さて、本日は韓国のコロナ対策があらぬ方向へ向かっている件について書いていきます。
初めて来られた方はまずこちらを先に読む事をお勧めします。
ブロマガ『日韓問題(初心者向け)』を始めた理由 - 日韓問題(初心者向け)
注意
・このブログは「日韓の価値観の違い」を初心者向けに扱っています
・当ブログのスタンスは「価値観に善悪や優劣は存在しない」というものです
・相手が不法を働いているからと、こちらが不法をして良い理由にはなりません
・自身の常識が相手にとっても常識とは限りません、「他者がそれを見たらど
う思うか」という客観性を常に持ちましょう
・日常生活で注意する程度には言動に注意を心がけてください
現在韓国では感染者が日に日に増加しており、毎週感染者数の記録を更新し続けているが、そんななかで「日本の感染者数が誤魔化されている」や「(あまり検査しないので)無症状感染者が増えて一時的な集団免疫を獲得したからだ」といった主張が出てきている。
これらは当然根拠に乏しいが、韓国でこうした主張が医師や学者の間で広まる背景には、韓国のコロナ対策が防疫よりも「日本と比べてどうなのか」に傾いてしまっており、感染者数を「日本と比較する」独り相撲になっているという背景がある。
また、韓国がこの状況になっている背景には、もちろん韓国内の事情もあるが、「日本で韓国との友好を訴える人々」が韓国を煽り日本の失敗を強調するため、序列や順位を気にする価値観もあり、余計に事態を助長しているという背景がある。
※本文中のリンクは引用の元記事、或いはインターネットアーカイブやウェブ魚拓(別サイト)へのリンクです。
1:韓国で広まる風説
まずはこちらの記事から
金於俊氏「日本には韓国製の診断キットがないのでデルタ株を捕捉できない」…K防疫の危機でまたまた陰謀論(上)
朝鮮日報 2021/11/27
https://web.archive.org/web/20211127102459/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/11/27/2021112780013.html
専門家ら「日本は馬鹿だというのか」「無責任な発言」「親文による自分へのなぐさめ」
日本でコロナ感染者が急減していることについて、ジャーナリストの金於俊(キム・オジュン)氏が先日「日本の診断キットに問題あるから」と発言した。「日本は韓国製の診断キットを輸入していない。そのためデルタ株の感染者を見つけられず、その結果感染者が急減したように見えている」という趣旨だ。最近韓国ではコロナ感染者が急増し、これまで文在寅(ムン・ジェイン)政権が最大の業績として誇ってきたいわゆる「K防疫」が他でもない日本と比較して失敗したことが明らかになったことから、「これに反論するためのずさんな口実だ」との指摘が相次いでいる。
【韓日比較グラフ】一日新規感染者数の推移と社会的移動量
■金於俊氏「日本がデルタ株を捕捉できないという仮説は非常に合理的」
金氏は26日、TBSラジオ「金於俊のニュース工場」で「日本は韓国の診断キットを輸入しないほぼ唯一の国だ」「日本の診断キットではデルタ株を捕捉できないという仮説がある」と語った。
日本は今年8月の時点では1日の感染者数が2万人を上回っていた。ところが9月から感染者数が激減し、10月には1000人以下、11月に入ると100人を下回るようになった。その理由は現時点で明らかになっていないが、日本では無症状や軽症の場合も検査費用が2万円もかかることから、検査の絶対数が減ったことが影響しているとの見方もある。あるいは統計には出てこない無症状や軽症患者の自然免疫獲得説、10代のワクチン接種率の高さ、抗体が比較的長く維持されるmRNAワクチン(ファイザー、モデルナ)を中心に接種が行われたことなども理由として考えられている。
このように様々な原因が考えられる中、金氏は今のところメディアでは1回も取り上げられていない「診断キット不良説」に説得力があると主張した。これは日本の診断キットが世界で猛威を振るうデルタ株を捕捉できず、そのため感染者が急減したように見えているという金氏の仮説だ。
金氏は「専門家から聞いたが、これは非常に合理的だと考えているし、確かに一理ある」「日本でウイルスが死滅したというとんでもない話が出ているので取り上げたい」と述べた。その上で金氏は「韓国でもデルタ株が猛威を振るっているが、それは日本も同じだ」「デルタ株はスパイクタンパク質の変異がひどいため、米国FDA(食品医薬品局)は『スパイクタンパク質を検証部位に選択したPCR診断キットではデルタ株が検出できない』と警告したことがある」と説明した。
金氏はさらに「デルタ株かどうかは少なくとも3カ所以上の部位を検出しなければわからないが、この検出方式はほとんどが韓国のものだ」と述べた。日本が韓国の診断キットを使用しないため、コロナの検査数に比べて陽性率も20%台から0%台に急減したということだ。
キム・ジャア記者
金於俊氏「日本には韓国製の診断キットがないのでデルタ株を捕捉できない」…K防疫の危機でまたまた陰謀論(下)
朝鮮日報 2021/11/27
https://web.archive.org/web/20211127102500/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/11/27/2021112780011.html
■専門家ら「あり得ない」「日本は馬鹿だというのか」
これに対して専門家は「あり得ない話だ」と口をそろえる。梨花女子大学木洞病院呼吸器内科の千恩美(チョン・ウンミ)教授は「日本は基礎科学が非常に発達した国だ。デルタ株を捕捉できない診断キットを開発したというのは科学的に納得しがたい主張だ」と指摘した。
高麗大学予防医学科の崔在旭(チェ・ジェウク)教授も金氏の主張について「根拠のない無責任な主張」と批判した。崔教授は「変異ウイルスかどうかは感染後の遺伝子分析によってスパイクタンパク質の変異を調べることでわかるが、診断キットでは変異ウイルスの種類は絶対に特定できない」「(診断キットは)あらゆる種類のコロナ・ウイルスが検出できるように設計されているので、(金氏の主張は)話にもならない」と指摘した。
とりわけ崔教授は「『日本は韓国製診断キットを使用していない』とする金氏の前提そのものが間違っている」とも述べた。崔教授は「日本は確かに韓国の診断キットを輸入していない。ただし政府や医療機関では使用しないが、それ以外で一般人が購入して使用することはできる」「政府が行う検査で韓国製品を使用しないだけで、米国など他国の製品は使用している」と説明した。
匿名を条件に厳しい批判をする専門家も多かった。ある医学部教授は「一瞬にして日本をグローバルな田舎者、世界のばかに仕立てた」「金氏の発言があまりにもひどいので、その耳を疑った」などと批判した。ソウル市内のある病院長は「日本が感染者の数をねつ造しているとの主張もあるが、ねつ造するならオリンピックの前にやるはずで、オリンピックが終わった今になってねつ造する必要などない」「今度こそ日本に負けられないと扇動してきた親文としては、あんなおかしな論理を使ってでも自分たちを慰めたいのだろう」と反論した。
