日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

韓国では物事の因果関係が一致しない場合が多い


さて、本日は韓国を観察していると度々発生する、「原因に結びつかない結果」の問題について書いていきます。


韓国関連の問題で良く目にする事として、発生した問題の原因が「どう飛躍してもその問題に関連付けられない」「原因の前提がおかしい」という事態が発生することが挙げられる。


これには韓国独特の「恨(ハン)」の概念が関わっており、韓国独特の社会構造なども関係し、さらに韓国的価値観である「他者の劣等性から自己の優越性や正当性を導き出す」考え方との融合で、どんな事でも「口実になる」という状況になっていることが関係している。


このため、韓国関連では「これが原因だからこの原因を解決すれば問題も解消される」という一般的な解決策が通じ難く、一つの問題を解決しても別の問題が同じ結果をもたらすといった事例になることが多く、これが韓国との間の問題解決を難しくしている。


※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。


1:口実が「何でもあり」の状態



まずはこちらの記事から

外国公館前の少女像設置 「望ましくない」=韓国外相
聨合ニュース 2017/01/13
http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2017/01/13/0800000000AJP20170113004700882.HTML

【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は13日、国会外交統一委員会に出席し、釜山の日本総領事館前に旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する少女像が設置されたことについて、「国際社会では外交公館前に施設物や造形物を設置することは国際関係の側面から望ましくないというのが一般的な立場」との認識を示した。
(中略)
 10億円の拠出を韓国が要求したのか、日本が提案したのかを問う質問については、「交渉では、拠出金が必要というのがわれわれの立場だった。金が出てこそ(日本)政府が責任を認め、謝罪したことになる」として、「私が要求した」と答弁した。

 尹長官は同委員会への新年業務報告で、「慰安婦合意が破棄されれば、韓日の両国関係や対外信用など、国益に深刻な影響が出る。合意の精神を尊重しながら着実に履行する」との姿勢を表明した。

 安倍晋三首相を含め日本側が批判を強めていることについては、「日本の国内世論などを勘案した強硬対応」との見方を示した。その上で、釜山の日本総領事館前の少女像問題に関し、「外交公館の保護に関する国際儀礼や慣行を考慮する方向でできるだけ努力する」と述べた。


この記事なのですが、文中に「交渉では、拠出金が必要というのがわれわれの立場だった。金が出てこそ(日本)政府が責任を認め、謝罪したことになる」とありますが、これは一昨年の11月頃から韓国側が金銭的な保証を要求している記事が出ていました、つまりこの問題を追っていた人にとっては周知の事実だった事です。


ここで重要となるのが、金銭の支払いを要求したのが韓国側だったからこそ、安倍総理は「10億円が無駄になった」という趣旨の発言をしたにも関わらず、韓国側はそれを「日本が金を払って終わりにしようとしている」と定義し、日本のいくつかのメディアがそれに同調している事です。


[時論]10億円拠出に言及 少女像の解決迫る安倍政権 聨合ニュース 2017/01/09
韓国野党「安倍に10億円返そう」 首相の発言に反発 朝日新聞 2017年1月10日


少し調べればこんな事はすぐにわかるはずなのですが、こうして韓国政府が10億円支払いをめぐる前後関係をはっきりさせた後でも、韓国内では上記のような論調がそのまま続いているのです。


また別の事例として、一昨年3月に発生した駐日韓国文化院放火事件、この件で韓国のいくつかの政治団体が「日本政府に謝罪を要求」する事例が発生した事があったのですが、そもそも個人レベルの犯罪でなぜ日本政府が公式謝罪をしないといけないのか、日本人の感覚からすると意味不明です。


(※1)
[オーマイフォト]"日本政府、駐日韓国文化院放火謝罪しなければ" OhMyNews(韓国語) 15.03.27


上記事例だけだと、「反日だからだ」と解釈する人もいるでしょうが、実際にはそんな事は無くこうした「原因と結果の因果が関連付けられない」事例は対日本以外でも韓国で頻繁に発生しています。


