日韓問題(初心者向け)

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「けん玉」の韓国起源説と起源主張の発生条件


さて、本日は度々問題になっている韓国による韓国起源説問題について書いていきます。


つい最近、大韓民国けん玉協会というところがけん玉の韓国起源説を主張、現在存在するけん玉は朝鮮半島発祥であり、それが日本やヨーロッパへ伝わったのだと主張した。


しかし調べてみると、韓国では江戸時代にヨーロッパから日本へ伝わり現在の形となったけん玉と、中国発祥の「中国ゴマ(ディアボロ)」が単語として混同されており、どうやら中国ゴマの起源主張をすると同時にけん玉の起源を主張している事がわかる。


更に、中世日本にも存在した木酒器玉(コップダマ)という遊びがあり、これはけん玉とよく似た遊びなのだが、現在のけん玉との直接的な関連性は不明であり、これと似た遊びが朝鮮半島にもあったようなのだが、韓国側でこの遊具に関する説明がどこにも無い。


また今回は、韓国起源説の発生条件についても説明する。




※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。


1:ターゲットにされた「けん玉」


まずは以下の記事から


韓国固有遊びけん玉、新しい名前‘ケンダマ’で第2全盛期夢見て
アジア経済(韓国語) 2016.06.19
http://www.asiae.co.kr/news/view.htm?idxno=2016061915170560876

[アジア経済=チョン・イルウン記者]三国時代から行われてきた伝統遊びの一つ「チュクパンウル」(ケンダマ)が最近第2の全盛期を迎えている。木をチャング(ツヅミ)形に作り、これを空中に放り上げて受け取る形のこの技芸的遊びは過去、崔致遠(チェ・チオン)の「郷楽雑詠」に記録され、三国時代から朝鮮時代に至るまで子供たちの間で粘り強い人気を得ていたと伝えられる。

特にこの遊びを初めてする時は玉をチャング状の受け台に乗せるのが容易ではないが、上手くなれば、遊ぶ人に自信を与えてすべてに肯定的、積極的な思考を持つことができる点で効用性が認められる。遊びに面白味が見つけたらいつのまにか手つきがはやく精巧になり、均衡感覚もまた良くなるのも長所だ。

反面、遊びに技術的要素が反映されて多くの訓練が必要な点と、けん玉の他にも遊びが次第に多様化して我が国ではこの遊びが徐々に人気を失ったのは事実だ。

しかし、これまで我が国から日本やヨーロッパなどの地にこの遊びが伝わって以来、今まで変化と発展の過程を経て最近は再度、我が国に流入して一部の地域の小学校を通じて人気を集めつつある。

大韓民国ケンダマ協会のキム・ドンウ会長は「我が国の伝統文化であるけん玉が日本ケンダマ協会との協力関係を通じて国内で‘第2の全盛期’を迎えつつある」として「過去、チュクパンウルと呼ばれた我が国固有の遊びが‘ケンダマ’という名前を新たに得て、再度、我が国に伝わった形」と説明した。

それと共に「協会は新しい名前を得たこの遊びが韓国の伝統文化と融合した新しい教育玩具として開発され大衆に知らせ、さらに進んで韓国固有の伝統遊びとして新たに世界各国に伝わるよう注力する方針」と抱負を明らかにした。

一方、大韓民国ケンダマ協会は我が国の伝統遊びであった過去のチュクパンウル文化を広める目的で今年3月中旬、非営利国家法人としてスタートし、大田(テジョン)と忠南の中学校の学生たちがケンダマを体験する時間を用意した。

また、このような公教育内でのケンダマ教育を徐々に広めて最終的には学校別大会、市大会、道大会、全国大会に続き、世界ワールドカップ大会に広めるという趣旨で遊び研究と試演行事などを着実に開催していく計画だ。

ケンダマ教育に関する詳しい内容と協会加入などは協会ホームページを参照したり電話で案内を受けることができる。



上記のようにけん玉の起源が韓国であるとしているのですが、調べてみると興味深い事が解ります。


まず記事中ではけん玉=죽방울(チュクパンウル)としているのですが、実際には죽방울とはディアボロ=中国ゴマのことであり、形状としては以下のようなものでけん玉とは似ても似つきません。