この日、金氏は自らの主張と相反する専門家の声が伝えられると、これに改めて疑問を呈した。
一方で慶北大学医学部予防医学科のイ・ドクヒ教授は16日、カカオが運営する「ブランチ」で「日本は最初から国が感染対策と銘打って無症状あるいは軽症で終わる自然感染を防がなかった」と説明し、日本で感染者数が急減している理由を「自然感染の拡大にある」と主張した。その上でイ教授は「今もPCR検査をしていないとか、データをねつ造しているといったおかしな説明が歓迎されている。そんな説明をしてでも韓国の方が優れているという幻想にとらわれていれば、自分自信を慰めることができるからだ」とすでに指摘している。
これらの主張は前日からメディアを通じて報じられ、その後も検索サイトのニュースなどでも数多く取り上げられている。金氏はこの日、ブルームバーグが発表した「COVIDレジリエンス(耐性)ランキング」で韓国が上位にあることに言及し、「このニュースはネットであまり報じられていない」とした上で「ポータルサイトのAI(人工知能)がなぜこの記事を選ばないのか、韓国の防疫が失敗したと言いたいのだろう」と主張した。
これまで金氏は大統領選挙における不正選挙から旅客船セウォル号などに至るまで、数々の陰謀論を広めてきた。最近は文在寅政権が輸入を進めるアストラゼネカ製ワクチンがFDAで未承認となっていることについて「アストラゼネカは英国企業なのでFDAは承認を遅らせているが、これにはファイザーやモデルナなどの米国企業が影響力を行使している側面もあるはずだ」という趣旨の発言も行った。金氏はそのたびに「小説を書いてやる」「合理的な推論」などと口にしながら自らの陰謀論を訴えたが、今回の主張については「仮説」として取り繕った。
キム・ジャア記者
こちらの記事では、ソウル市からの拠出金が収入の7割を占める韓国のラジオ局「交通放送(TBS)」において、ジャーナリストの金於俊氏が「日本は韓国製の診断キットを輸入していない。そのためデルタ株の感染者を見つけられず、その結果感染者が急減したように見えている」という発言をしたと書かれています。
そして記事では「K防疫が失敗した事を誤魔化すための陰謀論」として批判しており、「今もPCR検査をしていないとか、データをねつ造しているといったおかしな説明が歓迎されている。そんな説明をしてでも韓国の方が優れているという幻想にとらわれていれば、自分自信を慰めることができるからだ」という医学部教授の批判が書かれています。
そして朝鮮日報がこの件で批判的な記事を書いたのには、もちろんこれがデマだからというのもあるのですが、それ以上にこの人物は日本でいえばテレビ朝日の玉川徹氏のような人物で、元々親与党で親文の人物ではあるのですが、以前から陰謀論じみた発言を繰り返しており、そういう意味でも「韓国の保守系の人々の間」では有名です。
たとえば、韓国で新型コロナが広がり始めた2020年3月ころには、大規模感染が起きた新天地教会と韓国最大野党の国民の力にかかわりがあるかのような陰謀論を言いだしたり、他にもこちらの事例のように
「朴大統領がセウォル号を沈没させた? それを信じているのか?」
朝鮮日報 2020/08/25
https://web.archive.org/web/20200825230729/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/08/25/2020082580288.html
〈チョ・グク黒書:一度も経験したことのない国〉
「金於俊氏による朴大統領人身御供説は極悪
柳時敏氏は希望と現実を錯覚する傾向
チュ・ジンウは記者の資質が疑わしい」
「柳時敏(ユ・シミン)氏はすでに(チョ・グク前法務部長官の娘チョ・ミン氏が入試の資料として提出した)東洋大の表彰状が偽造だということを知っていた。私が伝えたからだ。興味深いのは、柳氏が取った態度だ。表彰状が実際に偽物だとしても大きな問題ではないというのだ。「代案となる事実」をつくって現実に登録すれば、それがすぐに新たな事実となるというわけだ。それが可能だと言って、心配する私を『心配するな』と安心させたのだ。柳氏はこのように主観的な希望と客観的な現実を錯覚する傾向がある。一方、金於俊(キム・オジュン)氏はちょっとしたエセ宗教の教主のようだ。自分の言っていることを自らそのまま信じてしまう可能性があると思う。なぜなら、まともな人はうそをつくとき顔に出てしまうものだが、金於俊氏は平然と言ってのけるからだ。自分のうそを自ら信じてしまうわけだ」
陳重権(チン・ジュングォン)元東洋大教授は、いわゆる「チョ・グク黒書」こと『一度も経験したことのない国』(出版社:千年の想像)で、柳時敏・廬武鉉財団理事長や金於俊・タンジ日報代表をはじめとする文大統領寄りの著名人らを強く批判した。陳氏はまず、ソ・ミン檀国大教授ら執筆陣と共に書いた序文で、柳時敏氏と金於俊氏を「(文在寅〈ムン・ジェイン〉大統領の)就任あいさつとは裏腹に、機会は平等でなく、過程は公正でなく、結果は全く正義ではないのに、これに異議を唱えず政権の協力者になる道を選んだメディアと知識人たち」の代表例に挙げた。
さらに「事実を意味するファクト(fact)の語源は、ラテン語のファクトゥム(factum)だ。ファクトゥムは『つくられた』という意味だ。つまり、事実とは『つくられるもの』ということになる。柳時敏氏と金於俊氏にとっての『事実』の概念はこれに近い」として「私にとって事実とは『既に起きた事で、変更できないもの』である一方、この二人にとっては事実とは『好きなだけつくれて、いつでも変更できるもの』に等しい」ともつづった。金於俊氏については「なんと、セウォル号沈没が故意に行われたと信じている人がいる。講演でこの話を例に挙げて『とんでもない話だ』と言うと、聴衆が『え! それフェイクニュースなんですか?』と驚く。私はびっくりして『想像してみてください。朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が何のためにセウォル号を沈没させるんですか』と言い返す」とした上で「人身御供(ひとみごくう、人間を神へのいけにえとすること)説、金於俊氏がそれを主張したのだ。陰謀論の最も極悪な形を見せたのだ」と指摘した。
フリーランスの記者、チュ・ジンウ氏に対しても猛攻を加えた。陳重権氏は「チュ・ジンウ氏は率直に言って、記者としての資質が疑わしい人だ。真実を追求し、事実を報道する記者というよりは、記事を政治的攻撃の武器として活用し、政敵に食いついて放さない猟犬スタイルとも言おうか。このようなスタイルが、MB(李明博〈イ・ミョンバク〉元大統領)に出会って突然人気を集めた」と指摘した。
