日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

韓国は決して「過ち認めない」社会


さて、本日は韓国人の言動などに見られる矛盾だらけの態度の背景について書いていきます。


韓国関連の情報を観察していると、ほんの少し前に主張していた事と矛盾するような言動や、露骨なダブルスタンダードが頻繁に見られるが、これには韓国社会独特の序列意識や、過ちを認めると劣等な下位の序列と定義される事が関係している。


また韓国では、事実よりも「かくあるべき姿」を優先する考え方が一般的であるため、事実がどうであろうと自分達の望む姿を優先するため、結果的に事実と異なる主張になるわけだが、その結果事実との間に矛盾が発生しても、それを認めると序列が下がり「何をされても文句の言えない存在」になるため決して過ちを認めない。


こうした社会習慣から、韓国ではむしろ矛盾やダブルスタンダードが一般化・日常化する傾向にあり、日本社会とは大きく異なる社会常識を形成しているため、韓国人と関わる場合日本人的な感覚で接すると問題になる場合が多い。


※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。



1:矛盾が日常の社会


まずは以下の記事から


【社説】「開放・実力・情熱」で成し遂げた韓国アイスホッケーチームの快挙
2017年05月02日13時56分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/732/228732.html

韓国帰化選手のエリック・リーガンは眼窩壁骨折で右目に青黒いあざができていたが表情は明るかった。腕にギプスをはめた主将のパク・ウサンは「昇格できるという夢があり、可能だと信じていた」と話した。韓国アイスホッケー史上初めてワールドチャンピオンシップ(1部リーグ)に進出する快挙を成し遂げた男子代表チームが韓国スポーツ界に「開放と融合」という大切な価値をプレゼントしてくれた。

男子代表チームが「夢の舞台」である世界アイスホッケー1部リーグに昇格したことは奇跡同然だ。韓国男子チームは高校6チーム、実業3チームがすべてで、成人登録選手はたった233人だ。そのような厳しい環境を克服して、選手だけで9万7000人を擁する世界1位のカナダ、1万2485人の2位ロシアなど世界16カ国と肩を並べて堂々と同じ舞台に立つことになったのだ。敗残兵のような境遇で3部と2部リーグを転々としていたが、実力が日進月歩で伸びた秘訣は何だろうか。

それこそがペク・ジソン(英名ジム・ペク)監督の秀でたリーダーシップと情熱、選手たちの自信だった。北米アイスホッケーリーグ(NHL)スター選手出身のペク監督は、2014年7月に代表チームの監督を引き受けるとすぐに純血主義を破って帰化選手に太極マークを開放した。そうそうたる実力を持つ7人を確保したことに次いで国内派も実力・根性・潜在力だけを見て選抜した。「大韓民国代表だ」「やり遂げることができる」という自負心と自尊心を植え付けて和合を強調した。キーパーを除く5人全員が攻撃に参加する「蜂群れホッケー」という独特の戦術も光を放った。2002年ワールドカップ4強神話を作ったフース・ヒディンク監督と似ていた。

アイスホッケーの奇跡から見るように、多文化・開放化時代に太極マークを閉鎖的に制限してしまえば世界の流れに追いつけなくなる。純血主義にこだわったせいで実力が空回りしているサッカー・野球・バスケットボールがそのよい例ではないか。そうした点で来年、平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)に、男女アイスホッケー10人とバイアスロン4人、リュージュ1人など帰化選手15人が出場するのは新鮮な挑戦だ。アイスホッケーに続く純血主義廃止拡散の契機になりえる。「氷板上の奇跡」を成し遂げた代表チームの快挙を祝ってスポーツ界の太極マーク開放議論がさらに活発化することを期待したい。


関連記事
アイスホッケーで奇跡を起こしたペク・ジソン監督のリーダーシップ 東亜日報 May. 02, 2017
ホッケーリンクに奇跡が起きた ハンギョレ新聞 2017.04.30
アイスホッケー:世界ランク21位日本、2部リーグ復帰ならず 朝鮮日報 2017/05/02



この一連の記事なのですが、これだけならば元々韓国のアイスホッケーチームはお世辞にも「強い」とはいえないチームであったので、「快挙おめでとう」となるわけですし、帰化選手が入っている事もいまどき珍しくないので特に問題にするほどでもありません。


