日韓問題(初心者向け)

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韓国社会の「主観的・絶対的正しさ」に対する考察


さて、本日は以前から何度かこのブロマガでも言及している韓国における「主観的・絶対的正しさ」そのものに対する、以前書いたものに最近わかってきた新たな考察を加えたものとなります。


世間一般で言われている韓国評として「意志が強い=自信家」とか「ハングリー精神がある」などが挙げられるが、これは突き詰めていくと韓国社会に存在する「主観的・絶対的正しさ」を日本人的価値観で解釈した結果である事が解る。


しかし韓国のことを調べていくと、実際には意志が強かったりハングリー精神があるどころか、ちょっとしたことで簡単に折れてしまったり、或いは直ぐに諦めてしまっている事例が多く、実態が評価とまるで異なることが多い。


こうしたギャップが生まれる背景には、韓国社会における「正しさ」の概念が日本とは全く異なっているからであり、彼らの社会での正しさとは、私達が定義するところの「要求」や「願望」に近い概念であるという事が関係している。



※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。



1:独特な価値基準で決まる「正しさ」



まずはこちらの記事から

「独島愛」... 3Dアニメーション「独島守備隊アシカ」の制作
聨合ニュース(韓国語) 2016/12/18
http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2016/12/16/0200000000AKR20161216158700053.HTML

(安東=聨合ニュース)イスンヒョン記者=慶尚北道文化コンテンツ振興院は、独島の歴史と意味を込めて、独島愛を伝える3Dアニメーション「独島守備隊アシカ」を製作して、一般に公開する。

このアニメーションは、海洋水産部と慶尚北道が企画して慶尚北道文化コンテンツ振興院と㈜ピクセルプレイネットが作った。

来る19日、慶北道庁大ホールを皮切りに、22日、大邱ガボックス七星点、23日安東CGVで無料試写会をする。

アニメーションは、アシカや友人が悪役から独島を取得することだ。

独島の歴史と意味を愉快に表現し、独島愛を感じるようにした。

自分の過去を知らないサーカス団員に生きていたアシカや友人が「燃える氷」を獲得するために、独島を侵略した悪者を破っ平和を取り戻すにはあらすじだ。

「アシカ末裔」、「独島守備隊がされたアシカ取り戻した記憶」、「地図を連ネックレス」、「燃える氷」、「すべての力で守った独島」5編に当たり、10分前後の分量である。

独島教育シリーズ付録映像も制作した。

チュグァンホ監督は「独島地形と海中環境の表現に心血を注いだ」とし「子供たちが独島を知っていくきっかけになって独島広報に役立つなってほしい」と述べた。

ギムジュンハン慶尚北道文化コンテンツ振興院院長は、「アシカや友人が悪者を倒す活躍を見ながら、独島の歴史、環境、海中の生態系などを自然に体験することができる」とし「試写会が終わって地上波放送で放送できるようにする計画である"と明らかにした。


いわゆる「竹島問題」に関連した幼児向けのプロパガンダアニメの記事なのですが、今回注目すべきはプロパガンダそのものではなく、主人公が「アシカ」となっている事です。


知っている方も多いでしょうが、韓国では竹島にかつて生息していたアシカが「日本人の乱獲によって絶滅した」という事になっており、韓国ではアシカが日本による竹島領有の不当性や日本人の残虐性などをプロパガンダするときのある種のアイコンとして使用されています。


しかし実際には、竹島のアシカは1970年代まで生息が確認されており、韓国でも度々「韓国人による乱獲が原因」である事が指摘されているのですが、上記のような記事やプロパガンダは年々減るどころか増え続けています。


「アシカ絶滅は日本のせい」は捏造…韓国の定説に韓国紙が異議、乱獲し精力剤にしたのは自国だ 下條正男・拓殖大教授 産経新聞 2016.7.4


これには韓国社会の「主観的・絶対的正しさ」の概念が関係しており、以前から書いているように韓国では根拠の概念が軽視される傾向にあるので、根拠を前提として「何が正しいのか」を判断するプロセスが殆ど行われません。


では何を前提として「正しさ」を導き出しているかといえば、序列社会における上下関係とか、或いは他者の劣等性から自己の優越性や正しさを導き出す(=相手の劣等性を指摘できれば「自分は正しい」と判断される)など、韓国社会特有の判断基準が作用しています。


