さて、本日は「マスコミ不信の歴史」として、2015年の事例を扱っていきます。
本日の投稿動画
www.nicovideo.jp
youtu.be
元記事
誤報を訂正しないマスコミ
http://ooguchib.blog.fc2.com/blog-entry-429.html
マスコミは誤りを認めない
http://ooguchib.blog.fc2.com/blog-entry-435.html
お品書き
・オスプレイ問題
・実態
注意
・この動画は「マスコミ問題」を扱っています・「マスコミ問題」であり右派・左派等の陣営論争は本題ではありません
・「特定の国との特別な関係」は問題の枝葉です、主問題は業界の体質です
・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう。・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください
・リクエストは原則受け付けていません
・引用ソースへのリンクが同時掲載のブログにあります
・毎週土曜日更新
※以下は動画のテキスト版です
レイム マリサ
ゆっくりしていってね。
マリサ
さて、今回はマスコミ問題なので私が扱っていくぜ。
レイム
今回っていわゆる「マスコミ不信の歴史」で2015年の事例よね?
以前放送法関連をやるって言ってなかった?
マリサ
その件なんだが、うp主のミスで動画元のブログ記事の方で過去記事とのネタかぶりが判明してな、ブログ記事の投稿内容を見直したりしないといけなくなったから、暫くは2015年の別の事例について扱うぜ。
レイム
で、今回は「オスプレイ」関係なの?
マリサ
それだけだと少ないので、前半では別件も扱うぜ。
そんなわけでそろそろ本編へ行くぜ。
レイム
それで、2015年の「ダブルスタンダード」ってどんな内容?
マリサ
最近の過去動画でも少し触れていたこれだぜ
野党・マスコミが洗脳=菅長官
時事通信 2015/08/22
https://archive.is/R1vhx
https://web.archive.org/web/20150822092114/http://www.jiji.com/jc/zc?k=201508/2015082200203菅義偉官房長官は22日、青森県弘前市で講演し、安全保障関連法案について「戦争法案だとか徴兵制復活だとか、全くありもしないことだ。(反対派は)一部野党やマスコミから洗脳されている。日本の自衛のためであり、他国のために一緒に戦争するものではない」と説明した。
マリサ
2015年8月の時事通信配信の記事なんだが、菅義偉官房長官(当時)が青森県の講演で一連の安保法制に関するマスコミ報道の問題に言及して、「戦争法案だとか徴兵制復活だとか、全くありもしないことだ。(反対派は)一部野党やマスコミから洗脳されている。日本の自衛のためであり、他国のために一緒に戦争するものではない」と発言、「洗脳」という単語が問題視されたんだぜ。
マリサ
更にこの内容が時事の配信で
野党・マスコミが洗脳=菅長官
The Wall Street Journal/時事通信 2015 年 8 月 22 日
https://web.archive.org/web/20150826003218/https://jp.wsj.com/articles/JJ11835198988013904837317735455961763570717菅義偉官房長官は22日、青森県弘前市で講演し、安全保障関連法案について「戦争法案だとか徴兵制復活だとか、全くありもしないことだ。(反対派は)一部野党やマスコミから洗脳されている。日本の自衛のためであり、他国のために一緒に戦争するものではない」と説明した。
マリサ
この記事のようにウォールストリートジャーナル等の外国メディアでも報じられ、問題がどんどん広がっていったという事例だぜ。
レイム
でもこれ、「洗脳」なんて言っていなかったのよね?
