日韓問題(初心者向け)

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【変な生き物】ブタのお尻と呼ばれる生き物「ピグバットワーム」

大変お待たせしました、変な生き物動画第17回、今回は名前が大変な事になっている謎生物「ピグバットワーム」さんについてです

本日の投稿動画
www.nicovideo.jp

youtu.be

お品書き

・名前の由来は“研究者のノリ”?

・研究者困惑、謎の塊

・浮遊生活への進化途上?

・網を張り光る不思議な生態

※以下は動画のテキスト版です





レイム マリサ 大口
ゆっくりしていってね


大口
大変お待たせしました、変な生き物動画第17回、今回は名前が大変な事になっている深海生物「ピグバットワーム」さんについてです。


レイム
ねえ、私が間違っていなければ、この名前の和訳って「豚のお尻虫」になるんだけど?
あまり口に出したくないんだけど。


マリサ
いきなり大惨事発生なんだぜ。


レイム
これ、流石に正式名称って事はないわよね?
新発見の可能性のある生き物に、「仮の名」をニックネーム感覚でつける事があるから、それでしょ。


大口
まあ、その辺りの事情も含めて説明していくね。


前の由来は“研究者のノリ”?


大口
この名前はピグバットワームが発見された経緯が関係しているのだけど、2001年にカリフォルニア沖の深海800から2200メートルを無人潜水艦で探査したそうなのね。


大口
その際に、観察していた研究員たちがこれまでに見たことのないヘーゼルナッツくらい(1から2センチ)のサイズの小さな生き物を発見したそうなのね。






レイム
思ってたより小さいのね。


大口
それで、見た人がふと「ブタのお尻に見える」と言い出して、それが大うけしたものだから、その場のノリで「ビグバットワーム」というニックネームがついた、というわけ。


マリサ
なんだつまらん、やっぱただのあだ名なのか。



大口
それで、2007年に新種として正式に登録されて「カエトプテルス・プガポルキヌス(Chaetopterus pugaporcinus)」という学名がつけられたのだけど、カエトプテルス(Chaetopterus)が「科」の属名で、プガポルキヌス(pugaporcinus)が種小名なのね。

科学者らは、オナラが緑色に光る「豚のお尻」虫を発見した。
BBC September 19, 2024
https://www.sciencefocus.com/nature/scientists-have-discovered-a-pigbutt-worm-whose-farts-glow-green


puga(尻)+ porcus(ブタ)+ inus(〜に似た)= 豚のお尻に似たもの


大口
そしてこのプガポルキヌスという名称はpugaはラテン語の語源で「尻」を意味し、porcusは「豚」を意味し、inus は「〜に似ている」を意味して、繋げると「豚のお尻に似たもの」となるのね。


レイム
それ、この通称名がそのまま「学名になった」ってことじゃない。


大口
ちなみに、日本での非公式和名は「ブタノオシリ〇〇〇」だそうな。


マリサ
やっぱり大惨事なんだぜ。
尻生物なんだぜ。


研究者困惑、謎の塊



大口
ま、まあそれでね。
この生き物ってネーミングのインパクトが大きすぎて、その部分ばかり注目されているけど、実は生態もちょっと変わっているんですよ。


レイム
というと?


大口
まず最初の発見当初、研究者達はこの生き物が何なのかまるでわからなかったそうなんですよ。
スミソニアン国立自然史博物館の研究動物学者でモントレー湾水族館研究所の非常勤科学者であるカレン・オズボーンさんは、「「謎の塊」と書かれた小さな瓶を手渡され、それが何なのか考えるように言われた」というエピソードまであるそうな。

豚のお尻と膨らんだ腹を持つ深海の「謎の塊」、ピッグバットワーム
Live Science April 27, 2024
https://www.livescience.com/animals/pigbutt-worm-the-deep-sea-mystery-blob-with-the-rump-of-a-pig-and-a-ballooned-belly


マリサ
無茶ぶり過ぎだぜ。
というかこれ、クラゲじゃないのか?


レイム
まあ、ぱっと見はそう見えるわよね。


大口
実はこの生き物、よく見ると体が体節に分かれて、体の真ん中だけがぷっくり膨らんでいて、頭や尾などの前後は薄く重なった多層構造なのね。
一見すると不思議な風船みたいだけど、体のパーツがはっきり分かれているんだよ。
この図が分かりやすいね。


マリサ
ああ、頭の後ろの体節だけが風船みたいに膨らんでるのか。


大口
で、「なんだこれ?」となった研究者たちが捕獲した個体のDNAを調べた結果、多毛類の「ツバサゴカイ属」に含まれるとわかったのだけど、ツバサゴカイの仲間はどれも海底に棲管と呼ばれる穴を作って、その中に住んでいるのね。

海にうどんが埋まっている?
~ツバサゴカイ属の棲管せいかん~

香川県
https://www.pref.kagawa.lg.jp/documents/19779/tp044tsubasagokai.pdf
ツバサゴカイを100個体確認~三番瀬猫実川河口域の市民調査(2012年4月)~
三番瀬を守る連絡会
http://www.sanbanze.shizen2.jp/san304.html


レイム
でもこの種は画像にもあるように棲管にも入らず海中を漂ってるから意味不明だったわけね。


大口
そうなんだよ。


浮遊生活への進化途上?



