さて、本日は先日発表された高校教科書検定に関連したマスコミ報道について扱っていきます。
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注意
・この動画は「マスコミ問題」を扱っています・「マスコミ問題」であり右派・左派等の陣営論争は本題ではありません
・「特定の国との特別な関係」は問題の枝葉です、主問題は業界の体質です
・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう。・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください
・リクエストは原則受け付けていません
・引用ソースへのリンクが同時掲載のブログにあります
・毎週土曜日更新
お品書き
・表現の強制?
・適正表現
・定義の問題
レイム マリサ
ゆっくりしていってね。
マリサ
さて、今回はマスコミ問題なので私が扱っていくぜ。
レイム
というかマリサ、教科書検定ってことはまた韓国関係しているでしょ。
マリサ
しているぜ。
まあ「間接的に」だけどな。
レイム
ならそれもう日韓問題でいいんじゃない?
マリサ
おいまて、しれっと順番を奪い取ろうとするんじゃない。
レイム
でも韓国が絡んでいると、毎回大半が韓国関連になるでしょ?
マリサ
今まではそういうのもあったが、今回は後半で関わってくるだけで、大半は国内関連だぜ。
レイム
そうなの?
マリサ
そうなんだぜ。
そんなわけでさっさと本編へ行くぜ。
表現の強制?
レイム
で、まずは何からやるの?
マリサ
そんなの決まってるだろ。
視聴者の皆さんが待ち望んでいるあの新聞社からだぜ。
「強制連行」→「強制的に動員」政府見解に沿う記述求めた教科書検定
朝日新聞 2022年3月29日
https://www.asahi.com/articles/ASQ3Y6H8FQ3TUTIL05S.html「文部科学省が29日公表した高校教科書への検定意見では、大戦中の朝鮮半島からの労働者を巡り、昨年4月の閣議決定に沿った記述を求める指摘が相次いだ。新たに出た政府見解を実際に書かせたことで、今後国の関与がさらに強まることを懸念する声もある。今回の検定では計241点の申請が教科書会社からあり、取り下げのあった2点を除く239点が合格した。
「多数の朝鮮人を強制連行した」「朝鮮人を工場や炭鉱などに連行して」
今回の検定では、こうした表現に「政府の統一的な見解に基づいた記述がされていない」との意見がついた。同様の指摘は日本史探究と世界史探究、政治・経済の3科目全20点中、6社12点の計14カ所に上った。
政府は昨年4月、戦時中に朝鮮半島の人々を日本で働かせたことを「強制連行」「連行」と表現するのは「適切ではない」とする答弁書を閣議決定した。日本維新の会の馬場伸幸衆院議員の質問主意書に答えたものだ。文科省は今回の検定で、これに沿った記述を求めた。
意見に対し、教科書会社はいずれも修正に応じた。実教出版の日本史探究では「強制連行」という表現を「強制的に動員」と直した。山川出版社は「朝鮮人や占領下の中国人も、日本に連行されて」との記述のうち、朝鮮人について「徴用」と言い換えた。
文科省「ひとくくりに『強制連行』、適切でない」
文科省の担当者は修正を求めた理由について、「朝鮮半島からの人々の移入の経緯は様々で、ひとくくりに強制連行と表現するのは適切でない」と説明。修正後の「動員」や「徴用」の表現については「国家総動員法に基づき国民徴用令が定められていた。法令に基づく措置であると明確になった」という。ただ、連行という言葉が具体的にどのような行為を想起させると考えているのか、それが動員や徴用とどう違うのかについては説明を避けた。
指摘に対し、元の記述を変えるのではなく、追記で対応する社もあった。第一学習社は日本史探究の「多数の朝鮮人を強制連行した」との部分に検定意見がつき、同ページの欄外に、昨年4月の閣議決定を紹介しつつ「実質的には強制連行にあたる事例も多かったとする研究もある」との注釈を新たに追加。文科省によると、政府見解が明示されていればその趣旨と異なる表現があっても検定上は問題ないという。
