さて、本日はマスコミ等で報じられている李政権の評価とは違い、韓国内での李政権の態度が「何も変わらない韓国」であり、変化が表面的なものでしかない件を扱っていきます。
初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。
ブログ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由 - 日韓問題(初心者向け)
注意
・このブログは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています・当ブログのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです
・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません
・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらどう思うか」という客観性を常に持ちましょう
・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください
李政権の最近の対日姿勢から、好意的な記事や、以前とは異なる関係と交流を訴える論調が多くなってきており、マスコミ報道のみを見ていると、まるで関係が良い方向に向かい、韓国側に変化があるように見える。
しかし、視点を韓国内に移してみると、実際には「これまで通り」の韓国的価値観がそのまま政治の世界で通用しており、「李在明氏の変化」のようなものは全く見えてこないというギャップがある。
また、対日方針にしても、佐渡金山で行われる追悼式について、今年も韓国側は参加を見送る方針と伝えられており、内容を見る限りでは「韓国の徴用工の定義」を日本が認めない事が原因のようで、こうした面から変化が上辺だけであるという実態が見えてくる。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはウェブアーカイブやウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。
以下から本文
1:マスコミの評価
まずはこちらの記事から
日韓往来1200万人、深まる交流 実利優先の李政権と外交成果を
朝日新聞 2025年8月29日
https://www.asahi.com/articles/AST8X3CPFT8XUPQJ002M.html
記事では、これまでの日韓関係は「なかなかしっくりいかないカップルのようだった」が、現在は「わりといい感じ」になりつつあるということが書かれており、更に具体的な好転材料として、「シャトル外交の再開」や日韓会談の共同文書などの例に言及しています。
そのうえで、会談実現を強く望んだのは韓国側であると同時に「内向き志向の米国に、日本と協力して対処する必要性があった」「アジアに理解があるとされる石破政権のうちに関係を改善することで、日韓のみならず国際社会での韓国の躍進につなげたい考えが強かった」と書かれており、かなり好意的です。
また次を読むと
韓国 イ大統領 菅元首相らと会談“経済 文化など交流重ねる”
NHK 2025年8月24日
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250824/k10014901931000.html
こちらの記事では、8月24日に「日韓議員連盟の会長を務める自民党の菅元総理大臣らと会談」という事を伝える記事なのですが、「この中で菅氏は「観光をはじめ草の根の交流から日韓関係を盛り上げていきたい」と述べ、経済や文化などさまざまな分野での両国間の交流を重ねていくことで一致しました」と書かれています。
また次の記事では
「反日」いったん封印? 韓国・李在明氏の「実用外交」 極めて異例な外遊経緯…迎えた石破首相にも思惑が
東京新聞 2025年8月24日
https://www.tokyo-np.co.jp/article/430622
こちらでは23日の日韓首脳会談について、「過去の対日強硬発言を完全に封印し、国交正常化60年を迎えた両国関係の強化をアピールしたのは、良好な日韓関係を活用したい石破茂首相との思惑が重なったためだ」と書かれており、こちらでも李在明氏の「変化」が強調されています。
また「「国益中心の実用外交」を掲げる李氏について、日韓の専門家は「従来の革新政権と同一視すべきではない」と口をそろえる」とも書かれており、李在明氏がこれまでの政権とは違う事を強調しています。
つまり、全体として「李在明氏の変化」に注目している事が分かるわけです。
2:韓国内を見ると
しかし、韓国内の情勢を見ると、様子がかなり違います。
李大統領は、野党との融和や共同統治を訴えていたわけですが、実際には以下のように
「憲法裁が政権に不利な決定しそうになったら『特別憲法裁』つくるのか」 内乱特別裁判部巡り韓国法曹界から批判の声
朝鮮日報 2025/09/03
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/09/03/2025090380047.html
こちらの記事では、与党「共に民主党」が「内乱特別法」というものを作ろうとしていると書かれているのですが、これは要するに去年12月の戒厳令に関連した裁判について、新たに「特別裁判部」を作って裁判を行わせるという法案のようです。
