日韓問題(初心者向け)

日韓問題について、初心者でもわかりやすい解説と、日韓問題とマスコミ問題の動画のテキスト版を投稿しています。

【ゆっくり解説】韓国は徹底した序列社会

※26日の投稿は回線不調があったためお休みしました。

さて、本日は韓国の特徴である「序列社会」について扱っていきます。


本日の投稿動画
www.nicovideo.jp
youtu.be


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元記事
韓国では序列が全て - 日韓問題(初心者向け)



以下は動画のテキスト版です。

注意
・この動画は「日韓の価値観の違い」を扱っています

・うp主のスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです

・相手が不法を働いているからとこちらが不法をして良い理由にはなりません

・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たら
どう思うか」という客観性を常に持ちましょう。

・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください

・リクエストは原則受け付けていません

・引用ソースへのリンクが同時掲載のブロマガにあります

・毎週土曜日更新


レイム マリサ
ゆっくりしていってね


レイム
さて、今回は日韓問題なので私が扱っていくわね。


マリサ
なあレイム、韓国の序列社会云々って過去にも扱ってなかったか?


レイム
私もそう思いこんでいたのだけど、「これ単体」では扱っていなかったのよ。
なので今回改めて扱うわけ。


マリサ
でもさ、これまで韓国の序列関連はいくつも扱ってきたわけだし、今更新たに扱う内容なんてあるのか?


レイム
ありまくるわよ?
なにせ彼らは序列社会そのものがかなり特殊で、私たちの発想とは異なっているから。


マリサ
レイム、少しは手加減してもいいんだぜ?


レイム
マリサ安心して、そのつもりは一切ないから。
それでは本編へ行くわね。


韓国の序列社会


マリサ
そ、それで、韓国の序列社会ってどういう内容なんだ?


レイム
これなのだけど、まずは「韓国に好意的なサイト」でどう書かれているかを見てほしいのね。

日韓交流 Lights of Asia
http://www.l-o-a.net/kiso.html

韓国基礎知識
(一部抜粋)
韓国の国民性に深く根付いている儒教の心について

韓国では「私は儒教の信者です」と答える人はいないが、国民の心に深く根付いている。その儒教の教えとは、 まず、「長幼の序」である。

韓国では年齢・地位・先後輩などによる序列がとても厳しい。自社の社長にも「社長様」と様をつけるし、身内の両親や兄・姉に対しても同様に敬語をつける。

さらに年齢・序列が上の人に対しては、恭順の意を行動においても示さなければならず、年配者の前での若い人のタバコを吸うのは非礼とされ、酒席の座り方やお酒の飲み方にもルールがある。

次に「親孝行」である。「忠と孝」の「孝」を韓国は重んじている。日本は「忠」を重視したので、謙遜つまり、殿様に忠誠を誓う武士といった具合にへりくだる概念が生まれたのだとされている。逆に韓国は「孝」を重んじているので、両親や身内にも敬語を使うのであるとされている。


レイム
これはいわゆる「日韓交流系」のサイトに書かれている内容なのだけど、「年齢・地位・先後輩などによる序列がとても厳しい。自社の社長にも「社長様」と様をつけるし、身内の両親や兄・姉に対しても同様に敬語をつける」「年配者の前での若い人のタバコを吸うのは非礼とされ、酒席の座り方やお酒の飲み方にもルールがある」と書かれているのね。


マリサ
これって要するに、電話応対とかで自社の社長も「〇〇社長様は~」とかつけるって事か?


レイム
そうなるわね。
あと余談になるけど、韓国で独立運動家とされている「金九」に関しても、現在の韓国では「日本の軍人を制裁目的で殺害した」となっているけど、当時の大韓帝国の調書では「(宿の食堂で)年下の日本人商人が先に食事をしていた」というのが動機と書かれているわ。


マリサ
…え?
それだけで殺人事件にまで発展したのか?


レイム
そうよ、だから言ったでしょ?私たちの発想とは異なっているって。
そして次の記事を読むと

上下関係厳しい韓国の大学生、後輩たちが静かな反乱
朝鮮日報 2015/04/26
http://web.archive.org/web/20150428203133/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/04/25/2015042500355.html


「気まずさは残るが楽」「卒業した先輩はMTに来ないでほしい…後輩に来てもいいと言われても、それは本音じゃない」

 最近ある大学名で運営されているソーシャル・ネットワーキング・サービスSNS)のアカウントに「(先輩たちが)就職活動もしないでMT(メンバーシップトレーニング=親睦を深める集い)に付いてきて、どうして後輩たちの雰囲気を壊すのか分からない」と、ある新入生が書き込んだ。数日前ソウルのある女子大学の一部の学科では、3年生以上の学生を対象に「できる限りMTには参加しないでほしい」といった内容の文字メッセージが発送された。ソウルの大学3年生のパクさん(22)は「最近後輩たちから『開講総会やMTには参加しないでほしいです。先輩たちも後輩たちの顔色をうかがってくれたらと思います』といった内容の文字メッセージを受け取って驚いた」と話す。

 「先輩は神様」といった言葉がはやるくらいに先輩後輩間の秩序が強調されていた大学で、「後輩」たちの反乱が起ころうとしている。先輩たちの厳しい規律に縛られて生活してきた後輩たちが先輩を拒否し、排除しようとする動きが見られている。

 ソウルのある大学に在学中のイムさん(21)は先日、合唱サークルの先輩たちに「サークルをやめる」と宣言した。イムさんは「1、2歳しか違わないのに先輩面してこうしろ、ああしろと命令されるのはもうたくさんだ。ここは軍隊じゃない」とたんかを切った。歌が好きなイムさんは入学してすぐに2人の同級生と合唱サークルに加入した。しかし、実際の活動は歌とは程遠く、毎晩先輩たちの酒席に呼ばれて無理やり酒を飲まされるのが常だったという。イムさんは「たまにサークルを休むと『たるんでる』と言われ、罰が下される。到底我慢できなかった。やめてしまったため少し寂しい気はするが、気は楽だ」と話す。


http://web.archive.org/web/20150428183006/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/04/25/2015042500355_2.html