また、「従軍慰安婦」との用語について「単に『慰安婦』という用語を用いることが適切」とした閣議決定をもとにした指摘も1カ所あった。東京書籍の政治・経済では1993年の河野談話を引用し「いわゆる従軍慰安婦」とした部分に意見がついた。同社は引用を残したまま閣議決定の要旨を追記することで対応した。
地理歴史と公民の教科書に政府見解を記述するという基準は、安倍晋三政権下の2014年1月、当時の下村博文・文科相が検定基準に新たに追加。民間の教科書会社が書いた内容が妥当かをチェックしていた検定が、具体的な事柄を書かせる検定へと質的に大きく転換した。
以来、この基準によって14年度検定で4件、15年度に1件、16年度に3件、20年度に1件の指摘があり、いずれも修正された。8回目の検定となる今回は閣議決定の出た昨年4月が検定申請の時期に重なって教科書会社側が申請前に修正しにくかったこともあり、過去最多になった。
「強制連行」や「従軍慰安婦」の表現が適切でないとする昨年4月の閣議決定を巡っては、昨年6月までに7社が相次いで中学社会や高校日本史Bなど現行教科書の記述を閣議決定に沿うよう訂正する動きもあった。
教科書会社の受け止めは様々だ。今回の検定意見により政府見解の追加を余儀なくされた出版社の編集者は「雲行きがちょっと怪しいというのはあるが、今のところ事実が書けているので編集上大きな問題とは捉えていない」。
一方、別のある出版社の編集者は、閣議決定が新たに出されるたび、政権の意向に沿った記述が増えていくことを懸念する。「今回のようなことが前例になり、今後、同じようなことが起きていくのかな、とも感じる」としつつ、こう話す。「合格するため、ともかく言われた通りに直さざるを得ない」(高浜行人、上野創、石平道典)
多面的な考え 奪わないで
「政府見解に基づいた記述がされていない」。今回の教科書検定で地理歴史・公民の教科書の記述に、そんな意見が過去最多の14カ所つけられた。根拠は、政府見解がある場合に書くよう求める検定基準だ。教科書検定は民間の創意工夫を生かしつつ、その記述が妥当かどうかを判断する仕組みだ。だがどうしても合格したい教科書会社は、この基準によって政府の主張を記さざるを得ない。政府見解と併記して、それと異なる見解を盛り込むこともできるが、政府の見解を「書かせる」検定が入り込むことにはなる。
政府見解は政治の思惑を反映し、時々の政権で揺れ動く。政権与党の主張を教科書に書かせようとする動きにつながる恐れもある。
意見の分かれる問題で答弁書が重なってゆき、それをどんどん反映するなら、教科書は政府広報に近づくことになりかねない。
学習指導要領が目指すのは多面的・多角的に考え、多様な人々と協働する力を育てることだ。政権の見解をまず重んじる検定とは乖離(かいり)が大きい。
教員は多様な見方が奪われないよう、幅広い考え方を紹介してほしい。そうでなければ教室で複眼的な思考は育たないだろう。
マリサ
一連の高校で使われる教科書検定に関する記事なんだが、いわゆる「強制連行」が「動員」に、「従軍慰安婦」が「慰安婦」という表現に、政府の指針が反映される形で修正されたとしているぜ。
マリサ
そのうえで「雲行きがちょっと怪しいというのはあるが、今のところ事実が書けているので編集上大きな問題とは捉えていない」という意見もあるが、「今回のようなことが前例になり、今後、同じようなことが起きていくのかな、とも感じる」「合格するため、ともかく言われた通りに直さざるを得ない」という意見もあり、「それと異なる見解を盛り込むこともできるが、政府の見解を「書かせる」検定が入り込むことにはなる」と記者の意見が書かれているな。
レイム
まあ要するに、高校の歴史教科書の内容が政府の意向で政府に都合の良い歴史観に歪められていると書いているわけね。
マリサ
まあそうなるな。
そして次の東京新聞の記事でも
従軍慰安婦は慰安婦に 教科書検定、閣議決定で出版社が修正 「負の部分を薄める」現場から懸念
東京新聞 2022年3月30日
https://www.tokyo-np.co.jp/article/168575文部科学省が29日公表した高校教科書の検定結果では、戦前、戦中の日本による周辺諸国への加害をめぐり、国の見解に沿う内容が鮮明になった。検定基準が近現代史で政府見解がある場合はそれに基づく記述を求めるためだが、「従軍慰安婦」の用語などに関する昨年4月の閣議決定が拍車をかけた。学校現場には「特定の見解の押し付けだ」と、教育の多様性が損なわれることを心配する声もある。(小松田健一)