マリサ
そうだぜ。
NHk等の当時の報道では
官房長官 安保法案 今国会成立の考え重ねて示す
NHK 2015年8月22日
https://web.archive.org/web/20150822180025/http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150822/k10010198901000.html(一部抜粋)
そのうえで、菅官房長官は「『戦争法案』とか、『徴兵制復活』だとか、全くありもしないことを一部の野党やマスコミが宣伝しているが、そうした誤解を解くべく、国会で丁寧にしっかり説明させていただきながら、法案を成立させていきたい」と述べ、今の国会で成立させたいという考えを重ねて示しました。
マリサ
「『戦争法案』とか、『徴兵制復活』だとか、全くありもしないことを一部の野党やマスコミが宣伝しているが、そうした誤解を解くべく、国会で丁寧にしっかり説明させていただきながら、法案を成立させていきたい」と発言したと報じられていたんだぜ。
レイム
つまり、「洗脳」ではなくて「宣伝」だったというわけね。
でもまあ、これは単なる聞き間違いって事もあるのでは?
マリサ
それがな、当時ほとんどのマスコミが安保法の事を悪法のように結論ありきで報じていてな、まるで施行されると徴兵制が復活しすぐさま戦争を起こすかのような無茶苦茶な報じ方をしていたから、これもその流れの印象操作では?と疑われていたんだぜ。
マリサ
更に問題だったのが、時事は批判を受けて
専守防衛は不変=「徴兵制あり得ない」-菅長官
時事通信 2015/08/22
https://archive.is/5EnV6
https://web.archive.org/web/20150822155125/http://www.jiji.com/jc/zc?k=201508/2015082200203菅義偉官房長官は22日、青森県弘前市で講演し、安全保障関連法案について「非常に誤解されている。わが国の平和国家としての歩み、非核三原則、専守防衛、こうした基本方針は全く変わっていない」と述べ、理解を求めた。
さらに菅長官は、「戦争法案だとか徴兵制復活だとか、全くありもしないことだ。そうしたことが一部野党やマスコミから宣伝されているが、日本の自衛のためであり、他国のために一緒に戦争するものではない」と説明した。
菅長官は緊張が高まる朝鮮半島情勢にも触れ、「北朝鮮は今年何回もミサイル実験をし、核開発も進んでいる。今は韓国との間でこの数日間、緊迫状況が続いている」と述べ、関連法案成立の必要性を訴えた。(2015/08/22-19:21)
マリサ
「戦争法案だとか徴兵制復活だとか、全くありもしないことだ。そうしたことが一部野党やマスコミから宣伝されているが、日本の自衛のためであり、他国のために一緒に戦争するものではない」という内容に修正したんだが、釈明どころか「訂正した事」すら一切説明せず、ただ書き換えただけだったんだぜ。
レイム
ああ、普段「説明責任」とか言っておきながら、いざ自分達が問題を指摘されても何の説明もしないという、二重基準的対応だったのね。
マリサ
そうだぜ。
だから余計に批判されたし、こういう事が今でも延々と積み重なって信用を失うんだぜ。
オスプレイ問題
レイム
で、オスプレイ関連でも色々あったけど、今回のはどんな内容?
マリサ
まずはこれだぜ
オスプレイ米で着陸失敗 事故率下げる「工作」
中日新聞 2015年5月19日
https://web.archive.org/web/20150520213259/http://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2015051902000082.html日米両政府が米軍の垂直離着陸輸送機「オスプレイ」を沖縄に続き、東京都の横田基地にも配備すると発表して一週間もたたない十八日(日本時間)、米ハワイで着陸に失敗、死傷者が出る事故が起きた。開発段階から現在まで事故続きのオスプレイの危険性があらためて証明された。