先輩たちのせいで「いじめ」のような不利益を甘受し学科脱退を宣言するいわゆる「科脱族」も増えている。自ら「科脱」を宣言するか、先輩たちが「科脱者」として指名すると、学科の構成員たちが学友として認めず、一種の「破門状態」に陥る。ソウルのある大学教授は「軍隊の悪習とされる『期数列外』(海兵隊内の生活に適応できない兵士を集団でいじめる行為)に似た『科脱』は、体育学科、警察行政学科、看護学科のように先輩後輩の秩序が厳しい一部の学科で見受けられる。大学では『科脱』を『アッサ』(アウトサイダーを縮めた隠語)という」と説明する。

 最近「科脱」に遭ったという地方の看護大学在校生のムンさん(女性)=20=は「『科脱者』は在学中に奨学金の受領や勤労奨学生の選定である程度の不利益を甘受し、卒業後にも同窓生の間での『孤独』を覚悟しなければならない。しかし、MTの強制参加、会費の強要、先輩のかばん持ちのようなことをしながら大学生活を軍隊生活のように過ごすよりはまし」と話す。実際ムンさんは「科脱」に遭った後、同期生たちが自分を避けるようになったと言う。

 昨年、建国大学の学生コミュニティーが「新学期に一番やりたいことは何か」をテーマに行ったアンケート調査では、回答者(2404人)の34%(814人)が「楽なのが最高! 『アッサ』」と回答した。西江大学のチョン・サンジン教授(社会学科)は「大学生たちの間で先輩後輩間のゆがんだ文化に対する抵抗が静かな動きとして始まった。一方で大学での先輩後輩間の不当な規律の押し付けが度を越えていることを物語っている」と説明する。

 実際今年2月にはある私立大学で先輩が後輩に「先輩の許可なしに酒を飲むな」「最高の尊敬語で敬え」と要求するSNSの内容が公開されたほか、先月にはソウルのある大学で一部の学生が新入生に服従を強要する「行動規定」を作成し問題となった。


レイム
韓国の大学では「先輩は神様」とする慣習があって、後輩は先輩に絶対服従であり、「たまにサークルを休むと『たるんでる』と言われ、罰が下される」という事例まで一般化しているそうで、また「ソウルのある大学で一部の学生が新入生に服従を強要する「行動規定」を作成し問題となった」なんて事例まであるそうなのね。


レイム
更には体育学科、警察行政学科、看護学科などでは、先輩達が気に入らない後輩を「科脱者」と認定すると、「在学中に奨学金の受領や勤労奨学生の選定である程度の不利益を甘受し、卒業後にも同窓生の間での『孤独』を覚悟しなければならない」という状況に追い込まれるそうなのよ。


マリサ
ようするにあれか、韓国では大学生になっても先輩後輩の上下関係が厳しくて、先輩に目を付けられると酷いパワハラを受けるって事か。


レイム
そういう事ね。
さらにこちらの記事によると

【コラム】韓国人の地位に対する認識…相対的剥奪感「私の地位は平均以下」
中央日報/中央日報日本語版2019.12.19 10:23
https://japanese.joins.com/JArticle/260701

統計庁の「2019年社会調査結果」を見ると、韓国人は自身の社会的・経済的地位に対して否定的な見解が濃厚だ。自身の地位を平均以下(6段階で分けた時に中の下、下の上、下の下)と考える人の割合は76.4%で、2017年の調査時より0.2ポイント増えた。上位6分の1である「上の上」と答えた割合は0.6%にすぎなかった。高所得者に分類される「月平均所得600万ウォン以上」の中でも自身を平均以下と考える割合は48.4%に達した。「上の上」と答えた割合は1.7%にしかならなかった。

単純計算では平均以下という答は50%、「上の上」という答は16.7%が出てこなければならない。結局韓国人は自身の地位を実際より過小評価しているという話だ。

これは個人が感じる主観的・心理的要因が大きく反映されたためだ。例えば湯水のごとくブランド品ショッピングを楽しんだり、普段見るのも難しい高額な輸入車を何台も転がす人を見ると自分自身がみすぼらしく見えるのと同じ論理だ。「いとこが土地を買うとお腹が痛い」という特有の韓国的情緒が作用したという分析も出ている。成均館(ソンギュングァン)大学社会学科のク・ジョンウ教授は「自分より良い人や集団との比較から出る『相対的剥奪感』に伴うもの」と診断した。

自身の地位に対する低い評価は性別や年齢帯に関係なく共通で現れる。「土のスプーン」という話が広まる若い層は個人的努力よりは親の経済的能力によって個人の社会的階級が決まるといういわゆる「スプーン階級論」に挫折する。老後の貧困に苦しめられる中高年層は彼らに「義務」だった孝行と親の扶養がいまでは選択事項になったという事実に剥奪感を覚える。

現政権になって韓国人の相対的剥奪感を刺激する知らせは断然「狂った」住宅価格だ。持ち家のない人や住宅購入のタイミングを逃した実需要者は挫折感から家庭不和が頻発し、うつ病を訴える事例もしばしば見られる。

よほどでなければ現政権に友好的な経済正義実践市民連合さえ「所得主導成長ではない『不労所得』が主導する成長ばかり現れている」と指摘するだろうか。しかし文在寅ムン・ジェイン)大統領は「不動産価格は安定している」「不動産問題だけは自信がある」など現実とかけ離れた発言を出した。

韓国政府が16日に奇襲的に発表した高強度不動産安定対策は文大統領の公言が空言にならないようにする意図だろう。今回の対策で「政府発表→住宅価格不安刺激→追加対策」の悪循環に終止符を打つことを期待する。それでこそ韓国社会の各所に蔓延した相対的剥奪感を少しでも治癒できるはずだ。

ソン・ヘヨン/経済エディター


レイム
韓国の統計庁が行った調査で「韓国人は自身の社会的・経済的地位に対して否定的な見解が強い」という結果が出ていて、どうやら韓国人は他者がぜいたくな暮らしをしていると「自分自身がみすぼらしく見える」という状況に陥りやすく、「「いとこが土地を買うとお腹が痛い」という特有の韓国的情緒が作用したという分析も出ている」と書かれているわね。


マリサ
これはつまり、韓国人は常に自分を他者と比較する傾向が強く、裕福な人を見ると強い剥奪間を持つ場合が多いってことか?