従軍慰安婦と強制連行をめぐる閣議決定 政府は昨年4月27日、日本維新の会の馬場伸幸衆院議員が提出した質問主意書に対し、当時の文献や法令などを根拠に「従軍慰安婦」を「慰安婦」、日本の植民地だった朝鮮半島からの強制連行は「徴用」や「動員」とするのが適切との答弁書を閣議決定、政府の統一見解となった。これを受け、教科書会社8社が同年9~12月、文科省に対し、既に検定に合格していた高校と中学の教科書計44点で記述の訂正申請を出し、いずれも承認された。
◆修正に追われた出版社
「政府見解に基づいていない」や「生徒が誤解するおそれのある表現」との検定意見が付いたのは、地理歴史の「日本史探究」「世界史探究」と、公民の「政治・経済」。旧日本軍が関与した「従軍慰安婦」を巡っては、2社計3点の教科書で計3件が修正された。
日本の植民地だった朝鮮半島から人びとを労働力とするため行った日本本土への「強制連行」にも、6社計11点の教科書に計14件の検定意見が出され、政府見解に基づき「徴用」や「動員」に修正するなどした。
根拠となった閣議決定は昨年4月27日。検定申請締め切りは同年5月中旬で、各教科書会社とも既に編集を終えていたため、検定意見を受け修正する形となった。
◆政府見解「意識する必要ある」
各社とも用語の制約がある中で、記述に工夫をこらした。東京書籍は政治・経済で「いわゆる従軍慰安婦」と記載された1993年の「河野談話」を引用。その上で「慰安婦」との用語が適切とする政府見解を併記した。担当者は「政府見解がどうであるかを意識する必要はあるが、言葉狩りのような印象は受けていない」とする。日本史探究で「日本軍慰安婦」を「慰安婦」とした実教出版の担当者は「『従軍』は強制性のほか、従軍記者のような自発性の意味も読み取れてしまう。生徒が誤解しないよう、慰安婦と記述するのが適切と判断した」と説明する。
政府見解の記述は、2014年の検定基準改正で盛り込まれた。文部科学省は「政府見解以外の紹介を一律に禁じておらず、個別の記述を学説や事実関係の知見に基づいて教科用図書検定調査審議会で審議していただく。こんな手順を踏むので『こういう場合はこう修正する』と一般論的に言うのは難しい」とする。
◆「歴史への謙虚さ足りない」「自主規制が進むおそれ」
学校現場からは批判や疑問の声が上がる。都内私立高校で社会科を教えるベテラン男性教員は昨年の閣議決定などを念頭に「以前よりも『これを必ず書け』という姿勢が強い気がする。負の部分を薄めて教えるのは、歴史への謙虚さが足りない。国定ではないのだから、政治的意図は極力排するべきだ」と話す。
吉田裕・一橋大名誉教授(日本近現代史)は20年前、中学校社会科教科書を執筆した。昨年の閣議決定を踏まえた訂正申請と、今回の検定結果について「加害に対する記述が弱まったことは問題な上に、歴史的評価を含む用語を閣議決定で政府見解として書き換えさせれば、執筆者は抵抗できない。検定制度の形骸化につながる」と批判する。
さらに「今後、教科書会社の側が政府の意向に沿って検定申請前に書き直すなど、自主規制が進む心配がある。自国の歴史の暗部に目を向けず、耳に入りやすい話だけが載るようになりかねない」と懸念した。
マリサ
朝日と同じく「政府見解がどうであるかを意識する必要はあるが、言葉狩りのような印象は受けていない」という意見を書いたうえで、「以前よりも『これを必ず書け』という姿勢が強い気がする。負の部分を薄めて教えるのは、歴史への謙虚さが足りない。国定ではないのだから、政治的意図は極力排するべきだ」「加害に対する記述が弱まったことは問題な上に、歴史的評価を含む用語を閣議決定で政府見解として書き換えさせれば、執筆者は抵抗できない。検定制度の形骸化につながる」と危惧しているな。
レイム
要するに、「政府の意向」が教科書に反映されることが、「都合の悪い歴史」の隠蔽に繋がるのではないかと危惧しているという内容ね。
マリサ
そうだぜ。
でもな、こうした「声」自体がかなり「偏っている」んだぜ。
適正表現
レイム
どういう事?
