4月29日は記事をお休みします。
さて、本日は安保関連で問題を起こしている韓国について扱っていきます。
初めて来られた方はまずこちらを先に読むことをお勧めします。
ブログ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由 - 日韓問題(初心者向け)注意
・このブログは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています・当ブログのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです
・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません
・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらどう思うか」という客観性を常に持ちましょう
・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはウェブアーカイブやウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。
現在韓国は安保関連情報に関し、アメリカから情報共有に制限がかかっていると報じられており、その原因は韓国の閣僚がアメリカから得た情報を安易に公言してしまい、その件を問題視したアメリカが情報共有を拒んでいるとされている。
この件に関し、韓国は李大統領自ら「一般的な公開情報で機密にはあたらない」と釈明したが、韓国側が公開されていると名指しした資料にはその情報はないことが判明し、かつて日本との間で起こした問題と同じような状況になってきている。
また、それ以外にも日本の憲法改正を問題視するかのような論調が出ているうえに、レアアース関連で中国と接近するようなそぶりを見せるなど、様々な問題が次々と積み重なり、安保協力どころではない状態になりつつある。
以下から本文
1:アメリカとトラブル
まずは、先月に韓国の閣僚が起こした問題から
米当局 韓国との北朝鮮情報共有「制限」か=統一相の核施設発言で
聯合ニュース 2026.04.19
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20260419000900882
記事によると、韓国の統一部長官が北朝鮮のウラン濃縮施設の所在地について、これまで政府レベルの公式見解で取り上げられていなかった「亀城」の施設を公の場で口に出してしまい、これがアメリカから得た情報であったため、アメリカが問題視し北朝鮮情報共有に制限をかけたと報じられています。
こうした事例は過去に文在寅政権でも起きており、THAADの韓国での配備状況を中国に教えてしまい、問題化したという事例があります。
この件の背景として
北朝鮮に第3のウラン濃縮施設? 韓国統一相言及に米側が背景問い合わせ
聯合ニュース 2026.04.17
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20260417001400882
先ほどの記事の2日前には、国会で統一部長官の発言をアメリカが問題視し抗議してきたという情報が出てくると、「長官は国際研究機関の報告書など、公開されている情報に基づいて亀城に言及した」「亀城に関連し、ほかの機関からいかなる情報提供も受けていない」として、アメリカも理解を示していたと釈明していました。
しかし実際には、最初の記事にあるように、北朝鮮関連情報の共有制限という問題にまで発展していたようなのです。
今回の件の背景には更に
米国「韓国との対北朝鮮情報共有を制限」…敏感情報の公開に不満表出
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.04.18 11:16
https://japanese.joins.com/JArticle/347830
このブログでも過去に取り上げた、非武装地帯立ち入りに国連軍司令部の許可を必要としない法案を通そうとして対立した事例や、日米合同演習で米軍機が中国の防空識別圏ギリギリを飛行した件でのトラブルなど、様々な問題が積み重なった結果と書かれています。
このように、李政権は今でもアメリカと様々なトラブルを引き起こしており、結果として、情報共有制限という問題にまで発展したわけです。
2:釈明内容が変わる
そしてこの件では、李大統領が釈明を行っており
李大統領「統一部長官の機密漏洩主張は誤り」…波紋拡大に自ら火消しへ
ハンギョレ新聞 2026-04-21
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/55984.html
Xで「情報漏洩という話自体が誤り」として、荒唐無稽と反論しています。
また長官自身も、「国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長も寧辺と亀城、降仙にウラン濃縮施設があると述べた」と反論、更に「2016年の米国科学国際安全保障研究所(ISIS)や戦略国際問題研究所(CSIS)など複数の研究機関の報告書にある公開情報を基に政策を説明したもの」と釈明しています。