これに関し、弁護士などが「裁判官の任命手続きに外部の人間を介入させる条項は、憲法秩序に正面から違反する」「憲法裁判所が政権に不利な決定を下しそうであれば『特別憲法裁』で代替したい、ということ」と危惧したと書かれています。
また「結局のところ、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の内乱裁判を担当する池貴然(チ・グィヨン)裁判長を交代させ、特別検察官が請求する令状を全部発布しろということではないのか」「国会が裁判に影響力を行使したいという危険な発想」とも書かれており、「共に民主党」が司法をコントロールしようとしている事が示唆されています。
更にこの件に関しては、
韓国与党、違憲論議の激しい「内乱特別裁判部」設置法案を推進か
ハンギョレ新聞 2025-09-03
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/54122.html
特別裁判部設置案に関し「世論が不利に流れる可能性がある」とハンギョレが分析しており、更に記事中では「司法府の自浄努力」「(内乱特別裁判部設置法案を検討することは)裁判所に対する強い警告の意味」という声が与党「共に民主党」から挙がっており、どうもこの問題を彼らは単なる政争としか考えていない節があります。
また他にも次にあるように
特別検察官を使って対立候補を排除して地方選勝利を目指す共に民主党【9月2日付社説】
朝鮮日報 2025/09/02
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/09/02/2025090280060.html
「共に民主党」が「国民の力」の関係者を「内乱に加担した疑いがある」という理由で次々と失脚させようとしており、記事では選挙戦略に根ざした動きであると指摘しています。
ここまで露骨に野党を排除しようとしておきながら、そのうえで「与野党協力」を訴える李大統領が何も言わないというのも不自然で、彼の黙認の下でこうした政争が行われている可能性が高く、「本質は以前から何も変わっていない」とも読み取れるわけです。
3:対日本でも
そして次に、対日本でも「変わっていない」という事がよく分かる事例があります。
次を見ると
佐渡金山の追悼式 今年も韓国側は不参加か=日本は13日の開催提案
聯合ニュース 2025.09.01
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20250901002100882
佐渡の追悼式に関しても、「昨年に続き今年も韓国側は参加しない可能性があることが1日、分かった」と書かれており、何かしら食い違いがある事が分かります。
そして記事では、「意見の違いのため、韓国は日本側が開く追悼式に参加せず、別の行事を開催するかどうかなどを議論していると承知している」と書かれている事から、恐らく去年と同じく韓国側が佐渡の鉱山をドイツのランメルスベルク鉱山の様な「強制労働施設」と勝手に定義し、この定義の違いを「意見の違い」としているからでしょう。
過去記事
佐渡の追悼式をボイコットした韓国の矛盾
https://oogchib.hateblo.jp/entry/2024/11/28/010438
【ゆっくり解説】「夏休みの宿題」のような日韓関係
https://oogchib.hateblo.jp/entry/2025/07/13/210000参考記事
韓国外交次官「世界遺産、全体の歴史が重要」…軍艦島を間接的に批判
ⓒ 中央日報日本語版2020.11.25 10:46
https://japanese.joins.com/JArticle/272667
【噴水台】完全な歴史=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.02.03 10:22
https://japanese.joins.com/JArticle/287358
NS-Zwangsarbeit im Erzbergwerk Rammelsberg (ドイツ語)
https://de.wikipedia.org/wiki/NS-Zwangsarbeit_im_Erzbergwerk_Rammelsberg
実際に次を読むと
佐渡鉱山追悼式、13日開催なるか…日本の反省なければ、韓国参加見送る可能性も
ハンギョレ新聞 2025-09-02
https://japan.hani.co.kr/arti/politics/54112.html
「強制動員に対する反省と遺族に対する哀悼の意がきちんと盛り込まれるべきだと、日本側に求め続けている」と書かれており、去年の状況や慰安婦問題がどんどん悪化していった経緯から考えても、韓国側は自分達に都合のいい「徴用=無賃金の奴隷労働」という定義の固定化を狙っているという背景が見えてきます。
こうした面からも、李政権の融和姿勢は上辺だけの態度であり、最初に挙げた日本のメディアの分析にある「李在明氏の変化」というものは、実際には存在していないとわかるわけです。
つまり、最近特にメディアなどで宣伝されている日韓の融和姿勢は、韓国側の態度を観察していれば、本心ではないとすぐにわかるという事です。
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