マリサ
次にこちらの時事通信の記事を見てくれ
「強制連行」表記残る 政府見解補足、「従軍慰安婦」も―教科書検定
時事通信 2022年03月30日
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022032900713「強制連行」に関する閣議決定を受けた検定意見に対し、発行者側は「動員」や「徴用」に修正したり、記述を削除したりして対応した。一方、閣議決定についての注釈を付け、強制連行の記述を残したケースもあった。
動員に修正した実教出版の担当者は「生徒に伝わりやすい表現を検討した。『強制連行』の表現には研究上も議論があり、的外れな指摘とは思わない」と述べた。
第一学習社の日本史探究は「多数の朝鮮人を強制連行した」との記述を残したまま、閣議決定に関する注釈を追加。「実質的には強制連行に当たる事例も多かったとする研究もある」との記述も加えた。
慰安婦問題をめぐり、1993年に当時の河野洋平官房長官が「おわびと反省」を対外的に表明した「河野談話」を取り上げた東京書籍の政治・経済は、談話の「いわゆる従軍慰安婦」との記述を残した上で、従軍慰安婦ではなく「慰安婦」を用いることが適切との閣議決定が行われたと追記した。担当者は「政府の見解しか書いてはいけないというルールではなく、自由を奪われた印象はない」と語った。
政府は昨年4月、朝鮮半島出身労働者に関する「強制連行」や「連行」のほか、「従軍慰安婦」の表現が不適切だとする答弁書を決定した。高校の地理歴史と公民の検定では、政府見解がある場合はそれに基づいた記述をするとの基準が2014年に導入されている。
マリサ
朝日と東京新聞と同じく、実際に修正を行った出版社の担当者の話が書かれているんだが、「「多数の朝鮮人を強制連行した」との記述を残したまま、閣議決定に関する注釈を追加。「実質的には強制連行に当たる事例も多かったとする研究もある」との記述も加えた」と書かれていて、「両論併記」をしただけであるという事が書かれているな。
マリサ
そのうえで、「政府の見解しか書いてはいけないというルールではなく、自由を奪われた印象はない」という感想を持ったと書かれているぜ。
レイム
あれ?
さっきの二つの記事とはだいぶ印象が違わない?
マリサ
そして次に産経新聞の記事を読んでほしいんだが
高校教科書検定、「固有の領土」徹底されず 「従軍慰安婦」「強制連行」使用も
産経新聞 2022/3/29
https://www.sankei.com/article/20220329-4B4NLMZGE5JTBG43RCKZV2KVRM/文部科学省は29日、令和5年度から高校で使用される教科書(主に4年度入学の2年生用)の検定結果を公表した。高校の新学習指導要領に基づく2回目の検定で、必修科目で学んだ内容を深める選択科目が中心。北方領土、竹島、尖閣諸島について「地理探究」「政治・経済」ではすべてで「固有の領土」と記述する一方、歴史教科では徹底されなかった。昨年の閣議決定で用語使用が不適切とされた「従軍慰安婦」などの記述が一部で残った。
申請241点のうち教科書会社からの取り下げをのぞく239点が合格。令和書籍が以前の検定で合格しなかった中学社会の歴史的分野の1点を再び申請し、3度目の不合格となった。合格した教科書のうち専門教科を除く189点の検定意見の総数は6267件。
領土問題では、「世界史探究」「日本史探究」について、新要領で「固有の領土」として指導することを求めていないため、現行教科書同様に不十分な記述が残った。北方領土、竹島が不法占拠されていることに触れた教科書も一部にとどまった。北朝鮮による拉致問題に関しての内容は薄く、自国への主権・人権侵害に関する意識低下が懸念される。
地理歴史・公民の多くの教科書で「慰安婦」を取り上げた。朝鮮半島から日本本土への労働者動員に関して政府見解に反する「強制連行」の用語が使用されたほか、強制性をうかがわせる表記も残り、自虐史観的な表現の払拭には至らなかった。
マリサ
産経も実は今回の検定に不満があるようで、記事では「領土問題では、「世界史探究」「日本史探究」について、新要領で「固有の領土」として指導することを求めていないため、現行教科書同様に不十分な記述が残った」「北朝鮮による拉致問題に関しての内容は薄く、自国への主権・人権侵害に関する意識低下が懸念される」「朝鮮半島から日本本土への労働者動員に関して政府見解に反する「強制連行」の用語が使用されたほか、強制性をうかがわせる表記も残り、自虐史観的な表現の払拭には至らなかった」と書かれているな。
レイム
要するに、朝日と産経は全く別ベクトルから不満があるって事よね、これ。
という事は、一応バランスの取れた検定だったって事でいいの?