クァク・アラム記者
記事にもあるように、金於俊氏は2014年4月に韓国で発生したセウォル号沈没事故を「朴槿恵が神への生贄にするために沈没させた」と言っていたと書かれているのです。
他にもこの人物は、セウォル号事故に関して「韓国軍の潜水艦が衝突した」という陰謀論を主張したり、2010年に北朝鮮の魚雷で撃沈された哨戒艇「天安」に関して、「北朝鮮のせいではない」という陰謀論を展開していた過去もあります。
要するに「そういう人物」であり、親与党であることから政権の失敗を隠すために陰謀論を展開しているという朝鮮日報の主張は正しいです。
しかし実は韓国の場合それだけではありません
【時論】韓国と接種率はほぼ同じなのに…日本はなぜ患者が急減したか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.12.01 09:56
https://japanese.joins.com/JArticle/285290
一日3万人まで増えていた日本の
新型コロナウイルス感染症(
新型肺炎)の感染者が最近200人前後に急減した。一日3000~4000人まで急増した韓国と違い、日本のコロナ状況が見違えるように改善されると、このような違いが生じた原因を巡りさまざまな分析や主張が登場している。
日本が韓国産コロナ診断キットを使わない唯一の国であり、それによってデルタ株ウイルス感染者を突き止めることができないという「診断キット不良説」が出てきた。高額なコロナ検査費用(約2万円)のせいで無症状や軽症患者はコロナ検査を受けにくいという「検査量縮小説」もある。日本でデルタ株が消えたという「コロナ自滅説」まで登場した。このような主張のほとんどは科学的な根拠が不足しているか事実関係さえ確認していないものだ。
ファクトを調べれば日本は韓国産診断キットを輸入して使っている。セルフチェック用として韓国産診断キットを購入することができる。ただし医療用診断機器として輸入していないので医療機関で使わないでいるだけだ。日本は米国や欧州産の診断キットを使っていて、デルタ株感染者を突き止められないという主張も荒唐無稽な話だ。
人口100万人あたりのコロナ検査件数をみると日本は22万件で世界では141位ほどと低いほうだ。しかし韓国の30万7000件(126位)と比較すると絶対的検査量に伴う感染者減少効果はそれほど大きくない可能性もある。日本国立遺伝学研究所が主張したデルタ株ウイルスのゲノムエラーに伴う自滅説もまだ仮設の域を出ていない。自己複製エラーによって自滅するという主張とは逆に、実際に多くの人が感染する優勢株になった。ウイルスが消えたというのは不可能に近いという反論もある。
公衆衛生学的に検討が必要な主張もある。両国が接種したワクチンの種類が違うという意見だ。コロナワクチン接種完了率は日本(77.2%)と韓国(79.0%)に大きな差がないという点で注目するに値する。韓国は接種初期にアストラゼネカ(AZ)ワクチンを主に使ったが、日本はファイザーとモデルナワクチンだけを接種した。接種6カ月以降、急激な中和抗体の減少が発生するアストラゼネカとは違い、日本はファイザーとモデルナの感染予防効果がまだ維持されていると分析する。実際、最近の感染者と死亡者の多数が高齢者とアストラゼネカ突破感染者(ブレイクスルー感染)という韓国の状況を考慮すれば関連性が高い。
韓日両国の10代の接種率の違いが最近の防疫状況を説明する原因の一つという見解もある。日本の10代接種率は68.7%だが韓国は15.4%にすぎない。しかし、これら年齢層は全体人口で占める規模が小さいうえに、休校など移動および接触水準に関しても感染者減少の主要因としてみるにはまだ科学的根拠が足りない。
日本でコロナに感染した後に回復して自然免疫を得た人が多くなったという「自然感染形成論」を主張する人もいる。米国ワシントン大学医大傘下の保健指標評価研究所(IHME)は今年5月に世界のコロナ死亡者数が公式統計数値の倍以上になるという研究結果を発表した。日本の場合、コロナ死亡者の公式統計数値は1万390人となっているが、実際の推定死亡者は10万8320人で10倍以上の違いが生じているという。全国的な大規模疫学調査の実施とその結果に基づいてこそ具体的な原因と要因を明らかにできる。
さまざまな見解は科学の発展に必要で、推奨すべきことだ。それに対する冷徹な批判と検証を経てこそ、科学的主張ははじめて社会の発展に活用することができる。軽率な主張や政治的意図によって科学を誤用して不当な被害を招いた歴史的事例は多い。日本の感染者数急減に対する主張を濾過しなければならない理由だ。
チェ・ジェウク/高麗(コリョ)大学医大予防医学科教授
こちらの記事は、同じように金於俊氏の陰謀論を否定している記事なのですが、最後の方で「(日本の)コロナ死亡者の公式統計数値は1万390人となっているが、実際の推定死亡者は10万8320人で10倍以上の違いが生じている」という説を紹介しており、感染者が増えたため一時的に集団免疫を得たからだとしています。
しかしそれならば、大規模感染が起きたインドやアメリカでも同じような事が起きているはずですし、また日本でコロナの死亡者が10万人という数字は調べた限りありません。
我が国の全ての死因を含む超過死亡数暫定値】 国立感染症研究所 2021年10月19日
要するに医大の教授が、金於俊氏の不確かな主張を否定しながら、同時に別の不確かな主張を行ってるという状態なのです。
2021年12月3日23時50分追記
コメントでご指摘のあったように、一応この件はワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)が今年6月に正式な研究結果として発表した数字であるので、全くのデタラメというわけではありません。
ただし、正式な調査での実数との間に明らかな開きがあり、実態に即した数字ではないというのも事実です。
重要なのは、「そうした数字」を出してまで日本の現状を否定しないと、金於俊氏の事例のような明らかなデマすら否定できない韓国の現状があるという事です。
2:韓国の防疫の特徴
ではなぜ韓国で「日本は感染者数を誤魔化している」という陰謀論が、大学教授の間ですら広まっているのかというと、そこには韓国の防疫の目的が「ずれている」事が関係しています。
どういうことかというと、たとえばこちらの記事を見てもらうと
【グローバルアイ】バカか、問題は検査だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.24 10:15
https://japanese.joins.com/JArticle/265246
ある女性がキムチの漬け込み用のポリ袋で防護服を作る。
ダンボール箱で型紙を作り、隙間をドライヤーで加熱するとビニールが溶けてくっつく。はさみで切って形を整えて被れば防護服になる。大阪の病院職員が3日間で4000枚を作ったという。この状況には腹が立つはずなのに、「医療用として使える」と言って笑顔だ。諦念も混ざっているかもしれないが、不条理劇のような不思議な光景だ。
