の原因はあまりにも違いすぎて「未知であること」だしね。


マリサ
そんなものなのか?


レイム
そんなものなのよ。
それでは今回はこれで終わりとなります。


レイム マリサ
またらいしゅ~



お知らせ。
このニコニコのブロマガの仕様上、コメントが新たにあった事は解るのですが「どの記事にコメントがされたのか」を確認することが困難です。
そこで、もし過去記事に質問等私が何らかの回答を必要とするコメントをされた方は、お手数ですが最新の記事かtwitter@ooguchib」のアカウントのほうへその旨を書いていただけると助かります。


人気ブログランキングに参加中です、もしよかったらクリックをお願いします。


クリックで人気ブログランキングへ


以下は当ブロマガのお勧め記事マイリストです、もしよかったらこちらもどうぞ。




動画版マイリスト