レイム
なので韓国社会では、最初の2つの事例なども含めて、常に「どちらが上でどちらが下か」を意識し、上の人間は下の人間に対してパワハラを行う場合が多く、また「裕福な他者(=序列上位者)」をみると強い剥奪感にさいなまれる人が多いという事がわかるのよ。


マリサ
そんな事を言ったって、この世の中は常にどちらが上か下かだけで測れるものではないし、韓国でもそこまで常に序列を意識しているわけではないのでは?


対等の概念が希薄


レイム
ねえマリサ、これまでの動画でも何度も指摘してきてるけど、韓国では「対等の概念が希薄」なのよ。
なので彼らの社会において序列を意識しない状況というのはほとんどないのよ。


マリサ
いや、そうはいってもさすがにそれは極論過ぎないか?


レイム
日本でいくつも著書を出している韓国人のシンシアリーさんの記事なのだけど、韓国原州(ウォンジュ)大学の多文化学科キム・ジへ教授がオーマイニュースに寄稿した記事を引用したこの文春の記事で

なぜ韓国語で会話をする前には必ず「序列」を確認しなければならないのか
文春オンライン 2020/07/06
https://bunshun.jp/articles/-/38737

『「高文脈文化」日本の行間~韓国人による日韓比較論~』より #1
 韓国語は日本語と同様に、「敬語」の表現が発達している言語だといわれる。日本語で敬語といえば話しかける相手への敬意をあらわすための表現だが、韓国語の場合は事情が違うという。韓国語が持つ「尊待」「下待」「平待」という3つの敬語システムは、自分と相手との「上下関係」を端的に表現するためのものだ。

 敬意を表すという点では違いが無いように思えるが、両者の間には大きな隔たりがあるという。韓国に生まれた生粋の韓国人の目から、韓国と日本の文化を比較し続ける著作家・シンシアリー。その著書『「高文脈文化」日本の行間~韓国人による日韓比較論~』(扶桑社)より、一部を引用する。

◇◇◇
韓国の「敬語システム」に何が起きているのか

本章でまず紹介したいのは、日本語と韓国語の差、韓国語ではうまく表せない日本語の特徴、特に「敬」に関する話です。

 韓国語も敬語が凄く発達した言語です。でも、他人に敬を伝えるために存在したはずの敬語システムが、いまでは、多くの人々を傷つけるようになりました。

 敬の話は、本書冒頭の「神」の話に繫がります。なぜ日本は、これだけ多くの神様が人と一緒に暮らしているのか。なぜ日本には神々が宿り、神国と呼ばれるようになったのか。

 それは、人が「敬」において噓をつかないからです。ご存じですか。「神に敬を示します」としながら人への敬を示さない人は、噓つきです。物を大事に出来ない人は、人を大事に出来ません。人を大事にできない人は、神を大事に出来ません。神は、そんな人たちと一緒に住むことを望みません。噓つきと一緒に住みたいと思う人はいないでしょう。だから、神様もそうは思いません。

 神と人間の関係は、そこまでかけ離れたものではありません。善悪で二分されていない日本の神様は、特にそうです。人間もまた、同じように二元論的に分けられる存在ではないからです。

 さあ、それでは、最近の韓国語の敬語システムに、何が起きているのか。そんな話に移りましょう。
「尊待」「下待する」「平待」

 私が、「韓国では、敬語をちゃんと使わない人が多くて社会問題になっている」と言うと、読者の皆さんは、どう思われますか。皆さんの中には、「えっ? 韓国って敬語いっぱいあるでしょう?」「この前、韓国に行ってきたけど、普通に韓国人も敬語使ってましたよ?」と驚かれる方もいることでしょう。ビジネスなどの理由で韓国人と結構頻繁に話している方なら、韓流ドラマのファン・元ファンの方なら、特にそうでしょう。

 でも、これは本章だけでなく本書を通しての、ちょっとした「著者からのお願い(ハートマーク付き)」といったところですが、「ちゃんと使わない」からといって、「韓国語に敬語が無い」「韓国人は敬語をまったく使わない」という意味ではありません。普通にあるし、使うときは使います。仮にも儒教思想を信奉している韓国に、敬語がまったく無いはずがありません。

 ここで社会問題というのは、日本で言う一般的な敬語関連の常識とはかけ離れた形で、敬語システムそのものが歪みつつあり、個人的にはどう考えても悪い方向に向かっている、いわば「崩壊しつつある」、という意味です。

https://bunshun.jp/articles/-/38737?page=2

相手への敬意のレベルによって3つに分かれる「待遇」

 敬語をまったく使わないから敬語システムが崩れることもあるでしょうけど、この場合、間違った形で使っての崩壊となります。文法が変わったという意味でもありません。ただ、実生活でその言葉を使う人たちが、自らの意志でその敬語システムを崩しています。

 言語において敬語というのは、決して人の上下を決めつけるためだけに存在するものではありません。そんなものは、真の「敬」の意味を実現できません。とはいえ、あまり話が複雑になると困りますので、言語においての敬語を、三つのレベルに分けてみましょう。せっかくですから、韓国でよく使う「尊・下」の字をそのまま用います。