しかし韓国ウォッチャーの視点から見るとこの一連の記事には「あれ?」と疑問符がつきます。


実は韓国、記事にもある大量の帰化選手の問題について、過去「短期的な成果にすぎず韓国のスポーツ発展に役立たない」「新人が育たない」「個人のメダル獲得のための道具として利用されているだけ」との批判があり、韓国内で何年も問題になっていたのです。


外国人選手の帰化続く…「平昌ドリームを求めて」(1) (2) 中央日報 2016年06月14日


これだけでも最初の引用のような「韓国チームによる快挙」と大手紙がどれも手放しに喜ぶ態度には疑問符がつくわけですが、朝鮮日報の記事では更にそこから突っ込んで「帰化選手批判」をしていた過去があるのです。


男子ハンドボール韓国代表、「オイルマネー」の餌食に 朝鮮日報 2015/11/27 (1/2ページ) (2/2ページ


今から2年前、リオ五輪アジア予選準決勝において、ハンドボールの韓国代表チームがカタールチームに敗北し五輪出場を逃したのですが、カタールチームのメンバーの多くが帰化選手であった事から「韓国はオイルマネーに負けた」と批判していたのです。


そして当時この意見は韓国内で大きく受け入れられ、少なからずカタールバッシングが行われていた背景があるわけですが、現在の韓国の男子アイスホッケーチームは全メンバーのうち1/3の7人が帰化選手であり、しかもそのほとんどがスタメン選手なのです。


更に、アイスホッケーが6人で行うスポーツである事を考えると、条件的に上記のハンドボールにおけるカタールチームとほぼ違いがありません。
にもかかわらず、どの全国紙もこの「快挙」を手放しに喜んでおり、そこに疑問の声が一切無いのです。


要するに日本人的な感覚からすると、韓国の大手紙が「勝ったら手のひらを返した」という事になり、日本のメディアでもこういった事はなくはないですが、その場合何かしら「予防線を張ろうとする」傾向にあるので、それが全く無いのが違和感となるからです。


「予防線を張る」という行為は、要するにある意味で過ちを自認して過去の言動との整合性を取ろうとする行為ですから、そうしたことが無いまま手放しに賞賛する態度には日本人との大きな意識の差が感じ取れますが、韓国ではこうした現象は頻繁に見られます。


2:決して「過ち」は認めない


韓国のこのような態度なのですが、そこには以前から書いてるように「今以外を重視しない」「整合性を考えない」といった独特の価値観も関係していますが、その他に「間違いを認めると過剰なくらいバッシングされる」という社会的な背景があります。


これも以前から書いていることですが、徹底した序列社会である韓国では、「序列が下位に設定されると何をされても文句の言えない存在になる」習慣があり、日本に対して韓国人の多くは「日本は道徳的に下位の存在」と認識されている事から、「日本人に対しては何をしても許される」空気が出来上がっています。


これは韓国内でも同じであり、韓国において「劣等性」を指摘された相手は人格の全否定をされるまで「公的なバッシング」が続く事は、過去朴元大統領がメディアや政治家などから人格攻撃をされ続けた事などからも解ります。


朴大統領のヌード? 過激な風刺画、激怒した支持者が破壊 AFP 2017年01月25日


ここまで来ると最早人権問題ですから、日本で同じ事が起きたら法的な問題にまで発展する場合が多いですが、韓国で上記の風刺画を国会に「展示」したのは韓国の最大野党である共に民主党の議員であるにもかかわらず、彼は保守系のメディアから批判されただけでした。


そして興味深いのは、朴大統領が「何をされても文句の言えない存在(序列の最下位)」と定義されるようになったのは、朴大統領が去年末頃に国民に対して「謝罪」をしてからなのです。


これも韓国独特なのですが、以前から書いているように韓国においては「謝罪」とは「終わり」や「和解」ではなく「始まり」であり、一度謝罪をすると韓国社会では謝罪した相手に対して更なる謝罪を求めるようになり、それは文字通り「飽きるまで」続く事となります。


なぜそうなるかといえば、それは韓国社会では他者の劣等性を指摘できれば自己の優越性が証明されるという独特の価値観があり、だからこそ彼らは「自己の優越性の証明」のために、「自ら過ちを認めた相手を徹底的に叩き続ける」背景があるからです。


つまり、韓国では「過ちを認める」とは事実上「社会的な自殺」に等しい行為であり、どんな小さな事であっても余程社会的に強い圧力を受けでもしない限り、決して自ら認める事は無いのです。
認めたら文字通り「終わる」のですから当たり前です。