医療現場では「医療崩壊が始まった」と訴えている。医療装備、人材不足が限界に至った。東京では少なくとも病院13カ所で感染が確認され、正常な診療が停止した。日本第一のがん病院では手術の8割を中断することにした。大阪も3次、4次医療機関がシャットダウンされた。日本医師会会長は「緊急を要しない手術の延期」を厚生労働省に要請した状態だ。
東京の56歳の男性は新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)が疑われて何度も保健所に電話したが、6日目にようやく検査が受けられた。だが、検査結果を受ける前に自宅で1人で孤独死した。この50代男性は病床の空きが出るのを待ちながら自宅で亡くなった。
これらの諸々の事態は新型コロナ検査を消極的に行ったことに帰結される。群星沖縄臨床研修センターの徳田安春氏は中央日報のインタビューに「検査をしないため感染者が増え、そのせいで重症患者が増えて死亡者が増えるのが医療崩壊」と指摘した。徳田氏は「日本の感染者は公式に確認されているものより12倍多い」と推算する。東京都医師会の尾崎治夫会長もインタビューで「初期重症患者中心の検査方針は今では間違っている。直ちに検査拡大を進めなければならない」と主張した。
それでも日本政府は検査を増やすことは脇に置いたまま他のことに熱心だ。穴の中に頭を深く突っ込むダチョウのように、問題の原因を直視しないでいる。いまだに問題はないという立場だ。官房長官は「医師が必要だと判断すれば検査をする方針には変わりなく、患者が増えても同様」(4月20日記者会見)と話した。検査は国立感染症研究所が掌握しているが、今はいっそ医療スタッフの責任にして手を引くような様子だ。
そうしながらも「人と人との接触を8割削減してほしい」という言葉だけをうんざりするほど繰り返している。新型コロナが落ち着かなければ、8割削減することができなかった国民の、都市封鎖ができない法システムのせいにするのではないか懸念される。
2011年東日本大震災の時、災害に対処する政府の無能力が白日の下に晒された。新型コロナ事態は政府が国民の健康を守る能力があるかどうかを問うている。右往左往、責任回避で一貫する姿勢に失望だけが大きくなりつつある。
ユン・ソルヨン/東京特派員
2020年4月の記事なのですが、当時日本のメディアなどが行っていた「PCR検査をしないので感染者が少ないように見える」という陰謀論を韓国が真に受け、「日本のコロナ防疫は失敗した」という記事を書いています。
これなのですが、そもそもこの時期にはすでに日本や韓国も含め渡航制限が始まっていたので、仮に記事で書かれている通りだったとしても、こんなに事細かに日本の事情を書く必然性がありません。
しかもマウントをとりながら。
しかし韓国では、コロナ禍が始まって以降、とにかく「日本の防疫がどうなっているか」をひたすら気にする記事が繰り返し書かれており、「日本と比べて韓国はどうなのか」が韓国人達の間で注目されていたのです。
同じ時期のこちらの記事では
「日本もう滅茶苦茶、安倍氏の宣言は手遅れ」…「東京崩壊」警告も
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2020.04.09 07:20
https://japanese.joins.com/JArticle/264642
日本で
新型コロナウイルス感染症(
新型肺炎)の感染者が急増しながら、
安倍晋三首相が7日、東京都など7都府県に緊急事態を宣言したが「時すでに遅し」という懸念が出ている。
7日(現地時間)、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「日本が新型コロナで緊急事態宣言、時すでに遅し?」というタイトルの記事を通じて「今回の措置がこれまで採択したコロナへの対応方式がこれ以上うまく回らないことを暗黙的に認めたようなもの」と伝えた。
特に同紙は渋谷健司・英キングス・カレッジ・ロンドン教授(国際保健)とのインタビューを通じて「日本はすでに滅茶苦茶だ(Japan has been screwing up)」とし「感染者はまだ氷山の一角にすぎず、患者が急増すれば東京医療システムは崩壊するおそれがある」と警告した。
日本集中治療医学会によると、日本は人口10万人当たりの集中治療室(ICU)病床は5床にすぎない。これはドイツ(30床)、イタリア(12床)に比べて非常に少ない。
日本では先月20日に感染者が初めて1000人を超えてから18日で感染者数が5倍以上に増えた。最近の新規感染者のうち感染経路が不明な人は半分以上となっている。
前日、安倍氏は緊急事態宣言を出してウイルス検査件数を一日2万件ずつに増やすと発表したが、実際そのような能力があるのか疑問視されている。厚生労働省によると、5日基準で日本国内の検査件数は計8万件余りにすぎない。
緊急事態を宣言したものの、多くの措置には強制性がなく履行効果がないという指摘もある。ほとんどが市民の自発的な外出自粛にかかっていて、これを違反した場合、処罰がないためだ。公共交通は依然として正常運行しており、保育園なども一部開いているところがある。
小池百合子東京都知事は在宅ワークを励行して夕方の外出自粛を呼びかけたが、国土交通省の調査によると、在宅ワークの割合は8人中1人だという。
北海道大学の西浦博教授は、日本経済新聞とのインタビューで「現在の東京都は爆発的で指数関数的な増殖期に入った可能性がある」とし「早急に自粛より強い外出制限をする必要がある」と話した。
ニューヨークタイムズの日本に関する記事を引用したり、日本の病床数を気にしたり、とにかく「安倍政権の失敗」をあげつらっている事がわかります。
しかし2021年になると韓国がワクチン入手で後手に回っている事が発覚
【社説】全国民の怒りを誘発したワクチン予約大乱=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.07.21 15:44
https://japanese.joins.com/JArticle/281026
深刻な混乱を続けざまに経験したのに、
新型コロナウイルス感染症(
新型肺炎)ワクチン事前予約システムがまた使い物にならなくなった。一昨日午後8時から始まった53~54歳の予約受付でアクセスが遮断されてエラーが頻発した。でたらめな案内メッセージが表示された画面が添えられた、怒った50代のコメントが再びSNSにあふれた。あきれる失敗がこれでもう何回目か。ワクチンへの渇望から始まったアクセス殺到現象は先月残余ワクチン接種当時から顕著だった。疾病管理庁がマクロプログラムの懸念に言及したほどだ。