 まず、始めに、「私」が「相手」に尊敬語を使う場合、私から相手への関係を「尊」に相応する「待」遇という意味で「尊待(ジョンデ)する」と言います。

 次に、「私」が「相手」を見下す論調の言葉を使う場合、私から相手への関係を「下」への相応の「待」遇とし、「下待(ハデ)する」と言います。

 最後に、「私」と「相手」が、同等な立場で、例えば友だち同士でタメ口で話し合う、または丁寧語など適切な敬語を使い合う仲なら、二人の関係は「平(ピョン)」とします。相応の待遇を「平待(ピョンデ)する」と言います。

平待はあまり議論に上らない

 韓国語に知識がある方なら、「尊待と下待なら聞いたことあるけど、平待というのもあるのか」と思われるかもしれません。実はそこが、本書の内容とも密接に関わっている部分ですが、尊待語と下待語は韓国語関連でよく目にしますが、「平待」はあまり議論の対象になりません。平待語は「平語」とも言います。

 まとめますと、AとBの二人が会話するとして、A氏がB氏に尊敬語を使い、B氏はA氏に見下すような語調しかしないなら、AはBを尊待する、BはAを下待する、になります。AとBがこれといって上下区別なしに話し合う仲なら、それは平待し合う関係になります。分けようとすればもっと細かくできますが、本書での趣旨を論ずるにはこの三つのレベルで十分でしょう。

 ビジネス関係や、集団内の職位による関係、または会ったばかりの人との会話(会ったばかりの人にタメ口をきく人はいないでしょう)を除外するなら、読者の皆さんの周辺には、どんな人がどんな人に対して、尊・平・下のうち、どんな語法、どんな論調を使っていますか。また、そのニュアンスはどうですか。

https://bunshun.jp/articles/-/38737?page=3

韓国語の敬語は、「お互いの序列を証明する」身分証明書

 私が肌で感じた韓国語と日本語の敬語表現の差は、それらの方向性が、一方通行なのか、双方通行なのかにあります。韓国では、AがBを尊待すると、BはかならずAを下待します。AとBが尊待し合うことはまずありません。未成年の友だち同士でタメ口を使う(平待し合う)ことはもちろんあります。でも、本当にマブダチでもないかぎり、大人同士で「平」の関係で話し合う、お互いに尊敬語またはタメ口を使い合うことは、そうありません。

 どれだけ些細なことでも、どれだけ下らないことでも、かならずAとB、二人はお互いの序列、上下を決めます。そして、それをお互いに確認し、ある種の釘を打っておくために、序列の低い人は高い人に尊待語を、高い人は低い人に下待語を使います。言わば、韓国語での敬語は、「お互いの序列を証明する」ための、身分証明書のようなものです。これが、少なくとも「実用」の中での、韓国語と日本語の「敬」の本質的な差です。

 こう書いても、日本の皆さんにはピンと来ないでしょう。参考になればと思って、この問題に関する、専門家の寄稿文を一つ紹介します。著書や論文などで、韓国内の嫌悪(ヒョモ、相手へのヘイト表現)問題を指摘してきた、原州(ウォンジュ)大学の多文化学科キム・ジへ教授が、市民記者として「オーマイニュース」(2009年6月14日)に書いた寄稿文、「バンマル、彼らの身分社会」です。バンマルについては後述しますので、引用部分では普通に「タメ口」に訳しました。

会話の前に自分と相手の「上下」を決める



<……韓国人は、人に会えば、まず年齢を聞く。言葉遣いをどうすべきかを決めるため、すなわち相手の名前に「氏」を付けるべきか、文章に「です、ます」を付けるべきかを決めるには、年齢を知る必要があるからだ。年齢だけではない。韓国語で相手と会話を始めるには、その前に、相手について知っておかないといけないことが、あまりにも多い。職業、教育水準、結婚したかどうか、親や配偶者の職業、経済的能力、乗っている車の種類、住んでいる街、着ている服、などなど。もちろん、男か女かも会話の前に知っておくべき重要な要素だ。

 職業といっても、韓国では全ての職業に貴賎があるため、その職業において、どれほどの職位にまで登ることが出来た人なのか、その点も知っておかなければならない。それらの項目で、これといって他人より優れたものが無かった場合、その人は、タメ口をきかれなければならない。私が「タメ口でいいですよ」と先にことわっておくことも無くはないが、ほとんどの場合、私にタメ口をきくかどうかは、私に話しかける人が一方的に決める。

https://bunshun.jp/articles/-/38737?page=4

だからこそ、だろうか。他人より上を行くものが「年齢」しか無い人たちは、わずか1、2年差にも、ものすごく敏感に反応する。いや、数カ月、数日の差すらも、重要である。1月に生まれた私のような人は、その前の年の12月に生まれた人と友だちになるためには、「生まれた『年』はあなたより後ですが、早い時期(1月)に生まれましたので」と、かならず強調しておかなければならない。わずか数日の遅れで、その相手からずっと「下待」される関係にはなりたくないからだ……。

 いまの時代において、韓国語のタメ口というものは、社会においての関係ではなく、身分の違いを表す。カースト制度のように、社会全体の固定された身分を意味するものではない。代わりに、韓国には、個人単位で勝手に決める身分階級がある。誰もが、自分自身も含めて、周りの人を一列で並べて序列を付けた身分階級である。階級といっても、生まれ持っていたものでもないので、その階級を作る責任も、各自にある。なのに、明確な基準も無く、年齢、職業、性別等に応じて、自分の勝手で決めてしまう。それは、極めて個人的な決定ではあるが、実は社会レベルで存在する偏見をそのまま反映している。タメ口は、そうやって自分で作った自分の身分社会の中で、自分よりも低い立場の人にだけ使う言葉なのだ。朝鮮時代のような公式の身分制度はもう無くなったかもしれないが、タメ口を使うことで作られる身分社会は、日常と分離することができない、生活そのものになってしまったのだ……>