マリサ
まあ、後々説明するが自虐史観どうこう以前の問題として、慰安婦とか強制連行とかの定義付けが曖昧って問題があるんだけどな。
実のところ問題にすべき論点が産経も朝日も「党派性で偏りすぎ」なんだぜ。
マリサ
それはそれとして、話を整理すると、政府から教科書検定に対して意見があったのは事実だな、そしてその意見に対して、担当者が「編集上大きな問題とは捉えていない」「言葉狩りのような印象は受けていない」というのは事実だな。
レイム
あ、そういう事…。
マリサ
まあ大体わかっただろうが、朝日新聞の「政権与党の主張を教科書に書かせようとする動きにつながる恐れもある」とか、東京新聞の「自国の歴史の暗部に目を向けず、耳に入りやすい話だけが載るようになりかねない」というのは「仮定の話」だぜ。
レイム
まあ要するに、事実と仮定の話を混同させているって事よねこれ。
マリサ
「言葉狩りや押し付けは存在しなかった」という事実に対して、「政府に都合の悪い意見が消される」というのは、記者の意見に過ぎないからな。
しかも産経が「政府見解に反する「強制連行」の用語が使用された」とか書いているって事は、政府意見に反する編集側の意向は十分に反映されているわけだから、典型的な「詭弁論法」による印象操作なんだよな。
レイム
現状、朝日や東京新聞の危惧する要素を客観的に証明する根拠は一切ないわけだしね。
マリサ
具体性のない「かもしれない」はどこまでいっても「かもしれない」でしかなく、客観的事実と同列になることは無いんだぜ。
定義の問題
マリサ
でな、この件にはもう一つ重大な問題があってな、もっと根本的な問題として「従軍慰安婦」とか「強制連行」という単語そのものが、言葉が先行しすぎて「定義がはっきりしない」という問題があるんだぜ。
レイム
ああ、そういえばそうね。
どっちも「誰が」「いつ」「どこで」「何を」「なぜ」「どのように」という、いわゆる5w1hが曖昧なのよね。
マリサ
そうだぜ。
たとえば今回の検定に対して韓国政府が公式抗議しているし、次期大統領の尹錫悦氏も抗議しているが、実際のところ韓国では、慰安婦の定義は「軍や国の命令で軍人や官憲が直接的に行った連行」となっているよな。
レイム
でも日本で韓国の側に立つ人の間では、「本人の意思に反したことが問題」としているけど、その本人の意思に反して「連れて行った」「働かせた」のは誰なのかというのが曖昧で、いくらでも後付で解釈のしようのある便利な言葉になっているのよね。
マリサ
そうだぜ。
これは強制連行に関しても同じで、「本人の意思に反して」というのは、徴用の場合イコール犯罪行為の証明にならないんだよな。
たとえば現在韓国で行われている徴兵だって、一部宗教的理由での代替労務が最近認められたが、基本的に「本人の意思」は関係ないし、徴税だって本人の意思に関係ないぜ、国民の義務だしな。
レイム
そうなのよね。
だから韓国の大法院では判決文で「日韓併合が違法だから徴用も違法」という判決を出しているわけだけど、過去動画の「日韓併合はなぜ合法?」でも説明したように、併合は「当時としては合法」という事で学術的にも国際法的にも結論が出ていて、前提自体が成り立っていないのよね。
マリサ
しかもだ、韓国では次の記事にあるみたいに
強制徴用の損害賠償請求をまた棄却 ソウル地裁
聯合ニュース 2022.02.23
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20220223002200882【ソウル聯合ニュース】韓国の強制動員被害者が三菱重工業を、別の被害者の遺族が熊谷組を相手取り損害賠償を求めた訴訟で、ソウル中央地裁は23日、いずれも原告側の請求を退けた。
遺族の代理人によると、被害者2人は1920~30年代、日本に強制的に連行され働かされた。1人は現地で死亡し、1人は韓国に戻った。2019年4月、1人当たり1億ウォン(約960万円)の賠償を求める訴訟を起こした。