それでも12日から始まった55~59歳の予約で初日から中断されるあきれる状況が発生した。ワクチン物量を接種対象者の半分しか確保していないのに、きちんと知らせなかったところが大きかった。金富謙(キム・ブギョム)首相まで出て謝罪し、その後の順調な接種を約束した。だが、首相の発言が出てきて数時間後に再開された予約で再び障害が発生した。今回の予約まで一度も順調に締めくくることができなかった。
当局は「開通直後にアクセス者が一時に集中してアクセス遅延現象が発生する可能性がある」と言い逃れる。しかし「常識的に理解できない」という反応が専門家の間から出ている。一言で水準以下という指摘だ。あるネットワーク専門家は「全体対象者が150万人程度にすぎないのに、何度かの失敗を繰り返してもこの程度のものをさばけないシステムを準備したというのは残念だ」とし「証券やゲームなど同時アクセス者がこれよりはるかに多く、データ容量が大きいサービスも何の問題もなく稼働している」と話した。事前予約人員に対する体系的な備えがいい加減だったということだ。
市民が感じる不便も深刻だが、各種裏の手で“武装解除”される状況がより心配される。予約者がノートブックの設定時間を変えてフリーズしたアクセスを突破するなど、各種変則事例が続出している。システム設計やセキュリティーなどに深刻な穴があるのではないか、精密な点検が必要だ。最近も原子力研究院や韓国航空宇宙産業などが北朝鮮ハッキングに突破された状況で、このように粗雑なシステムが攻撃される場合、大きな混乱と大規模な個人情報の流出が発生する可能性が心配される。疾病管理庁はさらに大きな事故が起こる前にネットワークおよびセキュリティー専門家に積極的に助けを要請しなければならない。政府も疾病管理庁だけに任せてあとは知らんぷりという態度を改めて、関連部署と民間部門で最高の専門家を探して投じなければならない。
防疫の失敗で感染者が急増し、真夏の照りつける陽射しの中で2時間以上検査を待つ人々のため息が長くなる。当局が彼らの苦痛に耳を傾けていたなら、オンラインまでやみくもに待機させる無誠意を放置したはずがない。8月以降、20~40代の予約が始まれば、さらに多くのアクセスが予想される。混乱が再現されないようにするのがワクチン早期確保に失敗した政府が国民にしなければならない最低限の道理だ。
数少ないワクチンの接種枠の予約システムが機能せず、予約サイトにアクセスができないという事態になったり
「韓国とのワクチンスワップ検討を」 米連邦議員14人がバイデン氏に書簡
東亜日報 August. 16, 2021
https://www.donga.com/jp/List/article/all/20210816/2858266/1
米連邦議員14人が、バイデン大統領に韓国との
新型コロナウイルスワクチンの
スワップを検討することを求める書簡を送った。
米下院監督・政府改革委員会のキャロライン・マルルーニ委員長をはじめ与野党の連邦下院議員14人は13日(現地時間)、バイデン氏に送った書簡で、「韓国の新型コロナウイルスワクチン確保の早期支援に向けて協力を続けることを望む」と要請した。最近の韓国の感染者増加とモデルナ製ワクチン供給の支障などに触れ、「米国がワクチンを適時に供給することが重要であることを示す例」と指摘した。
さらに議員らは、韓国が速かにワクチン接種を拡大できるようワクチンをレンタルすることを検討するようバイデン氏に求めた。米国が確保したワクチンをまず韓国に貸与し、後に返してもらう「ワクチンスワップ」方式の検討を求めたのだ。
ブリンケン米国務長官にも送られたこの書簡は、ニューヨークを選挙区とする親韓派議員が主導し、アンディ・キム、ミシェル・パク・スティール、マリリン・ストリックランドら韓国系議員も参加した。
ワシントン=イ・ジョンウン特派員
アメリカに協力を求めアメリカ側には全くメリットの無い「ワクチンスワップ」を提案したり、
ソウルと蔚山に続き平沢でも勧告期限過ぎたワクチン104人に接種
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.09.06 06:40
https://japanese.joins.com/JArticle/282615
新型コロナウイルスワクチンの誤接種事故が相次ぐ中、京畿道平沢(
キョンギド・ピョンテク)の
聖母病院でも勧告期限が過ぎた
ファイザー製ワクチンを104人に誤って接種したことが確認された。
疾病管理庁は5日、「平沢聖母病院で冷蔵使用期限が今月1日までのワクチンを2~3日の2日間に合計104人に接種した」と明らかにした。平沢聖母病院は該当接種者にショートメッセージを送り「安全に対する懸念はないが効果に対する判断は疾病管理庁の決定に任せ再接種の可否も今後通知を受けることにした」と伝えた。
これに先立ち蔚山(ウルサン)の病院では先月26日から今月2日まで91人に使用期限が過ぎたファイザー製ワクチンを接種していた。ソウル高大九老病院も先月26~27日に解凍後接種期限が過ぎたワクチンを少なくとも105人に接種したことがわかった。
先月26日に高大九老病院でファイザー製ワクチンを接種した会社員のイさん(33)は、3日午後10時ごろに誤接種を通知する電話を受けた。イさんは「保健所の職員が電話してきて期限が過ぎたワクチンを打ったというので最初は詐欺電話かと思った。町内の医院より管理がしっかりしていそうで大型病院を選択したが裏切られた感が大きい」として悔しさを爆発させた。
保健所からは近く病院から詳しい案内がされると説明があった。しかし時間が過ぎても連絡はこなかった。不安に震えたイさんは結局保健所職員を通じて病院関係者と通話した。ところが病院側は「ワクチンが汚染されたものではないため安全性に問題はない」とし、もし異常反応が出たら救急室に来るようにという話だけ繰り返したという。
妊娠準備中だったイさんは「わざわざ大学病院を訪ねて行ったのにこうしたことが起こるとは夢にも思わなかった。異常がないという根拠も説明しなかった」と話した。接種後顔にでき物ができ切除手術を受けたというイさんはワクチンの異常反応でないか疑われると話した。
先月27日基準で当局が把握した新型コロナウイルスワクチンの誤接種事例は合計895件だ。先月中旬からワクチン接種対象者が急激に増えワクチンの種類もさまざまなものが重なり誤接種の懸念が大きくなったが、現実になったものだ。
防疫当局は専門家審議委員会で再接種するかを決める予定だ。翰林大学聖心病院呼吸器内科のチョン・ギソク教授は「抗体をまともに作れない可能性はあるが物質原料に異常が生じたものではないので副反応が起きたりはしなさそうだ」と話した。高大医学部予防医学科のチェ・ジェウク教授は「弁解の余地がない病院側の管理ミス。異常反応をチェックしモニタリングする姿勢が必要だ」と指摘した。
ワクチンが届くと今度は期限切れワクチンの誤接種が相次いだり
ものもらい治療のため病院訪れた小学生に誤ってファイザーのワクチン接種
ハンギョレ新聞 2021-09-15
