日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

「日本のやる事」に何でも絡もうとする韓国の動機


さて、本日は伊勢志摩サミットに関連した内容となります。


今回の伊勢志摩サミットにおいて、韓国はオバマ大統領の広島平和記念公園訪問にクレームを入れ、他にも伊勢神宮を「日本保守の聖地」として韓国メディアから否定的な記事が出てきている、これは以前何度か紹介している韓国独特の価値観が関係している。


他者の劣等性を指摘できれば自己の優越性や正しさが証明できる「蔑視ありきの自民族中心主義」と韓国独特の序列社会の価値観が関係しており、彼らにとってクレームを入れることができるという事は「自分達は道徳的に優れているからなのだ」という意識が根底にある。


韓国のこうした態度は今回に限らず、特に民族主義が先鋭化してきた2000年代以降はとにかく日本のやる事に何でもクレームを入れているのだが、実はこの問題の解決方法にはモデルケースがあり、一概に全てを「同じ対応」するわけにもいかないが中国の対韓国外交が参考になる。



※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。


1:「クレーム」で国際的地位を高めたい韓国


まずはこちらの記事から


G7サミット:日本保守派の聖地、伊勢神宮「参観」で幕開け
朝鮮日報 2016/05/27
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/05/27/2016052700596.html
https://web.archive.org/web/20160527085113/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/05/27/2016052700596.htmlインターネットアーカイブ
 主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)が26日、日本の保守派の聖地とされる伊勢神宮三重県)で幕を開けた。

 米国・英国・フランス・ドイツ・イタリア・カナダの首脳たちはこの日午前11時から、安倍晋三首相の案内で伊勢神宮の境内を見て回り、伊勢志摩サミットの公式日程をスタートさせた。

 産経新聞など日本メディアは当初、G7首脳たちが伊勢神宮を訪問し、参拝するものと予想していたが、共同通信は26日、首脳たちが「参拝」ではなく「参観」という形の単なる訪問をしたと報じた。

 共同通信によると、政教分離の原則に従い、拝礼(手を合わせこうべを垂れるなどの行為)を行わない訪問という形をとったという。

 日本メディアによると、安倍首相は26日午前、伊勢神宮内宮の入り口にある宇治橋で各国首脳を一人ずつ出迎えた後、記念植樹を行い、その後首脳たちは内宮の境内を参観したという。

 伊勢神宮は日本の皇室の祖先とされる天照大神を祭る神社で、太平洋戦争のA級戦犯を合祀(ごうし)した靖国神社とは意味が異なる。だが、伊勢神宮はかつて日本の祭政一致や国体原理主義の総本山としての役割を果たしてきており、保守派には「聖地」とあがめられている。そのため、G7首脳たちの伊勢神宮訪問は論議を呼びかねないという指摘も出ている。

 安倍首相は2012年12月の第2次政権発足以来、4年連続で新年を迎えるたびに伊勢神宮を参拝した。また伊勢志摩サミット開幕前日の今月25日にも、個人的に参拝している。



歯切れが悪いですが要するに朝鮮日報G7の首脳たちが伊勢神宮を訪問した事が気に入らないのです。
また朝鮮日報ほど露骨ではないですが、東亜日報ハンギョレ新聞も明らかに伊勢神宮訪問が不満である事がわかる記事を掲載しています。


[オピニオン]G7首脳が訪問した伊勢神宮 東亜日報 May. 27, 2016
G7首脳の伊勢神宮参拝を調整中 ハンギョレ新聞  2016.05.26


これなのですが、はっきり書くと「クレームを入れる口実は何でもいい」のです。
実際、過去日本は2008年に開かれた洞爺湖サミットで明らかに問題を起こしそうな韓国系の団体の入国を拒否しているのですが、そのときもそれを口実にクレームをしています。


日本、韓国人19人の入国を拒否…洞爺湖サミット控え 中央日報 2008年07月05日


要するに韓国的価値観では「相手の劣等性を指摘できれば自己の優越性を証明できるから」です。
こうして何でもいいので日本に対してクレームを入れることができれば、彼らの価値観ではそれだけ韓国の国際的地位が上がった事になるわけです。


また以前から書いているように、韓国社会は対等の概念が非常に希薄な社会であり、「どちらが上か下か」を常に気にする社会です。
この社会では、原則的に「下位の人間は上位の人間にクレームを入れること」ができず、クレームを入れることができるという事はそれだけ「徳も地位も高い人間である」事となります。