日本語ができるようになって気付いた「敬語」の真の意味

 一言でいうと、「対等」の概念が無くなったわけです。社会レベルで、誰かは誰かの上で、誰かは誰かの下。そういう階級を作っておかないと、自分自身のアイデンティティーが見出だせなくなってしまったのです。しかも、かなり勝手な、言い換えれば「自分の基準にまわりの人たちを巻き込む」形であるものの、誰もが位階秩序に基づいて世界を見ているから、個人レベルでその偏見に逆らったところで、どうにもなりません。

 そして、その自分勝手な身分社会の身分証明書は、尊待か下待かの言語によって表れる、と。分かってはいたつもりでも、こうして書いていると、切なくなります。

https://bunshun.jp/articles/-/38737?page=5

言語に優劣はない

 本書にも何カ所か同じ趣旨を書いておきましたが、言語に優劣はありません。信仰にも文化にも優劣はありません。韓国人が「ハングルは世界でもっとも優秀な言語だ」と主張するのと同じく、私も「日本語が世界でもっとも優秀な言語だ」と言うつもりは毛頭ありません。そもそも、話せる言語が日本語と韓国語しかない私に、世界でもっとも優れた言語がどうとかを言う資格もありません。

 本書ではしつこいほどに日本語と韓国語を比較していますが、それは「日本語ってば世界一優秀で他の言語なんかまじゴミ」「韓国語は低劣だよねー(ヒソヒソ)」と書くためではありません。ただ、私が「ありがとうございます」だけでは何かが足りないと思っていた、その「何か」について綴るための、過程です。

 そのために、「韓国ではこうでした」という展開になっているだけで、別に日本語が韓国語より「上」で、韓国語は敬語も無い、使わない、礼儀の無い野蛮人たちの「下」な言語体系だ、敬語崩れたハングル◯ね! そう言いたいわけではありません。それでは、私も「敬の一方通行」を世に散らかしているだけの、同じ穴のムジナになってしまいます。
日本語が出来るようになって本当に良かった

 外国人が日本に来て、日本の文化にハマって、友だちに「日本では~だけど、ボクの国では~だったよ。私は日本のやり方のほうが好きだな」と話すのは、よくあることです。そんなものだと思ってください。

 繰り返しになりますが、私が、私自分自身の基準で、考察という言葉を使うほど話せる言語は、日本語と韓国語だけです。英語の話も少しは出来ますが、かじった程度の知識だけで、なにより、私は英語圏の国に「住んだ」ことがありません。住んだこともない人がその国の言語を論ずるなんて、笑止億万。だから日本語と韓国語を比較することで、見えなかった何かを見出そうとしているわけです。

 もちろん、私も、漢字を廃止するなど、韓国の言語体制の運用に大いに疑問を抱いているのは事実です。でも、それはまた別のところで語るべき事案でありましょう。

 それでも、本当に「それでも」、ここで書かないといけないことがあります。私は、日本語が出来るようになって、本当に良かったと思っています。なぜなら、日本語が出来なかったなら、言語においての敬語の真の意味に、生涯、気づかなかったでしょうから。

 だから、いまでも、私は誰かに「日本語と韓国語のどちらが好きですか?」と聞かれるなら、まよわず「日本語です」と即答します。その答えは私の権利行使であり、好きには上下もありません。


レイム
そのなかで、韓国人は人に会うとまず年齢を聞いて序列の上下を確認するそうで、他にも親や配偶者の職業、経済的能力、乗っている車の種類、住んでいる街、着ている服、などでまず相手と自分の序列を確認し合うそうなのね。


レイム
そして職業にも明確な貴賤があり「その職業において、どれほどの職位にまで登ることが出来た人なのか」がコミュニケーションにおいて重要になったりするので、そうした自身の地位の高さを証明する肩書のない人は、とにかく相手と自分との年齢にこだわるそうなの。


レイム
そして韓国には固定化されたカーストのようなものはないのだけれど、さっきのような相手の肩書や属性から、個人の主観で序列を決定し、「タメ口は、そうやって自分で作った自分の身分社会の中で、自分よりも低い立場の人にだけ使う言葉なのだ。」「朝鮮時代のような公式の身分制度はもう無くなったかもしれないが、タメ口を使うことで作られる身分社会は、日常と分離することができない、生活そのものになってしまったのだ」と書かれているわ。


マリサ
つまり韓国社会では、一人一人が常に「相手と自分の序列」を気にし、いわゆる「ため口」は自身が主観で「下だ」と感じた相手に対して使うって事か?


レイム
そういう事。
そしてシンシアリーさんは、こうしたことを続けた結果韓国では対等の概念がなくなってしまい、現在の韓国は「誰かは誰かの上で、誰かは誰かの下。そういう階級を作っておかないと、自分自身のアイデンティティーが見出だせなくなってしまった社会」であると書いているわ。


レイム
そのうえで「誰もが位階秩序に基づいて世界を見ているから、個人レベルでその偏見に逆らったところで、どうにもなりません」とも書いているわね。


マリサ
これを読むと、むしろ韓国は身分制度があった李氏朝鮮時代よりも現代の方が「対等の概念が希薄になった」ように読めるな。


レイム
実際そうなのよ。
固定化された身分制度があったころは、「絶対的な序列上位者」という基準があったからこそ、同階級の人達の間では一応の「公平さ」があったけれど、現在の民主化された制度の中では「理論上誰でも序列を上げられる」からこそ、むしろ誰もが主観的な序列を気にし、対等の概念が希薄になってしまったというわけ。


マリサ
でも身分制度があったのは別に李氏朝鮮だけではないだろ?
なんでそんなことになったんだ?


