日韓問題(初心者向け)

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韓国社会独特の思考方法


皆様、先週はPCの故障で更新ができなくなりご心配をおかけしました、一部新PCへ移行できなかったデータもありましたが、ほぼ支障のない状態で現状復帰できましたので本日より更新を再開します。
それでは今後ともよろしくお願いします。


さて、本日は韓国独特の価値観に基く演繹法による思考について、その具体例や背景などを書いていきます。


韓国社会では、しばしば「客観的に観測されている事象と、その事象に対する社会の認識が180度異なる」という現象が発生する。


これは韓国社会において演繹法に基づく思考が一般的なことが関係しており、この思考には彼ら独特の価値観が深く関係している。


具体的には、「主観的・絶対的正しさ」「蔑視ありきの自民族中心主義」「上下関係のみで対等の概念が希薄」「被害者が最も偉い」「小中華思想」「恨(ハン)」等が『演繹法の前提』となることで「かくあるべき姿」を形成し、結果的に実際の出来事と彼らの認識が180度異なるという現象に繋がる。


2016年5月12日20時56分追記
特殊な思考=韓国独特の価値観を前提として行われる演繹法の事です。


※一部を除き、引用記事が日本語の場合には文中にリンク用アドレスとタイトルのみ表記、韓国語のものやリンク切れで参照不能な記事のみ文末にまとめて本文を引用します。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。


1:特殊な演繹法による思考


まず演繹法について少し簡単に説明すると、これは要するに既知の常識を土台(前提)として思考する方法のことです。


たとえば「質量には重力が発生する、地球には質量があるから重力がある、だから同じく質量のある火星にも重力がある」など、すでに事実と客観的に証明されている事柄を『前提として』推論を行い結論を導き出す思考方法のことです。


また複数の客観的な観測による事実から類似点等を見つけ出し、そこから結論を導き出す方法を帰納法と言い、このブロマガでは帰納法を主とし補助的に演繹法を使用するという形にしています。
(なぜなのかと言えば「その方が説明が楽だからっ!」なのですが。)


ですので、演繹法帰納法そのものには優劣は存在せず、どちらにも利点と欠点がありますから、要はどちらも使い方次第ということになります。


このことを踏まえたうえで以下の記事を


浦項-浦和、試合後の集団の衝突事態
korea daily(韓国語) 2016/05/03
http://www.koreadaily.com/news/read.asp?art_id=4236230

競技も拙戦であったし、マナーもメチャクチャであった。

浦項は3日午後7時30分、日本埼玉スタジアムで開かれた2016アジアチャンピオンズリーグ(ACL)H組組別リーグ最終戦浦和レッズと1-1で引き分けた。浦項(1勝4分け1敗、勝ち点(5点)は組最下位で16強進出に失敗した。

(中略)

浦和は極右派の観衆たちが多いことで有名である。韓国チーム浦項との競技で彼らはさらに興奮した。競技後、浦和の観衆たちは浦項選手を狙って異物を投擲した。すると一部の浦項選手がゴミを拾って再び捨てるなど反応した。結局興奮した日本選手と浦項選手が辱説を交わして、取っ組み合いになるなど互いに衝突した。他の選手が彼らを素早く止めて何の不祥事も無かった。

浦項は去る3月2日浦和との1次戦で1-0で勝った。競技後海兵隊出身のキム・ウォンイルはスティールヤードで応援した海兵隊の後輩たちと一緒に軍歌‘八角帽の男’を斉唱して話題を集めた。浦和ファンたちはこれに対する一種の報復行動をしたわけである。浦項対浦和の自尊心対決は最後まで後味がスッキリしなかった。


知っている方も多いでしょうが、実際に現場で起きた出来事はこの記事の内容と大きく異なり、試合後に韓国側選手が自身のテーピングを何度もピッチに投げ捨て、そのことを日本側選手から咎められたのが事の発端です。


そこで少しトラブルが発生し、他の韓国側選手がごみを拾って投げ捨てた選手に渡すと、その選手がまたそのゴミをピッチに投げ捨てたことから乱闘寸前になったという事件なのです。


浦和レッズがACL日韓対決で乱闘寸前にエキサイト! 韓国人DFのあまりのマナーの悪さが引き金に(2/2ページ) Soccer Magazine ZONE web 5月3日


つまり、korea dailyの記事内容は事実と大きく異なります。


こうした「明らかに事実と異なる」記事などは韓国で頻繁に見られるのですが、ここに韓国独特の価値観を前提とした演繹法が関わってきます。


先ほども書いたように、演繹法とは既知の常識などを土台(前提)として結論を導き出す思考のことなのですが、今まで書いてきたように韓国には非常に独特な価値観がいくつも存在しており、彼らはそれを「常識」としています。