ハワイの米軍基地で事故を起こしたのは海兵隊版「MV22」で、横田配備が予定される空軍特殊部隊の「CV22」と比べ、重大事故を示す米軍の基準「クラスA」の発生率は三分の一(十万飛行時間当たり二・一二件)とされる。
だが、このデータは安全性を裏付けてはいない。米海兵隊は二〇〇九年、損害百万ドル(当時一億円)以上としていた「クラスA」の基準を二百万ドル(同二億円)以上に引き上げ、事故率を下げる「工作」をしている。
日米両政府は沖縄配備前に海外で起きた墜落事故について、操縦ミスとの見解を示したが、原因はどうあれ、事故が大きな被害に直結するのは明らかだろう。
オスプレイは沖縄の普天間飛行場に二十四機配備され、二一年までに横田基地に十機配備される。陸上自衛隊も十七機購入するため、いずれ日本の上空を五十一機もの機体が飛び回ることになる。
マリサ
2015年5月に中日新聞と東京新聞に掲載された内容で、オスプレイの事故に関し日米政府は重大事故を示す米軍の基準「クラスA」の発生率は高くないとしていたが、実際には「米海兵隊は2009年、損害100万ドル(当時1億円)以上としていた「クラスA」の基準を200万ドル(同二億円)以上に引き上げ、事故率を下げる「工作」をしている」と指摘しているぜ。
レイム
つまり、事故率が高くないのは米軍が事故の評価基準を変更して、事故率を下げる印象操作をしているからと問題視しているというわけね。
マリサ
そうだぜ。
そして次はこれ
<社説>オスプレイ墜落 危険機種は沖縄から去れ
琉球新報 2015年05月19日
https://ryukyushimpo.jp/editorial/prentry-243097.html
(一部抜粋)
米軍普天間飛行場に24機も配備されているMV22オスプレイが米ハワイ州オアフ島で墜落し、乗員1人が死亡し、重傷者が出た。
県内の広い地域で頻繁にオスプレイが頭上を飛び交うだけに今回の墜落は県民の恐怖心をかき立てた。県内への配備撤回を求めてきた翁長雄志知事は「憤りを一番に感じる」とし、原因が究明されるまで県内での飛行停止を要求した。
県民の命を守る責務がある知事による当然かつ最低限の要求である。だが、事故原因が機体にあるのか、人為的なものなのか判明しない段階で、在沖海兵隊は飛行停止要求を拒否した。配備と同様に事故後の民意無視も甚だしい。
海兵隊は事故の最大の被害規模を示す「クラスA」の損害額を「100万ドル以上」から「200万ドル以上」に変えて格下に分類し、重大事故の発生率を低く見せるために露骨な操作を行っている。
オスプレイの事故頻度を分析すれば、数年内に沖縄周辺で墜落してもおかしくない。米軍は沖縄の空からオスプレイを撤収すべきだ。われわれは恐怖におののく生活を強いられることを拒否する。
オスプレイは開発段階から死傷事故が相次ぎ、30人以上が犠牲になっている。2012年6月にはフロリダ州で空軍仕様のCV22が墜落し、13年8月にはネバダ州でMV22が着陸失敗後に火を出した。
今回の現場映像を見ると、機体から真っ赤な炎と大量の黒煙が噴き出している。上空で旋回していた3機のうちの1機が墜落した。
マリサ
こちらは琉球新報の同じく2015年5月の記事なんだが、そのなかでも「海兵隊は事故の最大の被害規模を示す「クラスA」の損害額を「100万ドル以上」から「200万ドル以上」に変えて格下に分類し、重大事故の発生率を低く見せるために露骨な操作を行っている」と同じく問題点を指摘しているぜ。
マリサ