要するに、判断の対象そのものではなくそこに関わる「相手」への評価という二次的なものが正しさの判断基準として作用していることがわかるのですが、上記の記事の場合ならば「日本がアシカを絶滅させた」という主張が彼らの正しさの基盤となっているわけです。


しかし、先ほども書いたように実際には1970年代まで竹島にアシカが生息していた事実がわかっており、少なくとも韓国による竹島の不法占拠後20年間はアシカが生息していた以上、「日本が絶滅させた」は本来成り立ちません。


しかしこれはあくまで「根拠を前提とした」方法で正しさを導き出す発想から出てくる判断です。


韓国の場合には先ほども書いたように、正しさの判断において根拠は軽視される傾向にあるため、実際にどうだったのかよりもいかに相手が自分よりも「序列が下であるか」「劣等であるか」を優先するので、「どうすれば相手の劣等性を指摘できるか」が最も重要となります。


だからこそ、その判断の邪魔となる「1970年代までアシカが生息していた」「韓国人の乱獲で絶滅した」という情報は重視されないのですし、彼らにそのことを指摘しても「日本人が韓国人の劣等性を指摘して自分達の行いを正当化しようとしている」としか判断されません。


これと似たような事例として、2006年に開催された野球の世界大会「ワールドベースボールクラシックWBC)」において韓国側が取った態度があります。


このWBCでは、第一ラウンド、第二ラウンドと2つ予選があり、そこで得失点差を含めた総当たり戦を行い、その勝者がトーナメント形式の準決勝、決勝へと進むルールでした。


そして日本は、この第一ラウンドと第二ラウンドの予選で韓国に負けましたが、総当りの勝利数と得失点差で準決勝へと進み、準決勝で韓国に勝利して決勝へと駒を進め、決勝でキューバに勝利し優勝しました。


しかし韓国はその事に対して「自分達は日本に(第一ラウンドと第二ラウンドで)二度勝ったのに日本が優勝するのはおかしい」「アメリカが韓国に不当なルールを仕掛けた」とクレームを入れてきました。


【WBC】イ・スンヨプ「ルールが間違っている」 朝鮮日報 2006/03/19
<WBC>「卑劣な手口の対戦カード」…日本だけ‘にやり’ 中央日報 2006年03月20日

(※1)
<漁夫の利、日本,きまり悪い初代優勝> KBSスポーツ(韓国語) 2006-03-21


彼らの言い分は、大会の途中で「そういうルールに変わった」なら解りますが、ルールは最初から一切変わっていないのですから、本来は彼らも「そのルールで納得の上で」大会に参加していたはずですし、トーナメント形式で負けたら終わりの準決勝で日本に負けたのも揺るぎ無い事実です。


しかし彼らの価値基準では、何が正しいのかは「序列や相手の劣等性で決まる」ため、大会のルールよりも「韓国は日本に二勝一敗なのだから韓国よりも弱いのだ」という日本の劣等性で正しさを決めた結果、試合後に「ルールがおかしい」とクレームを入れたわけです。


根拠の概念が存在する私達の常識とはかなりかけ離れた考え方ですが、根拠を重視しない彼らの基準では事前に知らされていたルールよりも彼らの基準における「劣等性の指摘」のほうが優先されているわけです。


2:事実よりも願望や要求が「正しい」とされる社会


このように、彼らは私達とは全く異なる判断基準によって「何が正しいのか」を判断していることがわかるのですが、この判断基準は突き詰めていくと(自身が望む)「要求」や「願望」を「正しい事」と定義し判断基準としている事になります。


これは要するに、以前から書いているように序列社会の韓国では「地位の高い人間は他者に要求ができる(義務を伴わない権利)」という発想からくる考え方です。


地位が高いからこそ他者に要求ができ、また自身の地位が高いという事は相手は自身よりも劣等であるということであり、そうしたロジックから逆説的に相手の劣等性を見つけることが出来れば、自分の正しさや序列の高さが証明されるという発想も出てくるわけです。


このため、彼らは度々「自身が自身の落ち度(劣等性)を認めなければ決して正しさは揺るがない」という発想に行き着き、これが「頻繁に嘘をつく」という行為に繋がっています。