しかし죽방울で検索してみると、遊び方がまるで異なる遊具にも関わらず、けん玉と中国ゴマが混同されている事がわかります。






どういった経緯でこうなっているのかまでは詳しく解りませんでしたが、韓国ではけん玉と中国ゴマが混同されており、上記記事はこの前提で書かれている事から、厳密には中国ゴマ=けん玉として起源を主張しているという背景が見えてきます。


また大韓民国ケンダマ協会のHPも確認できたのですが、簡単な「(日本式の)けん玉」の説明などがあるだけで韓国のけん玉の歴史や中国ゴマなどに関する説明も何も無く、更にFAQや質問への回答のページはそもそもタイトルだけで整備されていないという杜撰なもので、何の情報も得られませんでした。


そして次に、以前フランスで開催された日本文化窃盗イベント、コリアンコネクションなどで名前が出てきたKOCCA(韓国コンテンツ新興院)※のページへ行くと、時代は不明ですが以下のような画像が出てきます。
(※韓国コンテンツ新興院とは、韓国国家ブランド委員会傘下の政府機関の事です)


(※1)
伝統的な遊びディアボロ KOCCA(韓国語)







中国ゴマの横にけん玉と似た道具が描かれているのですが、これは日本の木酒器玉(コップダマ)と紐の有無以外が非常に良く似ており、詳細は不明ですが恐らくどちらも発祥は中国です。





けん玉の歴史 日本けん玉協会


また興味深いのは、韓国のけん玉協会では中国ゴマとけん玉の混同を行い起源主張をしているが、この日本名「木酒器玉」については言及すらもなく、韓国での名称も不明なうえにKOCCAの説明では「チュクパンウル(中国ゴマ=ディアボロ)はヨーヨーの起源」となっているのです。


更に興味深い事に、google検索で期間指定を行い検索をかけると、2007年頃までは「郷楽雑詠」関連でけん玉と関連付ける記述がどこにもなく、中国ゴマ(ディアボロ)についての言及しかないことがわかり、元は単に中国ゴマについての起源主張だったようなのです。
(KOCCAの説明はこれに準じています)


そして、2009年から2010年頃より画像検索などでもけん玉と中国ゴマの混同が見られるようになり、恐らくこの頃に(もしかするともっと最近かもしれません)中国ゴマとけん玉の混同及びけん玉の起源主張が始まったものと思われます。


2:韓国起源説が発生する条件


次に今回の件に限らず彼らが起源主張を行うようになる条件について書いて行きます。


一般的に、韓国起源説は目立った文化があればなんでも「盗む」ものと考えられがちですが、実はある程度の法則性があり、大きく分けて4つの条件を満たした場合に発生する事が多いです。


1:世界的に知名度が高い
2:韓国内に活動団体が存在している
3:ターゲットとなる文化の歴史が古い
4:ターゲットとなる国との親密性が高い(文化交流事業などが積極的に行われている)


先ほどのけん玉の韓国起源説に関しても、年々日本式のけん玉(江戸時代に欧州から伝わり独自に進化)の知名度が上がり、最近は世界大会が行われているという背景があり、国際的な評価が高まっているようです。


また、こうした背景から国際交流も盛んになってきており、日本けん玉協会と問題の韓国けん玉協会も文化交流の名目で交流事業を行っている事が最初に引用した記事からも解ります。
つまり、けん玉は1~4の条件を全て満たしているのです。


これと似たような事例はムエタイ韓国起源説やサッカーの韓国起源説でも見られます。


韓国格闘技はムエタイのパクリ?日本人とタイ人がわい曲=韓国 サーチナ 2011/09/10
Korean Kickboxing Kyuktooki documentary

「ボールを蹴る文化は古くからあった」韓国のW杯4強入りとの関係 東亜日報 July. 04, 2002


2000年代後半より、韓国政府は国策事業としてK-POPを東南アジアに輸出し始め、韓流はタイでもある程度の成功を収めたのですが、その結果タイで韓国の知名度と高感度が上がり交流事業が活発になりました。