だから韓国は、日本が国際社会に何かしらの動きを見せれば即座にクレームを入れるのです。
「徳が高いからこんな事ができるのだ」というアピールとも表現できます。
そして律儀に日本がそれに対応し言い分を聞くと、「徳が高い事が証明された」事になり更に問題が増えて行きます。


また、よく韓国は「日本を無視できるのは世界で韓国だけ」というフレーズを好む傾向にあり、日本人から見ると「日本のあらゆる事柄に絡んでいるのになぜ?」と疑問に感じる人が多いのですが、これも上記が関係しています。


【寄稿】韓国が日本を無視しても構わない理由 朝鮮日報 2015/09/27 (1/2ページ)(2.2ページ
【時論】日本の全方向「独島挑発」を憂慮する(2) 韓国経済新聞/中央日報 2015年04月10日


これに関してなのですが、韓国のメディアや韓国政府の反応、また韓国人達の言動などを総合すると、恐らく彼らの無視という単語には「相手を侮辱する」或いは「相手を下に見る」という意味が含まれています。


つまり、韓国は日本のやる事に何かにつけてクレームを入れ侮辱したり下に見たりできているのだから、それだけ日本よりも道徳的に優位な存在なのだという事なのです。


これを踏まえてたとえば以下の3つの記事を読むと、記事の見え方が変わってくるのではないでしょうか。


旭日旗を掲げて入港し訓練ボイコット、海上自衛隊に批判強まる 朝鮮日報 2016/05/28
海上自衛艦が旭日旗掲げ鎮海に入港…反発広がる ハンギョレ新聞  2016.05.25
G7サミット:韓国人作家「オバマ氏、日本に歴史問題の責任問うべき」 朝鮮日報 2016/05/27


2:とにかくまずクレームという発想


このように、韓国社会はその特異な価値観から私達とは全く異なる反応をするわけですが、それは今回に限った事ではなく、特に2000年代以降は年々「絡む頻度」が増えて行っているという傾向にあります。


たとえば前回日本で開かれた洞爺湖サミットでは、「中国、インド、ブラジル、メキシコ、南アフリカを入れてG13に拡大するべきでは」という意見が出ていたのですが、韓国はそこにクレームを入れて「韓国よりGDPが下のメキシコや南アフリカを入れるのならば韓国も入れるべきだ」と主張していました。


【社説】G8拡大時には韓国も含まれるべき 中央日報 2008年07月03日


また2006年、国連で常任理事国の数を増やそうと議論がされていた頃には、ドイツを訪問した当時の盧武鉉大統領が、日本とともに常任理事国入りを目指していたドイツに対して、「日本の常任理事国入りに反対してくれればドイツを支持する」と首脳会談で表明、ドイツで大顰蹙を買うという事態になりました。


(※1)
韓国・盧大統領がドイツ詣で総スカンで<反日工作>失敗 週刊文春 2005/4/28 (紙面掲載)


また他にも、産経新聞が2015年に朴槿恵大統領を李朝末期の暴君である閔妃(韓国では国母ということになっています)にたとえた記事を掲載したところ、韓国政府が公式にクレームを入れてきたため、言論の自由の問題などで騒がれた事があります。


産経新聞 韓国政府のコラム削除要求を拒否 聯合ニュース 2015/09/01


更には、宮崎駿監督の「風立ちぬ」に関しても「加害者の歴史が描かれていない」「朝鮮人の被害についての言及がない」としてクレームを入れており、特に近年韓国ではこうした教育が小中学生に対して集中的に行われているという背景があります。


(※2)
「日マンガの中、日本は加害者でない被害者」 韓国日報(韓国語) 2015.01.06


これらの事例全てに共通するのが、「クレームの内容は何でもいい」という事です。


要するに、口実は全て後付けであって目的は「クレームを入れること」で、彼らはクレームを入れることでクレームを入れた相手に対して「自分達は意見が言えるほど地位が高いのだ」とアピールするのが目的なのです。


ですから、クレームを入れた相手がそれに反応すれば彼らにとっては「成功」であり、逆に相手にされなければ「失敗」という事になります。


ですから彼らはどんなに無理がある内容でもとりあえずは「言ってみる」わけです、最初に引用した伊勢神宮へのクレームも、明らかに無理があるため朝鮮日報以外のハンギョレ新聞や東亜日報の記事は更に歯切れが悪いのですが、それでも彼らは「やる」のです。


なぜなら相手がそれで何かしら反応して譲歩を引き出せれば、それで「相手よりも地位が高い」という事になり、更に尊大な態度が取れる(=韓国では徳の高い人間の当然の権利)ようになるからです。