こうした背景を知ると、韓国人の明らかな矛盾した態度やダブルスタンダードの原因も見えてきます。


例えば、去年韓国の左派系大手のハンギョレ新聞が以下のような記事を掲載しました。

[記者手帳]日本の嫌韓と韓国の反日 ハンギョレ新聞 2016.10.08
http://japan.hani.co.kr/arti/international/25349.html

(一部抜粋)
 多くの日本人が、韓国には「反日」があるではないかと反論するだろうが、韓国の反日には日本の嫌韓のような他の民族に対する差別・蔑視・呪いの感覚はない。韓国人のほとんどが日本人の誠実さや勤勉さを尊敬しており、毎年ノーベル賞受賞者を出している日本の基礎科学の底力に驚嘆している。反日感情が噴出するのは、日本が過去に犯した植民地支配と侵略の歴史に対し、正しく謝罪する姿を見せないような印象を与えるときくらいだ。過去の歴史的経緯を見ても、韓国は日本を侵略して殖民支配したことも、言語や文化を奪おうとしたこともない。また、首都に大地震が発生した際、怪しそうな人に「15円50銭」と言わせて、正しく発音できなかった人を虐殺したこともない。


これなのですが、前回の記事でも書いたように韓国では「チョッパリ(豚の蹄の意味)」や「倭奴(ウェノム)」といった日本人に対する蔑称は、公共放送などでも頻繁に見られるほど一般的ですし、そもそもハンギョレ自体韓国起源説や歴史問題などで日本人に対する憎悪を頻繁に煽っています。


また、韓国において異文化・異人種・異民族への蔑視表現が一般的な事は、過去何度も取り上げています。


韓国人の差別意識の特徴とタイの嫌韓


(※韓国で韓国起源説が論じられる場合、その大半で「元々韓国の文化だったものを日本が奪った」という憎悪を煽る主張とセットになるのが一般的です)


歴史問題で憎悪を煽っている事例の具体例の一つとして、記事にもある関東大震災における「朝鮮人虐殺問題」の背景については以下を参照してください。


関東大震災と朝鮮人虐殺事件の問題点


上記をみても解るように、明らかに彼らは「やっている」わけですが、そこには韓国独特の「相手が悪いから自分はこうするしかないのだ」という、他者の劣等性で自己の劣等性を打ち消す行為以外に、過ちを自ら認めたら「何をされても文句を言えなくなる」という韓国独特の社会的背景があるからです。


最近話題になっているTHAAD問題におけるトランプ大統領による「金銭的負担は韓国が行うべき」とした発言への韓国側の反応も背景は同じです。


THAAD費用 米国との再交渉事案ではない=韓国政府 聨合ニュース 2017/05/01
THAAD:韓米間で合意済みの費用分担、再交渉は事実上不可能 朝鮮日報 2017/05/02 (1/3ページ) (2/3ページ) (3/3ページ
【時視各角】韓国は「トランプの口」を塞げるのか(1) (2) 中央日報 2017年05月02日
トランプ大統領の「1兆ウォンTHAAD請求書」、次期政権外交初の試験台だ 東亜日報 April. 29, 2017
昨日と違う“THAAD費用”…キム・グァンジンはなぜ“再協議”を言わなかったか ハンギョレ新聞 2017.05.02


どの記事でもトランプ大統領の「THAADの費用負担は韓国がすべき」とする発言を批判しており、その根拠としてアメリカとの間に韓国は「敷地・基盤施設は韓国が提供し、そのほかの全ての費用は米国が負担する」合意があるため、「アメリカの態度は合意違反だ」としています。


この件でピンと来る方も多いでしょうが、日本と韓国は2015年末の「慰安婦合意」で慰安婦問題の「不可逆的解決」を双方納得の上で『合意』しています。


これに対して、現在の韓国の次期大統領候補たちは5人全員が「国民の合意を得ていないのだから無効だ」として、無条件の破棄や再交渉などを訴えています。


対北朝鮮・対日関係 各候補の公約は?=韓国大統領選 聨合ニュース 2017/04/28
<韓国大統領選>各有力候補「韓日慰安婦合意、廃棄して再交渉を」 中央日報 2017年04月28日