そのうえで、「オスプレイの事故頻度を分析すれば、数年内に沖縄周辺で墜落してもおかしくない。米軍は沖縄の空からオスプレイを撤収すべきだ。われわれは恐怖におののく生活を強いられることを拒否する」と問題視しているな。
レイム
つまり、オスプレイは事故が多いのに、海兵隊が事故基準そのものを弄って事故が少ないように見せかけているだけなので、問題だというわけね。
マリサ
この件なんだが、調べてみるとアメリカでもオスプレイの事故に関して問題視する論調があって、2024年にも
オスプレイ事故で米海兵隊の遺族が製造元提訴 「設計に欠陥」と主張
朝日新聞 2024年5月24日
https://www.asahi.com/articles/ASS5S12TXS5SUHBI012M.html2022年に米カリフォルニア州で訓練中の米軍輸送機オスプレイが墜落し、5人が死亡した事故で、遺族らが23日、製造元のボーイング社などを相手取って連邦裁判所に提訴した。機体の設計や製造に欠陥や不備があったことが死亡につながったと主張している。
事故では19~33歳の米海兵隊員5人が亡くなった。海兵隊が23年7月に公表した報告書では、パイロットや乗員にミスはなく、「予期しない機械的故障」に見舞われ、クラッチの不具合が原因だったと指摘された。この不具合の「根本的な原因は不明のままだ」と結論づけられた。
遺族の代理人弁護士は、製造元は10年以降、クラッチの問題を認識していたと主張。ベル・テキストロン社、ボーイング社、ロールス・ロイス社は「オスプレイの設計、運用、安全性について政府や兵士らに真実を伝えなかった」と訴えている。
(後略)
マリサ
2022年の事故で家族を亡くした遺族らが、「機体の設計や製造に欠陥や不備があったことが死亡につながった」として連邦裁判所に提訴しているようで、欠陥論争自体はあるんだぜ。
マリサ
で、この問題を掘り下げてみると、ソースによって違い過ぎて判然としないんだが、一つわかったのは「オスプレイの欠陥」という話の出所はオスプレイが開発段階10年間で4件の事故を起こし、合計で30名が死亡しているという事みたいだぜ。
レイム
つまり、その欠陥が改善されないまま採用されたって事?
マリサ
それに関しても、そもそも事故のニュースを調べてみると「操縦ミス」「地上での事故」というのが結構あって事故が起きたからとそれが機体の欠陥と結びつくものではないんだぜ。
マリサ
あと、オスプレイはもう生産中止が決定していて、その原因を欠陥とする意見もあるんだが、これも調べてみると元々米軍は必要調達数を決めて発注していたようで、予定されていた新規発注分が2026年で完了するのと、次世代機がでてくるので次の発注からはそちらに移行するらしいのが理由みたいなんだぜ。
色々と調べてみると、追加生産がないのは単純に費用の問題に見えるんだよな、なんか構造が複雑で整備費用が高いっぽいし。
マリサ
ただ、オスプレイの後継機としてV-280バローというティルトローター機が紹介されている事があるが、あれはティルトローター機の後継機ではあるけど、米海軍はUH-60 ブラックホークの後継機として受注していて、オスプレイの後継機というわけではなさそうなのでその点に注意な。
「オスプレイ」生産終了は必要数を満たしたため
乗り物ニュース 2023.12.21
https://trafficnews.jp/post/130052
異形のオスプレイ? 新型ティルトローター機 ベル「V-280」米陸軍が採用へ
乗り物ニュース 2023.12.21
https://trafficnews.jp/post/123151
レイム
結局、欠陥を示す客観的なデータは見つからないから不明ってことでいいの?
マリサ
そうなるぜ。
これに関しては、イデオロギー的なバイアスがかかりすぎて情報が錯綜しすぎなんだぜ。
実態
レイム
という事は、この事例で問題なのは機体の欠陥を示す明確な根拠がないのに、それを断定的に書いていたって事?