地裁は判決の理由を説明しなかったが、別の判決と同じく、消滅時効が成立し原告の請求権を認めないと判断したとみられる。民法上、損害賠償の請求権は加害者が違法行為を行った日から10年または違法行為による損害と加害者を被害者が知った日から3年が過ぎれば消滅する。
この判決に先立ち、別の被害者が日本製鉄を相手取り05年に起こした訴訟では二審で原告が敗訴したが、12年に大法院(最高裁)が二審判決を破棄して高裁に差し戻し、大法院は18年10月、同社に損害賠償の支払いを命じる判決を言い渡した。このため、請求権消滅時効の起点を判決が確定した18年ではなく12年とし、原告の請求権が消滅したと判断している。
今月初め、ソウル中央地裁は強制動員被害者の遺族5人が日本製鉄を相手取って起こした訴訟で原告敗訴の判決を言い渡し、消滅時効の成立を理由に挙げた。だが、18年12月、光州高裁は大法院の判決が確定した同年10月を消滅時効の起点にすると判断した。
マリサ
「1920~30年代、日本に強制的に連行され働かされた」なんて「強制連行の定義」が司法の場ですらまかり通っていて、もはや「強制連行」の定義があってないようなものになっているから、定義を明確にしない限りは「使うべきではない」んだぜ。
マリサ
そして最近韓国政府は
韓国政府「日本の荒唐無稽な主張が記された教科書の検定通過に強く抗議」
ハンギョレ新聞 2022-03-30
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/42985.html日本政府による教科書検定結果に対し
「外交部報道官声明」発表
独島、日本軍「慰安婦」など是正要求
在韓日本総括公使を呼んで抗議韓国政府は「日本政府が29日、自国中心の歴史観にもとづいて過去の歴史的事実を歪曲する高校教科書を検定で通過させたことに深い遺憾の意を表明し、是正を求める」と述べた。
政府はこの日午後、「外交部報道官声明」でこのように明らかにし、「歴史的、地理的、国際法的に明白な韓国固有の領土である独島(ドクト)に対する荒唐無稽な主張がなされている教科書を日本政府がまたしても検定で通過させたことに強く抗議し、独島についての日本のいかなる主張も受け入れられないことを明確にする」と発表した。
同時に政府は「日本軍慰安婦被害者問題、および強制徴用問題に関する表現や記述が、強制性を薄める方向へと変更されたことに強い遺憾を表明し、日本政府にはこれまでに自ら明らかにしてきた歴史に関する謝罪や反省の精神にもとづいた歴史教育を行っていくことを求める」と述べた。
続いて政府は「韓日両国の建設的で未来志向的な関係構築のためには、未来を背負っていく世代の正しい歴史認識が基礎にならなければならないだけに、日本政府には、歴史を直視する中で、青少年教育においてより責任ある姿勢を示すことを期待する」と強調した。
イ・サンリョル外交部アジア太平洋局長は同日午後、政府ソウル庁舎別館(外交部庁舎)に在韓日本大使館の熊谷直樹総括公使を呼んで抗議した。
イ・ジェフン先任記者
マリサ
記事にもあるように、韓国政府が公式に「日本軍慰安婦被害者問題、および強制徴用問題に関する表現や記述が、強制性を薄める方向へと変更されたことに強い遺憾」とクレームを入れてきているが、この強制性とはさっき言ったような定義だぜ。
レイム
要するに、韓国側は「定義が明確」だけど、日本でそれをやると根拠を求められるから、定義があいまいなまま使用している人達が多くて、今回の事例でも定義を漠然とさせたまま「自国の歴史の暗部に目を向けず、耳に入りやすい話だけが載るようになりかねない」と、あたかも日本が歴史を都合よく書き換えようとしているかのように印象操作しているわけね。
マリサ
そういうことだぜ。
今回のまとめ
・朝日新聞などが教科書検定を「検閲に繋がる」と抗議
・実態は単に表記の中立性が高まっただけ
・批判側は単語の定義を定めないまま便利に使用している
マリサ
それでな、今回の事例で何が問題って、過去動画の「韓国の尹錫悦政権と日韓問題」でも触れたように、韓国側の言い分通り「強制的に動員された」「強制労働させられた」等としてしまうと、当時の一次資料と整合性が取れなくなるってことだぜ。