大口
それで、ツバサゴカイの仲間も幼体のうちは海中を漂って生活しているようなんだけど、幼体にしてはサイズが大きすぎるうえに、調べてみると成体と幼体の特徴両方を持っていたようで、飼育下でも変化せず、底に堆積物があって、定着する可能性のある水槽に入れてもずっと浮いていた事から、また「どういう事?」ってなったそうなんだよ。



マリサ
で、どういう事だったんだ?



大口
観察し続けた結果、生涯のどの段階でもこの海底への定着を必要としていなかったことが判明、どうも海底を捨てて完全浮遊生活に移行する進化の途上にある生き物で「ネオテニー幼形成熟)」なんじゃないかって事になったそうなんですよ。


大口
たとえば、カエルもオタマジャクシ時代は水中生活で、成長すると陸に上がるよね。
でもピグバットワームはその“オタマジャクシ状態”のまま大人になったような感じといえばわかりやすいかも。
たとえばメキシコサラマンダー(ウーパールーパー)がずっと水中で幼生の体のままでいるようなものだよ。


大口
この浮遊型への進化がなぜ起きたのかは正確には分かっていないけど、深海ではエサも限られてるし、棲管を作るコストも高いから、浮いて食べものを探したほうが効率的だったのかもね。

豚のお尻と膨らんだ腹を持つ深海の「謎の塊」、ピグバットワーム
Live Science April 27, 2024
https://www.livescience.com/animals/pigbutt-worm-the-deep-sea-mystery-blob-with-the-rump-of-a-pig-and-a-ballooned-belly

マリサ
つまり、進化途上の大人子供ブタ尻虫って事だな!


レイム
いやまあ、ネーミングとしてはそうだけども…。


網を張り光る不思議な生態


大口
それで、このピグバットワームさんは、他にもちょっと面白い特徴が2つあって。
1つ目は食べ物を手に入れる方法なんだけど、どんな方法かわかる?

科学者らは、オナラが緑色に光る「豚のお尻」虫を発見した。
BBC September 19, 2024
https://www.sciencefocus.com/nature/scientists-have-discovered-a-pigbutt-worm-whose-farts-glow-green
珍しい外洋性多毛類、Chaetopterus pugaporcinus の記載と類縁関係
(環形動物門、Chaetopteridae)
Biol. Bull. 212: 40–54. (2007年2月)© 2007 海洋生物学研究所
https://authors.library.caltech.edu/records/h61ty-apb77/files/0deec523ad7e46959e000000.pdf


マリサ
実はクリオネみたいに口がパカっと開くとかか?


レイム
頭ってこっちよね?
そんな感じには見えないわね。
舌みたいなのが伸びるとか?


大口
これくらいのサイズの深海性の生き物ではよくある食事方法らしいのだけど、体の周囲に糸状のねばねばした粘膜を出して、そこにマリンスノーをとらえて回収するって食事方法みたいなんですよ。
イメージとしては、水中に“粘着糸”を網状にふわっと広げて、そこにマリンスノーが少しずつくっついてくる感じだね。
で、それがある程度たまったら、糸ごと口に巻き込んで食べてしまうんです。

Ocean explorers film enchanting marine snow drifting "like a quiet symphony through the deep sea"
BBC December 25, 2024
https://www.discoverwildlife.com/animal-facts/marine-animals/marine-snow

マリサ
なんかクモというかトロール網みたいだな。


大口
そもそもマリンスノーっていわゆる生物の残骸とか排泄物とか、有機物の粒子状の「カス」の事なので、特に深海ではそれがまばらに浮いているだけなんですよ。


大口
なので、それをわざわざ動いて食べに行くと非常にエネルギー効率が悪いので、網を仕掛けて流れてくるマリンスノーを絡め取って網ごと食べる方が効率が良いってわけ。


レイム
なるほどね。
それでもう一つは?


大口
これも深海生物ではよくみられるのだけど、光るんですよ。


マリサ
尻が光った!