これなのですが、国家間の公式な合意を「韓国が理由をつけて一方的に破棄や再交渉を要求しても良い」という理屈が成り立つのならば、相互主義の観点から本来は「他国も韓国との合意は一方的に破棄したり再交渉を要求しても良い」事になります。


つまり、トランプ大統領の発言は「一般的な国際常識からは非常識だが、対韓国においては相互主義の観点から”あり”」となるわけです。


つまり、この件も韓国は明らかなダブルスタンダードであり、言っている事が状況ごとに矛盾している事になるわけですが、これも過去に指摘してきた韓国独特の価値観と、「過ちを決して認めない」という独特の価値観が関係しているわけです。


もし矛盾を認めたら、その時点で韓国内の「劣等性の指摘」の矛先が「過ちを認めた相手」に全て向かうからです。
なぜなら、韓国社会の常識では「過ちを誰かのせい」にしなければ自分も「下位の劣等者」になってしまうため、彼らの常識ではそれはなんとしてでも阻止しないといけないからです。


今回のような「常識の違いの問題から来る弊害」の場合、日本でも別ベクトルで同じような傾向にありますが、韓国においては「自国の常識が世界で一般的な常識」と考えられているため、「過ちを認めたら何をされるか解らない」というある種の恐れがあるからなのです。


3:「過ちを認めない」からこその社会常識


日本の場合、その独特の社会常識から「安易に過ちを認めすぎる」という事は良く指摘されますが、韓国の場合には今回書いたように「認めるべき過ちも決して認めない」という社会常識が存在しています。


日本とは正反対の社会常識を持つことになるわけですが、韓国の場合にはその結果矛盾が発生しても「序列が下がる事を恐れて触れることすら拒否する」反応が一般的であり非常に特徴的です。
だからこそ、彼らは「予防線すら張らない」わけです。


このため韓国では、「矛盾や一貫性の無さの指摘」が存在はしますが、日本とは全く異なる意味を持ちます。
例えば以下の事例


【社説】文在寅氏は復讐するために韓国大統領の座を狙うのか 朝鮮日報 2017/05/02 (1/2ページ) (2/2ページ
「10秒の信念」 東亜日報 April. 19, 2017


韓国の大統領候補である文在寅氏や、アメリカのトランプ大統領の発言の一貫性の無さを指摘しています。
また次の事例では


文在寅・潘基文の「安保右旋回」 ハンギョレ新聞 2017.01.15


文在寅氏がTHAAD問題関連で配備か撤去かを「曖昧」にする発言をしたため、配備反対を訴えるハンギョレ新聞が「矛盾だ」と批判しています。


これなのですが、一見すると「韓国でも矛盾や一貫性の無さはちゃんと叩かれている」ように見えますが、実際にはその意図が私達の想定する一般的な矛盾や一貫性の無さの指摘とは異なっています。


これらの事例の場合、批判しているのは韓国独特の「ウリとナム」の概念に関係した「ナムへの劣等性の指摘と批判(ハンギョレの場合には「ナムになりたいのか?」という圧力)」が主な動機です。


要するに、「相手の劣等性の指摘」として一貫性の無さや矛盾を指摘しているだけであり、問題があるから訂正すべきといった意識は無い場合が多いのです。


ですから、政治的な対立や国家間の対立など、「明確にナムと定義できる」場合には良く使われますが、最初に引用したアイスホッケーのような事例の場合には、一般的に「ウリの行為」なので「自ら過ちを認めない限り」は問題にされないわけです。


裏を返せば、「過去にこんな事を書いてしまった、反省しなければ」という記事を掲載したら、「過ちを認めた」として大バッシングを受けることになります。


韓国では、こうした事からウリの行為とナムの行為で同じ事をしていてもその評価が大きく変わる傾向にあり、しかも余程近しい身内でもない限り過ちを自ら認めた場合無条件に「ナム」認定される傾向にあることから、問題の責任がこのナムとして劣等者認定された人物に全て押し付けられる傾向にあります。


だからこそ韓国では矛盾やダブルスタンダードが頻繁に見られるのです。
裏を返せば過ちを認め「劣等者」と認定されない限りはどんな矛盾もまず指摘されないわけです。


こうした面からも、日本人と韓国人は対照的ともいえます。
社会的な背景や習慣から日本人は過ちを認めすぎであり、韓国人は過ちを「認めなさ過ぎる」傾向にあるのです。



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