3:対応で参考にすべきモデルケース


こうした韓国の言動に対して、実際のところ対応で参考にできるケースがあります。
それは中国の対韓国外交の方針です。


ただし、中国はヘゲモニー政党制という名の実質的な独裁国家であり、言論はほぼ完全な形で政府の統制化にありますから、全く同じ対応というわけにはいきません、あくまで「参考にする」というスタンスでいることが重要です。


肝心のどんな対応なのかなのですが、要するに中国は常に韓国を恫喝し、また韓国側からのクレームは原則相手にしない、そして「自分の言いたい事だけを言い、要求したい事だけを要求する」という態度です。


当然ですが、民主主義国家の日本にはこんな国際常識を逸脱した対応は無理です。


しかし、ヒントはいくつもあります。
まず中国は原則韓国側の言い分を聞きません、言い分を聞く場合もあくまで中国にとって利益になる場合のみであり、事実上「韓国の事情」は一切考慮していないのですが、ここまで徹底はできないでしょうが、「韓国の言い分は考慮しない」程度なら日本にもできます。


また、韓国側から来るクレームは原則相手にせず、中国のように公然と恫喝するようなことはできませんが、クレームに対して反論や抗議はできます。


韓国という社会の価値観を知らない人にとっては、これでも「酷い対応」に見えるでしょうが、実際のところ中国だけでなく韓国内でもこうした対応は日常なのです。
酷いと感じるのはあくまで「日本人の価値観を普遍化している」からに過ぎません、本来は価値観が違えば対応も変わるのが普通なのです。


実際、韓国は中国に対しては殆どクレームを入れませんし、クレームを入れても大抵が途中から声がどんどん小さくなり消えて行きます。
なぜなら「やっても望む反応がなく優位性を感じる事ができない」からです。


今年の1月、昨年末の北朝鮮による核実験に関連し、中国が韓国との約束をまるで守らずホットラインを閉じた事に対して、朴大統領が激怒し一時期中国に対してかなりクレームを入れていたのですが、現在はそうした強硬路線が殆ど見えません。


それどころか、朴大統領も韓国政府も中国の顔色を伺いG7へのゲスト出席を拒否し、またG7声明に対しても「対北朝鮮の声明」のみにしか反応しないという、南シナ海問題には一切触れないかなり弱気な対応をしています。


【社説】G7サミット参加を見送ってアフリカ歴訪を選んだ朴槿恵外交 朝鮮日報 2016/05/26
伊勢志摩サミットの首脳宣言 韓国が高く評価 聨合ニュース 2016/05/27



これは、「中国が恫喝するから」というのもあるのですが、それと同時に「クレームを受け入れないので自己の優越性を証明できない」ため、「上位の存在としての要求」ができないからです。


重要なのは、「なぜ韓国は日本のやることに何でも絡んでくるのか」の動機を正確に把握し、クレームが通らない状況を作り出す事と、実際には先ほども書いたように「クレームありきであって内容はなんでもいい」のですから、日本的に韓国側の言い分や事情を安易に考慮しないということです。


その態度は、韓国的価値観では「下位の相手がすること」であり、自ら道徳的な劣等性を認めているも同じなのですから。





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以下は当ブロマガのお勧め記事マイリストです、もしよかったらこちらもどうぞ。













(※1)
韓国・盧大統領がドイツ詣で総スカンで<反日工作>失敗
週刊文春 2005年4/28 (雑誌掲載分)
文春の雑誌別速報でタイトルのみネット上でも確認できます
http://www.zasshi.com/ZASSHI_SOKUHOU/data/syuukanbunsyun.html (リンク切れ)
http://web.archive.org/web/20050423222916/http://www.zasshi.com/ZASSHI_SOKUHOU/data/syuukanbunsyun.html (インターネットアーカイブ

盧武鉉大統領の「反日・ドイツ詣で」が空振りだった。

11日、ケーラー独大統領と会談する際には、「韓国側から事前に、『日本が過去に清算しな いことについても話したい』と申し出があったが、こちらのリードで 現在の重要なテーマを優先して進めた」(独大統領府筋)。

13日にはシュレーダー首相と会談したが、その時も「日本と同時に安保理常任理入りを目指すドイツ首相と、 戦争責任を理由に排日を主張する韓国大統領が対立して、平行線で終わった」(同前)。

盧大統領は不満だったのか、翌14日、記者団に「日本は過去に対する態度を改めよ」「北は核武装を放棄するつもり」 と、反日親北路線を強調。 一方で「ドイツの国連安保理常任理事国入りは支持する」と阿った。ところが、ドイツ報道陣から「何故、そこまで過去に固執するのか」と質問攻めに。