レイム
その辺りは後で説明するとして、次に彼らの考え方を知る上でわかりやすいこの記事を見てほしいのよ。

【寄稿】壮元及第のDNAと職人根性のDNA
朝鮮日報 2019/10/20
https://web.archive.org/web/20191021024146/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/10/18/2019101880182.html

 日本からまたノーベル賞受賞者が誕生した。科学分野だけですでに24回目だ。最も批判されるのは韓国の教育だ。ところで日本も韓国のように数十年にわたって詰め込み式教育を行い、客観式相対評価を行ってきた国なのに、一体韓国と何が違うというのか。ソウル大学物理学科のキム・デシク教授は、著書『勉強論争』(チャンビ刊、2014)の中でその理由について語っている。キム教授は、韓国の勉強文化を表す壮元及第(トップ合格)DNAと日本の勉強文化を表す職人根性DNAという二つの概念で説明している。

 長年にわたって韓民族は、官吏を試験で選抜してきた。全国民を対象にしているわけではないにしろ、身分が個人の努力によって上昇する余地が同時代の他の国々よりも多かった。従って、古くから勉強の目的は立身揚名(社会的な地位や名声を得ること)だった。トップ合格が勉強する全ての人々の夢だったのだ。韓国のそうめん屋のオーナーは、子どもがそうめん屋を継ぐよりも、一生懸命に勉強して立身揚名するのを願う。

 ところが、日本には一生懸命に勉強して立身揚名する体制がなかった。勉強するというなら、その道で大家になるのを望んでいるわけで、その勉強を足場に他の何かを期待するといった認識そのものがたやすいものではなかった。数千年にわたって王朝が一度も変わったことがなく、身分制度が引っ繰り返ったことがないため、侍の家系は代々侍になり、うどん屋の息子はより良いうどんを作るのが誇らしい生活だった。つまり、韓国ではとんカツ屋の息子が国家試験にパスして判事や検事になるのが誇らしい文化であるのに対し、日本は3代がとんカツを作るのが誇らしい文化なのだ。

https://web.archive.org/web/20191021100215/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/10/18/2019101880182_2.html

 こうした勉強文化の違いは、教授たちの歩みにも直接的な影響を及ぼしている。韓国の教授たちは、テニュア(定年保障)を受けると、人生の岐路に立たされる。学者の道を選ぶか、官職や政界に足を踏み入れ、行政あるいはポリフェッサー(politics=政治とprofessor=教授を合わせた韓国の造語、主に否定的な意味で使われる)の道を選ぶか、でなければ講演やメディアへの寄稿などを通じて大衆の中の知識人としての道を選ぶかで悩むのだ。教授職を純粋な研究者と考えるよりは、教授職を足掛かりに他方面へと進出しようとする。官職やポリフェッサーとして足を踏み出せば研究がおろそかになるため、再び学者の道には戻りにくい。それに長官や総理として入閣するようになれば、周囲の同僚教授たちから羨望(せんぼう)のまなざしで見られるようになる。こうした文化は一生懸命に勉強して教授になったことが立身揚名の手段になる韓国のトップ合格DNAが作り出したものだ。

 一方、日本では総理や長官が政治家の家系からほぼ代を継いで誕生するため、一度教授になったら最後まで教授であって、その間に政治や他のことをしようとしない。他の道に「外れる」ことを誇らしく思うこともない。それで会社に入っても引退するまで一分野の研究にだけまい進し、教授になっても一分野の研究にだけ没頭する。このような職人根性DNAが、今日の日本に数十個のノーベル賞を受賞させた原動力となった。

https://web.archive.org/web/20191021100219/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/10/18/2019101880182_3.html

 約10年前、日本の北海道大学に招聘(しょうへい)教授として出向いた際に交わした同僚教授たちとの会話が思い出される。ある日、ソウル大学の総長が国務総理になったというニュースを見て、この話題を取り上げると、日本人教授たちはまるで信じられないといった表情で大変驚いた。たやすくない栄転を成し遂げたと言って驚いているものと思ったら、日本人教授たちはその教授が総理になることを本当に喜んだのかと反対に聞き返してきた。日本人教授らは、教授が総理になることを栄転と見ること自体が大変異常なことだといった表情だった。

 キム・デシク教授は、韓国のエリート世界の限界を冷静に指摘する。「試験でいい点を取る学生は、他人から与えられる問題を解くところまでは容易にやりこなすことができます。しかし、新しい発見、あるいは発明をしたり、新しい理論を構築したりといったことは全く違った次元の話なんです。今からでもこれを修正することができなければ、このまま滅びの道を歩み続けるのです」

 ある研究がノーベル賞の水準にまで上り詰めるには、大学以降平均で30年以上はかかる。従って、ポリフェッサーが栄転である文化では、大学以前の12年の初等中等教育だけを問題視してばかりいられないのだ。

イ・ヘジョン教育科革新研究所長


レイム
記事では、韓国の「教育革新研究所」という組織の所長が、ソウル大学物理学科教授の著書を引用して、朝鮮では伝統的に官吏を科挙で選んでいたので、自身の努力で身分を上げることができていたとしていて、逆に日本では固定化された身分制度があったとしているのね。


レイム
そのうえで、これが日韓の勉強文化に影響を与えたとして「韓国ではとんかつ屋の息子が国家試験にパスして判事や検事になるのが誇らしい文化であるのに対し、日本は3代がとんカツを作るのが誇らしい文化なのだ」と書いているわ。


マリサ
これなんかおかしくね?
日本で身分が完全に固定化されていたなら、勝海舟坂本龍馬二宮尊徳は存在し得ないはずだし、江戸時代にも様々な身分で流動的な階層移動が頻繁にあったわけだし。