レイム
実は問題の論点はそこじゃなくてな。
オスプレイ低事故率 「海兵隊が損害基準引上げ”工作”」は誤報
GoHoo 2015年5月27日
https://web.archive.org/web/20150527234539/http://gohoo.org/15052701/
(一部抜粋)
米軍は現在、航空機事故について、(1)死者・全身不随の重傷者が出た場合、航空機が損壊した場合、もしくは政府関係財産に200万ドル以上の損害が出た場合を「クラスA」、(2)部分的な後遺障害をもたらす重傷者または3人以上の入院者が出た場合、もしくは政府関係財産に50万~200万ドルの損害が出た場合を「クラスB」、(3)1日以上の欠勤をもたらす軽傷者が出た場合、もしくは政府関係財産に5万~50万ドルの損害が出た場合を「クラスC」と分類している。このうち、財産損害の基準額は、2009年10月に米国防総省が6055.07号指令で引き上げていた。この指令文書の「クラスA」の定義には「国防総省の航空機の損壊」(a DoD aircraft is destroyed)と書かれており、「海兵隊」に限定していなかった。アシュトン・カーター国防次官(調達・技術・兵站担当)=現在は国防長官=も、全米軍関係部門の責任者に向けた文書で、この損害基準の変更について「国防総省各部門」(DoD components)に適用されると説明していた。文書によれば、損害基準額の引上げは費用のインフレ増大によるもので、1989年にクラスAの損害基準を50万ドルから100万ドルに引き上げて以来のこと。損害額以外の分類基準は変更されていない。国防総省が掲げる「2012会計年度末までの10年間に事故率を75%下げる目標」については「2002会計年度の事故率を新基準で計算し直し、整合性を維持する」とも言明し、今回の基準変更は事故率低減目標に影響させないことを強調している。
マリサ
まず、米軍は「死者・全身不随の重傷者が出た場合、航空機が損壊した場合、もしくは政府関係財産に200万ドル以上の損害が出た場合」に、それを「クラスAの事故」と定義していて、この基準を2009年に100万ドルから200万ドルに変更しているが、それは「海兵隊」のみではなく米軍全体への適用なんだぜ。
マリサ
さらに、「そしてその理由は「損害基準額の引上げは費用のインフレ増大によるもので、1989年にクラスAの損害基準を50万ドルから100万ドルに引き上げて以来」という事で、「損害額以外の分類基準は変更されていない」という事のようなんだぜ。
レイム
つまり、中日新聞や琉球新報の記事では「オスプレイの事故率を誤魔化すための工作」として、事故の評価基準を意図して海兵隊が下げたとしているけど、実際の理由は「費用のインフレ増大」に合わせるもので、海兵隊限定の基準変更でもなく、オスプレイ云々がまるで関係がないというわけね。
1989年にも引き上げているし。
マリサ
でな、「クラスA」そのものについてはこっちの方が詳しく書かれていて
米軍機事故の「クラスA」とは? 「最も重大」だが「落雷での死亡」も含まれるワケ
乗りものニュース 2018.12.12
https://trafficnews.jp/post/82341
(一部抜粋)
室戸岬沖、空中給油中の事故は「クラスA」2018年12月9日(日)、沖縄県に司令部を置くアメリカ海兵隊 第3海兵遠征軍は、同月6日(木)に高知県室戸岬沖においてF/A-18D「ホーネット」戦闘攻撃機およびKC-130J「スーパーハーキュリーズ」空中給油機が空中給油訓練中に墜落した事故について、アメリカ軍標準の事故基準で最も重大であることを示す「クラスA」にあたることを、公式に発表しました。
クラスA事故認定にあたり、各メディアは「最も重大である」という事実を報じていますが、そもそもこの「クラスA」とは、いったい何を意味する基準なのでしょうか。
アメリカ軍は、職務中において発生した事故および災害などについて、「発生した損害額」ないし「人員の死亡や負傷(病気)の度合い」から「クラスA」「クラスB」「クラスC」「クラスD」という4つの区分を定めています。物価などの影響により見直しが行われることもありますが、現行の基準は2011(平成23)年に定められ、以下の通りとなっています。
・「クラスA」:航空機の全損ないし200万ドル(約2億円)以上の損害。または死亡ないし全身にわたる永久的障害が残る重度の怪我。
・「クラスB」:50万ドル(約5000万円)以上、200万ドル(約2億円)未満の損害。または部分的な永久的障害を負う怪我または3名以上の入院。
・「クラスC」:5万ドル(約500万円)以上、50万ドル(約5000万円)未満の損害。1日以上の欠勤をともなう療養が必要な負傷。