たとえば、一連の「崔順実問題」に関連して、汚職に関わったとされる韓国の大手財閥トップ達が国会で聴聞会を受けた事例が典型的です。



【コラム】韓国国会聴聞会、証人に恥をかかせるより真相を究明せよ 朝鮮日報 2016/12/12 (1/2ページ) (2/2ページ


記事にもあるように、この件で財閥幹部たちに対して実質的な「尋問」を行った政治家たちは、「選挙区にある桂陽山にロッテがゴルフ場を建設するために通行止めとなり、登山客たちの苦情が相次いでいる」「韓国と日本がサッカーの試合をしたら、韓国を応援するのか」など、全く問題と関係のない質問をしていました。


そして記事では、「以前の企業への聴聞会を振り返ってみると、本質とは関係ないとんでもない質問を受けて慌てたり怒鳴り付けられたりするが茶飯事」と、以前からこうした因果関係不明の「尋問」が韓国国会で慣例化していたことを指摘しています。


このように、韓国では韓国的価値観での「劣等性」が確定した相手に対して、因果関係の繋がりが全くないような「非難」を行う習慣がある事が解ります。
要するに、相手を叩くことが出来れば動機は何でも良いようなのです。


2:動機は何でも良い


なぜこんな状態になっているのか、それを知るヒントとなる記事があります。
それが以下の中央日報の記事です。


【時視各角】韓国はなぜ放火王国になったのか 中央日報 2014年05月30日


記事では「1:」で挙げた例と同質の、原因となった動機が放火された対象とまるで関係が無い事例が多数挙げられており、そうなる原因として「自尊心の低さ」「怒りの対象に立ち向かう度胸がない」「不満に対して怒りを抑えられない」などが挙げられています。


自尊心に関しては、韓国人ほど(表面的な)自尊心の高い人々もそうはいないと思うので分析として少し疑問符がつくわけですが、残りの「怒りの対象に立ち向かう度胸がない」「不満に対して怒りを抑えられない」は非常に重要です。


以前から書いているように、韓国は徹底した序列社会であるので、序列の高い人々は「下位の人々に何をしても許される」という状況が一般化しており、また下位の人々はこの序列社会を終わらせたいと考えるのではなく、「なぜ自分が序列上位ではないのか」と考える傾向にあります。


その結果以前も何度か言及した「恨(ハン)」の蓄積が発生していくわけですが、序列社会であるため上位の存在(或いは何らかの理由で報復が出来ない相手)に恨の解消行動を行えず、その代償行為として全く関係ない対象に「放火」を行うわけです。


この手の事例は先ほども書きましたが韓国では非常に頻繁に発生しており、つい最近も「彼女と喧嘩別れした」という動機で、なぜか「自分の父親の車」に放火して逮捕されるという事件が発生しています。


(※2)
ガールフレンドと別れた後、腹立ちまぎれに、父の車に火の大学生 清州CBS ノーカットニュース/NAVER(韓国語) 2017-01-07


そしてここからが重要で、上記のように韓国では何らかの理由で効果的に恨の解消が出来ない相手には恨が蓄積され続け、場合によっては全く関係のない相手に「解消行動」を行う場合もあるわけですが、いざそうした解消行動に移せない相手の「劣等性」が少しでもみつかったのなら、そのときに一気に「恨」の解消を行おうとする傾向があります。


最初のほうで挙げた韓国の大手財閥幹部に対する聴聞会などが典型例ですが、要するに普段出来ない相手に恨の解消ができるとわかった時点で、「ありとあらゆる恨の解消」を行おうとするわけです。


そのため特定の原因の解決を目的とした行為ではなく、様々な形で蓄積された「様々な恨の解消を行う」事が目的であり、だからこそ因果関係が別々でも問題が無いのです。
主観によって蓄積された恨を晴らしたいだけなのですから。


最初の「10億円云々」に関しても同じです、そもそも批判する動機は別にこの10億円の件でなくてもいいのです、重要なのは蓄積された恨を解消する事、この件ならば慰安婦合意などで蓄積された日本への不満(場合によっては韓国社会に対する不満)=恨を解消しようとする行為の口実としてこの件が丁度目に付いただけなのです。


3:日本的な基準では韓国を計れない


今回書いたように、韓国ではその独特のロジックに基いてさまざまな行動を行うため、日本人的な考えで原因を見つけ出し、それを解決して行こうとしても結果として無意味になる場合が多いです。