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/41114.html
診療を受けに
全羅北道全州(チョンジュ)の個人病院を訪れた小学生が、
新型コロナウイルスワクチンを打たれるという事故が発生した。
全羅北道などの話を総合すると、13日午後に全羅北道全州市徳津区松川洞(トクチング・ソンチョンドン)のある個人病院で、12歳のA君が医療スタッフのミスでファイザーのワクチンを打たれたことが確認された。A君は未成年であるためコロナワクチンの接種対象ではなかった。その日、A君はものもらいを治療するために母親と共に病院を訪れており、母親がトイレに行っている間に医療陣のミスでワクチンを打たれていた。
同病院はコロナワクチンの接種委託医療機関で、同じ時間帯に予約を取っていた19歳の接種待機者がいた。医療陣は、A君をコロナワクチン接種予約者だと勘違いし、きちんと本人確認せずに注射を打ったという。A君は同年代の小学生より体格が大きかったという。
病院側は過失を認めており、現在A君には特に異常反応は見られず、家で安静にしているという。全羅北道の関係者は「全羅北道地域では、小学生にコロナワクチンを接種した事例は初。現場で接種者をきちんと確認するよう、病院に対してマニュアルを徹底的に案内する」と述べた。
パク・イムグン記者
ものもらいの治療に来た小学生に誤ってワクチンを打ってしまったりと、接種のためのシステムが確立していないまま、「とにかく接種率を上げる」という事ばかりに重点を置くようになっていた事がわかります。
更には急激に接種数を増やしたため、2回目の接種の数が足りなくなってしまい
モデルナ製ワクチンの8月供給量は半分以下 接種間隔を6週に延長=韓国
聯合ニュース 2021.08.09
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20210809003300882
【ソウル
聯合ニュース】韓国で
新型コロナウイルスの感染拡大によりワクチン接種の重要性が増す中、米モデルナ製ワクチンの供給に遅れが生じることが、9日分かった。
政府の新型コロナウイルス予防接種対応推進団は同日の定例会見で、生産上の問題により今月到着予定のワクチン850万回分が半分以下の供給となるとの連絡がモデルナ側からあったと明らかにした。
韓国政府は同社と計4000万回(2000万人)分のワクチン供給契約を交わしている。
推進団は同社に対し抗議するとともに、今月16日以降に行われる2回目の接種から、遺伝物質メッセンジャーRNA(mRNA)を使った米ファイザー製とモデルナ製ワクチンの接種間隔を6週間に延長することを決めた。
ファイザー製ワクチンの接種間隔は3週間、モデルナは4週間だが、予防接種専門委員会はワクチンの供給状況や医療機関での接種条件などを考慮し、必要な場合はmRNAワクチンの接種間隔を最大6週間まで調整できるとしている。
これにより、7月26日以降にmRNAワクチンの接種を受け、今月16日以降に2回目の接種を受ける対象者から6週間間隔に調整されるとみられる。
推進団は、高3の受験生や高校の教職員などはこれまで通りの接種間隔とし、入試日程に影響がないようにすると説明した。
また、保育園、幼稚園、小・中学校の教職員など教育・保育従事者は2学期の始業式までになるべく早く接種を受けられるよう、1回目と2回目の接種間隔を5週間とする計画だ。
推進団は、7~9月期の接種計画は予定通り行うと改めて強調した。
50代(1962~71年生まれ)を対象とする1回目の接種は、今月28日まで行われる。
接種間隔を4週から6週に増やして対応するという事まで行っていました。
ちなみに、記事ではモデルナワクチンの供給遅れが原因としていますが、モデルナの供給遅れは数か月前には判明していた事であり、明らかに韓国側が強引に「接種数を増やそうとしたこと」が原因とわかります。
韓国は当時感染者数も安定しており、ワクチン効果に影響が出るようなこんな杜撰なことまでする必然性はなかったのですが、先ほども書いたように韓国は「日本と比べてどうなのか」ばかりを国も国民も気にしてばかりいたため、ワクチン供給が安定している日本と「張り合おうとした」のです。
そして強引な方法で接種率を上げ以下の記事にあるように
韓国のワクチン1回目接種率65%、米日を追い越す
朝鮮日報 2021/09/13
https://web.archive.org/web/20210913024610/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/09/13/2021091380002.html
2回目接種率は39%で依然遅れ
新型コロナワクチンの1回目の接種を受けた人が全人口の65.5%を越え、「秋夕(チュソク=中秋節、今年は9月21日)連休前に全国民の70%接種」達成という政府目標が可視圏に入った。防疫当局によると、11日に新型コロナワクチンの1回目の接種を受けた人は32万6756人で、累計3313万333人を記録した。これは全人口(昨年12月基準で約5135万人)の約65.5%で、現在接種対象となっている18歳以上の成人人口の約75%に相当する。韓国の1回目接種率は今月7日に60%を突破して以降、着実に伸びている。全国民の70%に当たる3600万人を達成するにはあと約290万人が接種を受けなければならが、現在のペースならば十分に目標を達成できるだろうという見方が優勢だ。18-49歳の年齢層で接種が盛んに行われているだけでなく、ネイバーやカカオなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じた残余ワクチン接種も活発に行われているからだ。国際統計サイト「Our World in Data」によると、韓国の1回目接種率(65.5%)は既に米国(62.15%)や日本(62.16%)などの主要国を上回っているという。間もなくドイツ(65.81%)も上回ると見られ、英国(70.91%)、イタリア(72.31%)、フランス(72.99%)のレベルに迫るものと思われる。
https://web.archive.org/web/20210914093337/http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/09/13/2021091380002_2.html
韓国で2回目(ヤンセンの1回目を含む)まで接種を終えた人は11日までで2003万6176人で、2000万人を超えた。しかし、全人口における接種完了率は39%程度で、米国(52.9%)、日本(50.04%)、ドイツ(61.46%)などの主要国に比べてまだ遅れている状態だ。