・「クラスD」:2万ドル(約200万円)以上、5万ドル(約500万円)未満の損害。クラスA/B/Cに分類されない負傷。
(中略)
「クラスA事故」は最も重大とはいえ、その「重大さ」はかなり広い範囲におよび、単純に「クラスA事故」だから深刻かつひどい事故であったと、言うことはできません。墜落や不時着といった事故は、機体そのものが失われたり乗員が死亡したりすることが多く、ほぼ「クラスA事故」となります。一方で比較的安価な航空機では、大きい事故であっても200万ドル以上の損害はほぼ出ないため、墜落以外の「クラスA事故」は発生しにくく、逆に戦闘機など高価な航空機は、電子機器のダメージやエンジンの故障などによって、「クラスA事故」が発生しやすい傾向があります。
機体から転落死しても「クラスA」
たとえば2018年9月4日には、F-35C「ライトニングII」において「クラスA事故」が発生していますが、これは空中給油中、空中給油機側のドローグ(漏斗)の一部が破損、F-35Cのエアインテーク(吸気口)内部に破片が吸い込まれエンジンを損傷したことが原因でした。
F-35Cは無事に着陸し機体に損傷はなく、パイロットに怪我もありませんでした。このように、同じ空中給油中の「クラスA」分類の事故とはいえ、F/A-18DとKC-130Jが墜落した今回の件と、エンジンの損傷のみで済んだF-35Cでは、まったく深刻さは異なります。
なおF-35Cの事故において給油装置を破損した空中給油機は、「バディポッド(空中給油装置)」を搭載したF/A-18F「スーパーホーネット」でしたが、こちらについては「クラスC事故」として報告されました。
「クラスA事故」は、ほかにも「整備中落雷によって死亡」「機体から自ら飛び降りたことによる転落死」など、墜落以外にも様々な要因があり、「最も重大」とはいえ、あくまで損害の額面や負傷の度合いによって分類されているに過ぎず、ひとつひとつの事故の詳細を見ていかなければ、どれだけ重大であったのかを正しく評価することはできません。これは「クラスB/C」においても同様です。
マリサ
「クラスA」という評価基準に関して、「墜落や不時着といった事故は、機体そのものが失われたり乗員が死亡したりすることが多く、ほぼ「クラスA事故」となります」としたうえで、「比較的安価な航空機では、大きい事故であっても200万ドル以上の損害はほぼ出ないため、墜落以外の「クラスA事故」は発生しにくく、逆に戦闘機など高価な航空機は、電子機器のダメージやエンジンの故障などによって、「クラスA事故」が発生しやすい傾向があります」と書かれているぜ。
マリサ
そして具体的な事例として、F-35Cの「クラスA」事故を紹介していて、「空中給油中、空中給油機側のドローグ(漏斗)の一部が破損、F-35Cのエアインテーク(吸気口)内部に破片が吸い込まれエンジンを損傷した」というもので、死者も出ていないし墜落もしていないが「クラスA」だぜ。
マリサ
他にも「整備中落雷によって死亡」「機体から自ら飛び降りたことによる転落死」などでも「クラスA」の事例があって「損害の額面や負傷の度合いによって分類されている」ので、重大であるからとそれが機体の問題と直結するわけではないようなんだぜ。
レイム
つまり、「クラスA」の損害額基準が100万ドルから200万ドルになったからと、それで事故率の隠蔽になるわけではないって事ね。
元々「損害額以外の分類基準は変更されていない」し、「機体の欠陥による事故」だからクラスAになるというわけでもなく、200万ドル以上の損害が出るか、死者及び後遺症の出る重症者が出た場合に「クラスA」判定になるわけだし。
マリサ
さらに問題なのが、琉球新報はこの件の問題で日本報道検証機構から問い合わせを受けていて、ソースは雑誌ワイアード2011年10月号の「ホールデン(海兵隊本部のオスプレイ計画担当官)によるレポート」だとしているが、このレポートは「MV22の事故率を実態以上に下げた可能性がある」と可能性を論じただけで断定はしていないんだぜ。
マリサ
更にはホールデンのレポートでは「インフレによる金額基準の引き上げ」に触れているのに、中日新聞や琉球新報ではこの件に触れていないので、これはただの印象操作でしかないんだぜ。
琉球新報も訂正せず 「海兵隊が損害基準引上げ工作」 3年前からオスプレイ報道で
楊井人文弁護士/yahoo 2015/6/3
https://news.yahoo.co.jp/byline/yanaihitofumi/20150603-00046301
レイム
これ、情報の中から結論に合う内容のみを抽出し、都合よく継ぎはぎする「チェリーピッキング」では?