つまり、元々公開されていたものなので情報漏洩には当たらないという反論です。
しかし、最初の記事で書かれているようにグロッシ事務局長は「寧辺と降仙にしか言及していなかった」事が判明しており、他の事例に関しても次の記事によると
北の核施設は「公開情報」と主張する韓国統一相に名指しされた米シンクタンクが反論「そんな報告書は一度も作成してない」
朝鮮日報 2026/04/22
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2026/04/22/2026042280027.html
統一部長官が言及したシンクタンクの該当人物自身が「そのような報告書を作成したことはない」と反論したと書かれており、釈明自体が事実と異なるという、2018年の日本とのレーダー照射問題と似たような展開になりつつあるのです。
そもそも、実際にアメリカ側が情報共有に制限をかけているとされる状況で、「機密漏洩はない」と主張しているのは少なくとも根拠の一部に重大な齟齬があります。
またこの件では、異なる視点からの批判も出てきており
米国が韓国と北朝鮮情報の共有を停止、統一相は「亀城に核施設」発言巡る批判に反発
朝鮮日報 2026/04/21
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2026/04/21/2026042180028.html
問題は「どこが公開したか」であり、民間のシンクタンクが情報を出すのと、政府の高官が公式見解として情報を出すのとでは意味が全く異なると指摘しており、「誰が、いつ、どのような形で語るか」で意味が異なると書かれています。
つまり、仮にシンクタンクなどが過去に亀城のウラン濃縮施設に言及していたとしても、政府の高官が公式見解でそれを述べるのには問題があるという事で、それを安易に擁護した李大統領の発言も同時に問題となるわけです。
3:他にも複数の問題
そして韓国の安保問題に関するスタンスは他にも問題を引き起こしており、例えばこちらの事例では
韓国・中国が経済共同委 レアアースなど供給網管理の必要性確認
聯合ニュース 2026.04.21
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20260421000900882
世界の主要国が中国による資源の武器化を懸念している中で、韓国はその流れと逆行する形で中国に接近しており、レアアースなどのサプライチェーンの共同管理を話し合ったと書かれています。
まだ話し合いの段階ではあるのですが、これまで書いてきたように安保関連でことごとく足並みがそろわず、アメリカともトラブルを起こしている状況でのこれは、今後「中国とのレアアース共同備蓄」などの話に発展する可能性も否定できず、今後の展開次第では日本・米国・EUとの「経済安全保障協力」と衝突する事態に発展することもあり得ます。
他にも日本の憲法九条改正に関して
高市首相、憲法改正「時は来た」 来年発議へ意欲
東亜日報 April. 13, 2026
https://www.donga.com/jp/article/all/20260413/6181474/1
韓国では否定的なニュアンスで取り上げられることが多く、この東亜日報の記事でも「そのため自衛隊が新たに憲法に明記されれば、「戦争ができる国」になることを超え、「軍事大国化」への道がさらに加速するのではないかという指摘も出ている」と書かれています。
他にも次の事例のように
殺傷能力ある武器の輸出を原則認めた日本、「戦争ができる国」に大きく前進
朝鮮日報 2026/04/22
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2026/04/22/2026042280011.html
はっきりと否定的に書いているわけではないですが、日本の武器輸出に関し、「日本の右派の宿願だった「戦争ができる国」へと一気に突き進んだ」といったネガティブな表現や、最後に朝日新聞の「戦後の平和主義に基づき抑制してきた武器輸出政策が大きく転換した」という記事を引用するなど、否定的な内容となっています。
この件の何が問題なのかといえば、普段日本との安保協力を訴えている東亜日報や朝鮮日報が、日本の安保強化に否定的と取れる記事を書いている事で、日本と本当に足並みをそろえることができるのかという疑問が湧くのです。
また、今回の件を通して言えることとして、少なくとも今回の事例を見る限り「韓国は日米と東アジア安保で協力する意思はあるのか」という疑問が出てくるような言動があまりにも多すぎるという問題があります。
日本では相変わらずメディアなどを中心に韓国との安保協力を推奨する意見がありますが、実際にはそもそも韓国側にその意思(足を引っ張っている自覚があるのかどうかは別にして)があるのかが疑わしく、少なくとも現状では、協力の前提となる信頼関係が十分に構築されているとは言い難い状況です。
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