そしてこの「常識」をもとに演繹法を行う傾向にあり、韓国には「日本人は韓国人よりも道徳的に劣等である」という「常識」が存在しているので、今回の事例ならば「トラブルが起きたのだから道徳的に問題のある日本側が何かしたはずだ」という前提がまず発生します。


さらに、他者の劣等性を担保として自己の優越性を証明するという価値観や、対等の概念が希薄で常に序列を気にする傾向にあることや、被害者になることができれば序列の絶対的上位に位置することができる価値観も関係してきます。


その結果、トラブルを起こしたのが韓国側選手だとすると、韓国人的価値観では「日本が被害者で韓国が加害者」となってしまい、「韓国人は日本人より序列が下」という構図ができ上がるためその事実を認めるわけにはいきませんから、別のストーリーが必要です。


そしてこの前提を基にして、自己の正当性を証明するには他者の劣等性を主張すれば良いという価値観から、「日本側サポーターが韓国選手にゴミを投げつけた」というストーリーができあがり、それが彼らの中で「現場で発生したこと」になったわけです。


このようなプロセスを経て、彼らは上記のような事実と180度異なる認識が出来上がるわけです。


これが彼らの特殊な価値観を前提とした演繹法です。
演繹法による思考経路に彼らの常識が「ガイド」として作用した結果なのです。


2:特殊な思考で既成事実化


こうした事例はほかにも多数あり、中にはそれが韓国社会で完全に既成事実化してしまい、日本側との間で決定的な問題を引き起こしている事例もあります。


たとえば、先日韓国の大手メディアのいくつかが「日本の中学校教科書から歴史歪曲が見つかった」と大きく記事にしたのですが、中央日報の記事で「日本の学界でも廃棄されたも同様の任那日本府説を再び掘り返した」という内容がありました。


日本教科書、また歴史わい曲 「新羅が日本に朝貢?」=韓国・東北アジア歴史財団 中央日報 2016年05月09日


まずそもそも、韓国側はその事実を一切認めていないのですが、任那日本府説とは古代日本が朝鮮半島に直轄の支配地域を持っていたとする、ほぼ学術的に存在が確定している史実(※)です。


そして問題は、中央日報の記事とは異なり実際には日本側は任那日本府説を破棄などしていないということです。



任那の存在や新羅が日本に服属したという記録は多数存在しており、たとえば古代中国で周辺国の情勢や進貢を記録した「職貢図」には「あるとき韓に属し、あるときは倭に属したため国王は使者を派遣できなかった。」と記録があります。


(※1)
梁職貢図」から新羅・高句麗題起が発見 聨合ニュース/NAVER(韓国語) 2011-08-23


また似たような内容は中原高句麗碑や広開土王碑にも記録があり、隋書巻八十一 東夷伝倭国宋書巻九十七 夷蛮伝倭国、さらには朝鮮の歴史書である三国史記新羅本記にも新羅が日本に服属していたとする記録があります。



なぜ日本側が破棄していない説が、韓国で破棄したことになっているのか、真相としては数年前まで行われていた日韓歴史共同研究にその答えがあります。


このとき日本側から、「当時まだ日本という国号ではなかったのだから、任那日本府という”呼称は妥当ではない”」という提案がされたのですが、それを韓国側が演繹法を使い「日本の学界も任那日本府説を破棄した」としてしまったのです。


日韓歴史研究報告書の要旨 四国新聞 2010/03/23



これは要するに、彼らの中に「古代日本は自分達が作り支配していた、日本の文化は自分達の劣化コピーでしかない」という大前提となる常識が存在しているため、この前提を土台として演繹法で思考を行い、日本側の提案を結論と整合性が取れるよう改竄し韓国内で既成事実化してしまったのです。


これと似たような事例では、ソメイヨシノ韓国起源説でたびたび韓国側の主張に登場する「日本側はソメイヨシノの自生地をみつけていない」という内容があります。


これも、日本の研究者が韓国の公共放送であるKBSの取材を受けた結果、ソメイヨシノのクローンの元となった原木や、ソメイヨシノの両親となったエドヒガンやオオシマザクラが日本のどの地域のものかを探しているという話が改竄された結果です。


他にもたとえば、韓国では文禄・慶長の役李舜臣が秀吉軍の船330隻を12隻で撃破したという事になっていますが、史実では秀吉軍の小規模先遣隊と戦闘し勝利しただけであり、その後本隊が来る前に李舜臣は戦略拠点であった鳴梁を放棄して逃げています。