レイム
そうすると、「強制連行とは何か」という根本的な問題が出てくるのよね。
レイム
あとなんか「現代の実習生制度と同じ」とか書く人いるけど、あれは「制度の欠陥を悪用する人々がいた」という事例で、「(意図して)政府が強制労働の制度を作った」という事例ではないから、前提条件が全く違うのよね。
マリサ
つまり、「同じ」とするためには、実習生制度が政府の意図による強制労働だった」という事と、「朝鮮工場労務者内地移住斡旋に関する件」での制度がそれと同じだったという事を個別に証明しないといけないわけだが、それをしなければ単なる仮定の話なんだぜ。
マリサ
今回朝日新聞や東京新聞の主張している「強制連行した」というのもな、意見として「そういう話」もあるが、それはあくまで証言をベースにしていて客観性がないのに、一次資料に基づく事実と「そういう仮定の話」を同列に語ろうとしているって事なんだぜ。
レイム
今回の教科書検定の事例で問題にすべきは、「事実」と定義も曖昧な「仮定の話」を同列に語ることを学問と呼べるのかって事なのよね。
マリサ
あとな、あたかも「政権の意向を反映する事」そのものを悪とするような論調になっているが、それは本来「内容で判断」しないといけない事を「属性で判断している」ということだから、単なる思考停止でもあるんだぜ。
レイム
つまり、記事では「多面的な考え 奪わないで」とか書いているけど、実態は定義も曖昧な仮定の話と「一次資料に書かれた事実」を同列に「多様な意見」として、更に「政府が要求しているから」で思考停止しているだけって事よね。
マリサ
朝日の記事にある「意見の分かれる問題で答弁書が重なってゆき、それをどんどん反映するなら、教科書は政府広報に近づくことになりかねない」という論調自体が論点のすり替えになっているって事なんだぜ。
レイム
まあ要するに、そういう印象操作をしているだけの記事って事ね。
マリサ
そういう事だぜ。
そんなわけで今回の本編はここで終わるぜ。
レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました。
大口
おつかれ~
大口
今回も短めなのを。
レイムとマリサは、キングギドラって知ってる?
マリサ
画像を出すと色々なところから怒られそうだから、もし知らない人がいたら画像検索して欲しいぜ。
レイム
で、キングギドラがどうしたの?
大口
実は、2022年1月に、日本でキングギドラの名を冠した新種生物が発表されたんですよ。
マリサ
なんだそのおもしろネーミング生物は。
大口
それがこのキングギドラシリスなんだよ。
マリサ
えっと…。
なにこの…なに?
レイム
植物プランクトンか何か?
大口
れっきとした「動物」だよ。
東大とドイツのゲッティンゲン大学を中心とした研究チームが佐渡沖で発見したゴカイの仲間で、特定のカイメンの体内や体表に付着しているそうな。
大口
この生き物が興味深いのは、本来動物って左右対称なのに、このゴカイは胴体の後半部分が分岐して左右非対称になっている事なんだよ。
マリサ
これって「尻尾」なのか?
大口
なかにちゃんと腸とかの内臓があるれっきとした「胴体」だそうだよ。
レイム
でも体の後半部分が分岐しているなら、頭が三つあるキングギドラとは逆では?
大口
なんかね、この生物を発見した当初、外国の共同研究者から「身体が分岐している日本のモンスターはいないか?ゴジラみたいな格好良いやつで」とか言われて、とっさに思いついたのがキングギドラだったそうな。
ちなみに、正式には「環形動物門サシバゴカイ目シリス科キングギドラシリス」だそうな。
マリサ
でもなんか、一応どことなくゴジラシリーズで出てきそうな生き物っぽくもあるな。
レイム
まあ、非現実的な生き物っぽさはあるわね。
マリサ
そんなわけで今回はここで終わるぜ。
レイム マリサ 大口
またらいしゅ~
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