彼らが主張する「原因」はあくまで恨の解消のための動機の一つでしかなく、目的はそれまでに蓄積された様々な恨の解消であり、また彼らの価値観では恨の解消相手は必ずしも原因となった相手でなくとも良く、「矛先にしやすい相手」や「劣等性が見つけられた相手」なら何でも良い場合もあります。


2015年11月に発生した靖国爆弾テロ事件や、去年発生した福島県の仏像等の破壊事件に関しても、犯人は「日本の劣等性」を感じていたからこそというのもありますが、どちらも所持金の殆ど無い無職の状態での犯行であったことから、個人的な動機の「恨の解消のはけ口」として行ったという背景もあります。


重要なのは韓国社会では「相手の劣等性の指摘が出来れば自己の優越性や正当性が証明される」という独特の考えがあるので、私達の常識とはかけ離れた結論に行き着きやすい事と、恨とは私達の社会における「恨み」とは全く別物であるという事です。


以前も何度か書いていますが、恨の蓄積とは「レストランで隣の席の人が自分よりも良いものを食べていた」これだけでも発生するのです。
つまり予測不能です。


また韓国では、年々「怒りを抑えられない」「怒りの矛先が多方面に及ぶ」事例が頻発するようになってきており、今後はこれまでにも増して今回紹介したような事例が増えていく事になるでしょう。


一瞬の怒り抑えられず…カッとなる「衝動犯罪」昨年15万人=韓国(2) 中央日報 2015年02月04日
怒りをこらえられない韓国人、人格・行動障害の受診者急増 朝鮮日報 2015/10/10



ですから、今回の慰安婦像関連でも日本のいくつかのメディアがこうしろああしろと書いていますが、そんなものはまったくの無意味です。
日本基準で原因を模索する行為そのものに意味が無いのです。


私達の基準で問題を見つけ出してそれを解決したとしても、彼らの中に「何らかの恨の蓄積の原因」が残っていれば、また別の動機を見つけ出して同じ反応をしてくるだけです。


結局は、以前も書きましたが韓国的表現での「情がない」態度、日本的な表現における「冷たい」態度を取ることで、韓国側に「取り付く島を与えない」事が最も効果的な対応となるわけですが。


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(※1)
[オーマイフォト]"日本政府、駐日韓国文化院放火謝罪しなければ"
OhMyNews(韓国語) 15.03.27
http://www.ohmynews.com/NWS_Web/View/at_pg.aspx?CNTN_CD=A0002093607

愛国国民運動大聨合会員たちが27日午後、ソウル鍾路区(チョンノグ)の日本文化院前で駐日韓国文化院放火事件糾弾記者会見を行い、安倍晋三総理と旭日旗が描かれた垂れ幕を破っている。

この日、これらは日本、東京、韓国文化院防火事件について"IS(イスラム国家)のように覆面をして相手国文化院に火を犯したことは厚顔無恥な行為だ"として"日本政府はうやむやにできると考えずに謝罪しなさい"と要求した。

(※2)
ガールフレンドと別れた後、腹立ちまぎれに、父の車に火の大学生
清州CBS ノーカットニュース/NAVER(韓国語) 2017-01-07
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=shm&sid1=102&oid=079&aid=0002915533

彼女と別れたという理由から、腹立ちまぎれに自分の父親の車に火をつけた大学生が警察に捕まった。

忠北(チュンブク)清州(チョンジュ)上党(サンダン)警察署は7日、酒に酔って自分の父親の車に火をつけて、車3台を燃やした大学生のチェ某容疑者(21歳)に対し、一般建造物放火の疑いで検挙、取り調べていると明らかにした。

チェ容疑者はこの日の午前0時20分頃、清州市(チョンジュシ)西原区(ソウォング)粉坪洞(プンピョンドン)の某空き地で、自分の父親の車に火をつけた疑いを受けている。

この火で車1台が全焼、近くの車2台も一部が燃えて、2800万ウォン相当の財産被害を出した後、約20分後に消えた。

チェ容疑者は火災発生現場近くの高さ3mの擁壁から飛び降り、骨折などのけがをして倒れた状態で発見されて、近くの病院に運ばれて治療を受けている。

警察でチェ容疑者は、「彼女と喧嘩をして別れた事に火が起きて(頭に来て)、腹立ちまぎれに火をけて擁壁から飛びおりた」と供述した事が分かった。

警察はチェ容疑者を相手に、正確な事件の経緯を調査している。