米漫画作家オンリーコムパン、今回はミョンニャン海戦描く 聯合ニュース(韓国語)  2016/04/27


つまり、史実としては李舜臣は戦術的勝利と引き換えに戦略拠点を失った戦いというだけなのですが、韓国では「李舜臣は世界四大提督に数えられる名将」「鳴梁海戦は世界の海軍関係者からも注目されている」ということになっており、秀吉軍を撃退していないとおかしいため、この常識を前提に演繹法で思考し、上記のような結論で既成事実化されたわけです。


他にも事例は多数あり、特に韓国人の歴史観はこの特殊な価値観を前提とした演繹法による思考の宝庫なのですが、書いているときりがないので割愛します。


このように、韓国社会で客観的事実とまるで異なる内容が簡単に既成事実化されるのは、この演繹法の前提となっている特殊な価値観や常識が広く一般化しているからです。


3:特殊な思考で成り立つ社会とは相容れない


今回書いたように、韓国社会は独特の価値観や常識が成り立っていると同時に、それを前提とした演繹法で思考する事が日常化した社会です。


ここで注意しなければいけないのが、今回紹介したような思考には明らかに悪意や恣意的な意図に基いて行われている事例もあるにはあるのですが、原則的には彼ら独特の価値観や常識と演繹法による思考の相性が非常に良いこともあり、意図せずとも彼らの思考はこの方向へ向かいやすい傾向にあると言うことです。


要するに、今回紹介した事例は利害関係や願望から意図して事実を歪めているという傾向と同時に、「彼らの思考ではそうなるのが必然である」という傾向にあること、また演繹法との相性が良すぎるために彼らは「帰納法で思考する事に慣れていない」という事でもあります。


そのため、客観的根拠を提示して順を追って説明するという手法は帰納法で行われることが多いので、帰納法で思考することに慣れていない韓国人の多くは、日本側から行われる突っ込みの内容をそもそも理解できていない場合が多いのです。


彼らに対して客観的に根拠を提示しても一切意に介さずに否定してきたり、逆にこちらが根拠を求めてもまともに根拠を出そうとしないのはそのためでもあります。
彼らからしてみれば、「正しいこと」を前提に話しているのだから、そこに根拠を求める日本側のほうがおかしいのです。


よく日本では、日韓の間のこうした決定的な価値観の違いを理解していない人々が、「お互いにちゃんと話し合えば理解し合える」と訴えていますが、今回書いたように根本的な思考方法に違いがあるのですから、話し合ったところで解決などできるわけがないのです。


そもそも、もし「話し合えば理解し合える」のならば、数年前まで行われていた日韓歴史共同研究が物別れで終わり、再開の目処すら立っていないという状態になり、その後韓国側から事あるごとに古代史関連でクレームが来るなどという状態になるわけがありません。


現実には、日韓歴史共同研究は「話し合った結果、余計に対立が激化した」だけだったのです。




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以下は当ブロマガのお勧め記事マイリストです、もしよかったらこちらもどうぞ。













(※1)
「梁職貢図」から新羅高句麗題起が発見
聨合ニュース/NAVER(韓国語) 2011-08-23
http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=103&oid=001&aid=0005224764

青黛文集から捜し出して..ユン・ヨング博士公開
新羅は倭の属国」論議予告

(ソウル=聯合ニュース)キム・テシク記者=韓国古代史研究の第1級資料の中の一つと見なされる梁職貢図から永遠に消えたと見なされた新羅高句麗に対する簡略な説明の題記が最近発見された。

特に今回発見された新羅に対する題記には新羅が倭の属国という一節があっていわゆる任那日本府説とかみ合わさって論議がおきる展望だ。

韓国古代社専攻の仁川(インチョン)都市開発公社ユン・ヨング博士は去る20日西江(ソガン)大茶山館で行われた新羅史学会(フェチャン、キム・チャンギョム)第107回学術発表会を通じて中国で最近発見報告された梁職貢図題起を分析、紹介した。

ユン博士は今回公開された梁職貢図題記を南京博物館旧蔵本の梁職貢図版本と比較した結果、「新羅高句麗を含んだ7ヶ国の題起は完全に新しく出現した資料で、合わせて百済倭国をはじめとして既に知らされた9ヶ国の題起も内容で差が小さくない」と話した。

(中略)

ユン博士はこの内容中でも新羅倭国に属したりもしたという言及が新しく現れた大きな課題であり、これをどのように受け入れるかによって歴史学界で論議が広がることがありうると付け加えた。