マリサ
そういうことだぜ。
今回のまとめ
・時事通信がサイレント修正
・複数のマスコミがオスプレイの欠陥を報道
・「クラスA」基準の話を都合よく曲解
マリサ
でな、こういう事が起きるのはマスコミは「結論ありきの報道」をするからなんだぜ。
レイム
それって、取材前に既に「こう報じる」という結論が決まっているってこと?
マリサ
そうだぜ。
あと古い記事だが、ITmediaの2012年05月29日の記事に「なぜマスコミはインチキをしても「ごめんなさい」と言わないのか」という元テレビ・新聞関係者でノンフィクションライターの記事があって、そのなかで謝罪や訂正をすると「諸先輩たちが築き上げた報道機関としての信頼」が崩れるので、「頭を下げないでやり過ごす」という「作法」があると説明しているぜ。
なぜマスコミはインチキをしても「ごめんなさい」と言わないのか
ITmedia 2012年05月29日
https://www.itmedia.co.jp/makoto/articles/1205/29/news018.html
レイム
それ、ネット以前なら通じたのかもしれないけど、今は誰でも問題を収集し保存し拡散・周知ができるのだから、黙っていたからとやり過ごせないし、むしろ認めない事が信頼低下につながるでしょ。
マリサ
観察しているとわかるんだが、あの業界って「内輪で完結している」んだぜ。
つまり、外部の意見と接触する機会がほとんどないから、内輪で完結していて「頭を下げると信頼が低下する」という「昔ながらの慣習」を変える事ができないわけだ。
レイム
ある意味ガラパゴス化しているわけね。
マリサ
そんなわけで今回の本編はここで終わるぜ。
レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました
大口
おつかれ~。
今回ちょっとお知らせがあります。
マリサ
なんだ?
大口
ニコニコ動画が8月5日に復旧するようで、まず運営の方々復旧作業ご苦労様です。
そのうえで、ちょっと懸念があるんです。
レイム
というと?
大口
こういう場合によくある事なのですが、サービス開始や復旧した際にアクセスが集中してしまい、サーバーが不安定になるという事例が多々あり、ニコニコ動画の場合単純なアクセスというだけではなく、投稿者が一斉にたまっていた動画を投稿することからくる問題が起きるのではないかという懸念です。
マリサ
つまり、たまっている動画を投稿する際に投稿できない等、何か問題が起きるんじゃないかって事か。
大口
そうです。
この動画がニコニコ動画に投稿される時点では結果が出ているでしょうが、現状7月末時点ではどうなるかが予想できないので、8月5日と7日のブログ記事をお休みし、問題が起きた場合に対応できるようにしておきたいわけです。
大口
予定では、5日からストック分を毎日1本投稿するつもりなので。
大口
また、8月12日と14日はお盆休みにする予定だったので、ブログの方は2週間更新がない状態になります。
ブログの方でも告知しますが、そういう事なので動画は投稿されますが8月の5、7、12、14日はブログの更新がないので、その点をご了承ください。
マリサ
そんなわけで今回はここで終わるぜ。
レイム マリサ 大口
またらいしゅ~
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転載について
・個人の利用であれば、一般的に「引用」とされる範囲での転載は自由にしてもらってかまいません、報告も必要ありません。
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