たとえば代表的な事例として、2006年にenjoy korea日韓翻訳掲示板で話題になった韓国MBCテレビによる「勾玉起源捏造事件」があります。


勾玉起源捏造の韓国TV enjoy korea日韓翻訳掲示板 2006-11-28


詳しくは上記インターネットアーカイブに残るログを読んでもらうとして、大雑把に状況を説明すると、当時日韓翻訳掲示板において複数名の韓国人が唐突に「勾玉の韓国起源説」を主張し始め、あまりにも唐突であった事に違和感を覚えた複数の日本人が詳細を調べてみました。


その結果わかったこととして、韓国の大手民放の一つであるMBC(日本での提携先はフジテレビ)がこの騒ぎの数日前に勾玉の起源主張番組を放送、それを真に受けた複数人の韓国人が日韓翻訳掲示板でも起源主張をし始めたのです。


詳しく調べてみると、MBCは勾玉の件で日本の博物館などに取材を行っていたのですが、そのときは起源の話は一切しておらず、日本側も「日本と韓国には、勾玉を通じて文化交流があった」「韓国・日本、両方に(勾玉は)あった」程度の会話しかしていないのだそうです。


またこのスレッドを立てた方が「いずもまがたまの里伝承館」へ問い合わせてみると、放映されたビデオを要求してもMBCからは一切返答が無かったうえに、取材の動機として「中国側が高句麗は中国なのだという主張に対する対抗的番組を造るのだ」と答えていたことから、「何かおかしいとは感じていた」そうです。


要するにソメイヨシノや日本酒の韓国起源説と同じパターンで、意図や詳細を伝えず騙して取材を行い、都合のいい部分を継ぎ接ぎして結論ありきの映像を作り出していたわけです。
(余談になりますが、どうしてこの起源主張が中国の※東北工程否定に繋がるのか、話が飛躍しすぎていて今でも意味がわかりません)


※東北工程
中国政府が、約1000年前に朝鮮半島から満州地域に存在した高句麗渤海を、中国の地方政府扱いとする政治的主張に基く歴史観


元々勾玉は日本で縄文時代から存在しており、朝鮮半島にある勾玉は日本から伝わったものなのですが、現在の韓国では「朝鮮半島から日本に文化が伝わった」という考え方以外一切認めていないので、勾玉の存在は彼らの「正しさ(=要求、願望)」に反します。


彼らの価値観では文化を「伝えた側のほうが偉い」という考え方があるからです。


そこで、日本側に詳細を隠して取材を行い、編集であたかも日本人が起源を認めたかのように印象操作したわけですが、韓国の常識でも一応は「嘘をつくこと」は間違いと認識されており、韓国内でも嘘をついたことを劣等性の指摘として利用する場合があるのですから、本来なら発覚すればバッシングされるはずです。


しかし、この手の起源主張の問題ではどんなに嘘が発覚しても韓国内で起源主張を行った側が劣等性を指摘されることはありません。


なぜかといえば、まず彼らのなかで「日本の文化は全て自分達が伝えたものだ」という考え方は絶対的な正しさとして認識されているうえに(逆があると自分達の劣等性を認めることになるため)、「日本人は文化を生み出せず朝鮮の真似をしただけ」という考え方が根底にあるので、日本の劣等性も指摘できています。


つまり、日本の劣等性を指摘できていることで韓国側の優越性が証明でき、だからこそ韓国の方が日本より序列が高く、自分達の願望や要求を実現できる立場にある(=正しさを主張できる)はずと考えているので、「嘘をついている」という事実が打ち消されてしまっている(or相手の劣等性のほうが優越している)のです。


彼らの社会では、原則として「自分が望むこと(要求)」や「願望」=かくあるべき姿こそが「正しさ」なのです。
嘘をついたとしても、それを認めなければ劣等性にはならず、また自己の優越性を証明するためなら肯定されると考えられているのです。


3:「正しさ」に対する考え方が違う


今回紹介した事例からも解るように、日本と韓国では根本的に「正しい」という単語そのものの意味が違います。


日本では、例外こそあれ客観的事実を伴う事は「正しい」と判断される傾向にありますし、他者の正しさに反論する場合も「別の客観的事実」をもって対抗しようとする傾向にあります。


それは全て根拠を前提とした「正しさの考え方がある」からです。
重要なのは「そのような発想」が社会に存在している事です。


しかし韓国は私達とは全く異なっており、根拠を前提とした正しさという考え方が存在しておらず、そのため「正しい」という単語に対する考え方やそこから連想できる発想が根本から異なっているのです。