同大統領はドイツ訪問で、ナチスドイツと日本を同じ次元で批判しようとの意図もあったようだ。しかし、独ユダヤ人 中央協議会などは、「ナチスドイツはは人類史上比類の無い悪質・非道極まるもので、他との比較・相対化など絶対に許されない」と突っぱねた。

独韓議連の幹部も呆れた。「日本批判ばかりでウンザリ。EUと韓国との長年の懸案である造船摩擦の解消や、北朝鮮核武装阻止こそ国際的な緊急課題なのに・・・・・・・・」

反日大統領』は、韓国が1000年のもの間、中国の「属国」だった過去があり、朝鮮戦争では北朝鮮軍や中国義勇軍 と戦った事を忘れたのか。



(※2)
「日マンガの中、日本は加害者でない被害者」
韓国日報(韓国語) 2015.01.06
http://www.hankookilbo.com/m/v/714dc77c95944c598607117ecd6129ea

教育共同体灘主催「戦争の記憶」講座で中学生が白熱した議論

風立ちぬ」鑑賞後鋭い批判

「加害者が歴史どのように認識するか知っておく必要、誤った歴史繰り返す"

「戦争に巻き込むことを知って戦闘機を作成した場合、戦争の責任から自由でないですね。」「飛行機作ることが仕事だから自分の仕事をしただけだんですか?」

5日のトレーニング共同体灘のソウル鐘路ギョブクドン教育センター会議室で中学生の激しい討論が行われた。 太平洋戦争時に使用された戦闘機メーカーの責任論争は、学生の言葉まとめた。 「誰がさせて何が間違ってもいない友達を苦しめた面誤りがないんですか?」

灘は何気なく見ていた日本の大衆文化に縁取られた日本の歴史認識を批判的に見てみようという趣旨で「戦争の記憶」講座を用意した。 9日まで毎日午前続く授業は先着順で申請した中学生11人が参加している。

この日の最初の授業のテーマは、2013年に公開されたアニメ「風立ちぬ」であった。 このアニメーションは、太平洋戦争当時、神風自殺特攻隊が使っていた「零戦」戦闘機の設計者堀越二郎の一代記を扱った。 日本公開当時1カ月で観客600万人を突破し、旋風人気を集めた。 しかし、国内立つ主人公を戦争と時代の犠牲なった「美しい飛行機」を作るために努力した人物のみ美化したと激しい批判を受けた。

授業のために「風立ちぬ」を見て、太平洋戦争当時の状況を予習した学生は、このアニメで、日本が過去に犯した過ちが全く現れないという問題を指摘した。 例えば主人公次郎が恋人直子を初めて会うきっかけである関東大震災当時の日本人が行った朝鮮人虐殺は、最初から言及なかっただろう。 朝鮮人を強制的に連れて行って労働力を搾取した企業三菱が次郎が夢を広げる飛行機制作会社で、第二次大戦戦犯国イタリアの戦闘機メーカーキャップ君伯爵が地の夢に現れインスピレーションを与える偶像に登場するのも問題で選ばれた。 バクジオ(16及びエール中)さんは「漫画の中の日本人はただ戦争が起こった時期に住んでいた人にのみ描かれている」とし「戦争を起こした加害国の国民の姿はなく、時代の犠牲者として描かれるよう苦々しい」と指摘した。

学生は、侵略戦争の実相を無視したまま、一方的に被害者の姿だけ浮上させるこのような態度は、徹底した過去の反省がなかったからだと批判した。 ギムイェチャン(16及びヨンガンジュン)君は「歴史を学ぶ理由は、誤った過去を繰り返さないためにですが、日本がこのような被害だけ覚えていれば、再び戦争を繰り広げることもできる」と述べた。

ハンジンオ(14及びシャンティ代替学校)君は最近慰安婦を否定し、平和憲法を改正して再武装に乗り出す日本社会の動きも反省のない歴史認識とかみ合って現れた現象と解釈した。 彼は「日本は苦痛であるけれども加害の記憶を振り返っ過去の過ちを反省しなければならない」と強調した。

この日の授業を進行した曹敏川(38)灘の教師は、「戦争の歴史を繰り返さないために加害国が自分たちの歴史をどのように認識しているかを見て批判することが重要である」とし「もっと簡単に日本社会を読み取る方法漫画を選択した」と述べた。 日本の大衆文化のすぐ見る授業は「アトム」「エヴァンゲリオン」「ワンピース」「攻殻機動隊」などにつながる。