ムエタイの起源主張はそのさなかに発生しており、やはり1~4の条件を満たしているのです。


サッカーの韓国起源説でも同じで時期は2002年、丁度日韓共催W杯が開催された直後に起源主張が始まっており、この期間は韓国サッカーが国際的に注目された時期でもあります。
(W杯以降韓国サッカーは評価を著しく落としましたが、韓国ではその事実が無かった事にされていました。)
要するに、変則的ではありますがこのときも1~4の条件が満たされているのです。


つまり、この条件が満たされた文化は何であれターゲットとなる可能性があり、韓国起源説反日と混同されがちですが、全く関係ないとは言いませんが発想の根元として異なるロジックが働いているわけです。


ですから、中国関連の起源主張は結構な数がありますが、韓国人の一般的な歴史観では歴史が浅く「文化的な序列が低い(韓国社会の一般的な認識では文化にも序列が存在しています)」アメリカに対しては起源主張がほぼ無いわけです。


3:「親密性の有無」が最も重要


先ほど挙げた4つの条件のうち、最も重要な要素となるのが「4:ターゲットとなる国との親密性が高い(文化交流事業などが積極的に行われている」です。


これがなぜ重要なのかといえば、それは以前から紹介している韓国独特の価値観が関係してきます。


韓国では、自己の優越性や正当性を証明する方法は「他者の劣等性」を指摘することであり、いかに相手が劣等であるかを大きな声で主張できれば、それだけ自己の優越性が証明されるという仕組みになっています。


また韓国は非常に厳格な序列社会であり、人間関係において対等の概念が希薄であり大抵の場合常に「どちらが上か下か」を意識する社会です。


この2つが合わさるとどうなるかといえば、韓国における一般的な認識では、国際交流というのは「いかに相手の劣等性を見つけるか」と「どちらが上か下か」の序列を決定させるためのものという背景があるわけです。


文化交流などが行われ、相手国との親密性が高くなるほど起源主張の発生する可能性が高くなる原因はここにあり、交流が進めば進むほど彼らは「どちらが上なのか」を意識し、文化の序列を気にするようになるため「相手より上であること」を証明するために起源を主張するわけです。


日本の場合には、以前から書いているように「日本の文化は全て自分達が教えたもの」という教育が子供の頃から行われているという背景があり、ほぼ無意識に上記プロセスが行われるため起源主張が多いわけです。


そして、このプロセスの根元となる発想は以下の事例でもよくわかります。


最近アメリカで公表された「最もクレームの多い国」のランキングで、韓国は「世界で最も苦情の多い観光客」との認定を受けています。


「世界で最も苦情の多い観光客」は韓国人? ZUU online 2016/06/16


これも要するに、韓国では相手に不平不満を言えるのは「地位の高い存在の証明」であるので、「自身が相手よりも上である」という事を証明するために劣等性の指摘、つまりクレームや文句を言うとの背景があるからです。


起源主張をするのもクレームが多いのも根元は同じであり、相手との関わりが深くなればなるほど彼らは序列を意識するからこそ、独特の価値観からこうした現象が発生するわけです。


日本人の発想ですと、親密性が高くなればなるほど上下関係というものを意識しなくなる傾向にあるわけですから、韓国社会は丁度発想が正反対という事になります。




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(※1)
伝統的な遊びディアボロ
KOCCA(韓国語)
http://www.culturecontent.com/content/contentView.do?search_div=CP_THE&search_div_id=CP_THE013&cp_code=cp0205&index_id=cp02050108&content_id=cp020501080001&search_left_menu=

(一部抜粋)
ディアボロ受信は農酒(弄珠)やノンファン(弄丸)と同じだと、ここが、遊具が全然違う。 農酒・ノンファン・金環(金丸)は、丸玉の種類の農酒を与えることなく上げたたな遊びであり、ディアボロは装具の形のディアボロを紐で絞め空中に上げたが紐で受ける演劇である。 農酒は今でもサーカスでたまに見ることができますが、ディアボロ受信は完全に消えた演劇である。 日本のノルイトガム「ヨーヨー」は、ディアボロ受信を変化さ、発展させた形で見られる。