彼らの社会で正しさ=願望や要求となっているのはこのためです。


こうした事から、韓国では基本的に異なる相手の意見に納得するという事が日本に比べてあまり発生せず、代替手段としての「序列の構築作業」でも決着がつかないことがあり、日本では考えられないような動機で暴力事件に発展する事例があります。


以下はその典型例です。


◇「名字は“朴”が最高」 名字自慢で殴り合いに  朝鮮日報 2007/03/29


上記記事では、朴さんがスポーツ選手などに「朴姓」が多いという事を自慢し始めた結果、一緒にいた金さんが「いい加減にしろ」と怒り出して殴り合いになったという事例です。


苗字自慢で殴り合いの喧嘩になるというのも私達の常識からすると凄いことですが、更に凄いのはこの話題で喧嘩をしていたのが60代と40代の大人という事です。


これも要するに、「根拠を前提とせず、自身の願望や要求を正しさと定義している社会」だからこそ発生する事件です。


彼らの価値観では、相手に自身の正しさを要求できるという事こそ正しさであり、そのために「朴姓は優れている」という事を伝えたわけですが、相手はそれで納得できなかったので口論となり、最終的に殴り合いの喧嘩になりました。


要するに序列の構築作業に失敗したわけです。


このように、韓国では基本的に「立場の上の人間が下の人間に要求をする(正しさを認めさせる)」という形で社会が成り立っているので、多くの場合「納得する」というプロセスが無く、大半が「(正しさが実現せず)我慢する」というプロセスが発生します。


そのため、正しさを受け入れさせる序列の構築作業によって「我慢する側」が現れない場合、上記の記事のように正しさ同士がぶつかり合って喧嘩になるわけです。


これは日本と韓国の間で発生する様々な問題でも同じです。
基本的に彼らは日本人が行う「根拠を前提として相手と話し合おう」という考え方は理解できず、それを「劣等性を誤魔化すため」としか認識しません。
「要求」をしていないからです。


韓国的な考え方では、自身の正しさを証明したいなら相手の劣等性を指摘して要求を通すという行為をしないといけないのです。


勿論、そんな態度は国際常識からかけ離れているので日本側ができるわけがないのですが、重要なのは往々にして日本側は韓国に対して「根拠を前提として相手を説得しようとする」ことです。
今回書いたように、「正しさ」に対する認識も概念も全く違うのですから、彼らにそんな事をしても無意味です。


それどころか、むしろ彼らはその行為を「劣等性を誤魔化すため」としか認識しないので、事態を悪化させるだけです。


ではどうすればいいのかといえば、一方的にこちらの言い分を伝えたうえで、韓国側に対しては「その要求は受け入れられない」とはっきりと明言すれば良いのです。
というよりも、それしか実際のところ方法がありませんし、これ以外の方法だと彼らは正しさの押し付け=要求をしてくるだけです。
(序列の構築作業を行うのが最も効率的ですが、現在の国際常識でそれは出来ないのでその代替案です)


根拠の説明などは、「それを理解できる」国際社会などに行えば良いのであって、根本的に常識の異なる韓国に対して行っても、今回紹介したような事例になるだけなのです。
日本側の考える正しさと韓国側の考える正しさは別物なのですから、その事を考慮して対応すべきです。



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(※1)
<漁夫の利、日本,きまり悪い初代優勝>
KBSスポーツ(韓国語) 2006-03-21
http://sports.kbs.co.kr/article/-12537/-1253730.html
https://web.archive.org/web/20060503170750/http://sports.kbs.co.kr/article/-12537/-1253730.html (インターネットアーカイブ

<アンカー>
我が国と三度戦って二回も負けた日本が、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の優勝を決めて、結局非正常的な大会運営方式の最大の受恵者になりました。
一方、李承燁(イ・スンヨプ)、李鍾範(イ・ジョンボム)、朴賛浩パク・チャンホ)は、大会オールスターに名前をつらねました。
キム・ボンジン記者です。

<レポート>
8強脱落危機から起死回生の日本の運が決勝戦まで続きました。日本は、投球数制限規定でマウンドに底が見えたキューバに対し10対6で勝ちました。エースであるヤデル・マルティとラソを大会規定上投入することができなかったキューバを相手に気の抜けた勝利をおさめました。

奇形的な対戦方式で4強の幸運を得た日本が投球数制限規定でも得をしたのです。
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<インタビュー>王貞治[日本野球代表チーム監督]:「日本のファンの熱心な応援で優勝することができました」

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