11日の韓国における新型コロナの一日新規感染者数は1755人(地域発生1725人、海外流入30人)で、土曜日としては過去2番目に多かった。ソウル(656人)、京畿道(481人)、仁川市(146人)など首都圏だけで1283人発生し、地域発生の74.4%が集中した。9日(74.6%)以降三日連続で74%台となっている。また、先週の首都圏一日平均感染者数も1234人で過去最高に達した。その前の週(1156人)より78人多い数値だ。特にソウル地域の一日感染者数は今月7日(671人)以降、五日連続で600人を上回っている。ソウル市松坡区の可楽市場では今月2日に商店関係者1人が感染した後、十日間で関連感染者が110人まで増えた。
政府は、首都圏の感染者増加が秋夕連休シーズンの帰省など人口大移動を通じて地方に拡散する恐れがあると懸念している。保健福祉部の権徳チョル(クォン・ドクチョル)長官は12日、「秋夕連休期間中、防疫措置のルールがどれだけきちんと守れるかによって、新型コロナが全国的に再び感染拡大するのか、それとも鎮まるのかが決まるだろう」と述べた。
イ・ジュンウ記者
本来比較する意味すらない「日米の接種率を超えた」という事をわざわざ記事にするような事をしていました。
すでにこの時点で、韓国ではワクチン接種の意味が防疫から「日本と比べてどうなのか」にすり替わっていたのです。
そのため、11月に入り韓国では感染者が激増、
韓国の新規コロナ感染者が初の5千人超 重症者も最多の723人
聯合ニュース 2021.12.01
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20211201001200882
【ソウル
聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は1日、この日午前0時現在の国内の
新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から5123人増え、累計45万2350人になったと発表した。1日当たりの新規感染者数が5000人を超えるのは初めて。前日(3032人)に比べ2091人の大幅増で、従来の最多記録(11月24日、4115人)と比べても1008人多い。
重篤・重症患者は前日から62人増えた723人で、過去最多を更新した。
死者は前日から34人増え、計3658人となった。
この日新たに確認された市中感染者は5075人、海外からの入国者の感染は48人だった。地域別の新規感染者はソウル市が2222人、京畿道が1582人、仁川市が326人と、首都圏が4130人で過去最多を更新した。
政府は前日、ナイジェリアから帰国した夫婦について、新型コロナの新たな変異株「オミクロン株」の感染が疑われ、検査を行っていると明らかにした。検査結果は1日夜に判明する見通しで、オミクロン株の国内への流入が確認されれば広範囲な感染の広がりが懸念されそうだ。
12月1日にはとうとう感染者が5000人を超え、日本の感染者減少と逆の事態になったため、既にコロナ防疫の意味が「日本と比べてどうなのか」にすり替わってしまっていた韓国では、「日本はきっと感染者数を誤魔化しているはずだ」という論調が大きくなっていき、最初の方で紹介した記事にもあるように、医大の教授ですら不確かな「日本の落ち度」という情報に縋りつくようになったのです。
3:韓国を煽る人々
こうした背景には、もちろん韓国独特の価値観が関わっており、韓国に
は独特のウリとナムの概念と、独特の正しさの概念があるため、ウリは正しくナムは間違っていると考える事。
また正しさが「その時の感情的利益」によって決定され、実態が無視されることと、「序列が高ければ正しい」という考え方があるため、「序列の低い日本は間違っていなければならない」という思考が働いたことが関係しています。
※ウリとナム
ウリ(自分達)ナム(それ以外)
自他の境界が非常に曖昧な概念であり、彼らはウリである場合自身と全く同じ正しさと感情を共有しており、「ナム」はそれ以外、或いは正しさを理解しない劣等な相手と認識される。
また、このウリの範囲はその時の都合で自身を中心に拡大縮小する。
韓国人独特の「ウリ」と「ナム」という概念 - 日韓問題(初心者向け)
【日韓問題】韓国独特の「ウリ」と「ナム」の概念 前編 - ニコニコ動画
【日韓問題】韓国独特の「ウリ」と「ナム」の概念 前編 - YouTube
※独特の正しさの概念
彼らの正しさの概念は独特であり、根拠を必要としない。
また「この世には最初から一つの正しさが存在する」と考えられており、自分はその正しさを常に選択していると考える傾向にある。
そして正しさ同士がぶつかった場合には、(曲解でも捏造でもその件と全く関係なくともなんでもいいので)相手の劣等性を指摘する事でそれを自己の正しさの担保とする。
また相手の劣等性を指摘した時点で自身が指摘された問題は相手の問題にすり替わる。
【日韓問題】日韓で異なる「正しさ」の概念 前編 - ニコニコ動画
【日韓問題】日韓で異なる「正しさ」の概念 前編 - YouTube
関連記事
韓国社会では「記憶の改変」が起きているわけではない? - 日韓問題(初心者向け)
※蔑視ありきの自民族中心主義
韓国の自民族中心主義(エスノセントリズム)は非常に特殊であり、通常の自民族中心主義が自己の優越性の肥大化から異民族や異人種を蔑視するようになるのに対し、彼らの価値観では「他者を蔑視する事で自己の優越性を証明する」通常とは逆のプロセスになっている。
韓国人が日本人から嫌われる根本的原因 - 日韓問題(初心者向け)
【日韓問題】韓国が日本人から嫌われる原因は何?前編 - ニコニコ動画
【日韓問題】韓国が日本人から嫌われる原因は何?前編 - YouTube
関連記事
韓国社会では「記憶の改変」が起きているわけではない? - 日韓問題(初心者向け)
ただし、今回の事例に限りませんが、韓国でこういった問題が頻繁に起きる背景には、「日韓友好を訴える日本人」の影響が深く関わっています。
例えばこの事例が典型的ですが
[山口二郎コラム] 日本人の自己認識
ハンギョレ新聞 2021-11-28
http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/41825.html
人間にとって自分自身を知ることはむずかしい。まして、自分が所属する国や社会について正確に知ることはむずかしい。国や社会は大きすぎて、実感がわかない。また、長年慣れ親しんできた共同体に関しては否定的な情報を見聞きすることを嫌がるという偏りも、人間には多かれ少なかれ存在する。しかし、
新型コロナウイルスによる人口十万人当たりの死者数を東
アジア諸国で比較すると、日本は145.0人で、中国の3.2人、韓国の63.9人、台湾の35.3人をはるかに上回り、日本は東
アジア諸国の中で最悪の数字である(11月
20日時点、ジョンズホプキンズ大学の調査による)。つまり、政府が有能かどうかは国民の生命に直結する。政治や社会の仕組みが順調に作動しているかどうかを知ることは、人間が幸福に生きるためには不可欠である。