レイム
何この画像は。


マリサ
「ノリ」だぜ。


大口
ま、まあそれはそれとして、ピグバットワームさんの場合、特定の部位が光るのではなくて、体全体が青白く光るようで、これは威嚇のためのようだね。
あと、緑色の光る粘膜のようなものも出すようだね。


レイム
何で光ることが威嚇になるの?
深海だと目立ちそうだけど。


大口
それなんだけど、深海の820から2200メートルという深さでは、光って殆ど届かなくて、上から届く非常に弱いかすかな光を検知して獲物の影を探すデメニギスみたいな魚もいるのだけど、そういう魚にとって突然の「強い発光」は、それだけで目くらまし効果があるんですよ。


大口
更にそこに来て光る粘膜を出して自身はそこから逃げれば、相手はこちらを見失うというわけ。


レイム
明るすぎて相手の目を混乱させるわけね。


マリサ
つまり、閃光弾や戦闘機のフレアみたいなものか。

ピグバット ワーム
MBAIR (モントレーベイ水族館研究所
https://www.mbari.org/animal/pigbutt-worm/
This curious critter is a worm like no other: The pigbutt worm
https://www.youtube.com/watch?v=P2bOd75wdOA

大口
そういう事。
あとは、捕食者に襲われた際に発光することで、自身を捕食しようとする天敵が、さらに大きな捕食者に居場所を見つけさせる「盗難警報(burglar alarm)」の効果もあるんじゃないかと言われているね。


レイム
つまり2つの変わった特徴というのは、食事の方法が粘膜で網を貼ってマリンスノーを絡めとるという手法と、発光することで目くらましをして天敵から逃げるという特徴の事なのね。


マリサ
名前がブタ尻虫で実はゴカイの仲間でトロール網で食べ物を集めて光って威嚇するとか、言葉だけ見ると怪生物だぜ。


大口
そんなわけで今回の本編はここで終わります。


レイム マリサ 大口
ご視聴ありがとうございました。

出典

謎の深海生物「ブタ尻虫」、ピグバットワームがSNSで話題に
National Geographic 2025.03.03
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/25/030300117/
科学者らは、オナラが緑色に光る「豚のお尻」虫を発見した。
BBC September 19, 2024
https://www.sciencefocus.com/nature/scientists-have-discovered-a-pigbutt-worm-whose-farts-glow-green
豚のお尻と膨らんだ腹を持つ深海の「謎の塊」、ピグバットワーム
Live Science April 27, 2024
https://www.livescience.com/animals/pigbutt-worm-the-deep-sea-mystery-blob-with-the-rump-of-a-pig-and-a-ballooned-belly
珍しい外洋性多毛類、Chaetopterus pugaporcinus の記載と類縁関係(環形動物門、Chaetopteridae)
Biol. Bull. 212: 40–54. (2007年2月)© 2007 海洋生物学研究所
https://authors.library.caltech.edu/records/h61ty-apb77/files/0deec523ad7e46959e000000.pdf
海にうどんが埋まっている?~ツバサゴカイ属の棲管せいかん~
香川県
https://www.pref.kagawa.lg.jp/documents/19779/tp044tsubasagokai.pdf
ツバサゴカイを100個体確認~三番瀬猫実川河口域の市民調査(2012年4月)~
三番瀬を守る連絡会
http://www.sanbanze.shizen2.jp/san304.html
Ocean explorers film enchanting marine snow drifting "like a quiet symphony through the deep sea"
BBC December 25, 2024
https://www.discoverwildlife.com/animal-facts/marine-animals/marine-snow
ピグバット ワーム
MBAIR (モントレーベイ水族館研究所)
https://www.mbari.org/animal/pigbutt-worm/
This curious critter is a worm like no other: The pigbutt worm
https://www.youtube.com/watch?v=P2bOd75wdOA
Diretmus argenteus Johnson, 1864 Silver spinyfin
Fish Base
https://www.fishbase.se/summary/SpeciesSummary.php?id=4958&lang=japanese
マルゴシミノエビ
美ら海水族館
https://churaumi.okinawa/fishbook/00000646/



大口
おつかれ~


マリサ
ところで、GeminiとCopilotに「名前がブタ尻虫で実はゴカイの仲間でトロール網で食べ物を集めて光って威嚇する生物」で絵をリクエストしたらこうなったぜ。

Copilot版
Gemini版


大口
まあ、そういう漠然とした情報だけじゃそうなるでしょ。


レイム
それが、ちゃんとした名称の「pigbutt worm」でGeminiとCopilotにリクエストしてもこうなったんだけど。

Copilot版
Gemini版


大口
AIって知名度の高い生き物以外はなんか微妙なデザインになることが多いしね。
追加で今回紹介したような情報を伝えればいいかも。
と思ったけど、「サイガ」くらいの知名度でもちゃんとした絵になったし、色々謎だ…。
単純に、知名度よりもネット上に記録が多いか少ないかの差…かな?


マリサ
面白ければなんでもいいんだぜ。


レイム
みなさんもAIにリクエストしてどんな姿になるか試してみると面白いかもね。


マリサ
どんな怪生物ができるか楽しみだぜ。
たまに有名な生き物でも変な事になることがあるからな。


レイム
体のパーツのサイズがおかしかったりね。
変なのできたらコメントで報告してくれると面白いかも。


大口
そんなわけで今回はここで終わります。



レイム マリサ 大口
またいつか~



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