レイム
そういう意味でもおかしいわね。
それにね、李氏朝鮮における科挙制度というのは、事実上両班と呼ばれる貴族階級にしか門戸が開かれていなかったし、更にはこうした官職の売買や買収なども頻繁に行われていて、はっきり言って「だれでも自由に実力で階層移動ができた」わけではないのだけど、なぜか今の韓国では「そういう事」になっているのよ。


レイム
そしてそれはそれとして、記事で興味深いのは「国家試験にパスして判事や検事になる事」が、「トンカツ屋をついで行く事」よりも価値のある事として書かれている事ね。
実際、韓国には老舗というのがほとんどなくて、職業に貴賤があるので、食堂などの店主はある程度金を稼ぐと、「もっと地位の高い職種」に転職してしまうからなのだそうね。


マリサ
つまり韓国では、社会的な地位を上げる事だけが「価値のある事」と認識されていて、「技術を磨く」事にはあまり重点を置いていないって事か。
そして韓国人から見ると、日本の「老舗」や「職人」文化が、序列を上げられない固定化された身分制度の結果と見えると。


レイム
そういう事。
ただし、韓国でも技術の向上が全くの無価値というわけではなくて、「自身の序列を上げるための手段」としての価値は認められているわ。
そのうえで、韓国では「序列」が何よりも重要だから、日本に対しても「その常識」を当てはめているというわけね。
彼らには、「職人の技術が尊敬される」という発想が、知識としてはあっても実感として認識できないからなのよ。
この記事だって、目的は知識や技術の探求ではなくて、「ノーベル賞」という権威を手に入れる事だし。
知識や技術はあくまで「序列を上げるための手段」でしかないから。


マリサ
たしかに、これじゃ「対等」という概念が希薄になっているのにも頷けるな。


トラブルの原因


レイム
それでね、韓国が「対等の概念が希薄な序列社会」であることも、日本との間での様々なトラブルが起きることに関係しているのよ。
次にこれを読んでほしいのだけど。

「1965年の韓日協定、対等な両国関係に立脚し改善を」
朝鮮日報 2015/04/24
http://web.archive.org/web/20150424093017/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/04/24/2015042400526.html

韓日国交正常化50年を記念し学術大会

韓国国立外交院とソウル大学日本研究所が共催し、朝鮮日報社が後援する学術会議「法的側面から見た韓日関係50年 過去、現在、そして未来」が23日、ソウル市中区の韓国プレスセンターで行われた。国交正常化から50年を迎えようとしている中、改善の糸口をつかめていない韓日関係について歴史的に分析し、解決策を探るという目的で行われた。

 専門家たちは、1965年に韓日両国が結んだ協定の問題点について集中的にスポットを当てた。国立外交院国際法センターのシン・ガクス所長は「韓日間の協定締結当時、あいまいな形で妥協した歴史問題が、今日まで噴出し続けている」と指摘した。

 国民大学の李元徳(イ・ウォンドク)日本学研究所長は「1910年の韓国併合条約について、韓国は『原則的に無効』と主張する一方、日本は『当時は合法だった』と反論する状況で、国交正常化が実現した」と述べた。

 このような過程を経て締結された韓日間の協定について「未完の縫合(パク・チョルヒ・ソウル大教授)という指摘もあった。釜山大学のパク・ペグン教授は「日本は侵略によって被害を与えた国々に対し、賠償や経済協力、借款など様々な方式によって経済的な負担を回避した一方、ドイツはナチス政権の被害者に総額660億640万ユーロ(現在のレートで約8兆5400万円)の補償を行った。重要なことは金額の違いではなく、『過去との断絶』を実行に移したドイツと、『過去の栄誉と利益』を維持しようとする日本の認識の違いだ」と指摘した。

 だが専門家たちは、韓日間の協定の肯定的な側面も看過してはならないと強調した。「米国が主導する東アジアの国際秩序に本格的に加わり、輸出主導型の経済成長を成し遂げることができた(イ・グングァン・ソウル大教授)」という見解だ。

 専門家たちは、現在進行形となっている歴史問題を解決するため、韓国政府が積極的な姿勢を見せるべきだと主張した。仁荷大学のイ・ソクウ教授は、大法院(日本の最高裁判所に相当)と憲法裁判所が2012年、旧日本軍の慰安婦や第2次大戦中の強制徴用について「1965年の韓日請求権協定締結とは関係なく、補償を行うべき事案だ」との判決を下したことに対し「被害者たちが十分な謝罪や賠償を受けられないまま放置され、次々と亡くなっていくという状況で、司法が有意義な判決を下した」と評価した。

 イ・グングァン教授は、韓日間の協定締結後も、河野談話(1993年)や村山談話(95年)などが発表されたことを挙げ「韓日間の協定は固定的なものではなく、進化を続けてきたものだけに、対等になった両国の関係に立脚し、補完・改善を図るべきだ」と主張した。

レイム
2015年の朝鮮日報の記事なのだけど、1965年に締結された請求権協定に関して「韓日間の協定締結当時、あいまいな形で妥協した歴史問題が、今日まで噴出し続けている」「「日本は侵略によって被害を与えた国々に対し、賠償や経済協力、借款など様々な方式によって経済的な負担を回避した」と書かれているのね。


レイム
そして「韓日間の協定は固定的なものではなく、進化を続けてきたものだけに、対等になった両国の関係に立脚し、補完・改善を図るべきだ」と〆られているのよ。


マリサ
「対等になった両国の関係に立脚し、補完・改善を図るべきだ」ってどういうことだ?
あの協定では韓国の言い分通りに「個別補償ではなく一括補償」をしたわけだろ?
双方納得の上での協定じゃないか。


レイム
私たちの感覚ではそうね。
でも過去動画の「韓国人は記憶の改変をしているわけではない?」で説明したように、彼らにとっての正しさとは「その時の感情的利益」の事だから、現在の彼らにとって都合が悪ければそれは「今の感情」を過去に遡らせて適用して「間違い」としてしまうのよ。