こんなことを考えていたところ、教育学者の本田由紀東京大学教授が『日本ってどんな国?』(筑摩書房)という興味深い本を出版した。この本は、高校生、大学生を読者に想定し、家族の仕組み、男性と女性の役割や関係、学校教育、人間関係、経済、政治など多くの分野において、豊富なデータを駆使して、現代日本の特徴を諸外国との比較を通して明らかにしたものである。これまで漠然と感じていた日本社会の特徴、あるいは欠陥が客観的な根拠に基づいて説明されている。
たとえば、日本では生活の支援について家族の役割が依然として重視されており、家族関係の社会的給付も小さい。また、男女の役割分担の意識が強く残っており、女性の労働率は上がったが、家事負担については女性偏重が続いている。これらの点は韓国も日本と似た特徴を示している。学校教育では、大人数の学級で、ある意味効率的に基礎学力育成の教育が行われているが、子どもたちは試験不安を強く感じる一方、学習の動機付けが弱いという特徴がある。つまり、大人に評価されることを恐れるが、自分から積極的に成長、進歩のために学ぼうとする意欲をあまり持たないということであろう。人間関係は一般的に希薄で、家族以外の友人を持たない人の割合が先進国中、最も高い。経済に関しては、長時間労働が続いている一方で、競争力のランクは低下を続けている。政治に関しては、選挙の投票率は低下する傾向があり、政府には大きな役割を期待しない。特に若者の政治参加への意欲に関しては極めて低調で、この点は韓国と著しい対照をなしている。個人のレベルでは生きる意義を感じられない人が多く、自分の長所について誇りを感じる人の割合も小さい。他方で、日本という国については愛着や誇りを持っている。
日本では1990年代初めのバブル経済の終わり以来、経済の停滞、人口減少が進み、一人当たりの国民所得では韓国に抜かれた。本田氏の著書は、かつての経済発展や技術大国をもたらした様々な分野の仕組みが、今や逆に、自由に生き、働きたい個人を縛る鎖になっていることを明らかにしている。
だからこそ、雇用、家族、教育など多くの政策を転換することが急務のはずである。しかし、10月末に行われた衆議院選挙では、与党が少し議席を減らしたものの安定多数を維持し、国民は変化を望んでいないことが明らかになった。もちろん、野党側が魅力的で信頼に足る政策構想を打ち出せなかったことが原因だろう。それにしても、変革のために不可欠な現状に対する批判、つまり制度や政策のどこが間違っているかという議論を野党がすると、野党は批判ばかりしていると多くのメディアは野党を批判する。
危機や災害が襲ったときに、大したことはないとかまだ大丈夫と思い込み、身の安全を確保する行動をとらない心理的機制を正常性バイアスと呼ぶ。今の日本では、国民的レベルで正常性バイアスに浸っているようである。多少不愉快ではあっても事実に向き合うことができなければ、日本の没落は止まらないだろう。
山口二郎|法政大学法学科教授
参考記事
人生の意味をどこに見出すかと聞くと…韓国人だけがこれを1位にあげた : 政治•社会 : hankyoreh japan
法政大学の山口次郎教授が、「新型コロナウイルスによる人口十万人当たりの死者数を東アジア諸国で比較すると、日本は145.0人で、中国の3.2人、韓国の63.9人、台湾の35.3人をはるかに上回り、日本は東アジア諸国の中で最悪の数字である」という寄稿をハンギョレ新聞に行ってます。
しかしこの事例、そもそも中国が「数字を誤魔化している」という事は世界的に指摘されていますし、何より中国は感染者が現れると都市ごと封鎖し全員に検査を行うという、全体主義国家でなければ不可能な方法を行っています。
また韓国の場合も、そもそも個人情報を政府が管理し感染者の追跡を行っているうえに、2021年初頭までは防疫違反者の密告による報奨制度なども行っていました。
つまり、どちらの国も「日本では不可能な方法」で防疫を行っていたという背景があるにも関わらず、そのことを無視しているうえに、韓国は11月に入り感染者が激増しているため、今後この数字は大きく変わります。
つまり「一時期はそうだった」というだけの内容でしかないのです。
更に記事では「日本が防疫以外でもいかに間違っているか」を延々と書いており、「日本は政策も防疫も失敗した」と断言しています。
(そもそも、彼の基準で成功した国」がどこなのかが気になりますが)
現在の韓国では、イデオロギー的な背景から事こうした事実と意見を混同した「政府批判」を韓国で行う日本人がかなりおり、それが韓国人の日本観に大きな影響を与えています。
コロナ関連にしても、単に韓国の価値観からというだけではなく、こうした人々が繰り返し韓国人に「日本は防疫に失敗したのだ、それに比べて韓国は優秀だ」と耳打ちするため、韓国人達がそれを真に受けてしまい、なおさら日本で感染者が減っている事を受け入れがたくなり、またコロナ対策が防疫よりも「日本と比べてどうなのか」に偏っていくのです。
その結果がこの状況です。
現状の韓国における感染者増加には様々な説が挙げられていますが、その一つには「コロナ対策の目的の取り違え」が影響し、無理に接種率を上げようと杜撰になった事も関係しているでしょう。
間接的にとはいえ、上記のような日本人がそれを煽っているわけです。
お知らせ。
転載について
・個人の利用であれば、一般的に「引用」とされる範囲での転載は自由にしてもらってかまいません、報告も必要ありません。
・・企業・団体等が「転載」する場合は私の方へ事前連絡いただき、許可を取ってから行ってください。
・イデオロギー色の強い団体等に関しては、理由の如何に関わらず「転載は原則禁止」とさせていただきます。
もしよかったらクリックをお願いします。
blog.with2.net
以下は当ブロマガのお勧め記事です、もしよかったらこちらもどうぞ。
oogchib.hateblo.jp
oogchib.hateblo.jp
oogchib.hateblo.jp
oogchib.hateblo.jp
oogchib.hateblo.jp
oogchib.hateblo.jp
oogchib.hateblo.jp
oogchib.hateblo.jp
oogchib.hateblo.jp
oogchib.hateblo.jp
oogchib.hateblo.jp
oogchib.hateblo.jp
oogchib.hateblo.jp
oogchib.hateblo.jp
oogchib.hateblo.jp
oogchib.hateblo.jp
oogchib.hateblo.jp
oogchib.hateblo.jp
oogchib.hateblo.jp
oogchib.hateblo.jp
oogchib.hateblo.jp
oogchib.hateblo.jp
oogchib.hateblo.jp
動画版マイリスト
番外編マイリスト