※動画説明欄に関連リンクがあります。


レイム
そして、記事での「対等になった両国の関係に立脚し、補完・改善を図るべきだ」とは、この考え方に基いて「当時は今ほど韓国の序列が高くなかったから不利な協定を結ばされたのだ、今は地位が上がったのだからもっといい条件で協定を結びなおすべきだ」という意味なのよ。


マリサ
いやだから、お互い納得したから協定を結んだわけだろ?
今になってトラブルになった原因は、そもそも韓国政府が当時個人補償分を使いこんでしまったからだし。


レイム
彼らにとって「対等ではない」とは、「その時の感情的利益が侵害された状態」の事だから、その感情が過去に遡って適用されて「当時は地位が低かったからきっとこちらの言い分(今の韓国人の都合)が通らなかったのだ」という「合理化」がされるわけ。


レイム
言い方を変えると、彼らの価値観では「物事の決定権は常に序列の上位者にある」という発想が根底にあるので、「(今現在の感情で)納得できないのは、当時韓国より序列の高かった日本に決定権があったからだ」という発想で、協定や締結経緯の書かれた議事録とかは全く関係ないのよ。


マリサ
ちょっとまて。
そもそも韓国は何をもって「序列が上がった」と認識しているんだ?


レイム
単純に経済力よ。
彼らは常に「主観的な基準」で序列を決定しているとさっき説明したでしょ?
彼らは彼らの主観で、韓国のGDP順位が上がったから韓国の国際的序列が上がり、だから今なら自分達の言い分が通るはずと考えているのよ。

今回のまとめ

・韓国では人間関係の基本が序列
・韓国では対等の概念が希薄
・契約や約束も「序列」が判断基準

レイム
そしてさっきマリサが「身分制度があったのは朝鮮だけではないだろ?」と言ってたわよね。
それもこれが関係しているのよ。


レイム
私たちの社会では物事の決定方式として「身分」以外に「契約」とか「約束」の概念が発達して、それが社会秩序の構築に役立ってきた歴史があるわよね。
まあ、契約の概念にも「英米法」と「大陸法」があって、日本の概念は大陸法に近いと言われているけど、いずれにせよ「概念自体はある」のよね。


マリサ
まあそりゃそうだな。
それがどう関わってくるんだ?


レイム
過去動画の「日韓で異なる「約束」の概念」でもちょっと説明したけど、彼らの社会では「契約」や「約束」の概念が殆ど発達しなかったのよ。


マリサ
ああ、なんかそんなのあったな。


レイム
でね、契約や約束の概念が発達しないと、社会が成り立たないように見えるけど、それは違って、朝鮮ではそうした概念の代わりとして「序列」が発達したのよ。


レイム
以前も説明したでしょ?
韓国では「正しい」と「優れている」と「地位が高い」がほぼ同じ概念って。


マリサ
つまりあれか、韓国では物事を「約束」で決めるのではなくて、序列で決定して「序列が高ければ正しい」というシステムになっているって事か?


レイム
そういう事。
朝鮮では、約束の概念の代わりに序列の概念が発達し、それで社会秩序を成り立たせてきた地域なのよ。


マリサ
という事は、韓国というのは実は根本的に日本とは「ルールが異なっている」って事か?


レイム
まあそうなるわね。
ただし、日本だって契約の概念は他国と少し異なっていて、それでトラブルが起きる事もあるから、一概に「日本が世界のスタンダード」というわけでもないけどね。


レイム
たとえば、日本では約束は「守るもの」だけど、国際的には「守らせるもの」というのが一般的だしね。


マリサ
なるほどな。
韓国みたいに「概念が根本から違う」わけではないけど、必ずしも日本が正しいってわけでもないって事か。


レイム
そういう事。
その部分は注意が必要ね。


レイム
それと余談になるけど、彼らの使う「対等」という意味は私たちの使う意味とまるで違うわね。
彼らが「対等」という単語を使うときは、自身にとって不利な状況で自分達の立場を上げようとする目的があって、なので自分達が有利な立場の場合には彼らは決して「対等」という単語を使わないわ。


マリサ
なんだかなぁ。


レイム
そんなわけで今回の本編はここで終わるわ。


レイム マリサ
ご視聴ありがとうございました。


大口
おつかれ~


大口
ところで皆様、ネット回線の不調で「どようびじかん」が大幅に延長され、投稿が遅れてしまったことをお詫びします。


レイム
ネット回線の不調だから仕方がないわね。


マリサ
おいちょっとまて。
今さらっといったが「どようびじかんの延長」ってなんだ…。

大口
え?言葉通りだけど?


レイム
マリサ、ネット回線の不調で「どようび」が延長されるのは一般常識よ?


マリサ
だから「どようび時間」ってなんだよ…。


大口
「どようびじかん」は「どようびじかん」だけど、何かおかしいの?


レイム
マリサ、あなた何を言っているの?
そんなの一般常識じゃない。


マリサ
わ、わたしがおかしいのか?


大口
まあそれはそれとして。
現在ネット回線が一応繋がっていますが、どうもかなり不安定なようで、24日に一度通信会社の方でリセットを行い、私の自宅の機器の方の交換も行うそうなので、24日ともしかすると25日もネット回線がつながらない状態になります。


大口
そうした事情なので、月曜と念のため水曜の記事の更新もお休みとさせていただきます。
現状はまだ「いつまで繋がらないのか」がはっきりしないので。


レイム
なので24日と25日はスマホしか使えないため、コメントへの返答は見落としなどでできない可能性があるので、その点だけご注意ください。


マリサ
ど、どようびじかんとは…。


レイム
そんなわけで今回はここで終わります。


レイム マリサ 大口
またらいしゅ~



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